【展望】16年1st第7節仙台戦
・H仙台(中3日)→Aシドニー(中3日)→A川崎(中4日)→H浦項(中3日)→A大宮(中4日)と続く5連戦の初戦。
・アウェイのシドニー戦はACLグループステージ勝ち抜けがかかる大一番で、さらにその後の川崎戦はただでさえ苦手な相手なので、連戦初戦の仙台戦はある程度主力を温存しながら勝ち点3を確保するという難しいタスクをこなさなければならないと思います。すっかり前目&WB以外はスタメン固定モードに入ってしまったミシャがこの連戦をどう切り抜けるのかが見もの。
・仙台はアウェーで2010年以来全く勝っていないので苦手なイメージが拭えないのですが、逆にホームではJ2での対戦を含めても一度も負けたことがありません。
・今年は序盤に上位クラスと立て続けに当たっているのが災いしてか2勝4敗と黒星が先行して15位と早々と定位置に回帰。相手が悪いとはいえ複数得点を挙げた試合は全くなく、さらに敗れた4試合はいずれも複数失点とスタッツを見る限り内容も良くありません。
・主力の大量流出に見舞われた一昨年とは対照的に、昨オフで流出した主力はCB鎌田(柏)くらい。ただ獲得した選手も三田(瓦斯)、大岩(千葉)、水野(千葉)、平岡(清水)と何とも微妙なクラス。しかし、平岡が鎌田の穴を埋め、三田と大岩は野沢や菅井といったベテランをベンチに追いやって完全にレギュラーを確保しているので補強は狙い通りと見ていいのかも。
・ただ仙台にとって頭が痛いのは代えが効かない主力に怪我人が出たこと。リャン・ヨンギが故障した上に、金久保も故障したのでSHの人材が不足気味(ここ2試合はSHに水野を起用)。GKにいたってはレギュラーの六反に続いて控えの関まで故障したので、現在第3GKの石川慧が出場中。今年仙台の守備がやや不安定で、一度失点すると止まらないのは後ろ目の選手に昨年からの入れ替えが目立つのが一因なのかも。
・昨年ホームの対戦で不思議だったのは仙台がなぜかいつもの4-2-2-2を放棄して突如3-4-2-1を採用したこと。この奇策を講じたことで仙台の守備はそんなに悪くはなかった反面、攻撃が絶望的に。高い位置でボールが奪えない上に、前に残っている人数が少ないのでカウンター攻撃もままならず、攻撃はロングボール頼みに。
・今季広島戦ではいつもの4-2-2-2で臨んで0-3のタコ殴りの憂き目にあっていますが、昨年の失敗を踏まえて今年の仙台は奇策を弄する可能性は小さいと思います。
・仙台は甲府ほど極端に守備的な相手ではありません。また今年に関して言えば、甲府よりも格段にカウンターが強烈というわけでもない。例年セットプレーが脅威だけれどもキッカーのリャン・ヨンギは不在で野沢もスタメン出場していないとなると、浦和は是非とも勝ち点3を確保したい相手。ただ冒頭記したようにフルメンバーで仙台に臨むのはどうかと思われ、メンバーの落とし加減が実に難しいかと。
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<前節:仙台 1-3 G大阪>
---ウィルソン--金園---
奥埜--------水野
---三田--富田---
石川直-渡部-平岡-大岩
-----石川慧----
得点:27分 ウィルソン(PK)
59分 金園→ロペス
69分 大岩→菅井
82分 奥埜→野沢
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