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2016.04.30

【観戦記】16年1st第9節:浦和 4-1 名古屋

・吹きすさぶ強風。特に埼スタ周辺は依然として荒野が広がっているためか、一段と風が強くて試合観戦以上に往来で難儀させられました。

・もちろんその風は試合そのものにも大きく影響。浦和は前半風上でロングボールが効果的に使えずに苦戦を強いられたものの、風下に回った後半は一転していつものリズムを取り戻して名古屋を圧倒。もっとも苦戦していた前半ですら名古屋には何もさせていませんでしたから、スコアは両チームの力の差を如実に表したもの、いや力量差ほど点差は付かなかったといって差し支えないかと。

・リーグ戦9試合を終えましたが、この日の名古屋ほど攻守とも何もできなかったチームはなかったのではないかと。1点取りはしましたが、これは半ば偶然半ば西川の油断の産物で、得意とする攻撃パターン(右サイドからシモビッチへの放り込みとか、永井を活かしたショートカウンターとか)は全くと言っていいほど生み出せず。守っては後半浦和に言いようにボールを回された挙句、エリア内でフリーの選手を作る始末。

・名古屋は楢崎が故障中。おまけに守備が計算できるイ・スンヒが出場停止で、その代役の小川の出来が見るも無残だったという言い訳はあるかもしれませんが、そもそも守備組織が体をなしておらず、おまけにどの試合も判で押したように終盤失速しますから、楢崎やイ・スンヒがいようがいまいが大差はなかったような気がします。小倉監督は試合後「自分たちのサッカー」という言葉を繰り返していましたが、そんなものが存在しているのかどうか、極めて疑わしかったかと。

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・浦和も浦和で、この日は相手がしょぼすぎてボロは出ませんでしたが、前半の出来は強風に悩まされたことを割り引いたとしても芳しくはありませんでした。名古屋は4-4-2の布陣で高い位置にブロックを作ってショートカウンターを狙っているのが明々白々。一方浦和はなんだかんだと言ってお疲れなのか(特に阿部のミスも少なくはなかったかと)、序盤縦パスの折返しをロストしてカウンターを喰らいかかるなど、名古屋の狙いに嵌りかかる場面が散見されました。

・ただショートカウンターを喰らいかかった際に最も怖い永井の位置が概して低くくて大助かり。浦和の最終ラインは慌てて飛び込まずにディレイさえうまくやっていれば、前目の選手が戻って来てボールホルダーを挟み撃ちできる余裕がありました。

・またシモビッチ目がけてのロングボール攻撃には悩まされましたが、シモビッチが競り勝ってボールを落とした先に名古屋の選手がいないケースがほとんどなので、浦和はセカンドボールの回収に専念していれば問題なし。ゴールに近い位置にいるシモビッチにクロスを放り込まれると面倒でしたが、浦和は終始最終ラインを高く保てていたので、これまた問題なし。

・前半芳しくなかったのは攻撃面。立ち上がりに2度ロングボール一本で武藤が名古屋の高い最終ライン裏に飛び出した場面がありましたが、それ以降はほとんどロングボールを効果的に使えずに苦戦。相手4バックの空いているサイドにいるWBへ最終ラインから大きく展開するのが浦和の常套手段ですが、これが強風で流されて思うように通らない。またサイドへ持ち出してもそこからのクロスが風に流されて誰にも合わずに転々と。

・こういう日はショートパスを繋ぐしかなく(といってもそれだけだと相手の守備網を広げられないので難儀ですが)、武藤が倒されて得たFKを素早くリスタートし、李→梅崎→柏木と繋ぎ、シュートがGKの手をはじいてゴール。

・この場面、普段なかなかシュートを撃たない柏木がシュートを選択したのが珍しければ、柏木が右脚で撃ったというのも珍しい。おまけにさして鋭いとは思えない柏木の反転を名古屋守備陣が棒立ちで眺めているのもこれまたJ1では珍しい(苦笑)。荒天の下での試合は偶然で勝負が決まってしまうことがままあるだけに、この先制点は実に貴重でした。

・その後、李→梅崎のミドルシュートがバーを叩いたのはともかく、李のスルーパスを受けて名古屋最終ライン裏に飛び出した興梠がGKまで交わし、戻ってきたDFまで交わしながらシュートを撃てないのは全く持っていただけない。川崎戦でも決定機を外しまくりましたが、今の興梠は「点を取ること以外は完璧」と評された柳沢並みで、これじゃコロギ沢。そりゃミシャも興梠を叱るわなぁ・・・

・ほぼ自爆といって差し支えない形でチャンスをフイにしていると、恐れていた「偶然」が炸裂。浦和左サイドにいたシモビッチが思い切って振りぬいたシュートが西川の頭上をぶち抜いてゴール!!! 向かい風を受けてボールが上手く落ちた「偶然」が半ば、撃ってくるとは全く予想していなかった西川の油断が半ばといった感じのゴールでしたが強風の試合はこういうのがあるから怖い。名古屋にほとんど攻め手を与えていなかったのに痛恨の失点で、またしても文化シヤツター様が怒りのあまり自社製品を蹴り上げる展開に。

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・といっても名古屋の見せ場はこれが最初で最後。後半風下に回った浦和はパス回しが前半よりスムーズに。特にボールが風で戻され勝ちなほうがまだましなのか、WBへのワイドな展開が効きはじめました。後半立ち上がりの関根からのクロスは興梠に合わず、武藤も撃ちきれず。しかし駒井投入で左に回った関根からのクロスを李がダイレクトボレーで叩き込んで2点目。ここは浦和らしいワイドな攻撃が結実。

・この場面、こぼれ玉を拾った森脇がなぜかそのまま左サイドに流れ、関根とのパス交換で関根が矢野をぶち抜いているのに大笑い。また李は得意のダイレクトボレーを鮮やかに決めて、昨今の好調ぶりが本物であることを改めて実証。

・さらに浦和は攻勢を強め、カウンターから興梠が一人で名古屋最終ラインをぶち抜いて追加点。カウンターのチャンスでいったんボールを奪われながらも、柏木が素早く攻守を切り返してエリア付近でボールを奪い返したのが興梠のゴールに繋がった格好。そして最初にボールを失ったのが小川で、致命的なところでまたボールを奪われたのも小川と(苦笑)

・早々に足が止まりがちになった名古屋の守備の弱さはどうにもならず、浦和右サイドで細かくボールを繋がれてもただ見守るだけ。そしていとも簡単に興梠→どフリーの武藤へと渡ってダメ押しの4点目。

・その後も興梠、武藤、李に決定機がありましたが、追加点ならず。李の2回目のダイレクトボレーは1回目よりイージーだと思ったのですが。

・後半名古屋のチャンスは全くなく、西川がひやっとしたのは浦和右サイドからのクロスが流れて枠内を襲った場面だけ。永井のミドルシュートは西川の正面で、余裕で弾いておしまい。シモビッチは心が折れやすいタイプなのか、最後はハイボールに競ることすら止めて遠藤や槙野にいいようにやられていました。

・佐藤主審は論外の出来。李や駒井に対するPKを取らなかったのはまだしも、アドバンテージを取らずに浦和のビッグチャンスを潰してしまうのには参りました。前節のPKを全然取らない岡部主審にも参りましたが。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
梅崎-阿部--柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:25分 柏木、56分 李、62分 興梠、65分 武藤

53分 梅崎→駒井
73分 柏木→伊藤
83分 興梠→青木

・シドニー遠征に帯同せず、前節川崎戦も途中で代えられて、レギュラー陣の中では比較的楽な日程の宇賀神がベンチ外なのにはびっくりしましたが、本人のブログによると右脚故障とのこと。代わって梅崎がスタメン入りしましたが、後半早い時間に代えられたのはWBの駒が減ったので梅崎を使い潰すわけにはいかなくなったからかと。

・宇賀神故障の余波で、浦和で初めて長い出場時間を得た駒井。森脇との連携は良くなり、細かいパス交換での崩しには加われましたが、まだ最大の武器であるドリブル突破をミシャのスタイルの中にどう落とし込んでゆくのか悩んでいる感じで、決定的な仕事はできず。関根と違ってプロキャリアが長いのが悪いほうに作用してか、関根ほど思い切りがないのも気になりましたが、チャンスを与えられているうちに何かを掴んでくれれば。

・驚愕したのが高卒新人伊藤のプロデビュー。3点差付いた気楽な場面での起用でしたが、起用されたポジションはなんと柏木に代わってのボランチ。諦めムード漂う名古屋が厳しく寄せてこないのに助けられてか、最終ラインなり阿部なりからわざわざ伊藤にボールを預ける親心も垣間見られ、ほとんど「はじめてのおつかい」状態。そして伊藤のワイドな展開でいきなり走らされる関根(笑)。

・ただ気楽な場面とはいえ守備が甘すぎるのはさすがに考え物でしたし、ボール捌きにしても判断が遅いのは明らか。いくら3点差があるとはいえ、ミシャもさすがに堪えきれずに伊藤ボランチは10分くらいで断念し、青木を入れて伊藤はシャドーへ。デビュー戦は前目で思い切りよくやらせるほうが良かったかと。

・とはいえリーグ戦、しかもホーム埼スタでピッチに立てて伊藤は嬉しいだろうなぁ。リーグ戦に出場機会が得られないまま浦和を去らざるをえなかった先輩も少なくないだけに。

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---和泉--シモビッチ--
永井--------古林
---田口--小川---
高橋-竹内--大武-矢野
-----楢崎-----

得点:39分 シモビッチ

66分 和泉→松田
72分 古林→小屋松
77分 小川→矢田

・名古屋がショートカウンターを狙ってるのは明白でしたが、プレッシャーのかけ方がいかにも稚拙。一人でボールを追いかけまわしていた和泉は途中で虚しくならなかったか? そして名古屋のプレスはたいして奏功することなく、単に体力の消耗を招くだけに終わって、お約束の後半の大失速へ。

・カウンター狙いなのに永井を2トップの一角ではなくSHで使うのも不可解。終始得意ではない守備に忙殺されて、肝心な時には前にいない有り様。

・また名古屋がシモビッチを上手く使ってビルドアップしようとしないのも謎。ケネディがいた時期だとケネディが引いて叩いて、また最前線でフィニッシュに絡むような流れが出来ていましたが、今の名古屋だとシモビッチが引いて受けても何も起こらず。

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2016.04.29

森のなかまたち@三ノ宮

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 阪急三宮駅の向かい、「さんプラザ」B1Fの一角。震災前からある古いビルで、新橋駅周辺のビル地下と雰囲気が良く似た煮詰まった感じの飲食店が並んでいます。たまには神戸らしく洋食で、と思って入店したのですが、店員は全員中華系でめちゃ違和感(笑)。

 山のようにあるメニューの中から「くまさんのかつめし(800円)」を注文。「かつめし」といってもここは「加古川かつめし」が売り物。ソフトドリンクサービス付き。さらに味噌汁まで付いてきました。ちなみに「くまさん」はかつが2枚。1枚がりすで、3枚がぞうさん。

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 大きなお皿で登場。そしてかつの上にデミグラスソース風のタレがさらっと。酸味は強くなく、若干スパイシー風味。かつが重なってソースがかかってないところもあるので、一緒に出されたウスターソースを適宜投入。

 かつは極端に薄くて拍子抜け。簡単に噛みきれるようにとの配慮なのかもしれませんが、これだとあんまりかつを食べた気がしないんだよなぁ・・・またかつ2枚といっても相当ボリュームがあり、野菜はちょっとカレー風味の茹でキャベツがあるだけなので、味わいが単調で飽きが来るのが早いのは確か。

 どうもボリューム重視、コストパフォーマンス重視の方向けの店のようです。

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2016.04.28

【展望】16年1st第9節名古屋戦

・リーグ戦序盤でもっとも難しい局面&相手から勝ち点3をゲットした後の相手は稀代の怪物オグラキャップが率いる名古屋。

・結果・内容とも低調なままだった西野監督を2年で諦めたのは致し方ないとしても、その後釜に据えたのが監督経験皆無でタレント生活が長かった小倉。解説を聞いていても監督に向いているとはとても思えない小倉を監督に抜擢しただけでも驚きなのに、なんとGM兼任監督とはさすが世界のTOYOTAはやることのスケールが違いすぎる!!!

