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2016.05.31

スパゲティハウス チャオ 第5堀内ビル店@名古屋 ~あんかけスパ

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 名古屋駅から国際センター駅へ向けて伸びる地下街「ユニモール」のU7出口を出てすぐ。

 名古屋めしの一つ「あんかけスパゲティ」で有名な店で、開店してまもない時間帯に往訪したにも関わらず、店はすでに結構な賑わい。スパゲティハウスなのに客層はオッサンだらけで、後から後からオッサンがやってきます。店の規模は全然違いますが、東京・大手町の「リトル小岩井」と全く同じ位置づけの店。

 メニューを見ると乗せものが実に多彩で目移りしてしまいますが、無難そうな「ミラカン・レギュラー(830円)」を注文。サイズが3種類あってレギュラーは330g、スナック200g、ジャンボ480g。オッサン向けの店なのでジャンボを頼んでいる人もそこそこいます。+100円で鉄板付きにもできるみたいですが、それを頼んでいる人はみかけませんでした。

 オフィス街にも関わらず、店は4人掛けテーブル主体でカウンターは島式のが一つ(12席)あるだけ。オッサンが連れ立ってやってくることが多いからかなぁ?

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 ミラカンは見た目通り玉ねぎ、ウインナー、ニンジン、ピーマン 、トウモロコシなどの炒め物まみれで、脂っこいのが特徴。麺はやや太めで、炒めたせいか心持ち硬め。そしてその周辺にソースがたっぷり。

 「あんかけ」と称してはいますが、ソースは甘いわけではなく、トマトの酸味からも程遠い。スパイスもあんまり強くはない。名古屋らしくやたら味が濃いわけでもない。オリジナリティー抜群だが、かといって際立った個性があるわけでもないというなんとも微妙な存在ながら飽きはが来ないのは確か。それゆえ、オッサン達がわらわら引き寄せられるのでしょう。

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2016.05.30

ごらんアウェー:鳥栖2016

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びっくりしたのは鳥栖駅にいつの間にかサガン鳥栖のオフィシャルショップが出来ていたこと。正確には純然たるオフィシャルショップではなく、サガン鳥栖とJR九州グループのパン専門店「トランドール」のコラボ店舗。

オフィシャルショップって試合日以外の客足は無いに等しいので案外維持が難しく、街の中心部に作っては見たものの結局閉店を余儀なくされるクラブも少なくありません。ここはパン屋兼業なので普段もそこそこ収益が見込めるのがミソなのかなぁ?

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金満鳥栖を支えるCygames。この日は両選手とも不在。

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鳥栖駅臨時改札口から伸びる通路にこんな壁画が。いつもなんかムカムカしながら足早に通りすぎがちな通路なので、壁画があるなんて全然気づきませんでした(つД`)

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【観戦記】16年1st第14節:鳥栖 0-0 浦和 ~ やり切った感がしない何もない試合

・90分間およそ点が入る気がしないまま、ただただ時が流れていっただけ。全く見どころがない強烈な塩試合でした。良かったことといえば一日降り続いていた雨が試合中だけ止んでいた時間が長く、ずぶ濡れにはならずに済んだことくらい。

・ソウルとの120分間の激闘、しかも勝利を目前にしながらPK戦で敗れるというショッキングな結末から中3日なので、選手は心身ともに疲労困憊していたでしょうから、この試合に内容を求めるのはおよそ無理があります。そんな状況下でも勝ち点1が取れたことで前向きに評価してもいいのかもしれません。

・しかし、「出来ることを精一杯やった結果としての勝ち点1だったのか?」となるとかなり疑問符が付きます。無論選手に出来不出来はありましたが、選手を責めるつもりはありません。一方、この試合についてはミシャに相当不満が残りました。

・スタメンはソウル戦と全く同じ。これだけでも開いた口が塞がらない級の悪い意味でのビッグサプライズだったのに、なんと交代枠を一つ余して試合終了。「怒りのの三枚替え」みたいな選手交代が早すぎる性癖があるミシャが交代枠を余らせたまま試合を終えるなんて非常に珍しい話。戦況は悪くない、あと一歩で押し切れそうなのであえて選手を変えないのなら納得できますが、この試合は誰がどう見ても膠着状態のまま終盤を迎えてそのままスコアレスドロー。

