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2016.03.05

【展望】16年1st第2節磐田戦

・磐田との対戦は2013年以来。J2に2年も暮らしていると有力選手は引き抜かれたり、あるいは昇格を目指して無理やり選手の入れ替えを進めたりするせいか、主力選手で当時から残っているのはCB藤田、MF松浦、そして新潟から出戻りの山本康くらいしかいません。監督も2013年から森下→長沢→関塚→シャムスカ→名波と入れ替わったので、過去の対戦時のイメージは現状分析には何の役にも立ちません。

・2014年9月に名波監督が就任して1年ちょっと。監督経験が一切ないレジェンドを据えると碌なことがないという経験則通り、1年でのJ1復帰は山岸に打ち砕かれましたが、2年目でなんとか昇格に成功。ただ大崩れこそなかったものの、終盤福岡に猛然と追い上げられ、ほうほうのていでなんとか自動昇格圏に滑り込んだ印象で、J2で無双だったとか、他を圧倒していたとか、そういう印象は全くありません。

・昨年の磐田の印象は、どこからどう見ても「外国人頼みの○サッカー」。左SHアダイウトンがドリブルで斬りこんで、CFジェイが決める。あるいはアダイウトン自ら決めてしまうことにより総得点72はJ2トップ。そのうち37点をこの二人が決めています。

・その一方守備は堅いとは言い難く、J2上位では失点はかなり多いほう。綻びまくっている守備網をGKカミンスキーがなんとか繕っているようなもの。

・よって今年の磐田の成績はJ2では無双状態だった外国人選手がJ1でどこまで通用するかにかかっていると言っていいでしょう。通用したらしたで、中国なり中東なりに引き抜かれる心配がありますが(苦笑)

・オフには駒野と伊野波の両ベテランを放出。昨年出番が減っていた駒野はともかく、バリバリのレギュラーだった伊野波を放出したのには驚きました。どうもコストパフォーマンスが悪いと見做されたようですが、ただでさえ脆弱な守備陣に大穴を開けたような気も。

・伊野波の代わりに新潟から大井が復帰。山本康共々、「ジュビレックス」化が進んだ新潟から柳下監督の退任と同時に磐田に戻ってくるってなんて判りやすい構図。それ以外にJ1で実績十分の選手獲得はなく、左SB中村太(千葉)、FW齊藤(熊本)がいる程度で、ほぼ昨年の面子そのまんまでJ1に挑むことになります。

・開幕の名古屋戦では残念ながらジェイが負傷欠場。そのため磐田の実力は半分も判らないのが残念でしたが、アダイウトンは序盤から真価を発揮して名古屋の右サイドを蹂躙。ただ守備意識が希薄なのが仇になって、矢野にどフリーでクロスを上げさせてしまい、それが敗因に直結。また後半は矢野や古林に粘り強く対応されて不完全燃焼に。なんかスピードは卓越しているけれども周囲と噛みあわないという、悪い時のエメルソンみたいな。

・さらにアダイウトンはスタミナにも難があるのか、昨年は終盤に交代させられるケースが目立ちました。

・アダイウトンの仕掛け以外は専らジェイ目がけてのクロス攻撃頼みでかなり単調。これでもJ2で通用したというのがジェイの恐ろしさを物語るに十分な訳で。逆にいえばジェイが欠場した前節は序盤惜しい場面を何度か作りながら決めきれず、後半はアダイウトンの単独突破以外全く攻め手がなくなってしまいました。右サイドは最初から最後まで機能せず。

・磐田はジェイが満を持して出てくるかどうかが最大かつ唯一の見どころなのに対し、浦和は相変わらずスタメンが読みにくい。浦項戦で柏木・武藤・李・関根・宇賀神が帯同すらなく、阿部・遠藤は出場しませんでしたから、柏戦とほぼ同じスタメンなのでしょうが、悩ましいのが最終ラインの構成。

・浦項戦で永田を90分使ったので、ジェイが出てくるのならミシャはまた槙野をリベロに起用してジェイに当てる策を取る気がしてなりませんが、もう森脇左CBはないわ・・・

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<前節:磐田 0-1 名古屋>

-----齊藤-----
アダイウトン--小林---太田
---宮崎--上田---
中村-森下--大井-櫻内
-----カミンスキー----

54分 上田→川辺
73分 太田→山本
80分 斎藤→森島

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