・監督交代と同時に最終ラインを中心に主力選手に大ナタが振るわれ、CB闘莉王・牟田・本多、MFダニルソン、FWノヴァコビッチなどが退団。

・代わりに小倉監督自ら足を運んでスウェーデンから長身のFWシモビッチ、CBオマーンを連れて来た他、GK荻(甲府)、SB安田(神戸)、SH古林(湘南)、MF明神(G大阪)イ・スンヒなどを獲得。また大卒ルーキーの獲得にも相変わらず積極的。

・ただCBの主力級が3人抜けた割にはその穴埋めが十分とはいえず、しかも連れて来たオマーンはどうもハズレだったようでリーグ戦4試合スタメン起用して見切りをつけられて現在はベンチ止まり。よって最終ラインの陣容は極めて脆弱。ど素人の監督でもなんとかなるようにスーペルな選手を揃えまくるのかと思いきや、どうもそうでもなかったようで・・・

・というわけで開幕前から名古屋の低迷は十二分に予想され、開幕当初こそ予想外の好スタートを切ったものの4月に入るとほとんど勝てなくなってナビスコ杯はなんと3連敗、リーグ戦も前節新潟戦で3試合ぶりに勝っただけ。もっともこの試合も内容は低調で、名古屋よりさらに酷い新潟をほうほうの体でなんとか振り切ったといった感じでした。

・案の定失点は多く、無失点はリーグ戦・ナビスコ杯を通じて2試合のみ。

・そして不幸にもGK楢崎が故障離脱。昨年までの名古屋はどんなにDF陣がザルでも楢崎が止めまくってなんとか凌いでいた感がありましたが・・・

・とはいえシモビッチしかり、永井しかり、判りやすすぎる個でごり押ししてくる相手だけに油断は禁物。

・現在の名古屋最大のストロングポイントは古林ないし矢野からシモビッチへの放り込み。ただピクシー初期のようにきっちり組み立て、サイドを崩してSHなりSBなりをフリーにしてから放り込んでくるのではなく、いきなりアーリークロスを多用する傾向。それでもシモビッチがなんとかしてしまうのが恐ろしい。

・また前から激しくプレッシャーをかけて、引っかけてからのショートカウンターも武器。永井に引っかけられた日には目も当てられません。ただ相手の状態とは何の関係もなくやみくもに走り回っているようにも窺え、後半半ば以降の失速が顕著。前でボールが奪えなくなると最終ラインの脆弱さが顕わに。

・さらに相手の最終ライン前にスペースがあるとバンバンミドルシュートを撃ってきます。

・これらの攻め手を裏返すと、ビルドアップが上手くなく、きっちり繋いで相手を崩すような手立ては持ち合わせていないチームといって差し支えないかと。

・フォーメーションは一貫して4-2-3-1。スタメンもほぼ固定でトップ下だけ固まっておらず、松田・野田・和泉で試行錯誤中。戦術兵器シモビッチが代えが効かない絶対的存在なので出番が全くなくなった川又の去就が注目されます。

・浦和にとって幸いなことに次節MFイ・スンヒが出場停止。守備範囲が広くて、守備がアレな田口の相方としては適任ですが、どうもカードコレクターみたいでリーグ戦5試合出場して早くもイエロー累積で出場停止。明神も故障中なので、ボランチの穴埋めに苦心するでしょう。今年全く出番がない磯村が出てくると守備がアレなボランチが2枚並びます。

・名古屋は監督が代わった上に選手も半分入れ替わったのでその出方は皆目判りませんが、如何せんチームの熟成度が低く、浦和対策として何か特殊なことをやれるだけ状態にはないでしょうから、素のまんまで浦和に挑んでくると思います。

・中4日かつ続く浦項戦はターンオーバーがやりやすいので浦和のスタメンもおそらくいつもの定番。ACLグループステージを突破し、難敵川崎も下して目標達成感というか安堵感からふわっとした状態で試合に入ってまさかの一発を喰らう失態だけには気を付けてほしいものです。昨年瑞穂での一戦では内容で相手を優に凌駕しながら、しょーもないミスからカウンターを喰らって敗れただけに。

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<前節:名古屋 2-1 新潟>

-----シモビッチ----
永井---和泉---古林
---田口--イスンヒ---
高橋-竹内--大武-矢野
-----楢崎-----

得点:25分 シモビッチ、61分 永井

69分 古林→矢田
75分 和泉→松田
90+2分 シモビッチ→川又

・和泉と高橋は明治大卒の新人で共に初スタメン。

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2016.04.27

鬼金棒@池袋

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 池袋東口五差路を渡って、グリーン大通りを直進。損保ジャパンのビルのある角を左。目の前が「三代目 よってこや」。約1年半ぶりの再訪。

 当初予定していた先が電車の事故で行けなくなったのでこちらへ転進した次第。開店直前に到着したところ既に行列10人強。終始10人弱くらいの行列が出来ていました。神田の本店は早くから行列店でしたが、こちらも知らん間に行列店になったみたいで。外国人観光客もやって来て店員が券売機の説明に悪戦苦闘。

 店内の券売機で基本の「カラシビ味噌らー麺(800円)」を注文。ランチサービスはなく、半飯も100円と高め。メニューは「味噌らー麺」一本みたいで、肉・もやし・パクチーなど各種トッピング増しがあるだけ。なおここは食券を買ってから並ぶシステムですが、入口の開け閉めが頻繁なので券売機近くの席に案内されると鬱陶しそう。

 並んでいると店員が唐辛子(カラ)と山椒(シビ)の量を聞いてくるので共に「普通」で。カラ・シビとも「抜き」から「増し」までそれぞれ4段階で量が選べます。 回転はすこぶる悪く、最初の客が店から出て来るのになんと30分近くかかりました。

 店内は横長L字型カウンター10席。座席の背後が非常に狭いので、客は近くの引き戸から出入り。水セルフですが、ポットではなく、カウンター前に数か所給水器を設置してあります。

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 マー油(?)が浮いていることもあってか、ちょっと複雑怪奇な形相をしていますが、見た目と違って辛さのほうはたいしたことはなく、個人的には美味しく食べられる範囲内で、とにかく辛いのが好きな方なら「普通」では物足りないかと。また痺れのほうもさしたることはなく、ちょっと拍子抜け。その分背脂過多でこってり、かつずっしりと重いとんこつベースのスープが美味しくいただける気もしますが。

 麺は太め緩いの縮れ入り。つるつるもちもちっとした食感で、しかもスープに負けてはいませんが、若干柔らか目なのが残念。

 具に角煮風の柔らかくて脂やや多めのチャーシュー。もやしはちょっとくたってしまってイマイチ。意味不明のベビーコーンはなおも健在。他に刻みネギ。

 総じて悪くはないのですが、30分以上も待つとなるとさすがにうんざり。

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2016.04.26

【閉店】マッハ@高田馬場

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 高田馬場駅から駅前の「さかえ通り」の末端付近。「ややや」→「大誠」の跡地。先客2、後客5。

 券売機ボタン先頭の「超濃厚ラーメン黒丸(750円)」を注文。ランチタイムはご飯or大盛りサービスとのことでご飯をつけてもらいました。他に「濃厚ラーメン白丸」「極 煮干豚骨ラーメン」「塩ラーメン」など。

 店内はL字型カウンター12席。厨房内にはスタッフ3人。

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 スープは超ドロドロで液体というよりゾル状の何かといった風。丼の縁に魚粉が目立ちます。マー油でも仕込んでいるのか若干熊本風の香ばしさ、味わいがしますが、残念ながら出汁の旨味が強いわけではなく、かえしでなんとか持たせているわけでもなく、ひたすら脂まみれで重たいという印象しか残りませんでした。

 玉ねぎのみじん切りを入れてみたり、青ネギをたっぷり添えてみたりと工夫はしていますが、その重たさはどうにもならず、半分食べただけで胃がずっしりもたれて箸が止まってしまいました。見た目と違って麺を絡める分にはさほどしょっぱくはないのが救いですが。

 この超ドロドロスープに対して、麺は意外にも細麺のほぼストレート。コシがそこそこあって超ドロドロスープに負けてはおらず、この選択も悪くはないのですが、スープが絡みまくるのが仇となってラーメンの重たさに拍車をかけている気が。

 チャーシュー、海苔、メンマといった具をおかずにご飯を片付けようと試みるものの、如何せんスープが脂っぽすぎてご飯に合いません。

 このままではスープを飲めないので、卓上の割りスープを投入してみましたが、やはり旨味が引き立つわけではなく、単に薄くなっただけみたいな。

 相当好き嫌いが分れそうな上、好きな方は健康に留意すべきかと。

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2016.04.25

【TV観戦記】16年1st第8節:川崎 0-1 浦和

・浦和はシドニーからの遠征帰りかつ中3日。一方川崎は事実上丸1週間空いていてコンディション面で圧倒的に有利。ただでさえ苦手なアウェー川崎戦なだけにこの試合は勝ち点1でも御の字と思いながら見ていましたが、終わってみれば勝ち点1どころか内容的にスコア以上の完勝で勝ち点3をゲット。

・残念ながらこの日は興梠の日ではなさすぎて、一発のある相手に最後の最後まで気が抜けない試合になってしまいましたが、川崎の決定機は結局前半の田坂だけ。今年の浦和の守備の強さが光った試合といってもいいでしょう。無論それは最終ラインや西川だけが奮闘しているからではなく、前線の選手も一切手を抜かずに相手のキーマン(この試合では中村)にプレッシャーをかけ続けているからこそ。川崎のシュートは6本止まりで枠内ゼロ、CKにいたっては1本しか取れず。

・ミシャの浦和が守備の強さで評価される日がやってくるなんて昨年までなら考えられなかった異常事態ですが(苦笑)、やはりワールドクラスの攻撃陣を有する広州恒大をホームで完封したのが大きな自信になり、数段レベルアップしたような気がします。あれに比べれば強打の川崎なんてたいしたことはないと。もっともあれだけ強い相手を完封しながら、ほとんど攻め手のない仙台にぽこっと点を取られるのは何なんだ?というのもまた事実ですが。

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・川崎はいつもの浦和戦仕様の3-4-3ではなく、今年の定番4-4-2で浦和に対峙。前半の浦和は川崎をほぼ一方的に押し込んでいたもののこれといった決定機は作れず、流れの中からは興梠のミドルシュートがポストを叩き、詰めた李のシュートも枠外だったのが惜しかっただけ。川崎は「前半は浦和にボールを持たせてカウンター狙い。後半浦和がへばってきたところで一気に勝負」というゲームプランなのだろう、それゆえ川崎ペースと試合中は思い込んでいたのですが、試合後の風間監督のコメントを見ると浦和にボールを持たれてしまうのは本意ではなかった様子。

・疲労困憊なはずの浦和の動きは意外にも悪くはなく、川崎が特段浦和のビルドアップを制約してこないこともあって縦パスも入るし、川崎の両サイドは常に空いているのでWBへの展開も容易。ただ川崎はしっかりとエリア内を固めていて中央突破は難しく、サイドからクロスを入れても簡単に弾き返されて何も起こりませんでした。風間監督の本意ではないにせよ、引いた川崎には昨年までのザルの面影は一切なし。

・ただ攻め切れない浦和も高い位置からのボール奪回はそれなりに出来ていて川崎のカウンターを許さず。前述の興梠ミドルシュートがポストを叩いた場面もハーフライン付近で三人がかりでボールを奪い取ったところから。

・とはいえ、時間の経過とともに浦和の出足は徐々に遅れ始めて川崎のボール回しに付いてゆけなくなり、ついに40分に右サイドが決壊して登里→小林→田坂の大ピンチ。槙野は田坂を見失ってしまいましたが、田坂のシュートは枠を捉えられずに命拾い。

・そこで風間監督は後半頭から田坂→車屋で3-4-3に変更して川崎左サイドから大攻勢。疲労の色が濃い関根は後半早々にイエローをもらい、浦和は前半とは一転して後半立ち上がりは防戦一方に追い込まれましたが、そこからが実に粘り強かった。

・無論浦和は守っているだけではなく、自陣深い位置で耐えながらカウンター狙い。しかし後半も興梠のシュートが決まらない。48分ロングカウンターの絶好機ではフェイントで奈良を転ばせておきながらシュートはGKに弾かれ、続くCKではこぼれ玉をどフリーで受けたにも関わらずシュートはバーをヒット。

・しかし攻め切れない川崎を浦和がカウンターで脅かす流れは変わらず、ついに54分森脇→李→武藤と綺麗に川崎の中央を破って先制ゴール。李のフリックを武藤がフリーで拾うというミシャっぽいゴールですが、縦パスの受け手が興梠ではなく李というのがミソ。昨年までの浦和なら興梠への縦パスが封じられれば半ば以上攻撃はアウトでしたが、李がしょっちゅう興梠とポジションを変えて縦パスの受け手として機能しだしたので相手は対応が難しい。エドゥアルドが興梠に釣られ、奈良が李に対応する羽目になったので、武藤のマークがぽっかり空いた格好。

・その後へろへろの関根をミシャが長時間放置したのが仇になって、実際関根の裏から危険なクロスを上げられたが誰にも合わなかったり、大久保に折り返されたがそこには誰もいなかったりとヒヤヒヤの場面がちらほら。しかし、チャンスで川崎が無駄にひと手間かけてしまうのにも助けられて、浦和の最終ラインが間一髪でシュートブロックする場面が頻発し、なんだかんだと川崎に決定機を与えず。

・ミシャは那須や青木を入れて守るどころか梅崎&高木&駒井と縦の推進力がある駒をどんどん入れて前線の運動量を確保。川崎のパスの出どころにプレッシャーをかけ続けると共にカウンターをちらつかせて川崎の消耗を誘ったのが見事に奏功。カウンターで李→関根の惜しい場面も。

・脚が止まった終盤の川崎は手詰まりになり、エドゥアルドを最前線に上げてパワープレー紛いもやりだしましたが、それは自らの持ち味を消すような噴飯物。

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:54分 武藤

66分 武藤→梅崎
76分 宇賀神→高木(梅崎が左WBへ)
86分 関根→駒井

・浦和はシドニー戦からズラタン→興梠、梅崎→宇賀神、那須→森脇と3名変更して予想通りリーグ戦の定番メニューに。サブに伊藤が入ったのは驚きでしたが、石原が外れたのにはもっとびっくり。梅崎・高木・駒井・伊藤とドリブラーばかり並べてどうする・・・

・武藤が早めに代えられるのももはや定番。ミシャは武藤を早めに下げる代わりに全試合使うつもりなんでしょう。となると、途中投入のシャドーにも割と長い時間出番がやってきます。この日は実績十分の梅崎に加え、高木も奮戦。それだけに石原が明らかに出遅れているのが気がかり。

・それにしてもミシャがへろへろの関根を86分まで引っ張ったのには心底驚きました。高木を入れた時に代えるのはてっきり関根(梅崎が右WBに回る)と思ったのですが、代えたのはシドニー遠征を回避した宇賀神。同点に追いつかれたらミシャの選手交代の拙さがやり玉に挙げられていたと思いますが、そこは勝てば官軍。

・出場停止でシドニー戦はお休みの森脇はこの試合傷む場面が目立ちましたが、チームメイトは傷む森脇を終始放置。もはや倒れている森脇は倒れているペットボトルと同じ扱い。森脇が奈良と交錯して共に傷んだ場面なんて、森脇の様子を見ているのは川崎の選手だけ(苦笑)。

・逆に遠藤がエウシーニョのひじ打ちを喰らって傷んだ場面では、遠藤を気遣うチームメイトの出足の早いこと!!!