・よって全然やり切った感がしない試合の勝ち点1を高く評価することはできません。むしろ先々悔いが残りそうな試合になりそうな気がします。

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・昨年も終盤戦に自陣で守備を固める鳥栖を攻め倦んでの1-1の引き分け。豊田も藤田もいない鳥栖に何とも淡白、何とも気迫に乏しい攻めに終始し、勝利への執念を見せることなく淡々と試合が終わってしまったのが何より残念でした。個人的には昨年勝ち点1位を逃した主因はG大阪戦@万博の敗戦ではなく、この鳥栖戦の実にしょーもないドローだと感じており、それと同じような臭いがこの試合から漂っているような気がしてなりません。

・中3~4日の連戦が続いた4月はACLとリーグ戦で多少面子を入れ替えて上手く連戦をこなしていたのですが、5月になってリーグ戦2試合順延もあって多少スケジュールが開いたせいか、大宮戦以降リーグ戦仕様でスタメン固定。

・「勝っているチームはいじらない」ならともかく、負けてはいないが内容は良くない試合続きなのにスタメン固定とはいったいどういう了見なのか?「レギュラー陣重用→サブメンバーとの力量差拡大→レギュラー陣重用」の悪魔のサイクルがもたらすレギュラー陣の疲弊で、今年は早々と失速してしまう予感ムンムンのただただ残念な試合でした。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

58分 関根→駒井
71分 興梠→ズラタン

・開始10分くらいから2トップも自陣に下がって5-3-2の形で守る鳥栖を最後まで攻め崩せず。サイドチェンジを繰り返して鳥栖の3ボランチを左右に振り回し、槙野&森脇を共に高く上げてサイドからの打開を試みたり、前半は遠藤が自ら持ち上がったりしてはみましたが、如何せんお疲れで肝心なところでパス精度を欠いたり、タイミングがわずかに合わなかったりしてやることなすことまるでダメ。

・ゆったりと鳥栖守備ブロックの前で同じようなテンポでボールを回すだけの時間がやたら長く、急にテンポを上げてパス交換なりフリックなりで中央で打開を図ろうにも3本、4本とパスが繋がらない惨状ではどうにもならず。

・サイドチェンジして、鳥栖SHの加勢が間に合わないうちに浦和WBが対面の相手をぶち破れればいいのですが、この日も両WB、特に関根が不振で何もできず。

・わずかに得点の気配があったのは駒井投入直後の10分くらい。柏木が鳥栖最終ラインの裏へ飛び出したり、逆サイドでフリーになっている宇賀神へボールが渡ったりしましたが、いずれも決定機には至らず。宇賀神→梅崎でもうひと押しと思ったのですが、ミシャは謎の沈黙。

・良いところなしの興梠→ズラタンの交代も妥当ですが、誤算は肝心のズラタンの出来もさっぱりだったこと。こういうのを見るともう浦和は悪魔のサイクルにずっぽり入ってしまったのかも。

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・この試合であえて良かった探しをすると、何度もしょーもないパスミスやコントロールミスでカウンターを喰らいかかりながらも素早く攻守を切り替えて鳥栖にほとんどシュートを撃たせなかったこと。お疲れながらも守備意識だけは高く保たれていていました。レギュラー組とベンチ組の決定的な差異はおそらくこの点なのでしょう。この日梅崎に出番がありませんでしたが、ソウル戦延長開始早々の失点の主犯になったのが高くついた気がします。

・もう一つ良かった探しをすれば、右CKを武藤が蹴ったこと。2回遠藤にあっていて、ほんのわずかながら浦和のセットプレーに光明が(苦笑)。

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---早坂--豊田---
ペクソンドン----チェソングン
---福田--高橋---
吉田-谷口--ミンヒョク-藤田
------林-----

8分 早坂→富山
81分 ペクソンドン→菊地(菊地がCBに入って完全に5バック化)

