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2016.04.28

【展望】16年1st第9節名古屋戦

・リーグ戦序盤でもっとも難しい局面&相手から勝ち点3をゲットした後の相手は稀代の怪物オグラキャップが率いる名古屋。

・結果・内容とも低調なままだった西野監督を2年で諦めたのは致し方ないとしても、その後釜に据えたのが監督経験皆無でタレント生活が長かった小倉。解説を聞いていても監督に向いているとはとても思えない小倉を監督に抜擢しただけでも驚きなのに、なんとGM兼任監督とはさすが世界のTOYOTAはやることのスケールが違いすぎる!!!

・監督交代と同時に最終ラインを中心に主力選手に大ナタが振るわれ、CB闘莉王・牟田・本多、MFダニルソン、FWノヴァコビッチなどが退団。

・代わりに小倉監督自ら足を運んでスウェーデンから長身のFWシモビッチ、CBオマーンを連れて来た他、GK荻(甲府)、SB安田(神戸)、SH古林(湘南)、MF明神(G大阪)イ・スンヒなどを獲得。また大卒ルーキーの獲得にも相変わらず積極的。

・ただCBの主力級が3人抜けた割にはその穴埋めが十分とはいえず、しかも連れて来たオマーンはどうもハズレだったようでリーグ戦4試合スタメン起用して見切りをつけられて現在はベンチ止まり。よって最終ラインの陣容は極めて脆弱。ど素人の監督でもなんとかなるようにスーペルな選手を揃えまくるのかと思いきや、どうもそうでもなかったようで・・・

・というわけで開幕前から名古屋の低迷は十二分に予想され、開幕当初こそ予想外の好スタートを切ったものの4月に入るとほとんど勝てなくなってナビスコ杯はなんと3連敗、リーグ戦も前節新潟戦で3試合ぶりに勝っただけ。もっともこの試合も内容は低調で、名古屋よりさらに酷い新潟をほうほうの体でなんとか振り切ったといった感じでした。

・案の定失点は多く、無失点はリーグ戦・ナビスコ杯を通じて2試合のみ。

・そして不幸にもGK楢崎が故障離脱。昨年までの名古屋はどんなにDF陣がザルでも楢崎が止めまくってなんとか凌いでいた感がありましたが・・・

・とはいえシモビッチしかり、永井しかり、判りやすすぎる個でごり押ししてくる相手だけに油断は禁物。

・現在の名古屋最大のストロングポイントは古林ないし矢野からシモビッチへの放り込み。ただピクシー初期のようにきっちり組み立て、サイドを崩してSHなりSBなりをフリーにしてから放り込んでくるのではなく、いきなりアーリークロスを多用する傾向。それでもシモビッチがなんとかしてしまうのが恐ろしい。

・また前から激しくプレッシャーをかけて、引っかけてからのショートカウンターも武器。永井に引っかけられた日には目も当てられません。ただ相手の状態とは何の関係もなくやみくもに走り回っているようにも窺え、後半半ば以降の失速が顕著。前でボールが奪えなくなると最終ラインの脆弱さが顕わに。

・さらに相手の最終ライン前にスペースがあるとバンバンミドルシュートを撃ってきます。

・これらの攻め手を裏返すと、ビルドアップが上手くなく、きっちり繋いで相手を崩すような手立ては持ち合わせていないチームといって差し支えないかと。

・フォーメーションは一貫して4-2-3-1。スタメンもほぼ固定でトップ下だけ固まっておらず、松田・野田・和泉で試行錯誤中。戦術兵器シモビッチが代えが効かない絶対的存在なので出番が全くなくなった川又の去就が注目されます。

・浦和にとって幸いなことに次節MFイ・スンヒが出場停止。守備範囲が広くて、守備がアレな田口の相方としては適任ですが、どうもカードコレクターみたいでリーグ戦5試合出場して早くもイエロー累積で出場停止。明神も故障中なので、ボランチの穴埋めに苦心するでしょう。今年全く出番がない磯村が出てくると守備がアレなボランチが2枚並びます。

・名古屋は監督が代わった上に選手も半分入れ替わったのでその出方は皆目判りませんが、如何せんチームの熟成度が低く、浦和対策として何か特殊なことをやれるだけ状態にはないでしょうから、素のまんまで浦和に挑んでくると思います。

・中4日かつ続く浦項戦はターンオーバーがやりやすいので浦和のスタメンもおそらくいつもの定番。ACLグループステージを突破し、難敵川崎も下して目標達成感というか安堵感からふわっとした状態で試合に入ってまさかの一発を喰らう失態だけには気を付けてほしいものです。昨年瑞穂での一戦では内容で相手を優に凌駕しながら、しょーもないミスからカウンターを喰らって敗れただけに。

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<前節:名古屋 2-1 新潟>

-----シモビッチ----
永井---和泉---古林
---田口--イスンヒ---
高橋-竹内--大武-矢野
-----楢崎-----

得点:25分 シモビッチ、61分 永井

69分 古林→矢田
75分 和泉→松田
90+2分 シモビッチ→川又

・和泉と高橋は明治大卒の新人で共に初スタメン。

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