--大久保--小林---
登里--------田坂
---中村--大島---
谷口-エドゥ--奈良-エウシ-
-----ソンリョン-----

HT 田坂→車屋(3バックに変更し、車屋が左WB、エウシーニョが右WB)
68分 登里→森谷
86分 奈良→中野(負傷交代)

・川崎は前節FC東京戦から車屋→谷口、原川→大島、森谷→登里と3名入れ替え。

・前節FC東京戦の終わりごろに負傷した大久保は何事もなかったかのようにスタメン出場しましたが、この日は全くいいところなし。微妙に怪我の影響があるような気がしてならなかったのですが。

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2016.04.24

やまの@練馬

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 練馬駅の南、目白通りとの間に広がる飲食店街の一角。外観がいかにも居酒屋然とした店は半地下にあって判りにくいものの、看板が路上に出ています。先客ゼロ、後客5。

 券売機のボタン配置やメニュー構成を見るとどこからどう見ても「まぜそば」推しですが、「煮干中華(750円)」を注文。ランチサービスはなし。なお後客の注文はまぜそばと煮干中華半々くらいでした。なおこの日は「ペニー中華そば」「タンタンまぜソバ」といった限定メニューも用意。

 店内も居酒屋の雰囲気そのまんま。カウンターが壁沿いに5席。4人掛けテーブルが2卓、3人掛けと2人掛けが1卓ずつ。ただテーブルはいかにもちょい呑み用でラーメンを食べるにはちょっと小さめ。

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 スープは煮干し出汁が強烈。えぐみこそほとんど感じないものの、魚臭さが若干残るため好き嫌いははっきり分かれそう。臭み消しを兼ねてか青ネギが多めに添えてあります。またかえしもきつくてしょっぱいので飲むのはちょっと厳しい。そこで卓上にポットで割りスープが置いてあり、店員からも「濃かったらこれで薄めてください」と一言ありました。

 麺は三河屋製麺製の平打ちっぽい太麺。密度が高そうな麺で、しっかりした歯応えがあり、それでいてスープの絡みも良好。というか、この麺に合わせてスープを濃くしてあるような気も。まぜそばと同じ麺なのかなぁ???

 また麺の中に大きなワンタンみたいなのが入っていましたが、多分に「凪」を意識したのでしょう。個人的にはあまり好きじゃないのですが。

 チャーシューは薄いながらも弾力性があってまずまず。他にメンマ、海苔。

 まぜそば推しの店なのに煮干中華も品揃えの一環というレベルからは大きく突き抜けていて気に入りました。

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2016.04.23

【展望】16年1st第8節川崎戦

・シドニー遠征からわずか中3日で迎える川崎戦。川崎もナビスコ杯があって一応中3日ですが、前目は控え組だらけで大久保はベンチ外。中村や小林が後半途中から出て来ただけなので中3日の影響は僅少。浦和はただでさえ苦手な相手に超長距離移動を経た後の対戦とあっては苦戦は免れません。

・前回対戦時はホームで1-1。ミシャは果敢に撃ち合いの道を選んで前半は浦和が川崎を圧倒しながら後半は一転して川崎の攻勢を許し、まさに竜頭蛇尾と言って差し支えない試合内容。しかも川崎は大久保を欠き、途中で小林をも故障で失った状態だったので負けたも同然でした。

・川崎の陣容は昨年から守備陣が大きく入れ替わり、GKチョン・ソンリョン(水原)、CBエドゥアルド(柏)、CB奈良(瓦斯)を補強していずれもスタメンに定着。最終ラインに本職のCBが全くいないというカザフィ仕様が一変しています。特に柏のお家騒動に伴ってエドゥアルドを棚ぼたで獲得できたのは大きかったかと。まともなCBである上に高精度のロングフィードを繰り出せるエドゥアルドはいかにも川崎向き。

・「にわかせんべい」にしか見えない韓国代表GKチョン・ソンリョンは韓国で「自動ドア」「透明人間」と酷評する向きもあるくらいなのでなんともアレですが、内容的に負け試合だった鹿島戦を見ると一人で決定機を止めまくったのでまるで話にならないレベル1というわけでもなさそう。清水へ放出された西部より明らかにマシなのかは判りませんが、先のナビスコ杯では失態を演じて敗戦の主因に。

・後ろ目に理に適った補強をしたように見えても、特に失点が減るわけではないのが川崎の川崎たる所以。今のところ上位クラスで突出して失点が多い状態ではないので、これでも補強の甲斐があったのかもしれませんが。

・前目では森本(千葉)、狩野(柏)、原川(京都)と特にいてもいなくても差し支えなさそうなレベルをかき集め、森本だけはそれなりに出場機会を得ていましたが、残念ながら現在故障離脱中。ただ放出したのも杉本(C大阪)、船山(千葉)とこれまた取ってはみたもののカザフィ大佐のお眼鏡に適わずに1年で見切られたクラスで、トータルでは前目には大きな変動なし。

・また小宮山、井川が長期離脱中なので現在最終ラインの層がやや薄め。また小林は代表に選ばれては怪我をし、そして大久保は小破を繰り返しながら無理やり出場を続けと代えが効かない選手が何がしか爆弾を抱えています。川崎は小林・大久保・中村と揃わないとチーム力がガタ落ちになりがち。

・フォーメーションに目を転じると川崎は今年は一貫して4バック(4-2-2-2)を敷いています。ただ、このところ浦和戦だけは必ずといって良いくらい3バック(3-4-1-2)を組むので、今回もおそらくそうなるのでしょう。

・ACLグループリーグ突破という一大課題をクリアしたものの疲労困憊、コンディション面での不利を免れない浦和ですが、ミシャは引いて守ってカウンター狙いなんてことはやらないでしょうなぁ。お疲れのため前目でのボール奪回ができないので、川崎にボールを支配されまくった挙句、結果的に引いて耐えざるを得ないということはあっても。

・出場停止の森脇に加え、宇賀神も豪州には帯同せずにお休みにしましたが、スタメン構成は相変わらず悩ましい。シドニー戦でズラタンが負傷したこともあって、石原や高木などこれまで出場機会が少なかった前目の選手にも出番が回ってくるかと思いますが、それ以外にも柏木→青木くらいの変更があって然るべきかと。

・昨年等々力の一戦では終盤FKからズラタンヘッドで敗色濃厚の試合をなんとかドローで終えられましたが、今の浦和はとにかくセットプレー、特にCKで点が入る気配が微塵も感じられないのが困りもの。仙台戦では後半になってショートコーナーを交えよとする工夫が何度か見られましたが、前半は一回サインプレーっぽいのがあっただけ。内容はしょっぱくてもセットプレー一発で勝ち点をもぎ取るという展開が今の浦和には期待薄なのがなんとも辛い。

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<前節:FC東京 2-4 川崎>

 

--大久保--小林---
田坂--------森谷
---中村--原川---
車屋-エドゥ--奈良-エウシ-
-----ソンリョン-----

得点:11分 大久保、77分 大久保(PK)、81分 小林、90+2分 エウシーニョ

35分 車屋→谷口
58分 森岡→武岡
75分 原川→登里

※大島が突如発熱でベンチ外。代わって原川が初スタメン。

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2016.04.22

BASSO@江戸川橋

Basso01

 早大通りの東端、山吹町交差点そば。先客2、後客7。テーブルに相席させない方針のようで、退店時に外待ち1。

 店内の券売機で「中華そば(800円)」を注文。並・中盛が選べるので中盛で。但し麺量は明示されず。他に「煮干しそば」「つけそば」など。

 店内は厨房に向かって縦長カウンター6席と4人掛けテーブル1卓。恒常的に繁盛しているのか、奥から詰めるように案内されました。厨房内には店主と女性アシスタント。

Basso00

 スープは鶏ガラ主体の動物系ベースで若干魚介混じり。ややかえしが立っているもののしょっぱくはなく、むしろ適度な甘みとコクを感じさせる優れもの。見た目は脂が目立ちますが、不思議なくらいあっさりすっきりした味わいで、ぐいぐい飲めます。

 麺は並太ほぼストレート。つるつるとした食感で並太にしては喉越しが良く、しかもコシが強くて気に入りました。スープとの相性、絡み具合とも申し分ありません。またスープがたっぷり入っていて中盛りでも特に量的バランスが崩れる感じはせず。

 チャーシューは部位が異なるものを使っているようですが、特に印象無し。小松菜がしゃきっと歯応えが良い反面、メンマは少々へなへな。他にナルト、刻みネギ、海苔。

 この出来なら「煮干しそば」で再訪の価値あり。

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2016.04.21

【TV観戦記】16年ACL H組第5節:シドニー 0-0 浦和

・浦和は超長距離移動を伴う中3日。しかも強風で飛行機が大幅に遅れ、着いたら着いたでピッチは凸凹だらけでおよそパスサッカーには不向き。一方シドニーは国内リーグが終了して休養十分とコンディション面で大差があり、どう見ても勝ち点1が取れれば御の字といった情勢。

・また前日浦項が広州恒大に敗れたため、浦和はこの試合ドロー以上でグループリーグ突破が確定することが判っており、そういう意味からも勝ち点1奪取が必要にして十分な一戦でした。

・ただ「勝ち点1で十分な試合なのに勝ち点ゼロで終わる」浦和の悲しい歴史を見続けてきただけに、この試合も試合終了の笛が鳴るまで気が気でなりませんでしたが、浦和は見事に勝ち点1を獲得。「勝ち点1で良い試合で勝ち点1を取る」とは全く浦和らしくない(苦笑)。しかも凸凹ボコボコのピッチにも関わらず、いつも通りのスタイルで攻めに出て、シドニーに何度か冷や汗をかかせながらの堂々のドローゲーム。

・共に無理をする必要がない状況ということもあってか見所の少ない、当事者以外には退屈な内容だったかもしれませんが、煮え湯を飲まされ続けてきた浦和の歴史を振り返れば派手なゲームで勝ち点ゼロで終わるよりは地味だろうがなんだろうが勝ち点1をもぎ取ったほうがはるかにマシ。広州恒大戦に続き、アウェーで勝ち点1を確保するという苦手なタスクを完遂できて、浦和もちょっとずつ強くなっていることを実感した試合でした。

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・シドニーは前回対戦時は5-4-1で高めの位置に守備ブロックを形成していましたが、今回は一転して普段通りの4-4-2でリトリートして対峙。国内リーグも終わってアーノルド監督には浦和を研究する時間がたっぷりあったはずですが、柏木をフリーにさせすぎるなどどこからどう見ても浦和対策にも何にもなっておらず、浦和は序盤から縦パス入れ放題&両WBを使い放題。

・最大限にアーノルドの策をひいき目に見れば、浦和にサイドを多少やられても最終的には中央を固めて弾き返せば良いと割り切られていたのかもしれません。実際浦和は序盤両WBを軸に良い形を何度も作るものの柏木→関根→李で決定機を作った(シュートはなんと枠外)のと、シドニーDFのクリアミスを拾ったズラタン→李が惜しかったくらい(これも枠外)。梅崎からも2本良いクロスが入りましたが、武藤にもズタランにもわずかに合わず。

・シドニーは長身FWを2人並べて放り込みに徹してくるかと思いましたが、最終ラインからアバウトに放り込んでくるケースはあまりなく、むしろきっちり中盤で繋いできました。これは浦和にとっては大助かりで、長旅&中3日の割には浦和の動きは悪くなく、前半は素早い切り替え&高い位置でのプレッシャーもそこそこ効いていて、シドニーが繋いでくる分には全く怖くありませんでした。

・ただ難儀だったのがこの日の主審がいとも簡単にファウルを取ること。シドニーとの体格差は如何ともしようがなく、自陣でのファウルは深い位置でなくてもセットプレーで命取りになりかねません。後半は押し込まれる時間帯が増え、CKも何本も取られてヒヤヒヤさせられましたが、浦和は意外にも(!)セカンドボールへの反応が良くてなんだかんだとシドニーに決定機を与えず。ヤバイところには必ずといって良いほど遠藤の姿が!

