【展望】16年1st第6節横浜M戦
・リーグ戦開幕後5試合を消化しましたが、これまでは全て中下位クラスが相手。第6節にしてついに上位クラスのチームと対戦します。
・しかも今回の対戦相手横浜M(以下「鞠」)には昨年2nd第9節でぐうの音も出なくくらいコテンパンにやられました。スコアも0-4と大差がつきましたが、実態はもっと酷く、西川の奮戦がなかったらもう2、3点取られて、それこそ歴史的惨敗になっていました。昔だったら4点目を取られた時点でダンマクが撤収されてもなんら不思議はないくらい。
・1stステージでも辛勝しましたが内容は芳しくなく、ミシャはモンバエルツが率いる鞠がかなり苦手といって差し支えありません。ただお互い若干主力が入れ替わっているので、それがどの程度対戦に影響するかが楽しみ。
・鞠はアデミウソンと藤本が共にG大阪へ流出。藤本は知名度こそ高いものの、昨年リーグ戦終盤は出番を失っていたので移籍の影響はあまりないと思いますが、主力中の主力だったアデミウソンの流出は痛手。サンパウロからのレンタルだったアデミウソンを買い取るには高すぎたようですが、シティグループの肝いりでレンタルしてもらったアデミウソンをなんでG大阪に横取りされる羽目になったのか、非常に不可解。
・ただアデミウソンは鞠が最も欲しかったであろう点取り屋ではなかったのも事実で、それゆえ厳しすぎる条件を飲んでまで引き留めなかったのかもしれません。
・鞠はさらに出番のなかった中堅(天野・奈良輪・矢島・端戸・比嘉)をばっさり整理した一方、補強した選手でJリーグでそれなりに実績があるのは前田(松本)だけ。上位を狙うにはかなり層が薄く、特にもともと貧弱なFW陣を補強せずに開幕を迎えました。
・大卒新人の富樫が予想以上の活躍を見せているものの、さすがにそれだけでは無理がありすぎると思ったのか、3月になってからFWカイケとFWマルティノスを獲得(代わりに開幕前に大怪我を負ったラフィーニャの登録を抹消)。共に前節G大阪戦でJリーグ初出場。
・G大阪戦で両選手の様子を見たところ、カイケはコンディションが良くないのか全然動けなくてお話にならず。一方マルティノスは良く動く上にスピードがあり、そこそこフィジカルも強そうで個人能力は侮れません。さすがに周囲と連携が取れていないので「俺が俺が」になってしまいがちで、そこが穴といえば穴ですが、不用意に飛び込んではぶっこ抜かれる怖さは持っています。
・前目の選手が入れ替わったのでモンバエルツ監督が昨年嵌りに嵌った浦和対策(=浦和の最終ラインに圧力をかけて縦パスを封じる)をどこまでチームに落とし込めるかが鍵になります。浦和が無理に縦パスを入れて来たところでボールを奪ってカウンター発動が基本的な狙い。
・また中村のFKが冴えわたっているので、自陣深い位置での不用意なファウルは命取り。昨年の大敗も中村のFK一発で先制点を許したのが契機。
・日程は浦和が中4日、鞠は水曜日にナビスコ杯があって中3日なので浦和がちょっと有利に見えますが、鞠はナビスコ杯でスタメンを総とっかえする暴挙に出た(でもそれが祟ってか柏に逆転負け)ため、実質的には浦和不利。浦和は広州恒大とのハードな闘いを終えたばかりなことを考え合わせると、コンディション面で相当不利だと思います。
・スタメンは広州恒大戦からズラタン→興梠、梅崎→李は間違いないでしょう。広州恒大戦で梅崎を早めに下げた反面、関根が相当消耗したと思われるので、関根の代わりに梅崎が右WBで出てくるかも。
・ボランチ以降の後ろ目のスタメンはとうとう完全固定モード入り。シドニー戦で森脇が出場停止なので、どこかしらで那須なり永田なりを試運転しておきたいはずですが、ミシャはそんなことはやらずにぶっつけ本番でシドニー戦に臨むんだろうなぁ・・・
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<前節:G大阪 1-2 横浜M>
-----カイケ----
齋藤---中村--マルティノス
---中町--喜田---
下平-ファビオ--中澤-小林
-----飯倉-----
得点:40分 中村、70分 マルティノス
72分 カイケ→伊藤
74分 齋藤→兵藤
80分 マルティノス→遠藤
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