・鳥栖は前節故障したキムミヌがベンチ外となり、さらに鎌田がU23トゥーロン遠征で不在で中盤の駒を欠いているせいか、いつもの4-3-1-2ではなく、基本4-2-2-2。但し、守備時は右SHチェソングンが下がって5-3-2に。

・カウンター狙いは明々白々でしたが何分ボールを奪う位置が低い上に、カウンターを発動する最初のパス精度が低くて勢いを殺ぎがちで、攻撃は全くと言っていいほど形にならずシュートはたった3本。チャンスらしいチャンスといえば、前半30分くらいにパス交換で浦和右サイドをペクソンドンが深く抉ってのクロスがあったくらい。

・終盤キムミンヒョクが足を攣り、用意していた菊地に代えるのかと思いきや、なんと代えたのは同じく傷んでいたペクソンドンのほう。菊地は最終ラインに入ってチェソングンが下がらなくなり、本格的な5-3-2を組成=完全に引き分け狙いに。

・もともとまともなプレースキッカーがおらず、この日も誰がFKを蹴るのかチーム内で意見がまとまってないような場面もちらほら。そしてこの日キッカーを務めていたペクソンドンをも代えてしまったので、終盤FKの好機を全く活かせず。セットプレーで点が入る気がしない浦和も困ったものですが、それより酷いのが今の鳥栖。前半は鳥栖CKからしっかりカウンターを喰らう始末で、周囲の鳥栖サポから乾いた笑いが。

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2016.05.29

鶏ちゃん家@高山 ~ 初めての鶏ちゃん 

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 岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」。高山で毎度毎度ラーメンも芸がないので、ちょっと試食。入店したのは高山駅の真向かいにある「鶏ちゃん家」。もともと居酒屋だったはずですが、隣のラーメン屋「伝真」と一緒に改装されたばかりのようで、店内は新建材や塗料の香りが残っていました。場所柄外国人観光客向けを当て込んだ風で、実際客の半分は外国人。

 早速「鶏ちゃん(880円)」と生ビールを注文。鶏ちゃんは味噌と醤油があって、醤油にしてもらいました。焼けるまで何か頼もうを思ったのですが、改装途中のためかメニューが限られていておつまみになりそうなものはなく、極端にいえばラーメン各種と鶏ちゃんしかない模様。

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 突然「鶏ちゃん」がカセットコンロに乗って登場。キャベツの上に、鶏肉、そしてニラが少々。鍋の縁に醤油だれが溜まっています。ボリュームがあるように見えますが、ジンギスカン鍋みたいに中央が膨らんだ鍋に乗っているので量は多くはありません。

 店員はカセットコンロに火をつけたは良いものの、そのままほったらかし。焼き方が全然判らないのですが、店員が焼いてくれるわけじゃないのか・・・

 なんだか要領を得ないまま超テキトーにキャベツなり鶏肉なりを焼いてみましたが、どうも途中で火加減を調整しなかったのが敗因で醤油ダレが煮詰まってしまい、しょっぱいのなんの(´・ω・`)ショボーン クッキングペーパーも焦げ焦げに。

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 これでは晩飯の代わりにならないので「〆のやきそば(250円)」を投入し、タレも追加してもらいましたが、これまた思ったより火の通りが早くて食べている最中にシナシナになってしまいました。

 初めての鶏ちゃんは残念ながら大失敗。シンプルな料理だけに焼き方にコツがあるみたいで、無精者には不向きでした。

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2016.05.28

【展望】16年1st第14節鳥栖戦

・過去経営難で潰れかかったことがあるのが嘘のよう。J1も5年目で強力なスポンサーも付いて、今や戦績・財政規模とも事実上「九州の盟主」にのし上がった感のある鳥栖。

・ただ2014年半ばのユン・ジョンファン監督謎の退任劇を機に監督選びで迷走を繰り返したのが祟ってか徐々に成績を下げ、今年はとうとう残留争いに巻き込まれそうな状況に追い込まれた模様。