・終わってみれば前半に一度自陣深い位置からのスローインからエリア内でのシュートに持ち込まれたのがこの試合唯一かつ最大のピンチ。それ以外は攻めきれずに縦パス一本で浦和左サイドからカウンターを喰らった場面があったくらい。

・後半の浦和は疲れが出て来たのか満足にビルドアップできなくなり、サイドに展開してもクロスの精度が劣悪で簡単に跳ね返されたり、両サイドから誰にも合わないクロスを放り込みあう「白ヤギさん、黒ヤギさん」状態になったり。おまけにズラタンが競り合いの中で負傷退場する不運も。

・もっともミシャはズラタンの負傷がなくても途中から興梠を入れて無理をしない範囲で勝ち点3を狙いに行く算段だったのでしょうし、実際その策が当たって西川→梅崎→柏木→興梠の絶好機を生み出しましたが、興梠がコースを狙いすぎてGKビッグセーブ。

・3人交代してから梅崎が足を攣るアクシデントがあってATはヒヤヒヤしましたが、下手に前に出てカウンターを喰らうのを恐れてかシドニーもほとんど攻めて来なくなり、浦和も浦和で後方でボールを回し、最前線でボールをキープしと双方談合臭い格好で何の波乱もなくスコアレスドロー。アーノルドはまたしても浦和に勝てず(苦笑)

-----ズラタン-----
--武藤----李---
梅崎-阿部--柏木-関根
-槙野--遠藤--那須-
-----西川-----

58分 ズラタン→興梠
70分 武藤→青木(柏木がシャドーへ)
83分 関根→駒井

・出場停止の森脇に代わって右CBに入ったのは那須。遠藤を右に出して那須が中央に入るのを予想しましたが、リベロとしての遠藤の出来が秀逸な上に2カ所も最終ラインを2カ所もいじるのを避けたのかも。

・那須に森脇ばりの攻撃参加を求めるのは無理があり、そのため関根は後方支援が乏しいまま単騎での仕掛けを強いられ続けましたが、この試合はCBを盛んに前に出してまで攻める必要がなかったのが那須には幸い。前半の大ピンチでの対応はいささか緩いと思いましたが、試合に出てない選手にありがちな凡ミスはなく、しかも90分間ちゃんと稼働。この出来なら遠藤不在時にリベロでの出番が巡ってくるでしょう。

・疲労困憊の関根に代わって駒井。駒井が消耗の激しいWBの交代要員として目処が立ってきたのも慶事。ただ投入直後に単騎でドリブルで2人相手に突っかけてボールを失ったのは全くいただけない。仙台戦は2点リードだったので得意技を試しても何の問題もありませんでしたが、この日はそのボールロストが致命傷になりかねません。もっともその後は我に返ったように守備に専念。

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2016.04.20

さかえや@越谷

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 東武伊勢崎線越谷駅東口から駅前の通りを直進。先客ゼロ、後客3。

 券売機はなく、メニュー先頭の「鶏ポタらーめん・塩(600円)」を注文。鶏ポタらーめんは醤油も可。他に「とんポタ」「黒とんポタ」、貝出汁の「しじみらーめん」「とり浜らーめん」、魚介ベースの「うなだれ醤油らーめん」など。

 不思議なことに「しじみらーめん」「とり浜らーめん」を注文した場合だけランチサービスがあり、小やきとり丼かランチサラダ付き。

 店内はくの字型カウンター6席と4人掛けテーブル2卓。水セルフ。厨房内に店主がいるだけな割にはやたらメニューが多いのが気になりました。卓上は紅しょうが、白ごま等。

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 スープはポタ系にしてはざらつき小。鶏の旨味がはっきりと感じられますし、ポタ系にありがちな青臭さもなくて悪くはないのですが、塩ダレ強すぎてしょっぱいのは困りもの。

 麺は博多風の極細ストレート麺で心持ちざらざら、ごわごわ。デフォルトでも堅めの茹で上がり。量が少ないので替玉を頼んだところ麺の堅さを聞いてきましたが、個人的にではデフォルトで何の差支えもなし。というか、初めから麺の堅さをオーダー出来たのか???

 ただスープの絡みが良すぎるためか一杯目で結構スープがなくなってしまい、全然スープを飲んでいないのに替玉を入れるとスープが足りないのは一目瞭然。これには参りました。幸か不幸かスープがしょっぱいので、量が不足なら替玉の代わりに半ライスをつけたほうが良さそう。さらにいえばポタ系メニューにランチサービスがないのが残念至極。

 具に鶏チャーシュー、きくらげ、青ネギ、海苔、そしてなぜか最初から千切りのしょうがが入っています。これはこれでフィットしてはいますが、卓上に紅しょうががあることですし、客の好きに任せたほうがいいような気も。というか、なんで紅しょうがと統一しなかったんだろう?で

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2016.04.19

きころく@地下鉄成増

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 有楽町線地下鉄成増駅5番出口を出てすぐ。川越街道沿い。先客ゼロ、後客1。

 券売機やメニュー構成を見る限りどうみても「つけ麺」推し、次いで油そばといった感じの店ですが、「とりとんかつおらーめん(700円)」を注文。並盛(130g)・中盛(180g)、そしてなんと大盛(250g)まで同値段で今回は中盛で。他に一日15食限定の「特濃とりとんかつおらーめん」も。

 店内はくの字型カウンターが10席程度と2人掛けテーブルが3卓。

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 スープは動物系をベースに若干魚粉を混入させたもので、さほど魚粉のざらつき感はなく、粘度もあまりありません。その上に花かつおをたっぷり添えて魚介風味を強めていますが、花かつおの味わいが全面に出て旨味過多というかバランスが悪いというか。

 またそれ以前に気になったのはスープがぬるいこと。スープを調整してから茹で上がった麺を入れるまでに相当時間が空いてしまったのか、麺は温かいのにスープはぬるいという妙な塩梅。これでは印象が悪くなるのは否めません。

 麺は「細麺」と表示されていますがさほど細くはなく、並太ストレートで心持ち柔らかめ。

 大ぶりで歯応えがなくてやたら柔らかいメンマは苦手。また刻み玉ねぎに加えてさらに刻みネギを多めに添えるのも少々やりすぎ。他に薄いチャーシュー、糸唐辛子、海苔。

 つけ麺推しの店にありがちなことですが、ここのらーめんは品揃えの域を出ない出来かと。

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2016.04.18

【移転】澤村@浦和

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 浦和駅西口、居酒屋「力」のある交差点を北へ。先客4、後客5。たまたまかもしれませんがオバハンのグループ客が目立ちました。

 店内の券売機で基本と思しき「肉汁うどん(780円)」を1.5玉分の「大盛(+100円)」で注文。他に「鴨汁うどん」「澤村のもり」など。うどん専門店で蕎麦はなし。

 店内は入口近くにL字型カウンター10席と店奥に4人掛けテーブル2卓、2人掛け3卓。自家製麺らしく製麺機が見えます。茹で時間10分かかるとのこと。

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 太くてねじれ入りでわずかに灰色がかった麺はいかにも武蔵野うどん。堅めで歯応えがかなり強くて、しかもわずかにざらざらした食感。いずれも大のお気に入り。大盛りならボリューム的にも満足。といってもうどんなのでなんら胃もたれることなく、あっとう言う間に食べ終わります。

 つけ汁は具沢山。豚肉を筆頭に長ネギ、青ネギ、油揚げ、青菜、そして大根おろしが少々。これまた満足ゆく品々。

 ただ惜しむらくはかえしが強すぎて、つけ汁であることを割り引いたとしてもしょっぱすぎ。食べ終わる頃に割りスープが出てきますが、全部入れても飲むにはちょっと辛い。

 卓上にすりごま、甘生姜、自家製生七味があったので、途中で七味を入れてみましたが、さほどピリ辛にはならず。

 恐るべきことに卓上に「うどんの返し」が。これでも味が薄いと思う人がいるのかな???

 うどん自体はめちゃ美味いのにつけ汁がちょっと残念っちゅーのは埼玉のうどん屋にありがちで、ここもその弊を免れないかと。

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2016.04.17

【観戦記】16年1st第7節:浦和 3-1 仙台

・怪我人だらけの仙台に対して、中3日でアウェー・シドニー戦を控える浦和はなんとベストメンバー。おまけに組織の練度にも大差があり、欲を言えば前半のうちに事実上勝負をつけたかったくらい。岡部主審の笛がもうちょっとマシだったらそんな展開になっていたような気もしますが、実際は後半やっと先制しながらすぐに追いつかれるというマヌケな展開になり、勝負は終盤にまでもつれこんでしまいました。

Dscn0678

・仙台は4-5-1の布陣で、1トップのハモン・ロペスすら自陣に引いてのドン引き守備。下のフォーメーション図では便宜上4-2-3-1と記しましたが、そんな格好になっている時間帯はほとんどなくて、4バックの前に5人ほぼフラットに中盤が並んでいる格好。はっきりとしたアンカーはおらず、4-1-4-1でもありませんでした。

・渡邉監督がどういう意図でこんな布陣を敷いたのか判りませんが、前回付け焼刃の3-4-2-1で臨んで大失敗したのと同様、今回も慣れない布陣を採用して失敗。致命的だったのが浦和の最終ラインどころか、往々にして柏木にすらプレッシャーをかけず、自由に配球させてしまったこと。さらにSBへのSHの支援が緩慢で4バックのサイドのスペースをいいように使われてしまったこと。この2点から仙台守備陣が90分耐えきるのは無理だと思いました。

・一方攻め手といえば縦ポンでハモンロペスを走らせるだけ。こんな攻撃では最後尾に控える阿部と遠藤、さらに果敢に前に飛び出してくる西川を崩せるはずもなく、三田のファインゴールが決まったのは奇跡に近いかと(むしろ浦和の対応が悪すぎるのですが)。90分間絶望的な攻めを強要されたハモンロペスはとうとう終盤ブチ切れてボールを蹴り上げる始末(なんであれに遅延行為のイエローが出ないのか不思議)。

・浦和は序盤3度あった決定機を決めていれば楽な試合になったはずですが、勝ち味が遅くていたずらにベストメンバーを使い潰す羽目に。これではシドニー戦に影響が出ないわけがなく、ミシャが出場停止の森脇の穴埋めを筆頭にどの程度選手を入れ替えてくるかが見ものに。

Dscn0696

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:53分 李、74分 興梠、76分 武藤

73分 宇賀神→梅崎
82分 興梠→石原(李が1トップに)
89分 関根→駒井

・前出のように仙台はサイドの守備が甘いので浦和は立ち上がりから宇賀神→(興梠スルー)→李、宇賀神→興梠と左サイドから決定機。さらにノープレッシャーの遠藤→関根がエリア内に飛び出す好機もありましたが、これは関根がシュートを撃ちきれず。いずれも得点には至りませんでしたが、早々と仙台の守備の問題点が露呈していたかと。ただ浦和のアタッカー陣もお疲れなのか細かいミスでチャンスをフイにしてしまうようで、仙台守備陣が元気なうちは得点を上げられず。

・浦和の最終ライン、さらには柏木がたいしてプレッシャーを受けないことをいいことに浦和は興梠に仙台最終ライン裏を突かせたり、両サイドへ大きく展開したりして仙台守備陣を上下左右に揺さぶり続けたのが後半になってようやく奏功。立ち上がりの関根→興梠、槙野→李とサイドから2度の決定機は決められませんでしたが、53分についに槙野→李で先制。

Dscn0680

・仙台に全くと言っていいほど攻め手がないので先制すれば勝ったも同然。文化シヤツター様が「今日は完封で勝ったな、風呂でも入るか!」と思われても当然なくらい。ところがびっくり、その直後に単騎カットインしてきた三田にバイタルエリアからぶちこまれてたちまち同点に。完封勝ちと思い込んだ文化シヤツター様が怒りのあまり自社製品を蹴り上げてもおかしくないくらいの大失態。

・とはいえ浦和の優位は動かしようがなく、74分にキムミンテが自陣深い位置で浦和の守備網に引っかかって阿部→興梠で追加点。キムミンテがなんであの位置でボールをこねているのかが不可思議でしたが、浦和が今季掲げている高い位置でのボール奪回が見事に得点の形で結実。

・さらにその直後に途中投入の梅崎→武藤でダメ押し。これまたサイド攻撃が実ったもの。

・2点リードしたところで石原、駒井と試運転してそのまま試合終了。

Dscn0676

-----ハモンロペス----
野沢---キムミンテ---奥埜
---三田--富田---
石川直-渡部-平岡-大岩
-----石川慧----

得点:54分 三田

66分 野沢→藤村
80分 キムミンテ→西村
85分 大岩→蜂須賀

・長期離脱中のリャン、金久保、六反、関に加え、なんと前節スタメンで出ていたウイルソン、金園、水野まで不在。前目がごっそりいないので4-5-1は窮余の一策だったのかもしれませんが、慣れない面子で慣れないことをやるのは愚策過ぎたかと。

・三田のゴールは遠藤が付ききれなかったのが目立ちますが、そもそも浦和右サイドからのスローインを奪われてからカウンターを喰らっているのが情けない。しかも右サイドで仙台の攻勢を潰しきれず。とはいえ三田が単騎でカットインしてきただけなので、浦和守備陣は数的優位を保っていたはずですが遠藤をフォローしきれずに被弾。三田は左でしか撃てないと舐めてかかって痛い目にあったのかも。

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2016.04.16

はな火屋@新宿

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 新宿駅西口から小滝橋通りを北へ。ほぼ5年ぶりの再訪。先客6、後客9。退店時には外待ちが2名あり、結構な繁盛ぶり。

 戸外の券売機で「辛味噌らーめん(650円)」を注文。他に醤油や味噌、各種つけめんなど。普通、中盛、大盛まで無料ですが、今回は中盛で。客の注文は味噌とつけめんが半々で醤油を注文していた客はいませんでした。なお食券は「味噌」と共通で、食券を渡す際に「辛味噌で」と注文をつけるようです。

 店内は厨房に向かってカウンター6席と壁沿いに2人掛けテーブル2卓。着席時にコップだけ渡されて麦茶セルフですが、麦茶でした。厨房内にはオヤジが2名。

 かなり手狭な店ですが、注文品を席まで持ってくるのはたいしたもの。カウンター越しに、時には頭からラーメンをかぶってしまいそうな高い位置から配膳して平気な店があまりにも多すぎますな、昨今は。

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 相変わらず広口で浅い丼と必要以上にでかいレンゲが特徴。スープは若干とろみがあり、しかも味噌のつぶつぶがはっきりと判ります。辛味噌といってもピリ辛程度で近所の「中本」とはだいぶ違いますが、旨みは十分。ただ背脂のせいか、食後はずっしりと重め。。

 麺は並太緩い縮れ入りで、濃厚スープに合わせてか堅めの仕上がり。シャキシャキのもやしを箸休め年ながら食べ進みます。量の明示はありませんでしたが、量的には中盛で満足。大盛りだとスープとのバランスが崩れそう。

 チャーシューは十二分に煮込まれて脂崩れやすくなってはいますが、旨みは薄れてパサつき加減でイマイチ。他にメンマ、青ネギ、海苔。

 それなりに満足が行くクォリティーで、かつコストパフォーマンスが抜群に良いので繁盛しているのでしょう。

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2016.04.15

【展望】16年1st第7節仙台戦

・H仙台(中3日)→Aシドニー(中3日)→A川崎(中4日)→H浦項(中3日)→A大宮(中4日)と続く5連戦の初戦。

・アウェイのシドニー戦はACLグループステージ勝ち抜けがかかる大一番で、さらにその後の川崎戦はただでさえ苦手な相手なので、連戦初戦の仙台戦はある程度主力を温存しながら勝ち点3を確保するという難しいタスクをこなさなければならないと思います。すっかり前目&WB以外はスタメン固定モードに入ってしまったミシャがこの連戦をどう切り抜けるのかが見もの。

・仙台はアウェーで2010年以来全く勝っていないので苦手なイメージが拭えないのですが、逆にホームではJ2での対戦を含めても一度も負けたことがありません。

・今年は序盤に上位クラスと立て続けに当たっているのが災いしてか2勝4敗と黒星が先行して15位と早々と定位置に回帰。相手が悪いとはいえ複数得点を挙げた試合は全くなく、さらに敗れた4試合はいずれも複数失点とスタッツを見る限り内容も良くありません。

・主力の大量流出に見舞われた一昨年とは対照的に、昨オフで流出した主力はCB鎌田(柏)くらい。ただ獲得した選手も三田(瓦斯)、大岩(千葉)、水野(千葉)、平岡(清水)と何とも微妙なクラス。しかし、平岡が鎌田の穴を埋め、三田と大岩は野沢や菅井といったベテランをベンチに追いやって完全にレギュラーを確保しているので補強は狙い通りと見ていいのかも。

・ただ仙台にとって頭が痛いのは代えが効かない主力に怪我人が出たこと。リャン・ヨンギが故障した上に、金久保も故障したのでSHの人材が不足気味(ここ2試合はSHに水野を起用)。GKにいたってはレギュラーの六反に続いて控えの関まで故障したので、現在第3GKの石川慧が出場中。今年仙台の守備がやや不安定で、一度失点すると止まらないのは後ろ目の選手に昨年からの入れ替えが目立つのが一因なのかも。

・昨年ホームの対戦で不思議だったのは仙台がなぜかいつもの4-2-2-2を放棄して突如3-4-2-1を採用したこと。この奇策を講じたことで仙台の守備はそんなに悪くはなかった反面、攻撃が絶望的に。高い位置でボールが奪えない上に、前に残っている人数が少ないのでカウンター攻撃もままならず、攻撃はロングボール頼みに。

・今季広島戦ではいつもの4-2-2-2で臨んで0-3のタコ殴りの憂き目にあっていますが、昨年の失敗を踏まえて今年の仙台は奇策を弄する可能性は小さいと思います。

・仙台は甲府ほど極端に守備的な相手ではありません。また今年に関して言えば、甲府よりも格段にカウンターが強烈というわけでもない。例年セットプレーが脅威だけれどもキッカーのリャン・ヨンギは不在で野沢もスタメン出場していないとなると、浦和は是非とも勝ち点3を確保したい相手。ただ冒頭記したようにフルメンバーで仙台に臨むのはどうかと思われ、メンバーの落とし加減が実に難しいかと。

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<前節:仙台 1-3 G大阪>

---ウィルソン--金園---
奥埜--------水野
---三田--富田---
石川直-渡部-平岡-大岩
-----石川慧----

得点:27分 ウィルソン(PK)

59分 金園→ロペス
69分 大岩→菅井
82分 奥埜→野沢

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2016.04.14

まつ奈@浦和

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 浦和駅から名門浦和一女の正門へ向けて下る道の途中。住宅街のど真ん中でひっそりと店を構えています。先客1、後客2。

 ここはうどん専門店でメニュー先頭の「鳥肉汁うどん・中(830円)」を注文。定番メニュー以外に季節限定メニューにも力を入れているようです。後払い。

 店内はカウンター6席と2人掛けテーブル4卓、4人掛け1卓。店はご夫婦で切り盛りしているようです。

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 麺はつるつるした食感でのど越しが良く、堅くはないものの弾力があって、武蔵野うどんとはだいぶ違う味わいですがなかなか面白い逸品。ただ中盛りでもさほど量は多くありません。

 つけ汁は鰹節が効いているものの、かえしきつめ。それはともかく値段の割りに具がしょぼく、鶏肉と刻みネギが少々入っているだけ。食べ終わる頃に急須で出汁汁を頂けるので、それでつけ汁を割ってそれなりに満足。

 店の雰囲気が上品な蕎麦屋みたいで、それを落ち着いた大人の店と取るか(「小さなお子様は遠慮願います」といった趣旨の貼り紙あり)、昼飯を食いに来ただけなのに妙に肩ひじ張ってくつろげない店と取るかは微妙なところか。

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2016.04.13

殿様湯@二月田(指宿)

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 砂蒸しで有名な指宿には公衆浴場が点在していますが、どこも駅からやや距離があって難儀。そこで指宿の一駅手前にある二月田駅にほど近い「殿様湯」に足を運んでみました。

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  1831年に第27代当主島津斉興が長井温泉行館を二月田に移したのが殿様湯のはじまり。現在の公衆浴場の裏に殿様湯の遺構が残っており、石碑には「足軽以下、是より内に入るべからず」との注意書きも。

 建物の中には番台がなく、隣の民家が番台がわり。貴重品もここで預かってくれます。入浴料300円也。さらに「いぶすき湯めぐりスタンプラリー」のパスポートを渡されて50円割引サービス。

 浴室内には長方形の湯船が一つ。湯船は丸に十字の島津家家紋付き。泉温が高いので湯を小さい水槽にいったん貯めてから湯船に流しています。それでも結構熱いのか、地元の方が水道でドバドバ埋めていました。おかげで心地よく湯を楽しめましたが。

 若干濁りのある湯は鉄臭く、そのため床も湯船も赤茶色に染まっています。塩味も少々。カランは4つあるのみ。

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【温 泉 名】二月田温泉
【施 設 名】殿様湯
【入浴料金】300円(さらに湯めぐりスタンプラリーで50円引き)
【交通手段】二月田駅から徒歩10分弱
【泉  質】ナトリウム-塩化物温泉
【源 泉 名】二月田8号
【泉  温】56.3度

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三平らーめん 照国本店@鹿児島・天文館通

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 鹿児島市電・天文館通電停から照国通りを北へ。照国神社の前にあります。鹿児島ではそれなりに有名な店だと思いますが、なぜか先客・後客ともゼロ。

 黒味噌がウリの店で、まずは「黒味噌・基本味(750円)」を注文。さらに「白めし・小(100円)」を追加。券売機はなく後払い。黒味噌らーめんには他に「あんかけ」「とろろ」「焼き」といったバリエーションを用意。

 店内はカウンター6席と小上がりに6人掛けが2卓、3人掛けが1卓。暇な時間帯のためか店主一人で切り盛り。

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 ドロドロした異様な外観で登場。ただ新潟の「東横」と比べると塩気は弱くて旨味と甘味が強いかな。もちろん割りスープなんぞなくても一応飲める範囲内。ただ味が濃すぎて飽きやすいのは否めません。そこでおまけに付いてきたニンニクを効かせた辛子味噌をちびちび投入。こうすると趣きが変わって箸が進みます。

 なお味噌1.5倍の「元祖こいめ味(800円)」というメニューもあるようですが、さすがにそれは個人的には無理すぎる・・・・

 麺は驚いたことに細めのストレート麺。ただ弾力性がそれなりにあってかろうじてスープに負けずに済んでいます。ただスープが絡み過ぎてそのままでは味が濃すぎて食べづらいので、細モヤシやキャベツを一緒に絡めながら食べ進むとちょうどいい塩梅に。

 写真では影に隠れて見えづらいのですが、チャーシューの煮込み加減が絶妙。他に半熟玉子、コーン、刻みネギ。

 最後にスープをご飯にかけて(スープにご飯を投入するのはさすがに自殺行為でしょう・・・)ねこまんまでフィニッシュ。コーンがもったいないので穴あきレンゲが欲しいところ。

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2016.04.12

元湯・打込湯@鹿児島・湯之元温泉

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 湯之元温泉のもう一つの公衆浴場「元湯・打込湯」は駅から徒歩5分強。湯之元駅から国道3号線を渡ってさらに直進したところにあります。屋号

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 手前に温泉街の名残らしき店もちらほら。

 湯之元温泉株式会社が運営していますが、ここも入浴料130円と激安。無料の貴重品ロッカーも備え付け。田之湯温泉より若干規模が大きく、休憩室もあるためか、こちらのほうがずっと混雑していて入浴客は絶えず10人強くらいをキープ。滑車とペットボトルの錘を組み合わせて浴室のドアを半自動化しているのはグッドアイデア。

 浴室内には長方形の湯船が一つ。左が打込湯で、右が元湯。打込湯は皮膚疾患・胃腸病、元湯は神経痛・リュウマチス・胃腸病と大書してあります。共に適温で実に心地よいのですが、両者の泉質の違いは正直良く判らず。共に単純硫黄温泉ですが、硫黄臭はそれほど強くありません。

 湯上りにベンチで涼んでいると地元の爺さんに話しかけられましたが、全然何を言っているのか判らずに参りました。英語で話しかけられたほうがマシかもしれん(苦笑)

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【温 泉 名】湯之元温泉
【施 設 名】元湯・打込湯
【入浴料金】130円
【交通手段】湯之元駅から徒歩5分強
【泉  質】元湯:単純硫黄温泉
      打込湯:単純硫黄温泉
【源 泉 名】元湯 & 打込湯
【泉  温】元湯:55.7度
      打込湯:52.8度

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ざぼんラーメン 中央駅店@鹿児島中央

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 鹿児島中央駅の奥まったところにある食堂街の一角。先客4、後客ゼロ。隣の「アミュプラザ」にも店を構えています。

 メニューを見て基本の「ざぼんラーメン(830円)」を注文。券売機はなく後払い。

 店内はL字型カウンター10席ほどと6人掛けボックス席4セット。駅改札口に近くていかにも一人客がドタバタと入っては出てゆくといった感じのロケーションなのにボックス席が多いのは新幹線で行き来する旅行者を意識したものかな?