・昨オフにはとにかくやたら練習が厳しい(合理的かどうかはともかく)ことで知られるマガト招聘を試みたものの条件が折り合わずに破局。

・とはいえ、その代わりに守備構築に定評がありFC東京(以下「瓦斯」)で実績証明済みのフィッカデンティ監督(俗称「ふっかちゃん」)の招聘に成功したので結果オーライと思ったのですが、意外や意外ふっかちゃんは鳥栖では完全にスタートダッシュに失敗。

・監督が決まるのが年明けと遅かったので、ふっかちゃんの希望する選手補強が全然できなかったのが成績低迷に繋がっているのかもしれません。今年は水沼(FC東京)、藤田(神戸)の中盤の主力が2名流出。獲得した選手でJ1で実績のあるのは楠神(C大阪)と藤田(柏)ですが、楠神はリーグ戦で全く出番なく、藤田はスタメンを確保しているものの右SBなので抜けたポジションの穴埋めになっていないというチグハグ加減。

・ふっかちゃんは守備構築に定評がある反面、攻撃には見るべきものがほとんどなく、瓦斯でもセットプレー頼みの色彩が濃厚でした。セットプレーに強みがある鳥栖はふっかちゃん向きと思われたのですが、肝心のプレースキッカーが2名とも流出。おまけに藤田のロングスローもチャンスメークに役立っていたので、その流出は鳥栖にとって大打撃。今は一応キムミヌがFKを蹴っていますが。

・流れの中からはサイドでちまちまボールを繋いでのクロス攻撃一辺倒。左SB吉田や右SHキムミヌからのクロスに活路を見出しているようですが、如何せん攻めが遅くて相手の守備ブロックが出来上がってから攻めている有り様なので、なかなか豊田まで良いボールが入りません。瓦斯時代はどちらかといえば素早いカウンターを得意にしていたはずですが、武藤(じゃないじゃないほう)に相当するCFがいないので諦めているのかどうか???

・また瓦斯時代は太田のアーリークロスを多用していたかと思いますが、鳥栖では太田並のクロス精度を期待できないためか、そういう場面はほとんど見られず。元来鳥栖は「最終ラインからいきなり豊田目がけてのロングボール&セカンドボールを拾っての連続攻撃」を得意としていたはずですが、ふっかちゃんはそういうのを禁じ手にしているみたいで、鳥栖は良く言えばスマート、悪く言えば無骨ゆえの怖さがないスタイルになってしまいました。

・よって瓦斯時代ですら貧打が顕著だったふっかちゃんは鳥栖では全くと言っていいほど点が取れず、リーグ戦12試合を終えて総得点わずか7とウタカどころか大久保、シモビッチ一人にすら及ばない惨状。しかもリーグ戦ただいま4試合連続無得点。

・フォーメーションは瓦斯時代と変わらず4-3-1-2。3ボランチを中心に選手を組織的にボールサイドへ寄せて網でボールを絡めとるような守備が持ち味なのも同じ。ただ米本のような選手がいないせいか、寄せに鋭さを欠いている気がしないでもありません。総失点13は下位チームでは最もマシですが、如何せん点が取れないので選手がバテる終盤に耐えきれずに失点して負ける、あるいは同点に追いつかれるのがいつものパターン。

・またふっかちゃんは瓦斯時代からなぜか浦和を極端に苦手にしていて、昨年は2試合とも大量失点。だからといって何か特殊な浦和対策を講じられるチーム状態ではないと思いますが。

・前節大宮戦でキムミヌが小破し、ナビスコ杯にはベンチ外となりましたが浦和戦への出場可否不明。欠場ならただでさえ乏しい攻め手を一段と失うことに。また鎌田がU23トゥーロン遠征で不在でトップ下の最適任者がいない格好。

・浦和はソウルとの120分間の死闘を経て中3日。鳥栖も水曜にナビスコ杯があって、豊田以下主力の半数が出場していましたが、如何せんACLとナビスコ杯では試合の強度が全然違うのでコンディション面で浦和の不利は免れません。おまけに2度にわたって勝利寸前まで行きながらの敗戦というショッキングな結末ゆえ、気持ちの切り替えが上手く行かない選手もいるかと思います。