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 卓上には鹿児島のラーメン店にありがちな大根の漬物がスタンバイ。

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 白っぽい豚骨スープを一口すすってみると驚くほど淡白かつあっさりしていて、博多や熊本の豚骨スープと比べるとびっくりします。もっとも丼の底に旨味を凝縮したタレが仕込んであって、麺や野菜を何度も天地をひっくり返しながらまぜまぜするとスープの旨みが増していい塩梅に。焦がしネギがあるにはあるようですが、味わいにさほどの影響が感じられず。

 麺は細めのストレート麺。細切りキャベツや細もやしがたっぷり添えてあって、しかもまぜまぜする過程でそれらが麺に絡まりまくるせいか、野菜ラーメンあるいはチャンポンを食べている気さえします。他に豚バラチャーシュー、キクラゲ、刻みネギ。

 タレで旨みが加わるとはいえ、総じてあっさりめ。物足りなくはないけれどもやや単調で、飲み進むだけの惹きには乏しいかな。駅構内にあって早い時間から開いているのはメリットですが。

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2016.04.11

【TV観戦記】16年1st第6節:横浜M 0-0 浦和

・甲府戦に続いて興行的魅力に著しく乏しい塩試合。非常に見辛いスタジアムで、全くと言っていいほど面白味のない試合を見る羽目になった方々はまことにお気の毒様としか言いようがありません。

・甲府と違ってそれなりの選手を揃えている横浜M(以下「鞠」)がホームでこんな試合でいいのか?という気がしてなりませんが、ハナからドン引きだったわけではなく、むしろドン引きを強いられた側面があるようにも思えます。また鞠がファウルが多い「汚いサッカー」をしたわけでもないので、ミシャが鞠の消極的な選択を批判するのもどうかと思います。批判するなら勝ってからやれと。

・つまらないスコアレスドローでしたが、浦和にとっては悪くない結果。痺れる試合、ビッグマッチを制した後に往々にしてやらかしがちな浦和としては上出来といってもいいくらい。他のACL組は今節広島とFC東京は敗れ、G大阪も勝ったとはいえ終盤仙台にシュートを撃たれまくっていましたから、広州恒大とのビッグマッチを終えて中4日の試合で勝ち点1を捉えたことはポジティブに評価していいでしょう。

・しかも、最初から引き分け狙い風だったわけではなく、勝ち点3を狙いに行った結果ですし、決定機も何度か作れていて内容も悪くなかったですし。ただ如何せんお疲れなのか肝心なところでシュート精度を欠いたり、その前のトラップが乱れたり、タイミングが合わなかったりして、鞠の強固な守備陣をぶち破るには至らず。

・また押してはいるが点が取れない展開でやらかしがちな「カウンターによる被弾」を悉く凌いだのは守備意識向上の賜物(特に李がめちゃ頑張った!)で、これまた高く評価していいかと思います。

・よって「良かった探し」をすればいくらでも好材料が出てくる試合でしたが、それでもつまらない試合だったのは覆い隠しようがなかったかと。

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・ドン引き相手の試合(特に前半)になってしまいましたが、モンバエルツ監督が試合後の会見で「守備的にやろうとしたわけではないのですけれども、やはり今日は浦和に下げさせられました。」と語っているように、鞠は甲府と違ってハナからドン引きだったわけではなく、結果的に早々とドン引きに追い込まれたと見るのが妥当でしょう。

・鞠がドン引きに追い込まれたのは試合開始早々の遠藤→武藤で裏抜けに成功し、その後も最終ラインなり柏木なりからの縦パスで武藤や興梠が最終ラインの裏抜けに成功して決定機を作ったのが契機。またその後も浦和が斜めのロングパスを多用して、高い位置でフリーになっているWBを使ってくるのにも苦戦。

・鞠はもともと昨年同様の戦術、すなわち中村を前に出して4-4-2っぽい布陣で2トップが浦和の阿部&遠藤に圧力をかけ、浦和がサイドに持ち出せばSHが圧力をかけてビルドアップを制約し、浦和が無理に縦パスを入れて来たところでカウンター発動みたいな手を考えていた風でした。

・ところが、浦和がロングボールを多用して鞠の前からのプレスを無効にし、また空いているサイドを使われがちになったことで戦術の転換を余儀なくされたと見てよいかと思います。もっともこの手は鞠戦に始まったことではなく、極端に前に出てくる湘南相手でも見られた手なので、モンバエルツが「彼らがこんなにダイレクトなプレーをしてくるとは予想していませんでした。」と語るのはやや珍妙。

・ただ武藤も興梠もお疲れなのか、トラップなり、シュートなりに精度を欠いて序盤の決定機を活かせず。サイド攻撃では宇賀神が好機にクロス精度を欠き、上手く折り返したかと思えば李のシュートが宇宙開発事業団。守りに徹した鞠守備陣はまさに鉄壁で、脚の振りが大きいとたちまちシュートコースを塞がれてしまいます。

・後半開始早々にも槙野→宇賀神の縦パスから宇賀神→興梠、関根→李と立て続けにビッグチャンスを掴むものの、興梠も李もタイミングが合わずに空振り。満塁で3番・4番が相次いで空振り三振に倒れてしまったようなもので甚だがっかり(´・ω・`)ショボーン  

・そしてこの辺りでミシャが無理使いした柏木の電池が切れてしまい、浦和は前目での潰しが効かずにカウンターを喰らいがちになり、左SH遠藤の単騎突破で3度危ない形を作られてしまいました。ただ遠藤はユース上がりの新人でスピードに乗ったドリブルは持っているものの周りが見えていないのが幸い。危ないところで李が戻ってきたり、遠藤航や西川が上手く対応したりして決定的なシュートにまでは持ち込ませず。

・ミシャが動けなくなった柏木を諦めて青木を投入したのは妥当でしょうが、その後浦和は散発的に武藤や興梠が裏を狙うだけで、ポゼッションも大幅に低下し、柏木を下げたこともあってワイドな攻撃もままならず。関根→青木で好機を作ったくらいで、終盤は運動量も落ちて一転して鞠に自陣に押し込められる時間帯が長くなってしまいました。

・ところが鞠も遠藤を下げてしまってこれといった攻め手なし。カウンターで好機を作っていただけに、浦和が自陣に引いてしまってかえって攻めにくくなったのかも。頼みの中村も好位置でFKを放つ場面がそもそもなくて、見せ場なし。

・動けなくなった浦和はAT突入直前に残り少ない燃料を使って李→関根の好機を作りましたが、シュートはGK飯倉に弾かれて試合終了。飯倉は序盤に浦和の決定機を止めたことで波に乗ってしまったかも。

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

62分 柏木→青木
79分 宇賀神→梅崎
86分 武藤→駒井

・広州恒大戦から予想通りズラタン→興梠、梅崎→李と入れ替え。広州恒大戦との激闘で、柏木・遠藤・宇賀神とコンディション調整のため別メニューを強いられたはずだが、結局ベンチ外になったのはズラタンのみで、両ボランチと最終ラインは完全固定。無理使いした柏木を後半早々に諦めたのもおそらくミシャの想定内でしょう。

-----カイケ----
遠藤---中村--マルティノス
---中町--喜田---
下平-ファビオ--中澤-小林
-----飯倉-----

72分 カイケ→伊藤
77分 遠藤→前田

・鞠は齋藤が小破してベンチ外。後半のカウンターチャンスに齋藤がいたらと思うとぞっとしますが、いたらいたで浦和の攻めが消極的になって塩分が増すだけに終わったでしょうなぁ。

・カイケが現状使い物にならないのは前節G大阪戦で確認した通りでスタメンで出てくること自体不可思議。一方マルティノスはスピードに乗らせると怖いものの、スペースがないと何もできないみたいで槙野が楽々対応。やっぱりアデミウソンの穴はでかそう。

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2016.04.10

青葉@指宿 ~ 温たまらん丼

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 指宿駅前の通りを北へ進んですぐ。「さつま郷土料理 黒豚 地鶏」を高々と掲げるこぎれいな食事処です。
 
 早速「温たまらん丼(900円)」を注文。「温たまらん丼」とは指宿の新作グルメで、砂むし温泉の源泉でゆでた温泉たまご(通称おんたま)を使っているのがウリ。当然ながら店によって具材、味付けも色々。
 
 なお、殿様湯でもらった「いぶすき湯めぐりスタンプラリー」の特典を利用して、焼酎お湯割りをサービスしてもらいました。湯呑みコップ1杯だけですが、昼間から飲むと実によく効きます(苦笑)

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 さつまいものレモン煮と漬物が先に登場。

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 豚肉をバックに卵の白、プチトマトの赤、インゲンの緑が映えるなかなかのビジュアル。豚の薄切り肉は甘辛く煮込んであるものの思いの外味付けが濃くない上に、肉の下に細モヤシが多めに添えてあるので見た目ほどしつこくもありません。当然ながら箸をつけると温泉卵がぐだぐだに崩れ、温泉卵自体肉との相性はいたって良好なのですが、丼めしがぐちゃぐちゃになってビジュアルを著しく害してしまうのが難といえば難。
 
 青臭いプチトマトはこの丼に全然合ってないかと。まさにビジュアルのためだけに添えたみたいな。

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2016.04.09

復活!豚丼@吉野家

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 4月6日に突如復活した吉野家の豚丼を早速試食。

 吉野家の豚丼はBSE問題の影響で米国産牛肉の輸入が途絶し、牛丼販売休止を余儀なくされた期間の代替商品として開発され、2004年3月から2011年12月まで販売されていたもの。

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 若干豚肉特有の臭みが残る反面、牛丼よりもあっさりしているので牛丼の単なる代替商品という位置づけを超えてそれなりに愛好者がいたみたい。個人的にも結構好きです。

 ただ今回の復活はそういう愛好者の声に応えたというよりも、単にここ数年の吉野家の単価アップ路線が客離れを招き、また足元の景気減速も手伝って低価格品を再強化せざるを得なくなった意味合いが強い模様。従って今回も復活は短期間のキャンペーンではなく、通常メニューの一つになるようです。

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【展望】16年1st第6節横浜M戦

・リーグ戦開幕後5試合を消化しましたが、これまでは全て中下位クラスが相手。第6節にしてついに上位クラスのチームと対戦します。

・しかも今回の対戦相手横浜M(以下「鞠」)には昨年2nd第9節でぐうの音も出なくくらいコテンパンにやられました。スコアも0-4と大差がつきましたが、実態はもっと酷く、西川の奮戦がなかったらもう2、3点取られて、それこそ歴史的惨敗になっていました。昔だったら4点目を取られた時点でダンマクが撤収されてもなんら不思議はないくらい。

・1stステージでも辛勝しましたが内容は芳しくなく、ミシャはモンバエルツが率いる鞠がかなり苦手といって差し支えありません。ただお互い若干主力が入れ替わっているので、それがどの程度対戦に影響するかが楽しみ。

・鞠はアデミウソンと藤本が共にG大阪へ流出。藤本は知名度こそ高いものの、昨年リーグ戦終盤は出番を失っていたので移籍の影響はあまりないと思いますが、主力中の主力だったアデミウソンの流出は痛手。サンパウロからのレンタルだったアデミウソンを買い取るには高すぎたようですが、シティグループの肝いりでレンタルしてもらったアデミウソンをなんでG大阪に横取りされる羽目になったのか、非常に不可解。

・ただアデミウソンは鞠が最も欲しかったであろう点取り屋ではなかったのも事実で、それゆえ厳しすぎる条件を飲んでまで引き留めなかったのかもしれません。

・鞠はさらに出番のなかった中堅(天野・奈良輪・矢島・端戸・比嘉)をばっさり整理した一方、補強した選手でJリーグでそれなりに実績があるのは前田(松本)だけ。上位を狙うにはかなり層が薄く、特にもともと貧弱なFW陣を補強せずに開幕を迎えました。

・大卒新人の富樫が予想以上の活躍を見せているものの、さすがにそれだけでは無理がありすぎると思ったのか、3月になってからFWカイケとFWマルティノスを獲得(代わりに開幕前に大怪我を負ったラフィーニャの登録を抹消)。共に前節G大阪戦でJリーグ初出場。

・G大阪戦で両選手の様子を見たところ、カイケはコンディションが良くないのか全然動けなくてお話にならず。一方マルティノスは良く動く上にスピードがあり、そこそこフィジカルも強そうで個人能力は侮れません。さすがに周囲と連携が取れていないので「俺が俺が」になってしまいがちで、そこが穴といえば穴ですが、不用意に飛び込んではぶっこ抜かれる怖さは持っています。

・前目の選手が入れ替わったのでモンバエルツ監督が昨年嵌りに嵌った浦和対策(=浦和の最終ラインに圧力をかけて縦パスを封じる)をどこまでチームに落とし込めるかが鍵になります。浦和が無理に縦パスを入れて来たところでボールを奪ってカウンター発動が基本的な狙い。

・また中村のFKが冴えわたっているので、自陣深い位置での不用意なファウルは命取り。昨年の大敗も中村のFK一発で先制点を許したのが契機。

・日程は浦和が中4日、鞠は水曜日にナビスコ杯があって中3日なので浦和がちょっと有利に見えますが、鞠はナビスコ杯でスタメンを総とっかえする暴挙に出た(でもそれが祟ってか柏に逆転負け)ため、実質的には浦和不利。浦和は広州恒大とのハードな闘いを終えたばかりなことを考え合わせると、コンディション面で相当不利だと思います。

・スタメンは広州恒大戦からズラタン→興梠、梅崎→李は間違いないでしょう。広州恒大戦で梅崎を早めに下げた反面、関根が相当消耗したと思われるので、関根の代わりに梅崎が右WBで出てくるかも。

・ボランチ以降の後ろ目のスタメンはとうとう完全固定モード入り。シドニー戦で森脇が出場停止なので、どこかしらで那須なり永田なりを試運転しておきたいはずですが、ミシャはそんなことはやらずにぶっつけ本番でシドニー戦に臨むんだろうなぁ・・・

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<前節:G大阪 1-2 横浜M>

-----カイケ----
齋藤---中村--マルティノス
---中町--喜田---
下平-ファビオ--中澤-小林
-----飯倉-----

得点:40分 中村、70分 マルティノス

72分 カイケ→伊藤
74分 齋藤→兵藤
80分 マルティノス→遠藤

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2016.04.08

田之湯温泉@鹿児島・湯之元温泉

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 鹿児島中央駅から北へ電車で30分ほど。湯之元温泉は駅近かつ国道3号線が貫通している好立地にも関わらず、大きな旅館が全然見受けられないどころか温泉街すらあるといっていいかどうか微妙な、いかにも地元民専用のこじんまりとした佇まい。

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 駅から比較的近いところに2つ公衆浴場があり、そのうちの一つ「田之湯温泉」は湯之元駅近くを走る国道3号線を北へ進むと「田之湯温泉通り」の看板が出ています。

 入浴料150円と激安。ロッカーの鍵は全て失われていました。

 湯船は浴室の中央に日の字型のものが一つ。奥に湯口があって、仕切り壁を超えて手前側へ湯が流れてくる仕組み。かなり熱めで、湯口近くの浴槽には地元民すら寄り付かず。また湯船に腰かける段がなく、しかも縁はタイル張りではなく、なぜかごつごつした岩のような仕上げになっているので腰湯がしにくいのが難。

 無色透明の湯からはわずかに硫黄臭。L字型にカランを10個配置。

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 田之湯温泉最大の特徴は「日本朝風呂党本部」を謳っていること。更衣室内には「立党宣言」がデカデカと掲げられていますが、如何せん昭和53年2月に発せられたものなので、宣言中に「ソ連」が出てきて苦笑。党は自然消滅しなかったようで、平成25年の忘年会の写真が飾られていました。

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【温 泉 名】湯之元温泉
【施 設 名】田之湯温泉
【入浴料金】150円
【交通手段】湯之元駅から徒歩10分
【泉  質】単純硫黄温泉
【源 泉 名】?
【泉  温】57.8度

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味処むじゃき亭@鹿児島・天文館通 ~ 黒豚わっぜえか丼

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 巨大かき氷「しろくま」で全国的に有名な鹿児島・天文館の「むじゃき」。

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 ただ「むじゃき」は単なる喫茶・甘味処ではなく、同じビルの2階&4階に食事処を併設しています。今回は4階の「味処 むじゃき亭」を往訪。ランチタイムから営業していますが、店内の雰囲気は完全に居酒屋そのもので、靴を脱いで上がります。

 注文したのは「黒豚わっぜえか丼(1,190円)」。「黒豚わっぜえか丼」とは鹿児島県飲食業生活衛生同業組合の加盟店が売り出し中の新作グルメ。鹿児島産の黒豚を使用しているのが唯一の縛りで、あとは和・洋・中華なんでもあり。従って、店によって内容も価格帯も全然違います。なお「わっぜえか」とは鹿児島弁で「スゴいっ!」の意味だとか。。

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 むじゃき亭のは黒豚、錦糸卵、鶏そぼろを盛付けた三色丼というか、彩り的にはほぼ二色丼。豚は残念ながら角煮ではなく薄切り肉を甘辛く煮たもの。ただ牛丼チェーン店の豚丼と比べるのも失礼に思えるくらい肉が上質で超柔らか、しかも味付けがしつこくありません。たまねぎは入っていませんが、その代わりに肉の下に千切りキャベツを敷いて箸休めに。

 おまけにさつま汁が付いてきましたが、これがちょっとぬるくて鬱。でも手軽に郷土料理っぽいものを味わえる企画としては悪くない出来だと思います。

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2016.04.07

新潟タレカツ丼@かつや

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 かつやが3月25日から期間限定で売り出している「新潟タレカツ丼(529円)」を早速試食。

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 チキンカツを甘辛い醤油だれにくぐらせただけの超シンプルな一品。それゆえ醤油だれの出来不出来が全てになりますが、必要以上に甘くもなく辛くもなく、いかにも万人受けしそうなバランスの良い出来。パラパラと振りかけられた青海苔も良いアクセントに。

 カツが4枚も乗っていてボリュームも十分ですが、トンカツではなくチキンカツのためか、食べている最中は腹にもたれることなく一気に食べ進められました。もっともチキンカツにしてしまうと「新潟」を冠するのはちょっとどうかな、せめて「新潟風」が適当じゃないのかという気がしますが。

 とはいえ、当たり外れが結構デカいかつやの期間限定モノとしては当たりの部類。但し、発売を始めて2週間近くなるためか、これを注文している後客は全くいませんでした。

 次の期間限定は4月22日から「キャベ玉チキンカツ丼(637円)」。外見から察するになんとも冒険的で地雷臭がプンプンします・・・

続きを読む "新潟タレカツ丼@かつや"

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2016.04.06

【観戦記】16年ACL H組第4節:浦和 1-0 広州恒大

・武藤のゴールで上げた1点を守り切っての辛勝。先制点を取った後、追加点を上げるチャンスが山のようにあったので完勝といってもいいのかもしれませんが、広州が先制していれば、逆に浦和がカウンターの脅威に晒されながらそのまま敗れ去るシナリオも十二分にありえました。

・とはいえ、実力が拮抗したチーム同士の対戦では先制点を取ったほうが俄然有利。後半立ち上がりにパウリーニョのシュートがバーを叩いた一方、武藤はきっちりゴールに叩き込み、これがこの試合の全てといっても差し支えないくらい。

・その後広州も同点に追いつくチャンスはあったけれども、それ以上に前がかりになったところでカウンターを喰らい、さらに終盤は運動量も落ちて浦和のサイド攻撃で決定機を何度も作られてしまう。

・浦和から見れば追加点が取れなかったのがこの試合の反省点ですが、追加点が取れたら取れたで先の甲府戦みたいに守備の集中が緩んでしまったかも。前でボールを奪いきれずに低い位置で耐える場面が多かったかと思いますが、とにかく一発がある相手にわずか1点しかリードしていないためか、最後の最後までDF陣の集中が切れず、ぎりぎりのとことで凌ぎに凌いでの完封勝ちで文化シヤツター様も大満足(ACLでは広告を出せませんが)。

・それにしても痺れる試合でした。強い相手同士が真正面からガチンコでぶつかり合う試合はやはり面白い。Jリーグだと浦和相手に真正面からぶつかってくるチームはほとんどなく(川崎と湘南くらいか)、それが一概に悪いとは思わないのですが、試合の面白さを殺いでいるのは確か。ACLは悉く平日開催でそもそも観戦しづらいのが難ですが、面白さでは圧倒的にJリーグより上。それを実感した試合でもありました。

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・武藤のゴールで試合の流れは一変しましたが、それまでの浦和の攻撃は残念ながら全くといっていいほど広州を脅かすに至っておらず、それゆえ先制点を取られていたら浦和は危なかったと思います。

・広州は浦和がボールを持っている際は5-4-1ないし5-3-2のような格好(Jリーグを見慣れると、広州は最終ラインも2列目も並びがややグダグダで布陣が判りづらい)でリトリート。マルチネスやグラルが浦和の最終ラインに圧力をかけて簡単にはビルドアップを許さず。

・浦和はズラタンが厳しくマークされてボールが収まらないこともあってか、攻撃は最終ラインないし柏木からワイドに大きく展開してのWBというか関根が仕掛けるだけ。それも前半はCKを取るのが精一杯でチャンスにはならず、

・試合の入りも芳しくなく、広州ショートコーナーへの対応が遅れてヒヤリ。また35分過ぎには浦和左サイドからのアーリークロスを機に、グラルにどフリーでシュートを撃たれる大ピンチ。さらに後半立ち上がりには浦和左サイドを深く抉られ、エリア内に突入してきたパウリーニョにシュートを撃たれてしまいましたが、シュートはポストを直撃。

・ポストの助けで大ピンチを凌いだ浦和は前半から続けていた関根からの仕掛けがついに結実。関根→宇賀神と両サイドを広く使って、中で武藤が仕上げるというミシャお得意の攻撃パターンが嵌ったもの。

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・ただ広州の反撃も凄まじく、マルチネスのポストプレーからエリア内にパウリーニョが突っ込んできたり、またカウンターを喰らってぽっかり空いたバイタルエリアからパウリーニョにミドルシュートを撃たれたり。爆買い3選手の中ではどう見てもパウリーニョが別格で、奪って運んでシュートも撃てるとCHの3拍子揃い踏み。逆にジャクソン・マルチネスは遠藤にも槙野にも歯が立たず、全く良いところなし。スポーツ新聞的表現を借りれば明らかに「ジャク損」

・前がかりになり、中盤がスカスカの広州相手に浦和は何度もカウンターを発動しましたが、撃てども撃てども決まらない。西川ゴールキックを受けて広州最終ラインの裏に抜け出したズラタンが決められなかったのがケチのつけ始めで、途中投入の李も興梠も絶好機を外しまくり。

・終盤は運動量が落ちた広州の守備網が全く機能しなくなり、浦和はサイドから2度絶好機を作りましたがこれも決められず。宇賀神のクロスに興梠&関根と2人飛び込んでもダメ。森脇のクロス→李に至っては無人のゴールに流し込むだけだったのに、タイミングが合わなかったのかGKへパスする始末でまるでQBK。

・追加点が取れない浦和には参りましたが、広州も広州で終盤は攻め手を欠き、高さがない浦和にゴリゴリとパワープレーを仕掛けるでもなく、結局パウリーニョのミドルを最後に決定機は作れずじまいで淡々と試合終了。

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-----ズラタン-----
--武藤----梅崎--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:52分 武藤

64分 梅崎→李
68分 ズラタン→興梠
87分 武藤→青木

・スタメンは甲府戦から興梠→ズラタン、李→関根と2枚変更。ズラタン=ACL、興梠=Jリーグと明確に使い分けていますが、梅崎のシャドー起用にはびっくり。このためWBの代えは特攻要員(駒井&高木)しかいなくなり、またJリーグを並行して闘うことを思えば疑問符がつきます。

・またACL要員のズラタンの出来もあまり良くなく、厳しいマークに遭ってボールが収まらない場面が多かったかと。梅崎は前を向いてナンボで、最前線のズラタンがイマイチだとそれを受ける梅崎も活きないという悪循環に嵌り勝ち。ただ興梠や李をACLでも使い潰すわけにはいかないので、両者が途中から出てくるまで大過なくやってくれたという意味で最低限の仕事はしたと評価できます。

・セットプレー、特にCKに何の工夫もなく、悉く相手にいとも簡単に弾き返されたのは参りました。セットプレーの練習ばかりしている反町監督みたいに徹底して練習しろとまでは思いませんが、さすがにこれはどうなのかと。

・守備では西川、槙野、遠藤はもちろん、前回対戦で大炎上した森脇、そして関根が実によく頑張った。甲府戦での大失態も反省を促す意味で無駄ではなかったのでしょう。いや、ああいう失点は無いに越したことはないのですが。

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6000人ものサポーターが押し寄せるとも噂されましたが、広いとはいえビジターエリアは一杯にならず、少々拍子抜け。城南一和のほうが多かったような気がしました。

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2016.04.05

津気屋@川口

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 川口駅東口の駅高架下。非常に便利なところにあるにも拘らずつけ麺専門店なのが災いしてなかなか足を運ぶ気になりませんでしたが、4年ぶり2度目の往訪。先客3、後客8と長続きしているだけあってあっという間に店は満席に。

 店内のタッチパネル式券売機で「津気屋つけ麺(740円)」を注文。大盛り無料サービスなので大盛りで。タッチパネルはメニュー→麺の量の順に選ぶだけですが、それでもまごつく客が少なくありません。

 他に「辛つけ麺」「トマトつけ麺」、さらに月替わりで限定麺をやっているようです。

 店内はやたら縦に細長く、左側に2人掛けテーブルが5卓と壁沿いにカウンター7席。接客はかなり手馴れた感じですが、少々うるさいのが難。 割りスープは予めポットで各テーブルに設置。

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 つけ汁は豚骨・鶏ガラベースに鰹節・鯖・煮干し・昆布などの魚介系を合わせたもので、相当粘り気が高いドロドロタイプ。器に魚粉がうっすら着いていますが、食べる分には魚粉は目立たず。浸けすぎるとさすがにくどくてしょっぱいのは否めませんが、さっと浸ける分にはさほどくどさは感じません。

 つけ汁の中に角切りチャーシューがいくつか。メンマやネギなど野菜系の具が少ないのは残念。

 自家製が売り物の麺はつるつる、もちもちっとした食感が楽しい極太麺。大盛りだと540gあるそうですが、これは茹で上がり表示。ので他店の大盛り(茹で前300g)と量は大差ありません。前回来た時は麺に妙な臭気があって不快な思いをしましたが、今回は全く感じず。

 川口で長続きしているだけあって万人受けしそうな無難な出来。近隣の「102」よりも場所が良くてやや安いのも人気の秘訣かも。西川口や武蔵浦和にも津気屋がありますが、メニューに違いがあるのかなぁ?

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2016.04.04

【観戦記】16年第2節:浦和L 0-2 新潟L

・共に決定機らしい決定機はほとんどなく、凡戦と言って差し支えない試合内容。スコアレスドローで終わっても何ら不思議はない試合でしたが、プレースキッカーの優劣で試合が決まってしまうという、これまた新潟戦にありがちな結果に。ただセットプレーでやられただけならまだしも、終盤浦和左サイドをぶち抜かれて追加点を許してしまい、終わって見れば完全な力負けの印象しか残らない残念極まりない試合でした。

・新潟は最終ラインを目一杯押し上げて高い位置にコンパクトな守備ブロックを形成。浦和はこの新潟の策を全くと言っていいほど破れないまま試合が終わってしまいました。

・概して新潟のほうが動きが良く、玉際にも強く、攻守の切り替えの早さでも勝っているようでは、パスワークで守備ブロックを切り崩すなんて夢のまた夢。

・よって猶本を中心にスルーパス一発で後藤や吉良の裏抜けを狙う場面が目立ちましたが、後藤はもちろん吉良もそれほどスピードがあるわけではないので新潟DFに追いつかれ、シュートを撃ちきれずに終わってしまうことがほとんど。チャンスらしいチャンスは前半に吉良と後藤に1本ずつあっただけで、後半は皆無。

・シュートを撃ちきれなかったFWが前でボールを溜めて、SBを加えてのサイド攻撃もあるにはありましたが、これは昨年同様クロスを簡単に中央で弾き返されるばかり。柴田が低調でドリブルで相手に脅威を与えられず、左サイドに至っては筏井と北川の連携が出来ていないのか何も起こらないままで筏井は早々とお役御免。

・筏井→塩越、後藤→白木、栗島→長野と相次いで選手を変えるも何の効果もなし。後半なんてシュートらしいシュートもなく、ATにセットプレーと白木が一発あっただけかなぁと思って公式記録を観たらなんと5本もシュートを記録してました。たぶんセットプレーの流れなんでしょうけど。

・全く点が入る気配がない浦和でしたが、新潟も守備は完璧な一方で攻め手は乏しい。前半は序盤長船のフィードが不安定でプレゼントパスによる大ピンチがあった他、バー直撃のミドルシュートを浴びる場面もあったくらい。

・しかし、64分に上尾野辺FKからの流れから大石に押し込まれてついに失点。

・その後も拙攻を続ける浦和に対し、新潟のカウンターが炸裂するわけでもなんでもなく、セットプレー一発で負ける新潟戦あるあるかと思ったところ、82分に北川がSB小島にスピードでぶち抜かれたのが致命傷になって追加点を献上(記録はオウンゴール)。浦和は全く得点の匂いすらしないので、これで事実上試合終了。試合終了直後には監督への罵声も飛んでいました。

・とにかく中盤が弱くて攻撃を組み立てられない。昨年「清家頼みの○サッカー」で楽しようとしている試合も散見され、そんなことをやっているうちに肝心の清家が長期離脱して中盤の弱さが浮き彫りになった格好。「チャンスは多いが決めきれない」状態から「チャンスすら作れない」状態へ退行しており、これでは今年も上位チームには全く勝てないでしょうなぁ(つД`)

---後藤--吉良---
筏井--------柴田
---栗島--猶本---
北川-高畑--長船-乗松
-----池田-----

得点:64分 大石(新潟L)、82分 オウンゴール(新潟L)

58分 筏井→塩越
67分 栗島→長野
72分 後藤→白木

・チーム全体が低調なので新戦力のチェックにも何にもならず。筏井は右CKとFKを蹴るのが判っただけ。

・フィジカルが弱い栗島を猶本とセットにするのはリスキーと思いますが、ここは他に人がおらんのでしょうなぁ。岸川の退団は実に痛い。

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2016.04.03

【閉店】かげとら@西川口

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 西川口駅西口を出て、西川口陸橋のさらに西。鬼沢橋の手前。先客1、後客3。

 店イチ押しの「味噌ラーメン(750円)」を注文。ランチサービスは無し。他に「塩」「ゆず塩」「醤油」など。店の貼り紙には前金制とありますが、店には店主がいるだけで、しかも奥の厨房にこもりっきりなので前金制は機能しておらず、事実上後払い。

 店内は4人掛けテーブルが4卓と厨房に向かってカウンター3席。水セルフ。昼間は禁煙。

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 油膜のためか、どよーんとした冴えないビジュアルで登場。しかもニンニクを効かせ過ぎみたいで、その臭いもきつめ。食後一戦交える向きにはお勧めできません(謎)。さらに生姜を加えています。味噌自体は甘目。そのためか配膳時に「お好みで一味を」と店主から一言ありました。

 麺はこの手のラーメンにありがちな黄色い並太、かつきつめの縮れ麺で、スープに負けないよう堅めの仕上がり。定番といってしまえばそれまでですが、これが実によく合う。

 スープに入り混じるように玉ねぎ、もやし、ひき肉の炒め物。さらにサイコロチャーシュー、メンマ、刻みネギをトッピング。チャーシューは脂身が多くてイマイチ。

 表面の油膜&炒め物の脂で食後はかなりずっしりきましたが、食べているうちは脂っ気もさほど気にならず、動物系出汁がそれなりに効いているゆえか、はたなたニンニク効果なのか、この手のスープにしては飲み進む気になりました。近所で済ませるランチとしては悪くないと思います。

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2016.04.02

【観戦記】16年1st第5節:浦和 2-1 甲府

・いつも通り自陣深く引きこもる甲府を攻め倦んだものの、興梠と李のコンビネーションプレーが冴えわたってようやく甲府の堅陣をこじ開け、さらに森脇のビューティフルゴールも飛び出すというおまけ付き。

・これで試合が終わっていれば、興行的魅力は著しく乏しいながらもそれなりに楽しい気分で家路に着けたものを、最後の最後で明らかに守備に緩みが出てやらずもがなの失点。監督はもちろん、選手もこのくだらなすぎる失点を猛省しているようですが、こんなことではまたしても僅差でタイトルを逃してしまうのではないかと。頼みのクリティアーノを下げて攻め手がほとんどない甲府になんで失点を喫するのか?

・浦和は広島やG大阪と比べて明らかに弱いわけではない。それでもわずかにタイトルに届かないのは、時折顔を覗かせるほんの些細な緩みから来ているような気がしてなりません。何度も反省していながら、この緩みが全然なくならない。来る日も来る日も画竜点睛を欠きまくった挙句に悔しい思いをしてきた浦和。もうこういうのは最後にしてほしいものですが、やっぱりなくならないんだろうなぁ・・・

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・最後の最後で水を差されたというか、泥水を浴びせかけられたのは残念ですが、試合そのものは自陣深く引きこもる甲府相手にやるべきことはやり、しかも力攻めではなく、いかにも浦和らしい綺麗なパスワークで先制点が取れたので、決して悪い試合ではなかったと思います。

・甲府は例によって例のごとく、5-4-1の布陣で自陣深くに引きこもり。1トップのクリスティアーノすら自陣に下がっての専守防衛。浦和は10分過ぎくらいから縦パスが入りだし、何度も中央突破が決まりかかるもののこれといった決定機を掴めないまま時間が経過するというこれまたいつもの甲府戦ならではのシオシオな展開。

・幸か不幸か甲府のDFリーダー山本がイエロー2枚で31分に早々と退場。甲府が引きこもりの度合いを一層強めてしまい、浦和にとって難しい試合に。山本を失った甲府は新井を最終ラインに下げて、5-3-1で引きこもり継続。

・業を煮やしたミシャは武藤に代えてズラタンを投入し、ハイクロスに対するターゲットを最前線に追加。これはそれなりに効果があり、甲府がズラタン対策で畑尾を投入してクリスティアーノを下げてなんと6-3-0で守りに守りを固めて来たところで、ようやく李&興梠のコンビネーションによる中央突破が炸裂。

・先制点の場面では、きっちり好機をものにした興梠もさることながら、李が好調を維持し、縦パスの受け手=前線での橋頭保として十二分に機能しているのが実に大きい。一昨年、昨年と何度となくチャンスをもらいながらしょーもないボールロストを繰り返し、格好の野次の対象になっていたのは何だったのかと訝しくなるくらい。

・そして李のボールキープや簡単な叩きをあてにできるからこそ興梠は思い切ってDFラインの裏を狙える好循環。また守る側も興梠への縦パスだけ封じていれば良いわけではなくなるので、何かと混乱しがち。

・クリスティアーノを下げてしまった甲府は全く攻め手がなく、かなり気楽になったところでミシャは両WBを交代。宇賀神も梅崎も1対1で対面の相手をぶち抜けず、遠藤や阿部が左右にボールを回しに回して3ボランチを振り回してサイドで1対1の局面を作っても悉く無駄になったので、仕掛けが効く高木&関根を入れたのは理にかなった措置。もちろん中3日で迎える広州恒大戦に備えて宇賀神&梅崎を休ませる意味合いのほうが強いのでしょうが。

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・ただ追加点はサイドからではなく、なんと森脇のミドルシュートから。甲府のクリアボールを拾った森脇のミドルシュートはドライブがかかって綺麗な弧を描き、バーを叩いてゴール!とりあえず撃っとけじゃなくて、森脇なりに狙っているのが凄い。ああいう曲線的なシュートが撃てる選手がいると、ドン引きしすぎてバイタルエリアを開けてしまいがちなチームはしんどい。森脇、文句なしのGJでした。

・これで終わっていれば「つまらない試合だったがややこしい相手に勝ったし、森脇祭りも見れたし、まぁええか」になったでしょうに、最後の最後でくだらなすぎる失点。左サイドから簡単に橋爪にクロスを入れられ、吉野にフリーで飛び込まれ、西川が弾いたところを稲垣に詰められる。阿部がバックパスを奪われそうになった辺りから浦和の守備に緩みが見え隠れしていましたが、最後は人数はいるのに誰も何の役にもやっていないという「浦和あるある」で勝利に泥を塗る始末。真に残念無念。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-梅崎
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:68分 興梠、81分 森脇

62分 武藤→ズラタン
71分 宇賀神→関根
71分 梅崎→高木

・スタメンは前節湘南戦から関根に代えて梅崎を入れただけ。前日練習では阿部や森脇がコンディション調整で別メニューという話も出ていましたし、遠藤と関根は長距離遠征帰りなので多少メンバーを入れ替えるかと思いましたが、結局代わったのは関根だけ。

・遠藤の出来は秀逸。甲府みたいな相手だと後方からバシバシパスを出せる遠藤が最後尾に控えるのは実にありがたい。興梠のゴールも基点は遠藤。言い換えれば永田はともかく、那須はスタメンで使いづらい相手だったのは確か。守っても遠藤は1トップが苦手なクリスティアーノ程度なら楽々完封。ただ遠藤があんまり便利過ぎてついつい使いすぎてしまうのはさすがにどうよって思うけど。

・甲府の最終ラインに高さがないので、本来ならズラタンをスタメン起用しての力攻めが甲府攻略の早道。しかし、広州恒大戦に備えてあえてズラタンをベンチスタートにし、勝負どころで投入して見事に結果に結び付けた辺りはミシャらしからぬ上策。逆にある程度スペースがないと活きない武藤は損な役回りでした。

・この日残念だったのは高木の不出来。全くいいところなかった浦項戦以来久々に出番をもらったのに、この日もチャンスを生かせず。1-0とはいえ甲府は攻め手がなく、割と気楽な局面での起用だったにも関わらず、へろへろのはずの対面を1対1で抜けず、お膳立てしてもらった絶好機はシュートをGKにぶち当て。おまけに最後は自分がマークすべき橋爪を放置してジョギング。これではしばらくチャンスをもらえなくても致し方なし。

・攻撃面ではサイド攻撃がイマイチだったのに加え、セットプレーの好機を活かせなかったのがこの日の反省点。甲府は浦和の急激にテンポアップするパス回しについてゆけずに自陣深い位置でファウルしてしまう場面が頻発したのでFKで点が取れていれば楽だったのですが、槙野・柏木・阿部・高木といずれも決まらず。CKも序盤の槙野ヘッドが惜しかっただけ。甲府相手にセットプレーで点を取りまくっていた川崎とは対照的。

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----クリスティアーノ----
--河本---稲垣---
田中-ビリー--新井-橋爪
-松橋--山本--津田-
-----河田-----

得点:90+2分 稲垣

35分 河本→保坂
65分 クリスティアーノ→畑尾
71分 津田→吉野

・毎度毎度のこととはいえ、甲府の徹底したドン引き守備には恐れ入るばかり。アウェーはもちろんホームであってもドン引きドン引きで勝ち点1に拘り続け、この方針でJ1残留という結果を出し続けてきました。昨年樋口監督が攻めに色気を出して死にかかった反省からか、より一層守備指向になった様子。相手を怪我させかねないファウルを繰り返すダーティーなチームと違って、悪く言われる筋合いは全くないと思います。

・ただあまりにも攻め手がない。この日佐久間監督はとうとうニウソンを諦めてクリスティアーノを1トップに据えましたが、クリスティアーノが1トップに不向きなのは城福時代に嫌ほど見ていたはず。地上戦はもちろん、ハイボールですら遠藤に勝てず、イライラが昂じて序盤から味方に声を荒げるテイタラク。城福が得点を全く期待されない捨て駒的1トップ盛田を編み出したように、クリスティアーノに前を向かせる手を打たないと点が取れそうな気がしません。

・また今のところ「なりふり構わず、何が何でもとにかく残留すること」でチームもサポーターも一致団結しているのでしょうから、こんな極端に守備的なサッカーをやっていてもどこからも文句は出ないのでしょうが、甲府戦を見るのはとにかく辛い。塩また塩、まさに塩山を行くが如し。そして甲府の思惑通り勝ち点1を得られればまだしも、負ければ甲府に残るものは全く何もない。(特に前目の)選手がぶちきれるのが先か、サポーターがぶちきれるのが先か、という気がしてなりませんが。

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2016.04.01

博多だるま@博多

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 博多駅「博多めん街道」内。デイトスのお土産売り場を抜けてエスカレーターを上がってすぐという「めん街道」で一番良い場所に位置。向かいが同じく人気店の「博多一幸舎」。

 場所柄観光客と出張族だらけで先客9、後客ゾロゾロ。券売機の前で思案気な外国人観光客なんて店員の勧めるがままに高いメニューを買ってて、店にはありがたいお客さんみたいですが、羽振りが良くない当方は基本の「ラーメン(700円)」を麺堅めで注文。

 店内は横長カウンター10席と4人掛けテーブル3卓。卓上には紅しょうがだけで、辛子高菜や白ゴマは見当たらず。

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 わずかにとろみがついたスープからは結構な豚骨臭。そしてその香りを裏切ることのない濃厚豚骨出汁。ただ総じてこってりしていて、あっさりした長浜ラーメンとは対照的。チャーシューの脂身が目立つのがこってり感に拍車をかけているのかもしれません。ただこってりした印象の割にはスープに重さ、くどさを感じることなく、なんだかんだとスープを飲み進んでしまいました(苦笑)

 麺は極細ストレートでスープの絡み具合は申し分なし。昼飯が胃にもたれたままなので、替玉は割愛。もうちょっとコンディションが良い時に往訪したら印象は違ったかも。

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