・よって鳥栖戦はミシャといえどもスタメンをいつものリーグ戦仕様から多少いじらざるをえないでしょう。武藤→ズラタン、宇賀神→梅崎、遠藤→那須、阿部→青木くらいは普通にあって然るべきだと思います。

・条件がイーブンであれば負ける相手ではないはずですが、心身の疲労&メンバー入れ替えに伴うコンビネーション不全で浦和のパフォーマンス低下も必定ゆえ、苦しい一戦になりそう。ただこういう試合をものにしてこそ、ソウルでの苦杯も無駄ではなかったということになるかと。

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<前節:鳥栖 0-1 大宮>

---岡田--豊田---
-----ペクソンドン---
-チェソングン-高橋-キムミヌ--
吉田-谷口--ミンヒョク-藤田
------林-----

33分 キムミヌ→岡本(負傷交代) ※フォーメーションを4-4-2へ変更
64分 岡田→富山
82分 チェソングン→池田

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2016.05.27

8番らーめん 富山駅店@富山

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 石川県をはじめ北陸地方を中心に店舗展開している「8番らーめん」。段階的に改装を進めている富山駅内に再出店したことを知って超久しぶりに往訪。富山駅の商業施設は現在市内電車乗り場を挟んで東西に分かれていて、「8番らーめん」があるのは西側「クラルテ」の2F。新幹線乗り場に近い東側「とやまマルシェ」にはお土産屋や観光客向けの飲食店が多い反面、「クラルテ」は完全に地元向け。先客8、後客1。

 店内のタッチパネル式券売機で「野菜ラーメン(600円)」を注文。味噌・塩・醤油・バター風味から選べるようで、「塩」にしてもらいました。他に野菜醤油とんこつ、唐麺、野菜担々麺、季節限定の酸辣湯麺、野菜五目らーめんなど。何かと「野菜」を冠するメニューが目立ちます。

 店内はテーブル席主体で、4人掛け6席、2人掛け3卓。そして店中央に島式カウンター8席。

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 スープは鶏ガラベースと思しきあっさり味で、炒め物を乗せている割には脂っ気はほとんどありませんが、やや塩ダレがきつい。またいかにもチェーン店らしい平板な味わいなので、途中で胡椒を入れてアクセントをつけてみました。

 麺は並太縮れ麺、つるつるした食感で、心持ち柔らかめですがスープがよく絡んで相性は良さげ。

 そして麺の上にはキャベツがたっぷり。他にわずかににんじん、もやし。「野菜」を謳う店ではやたらモヤシが多いのが通例ですが、ここはキャベツがメインで、これが実に美味い。ややしょっぱいスープはシャキシャキ感の残るキャベツを美味しくいただくことを主眼に調整しているのかも。野菜スープに麺が付いてくるみたいな。

 チャーシューは薄くて小さめなのが一枚。他にメンマ、そして「8」が記されたかまぼこ。

 後客が続かずに店が空いてきたので、店員がやおらカウンターでパソコン作業。権限者のパスワード入力でもしているのか、作業の合間に時々上役がやってくるのはいずこも同じ風景(苦笑)。

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2016.05.26

【TV観戦記】16年ACL ラウンド16 第2戦:ソウル 3-2 浦和(PK7-6) ~ 死闘の末にPK戦で散る

・延長後半でいったん逆転に成功。ATも残り1分を切ろうかというところまで行きながら耐えきれずに失点してPK戦へ。PK戦でも5人目西川が決めていれば浦和勝ち抜けというところまで行きながら結局敗戦。2度も勝利を掴みかかりながら掴みきれなかった浦和。120分の死闘を繰り広げた選手及び監督・スタッフには悔やんでも悔やみきれない敗戦だったと思います。

・ただ浦和の実力がソウルを凌駕していた、間違いなく勝てた試合だったかとなると甚だ疑問。後半半ば以降になって浦和がようやく何度か決定機を掴み、それを決めて90分のうちに同点に追いついていれば勝てたという見方もあるでしょうが、それ以上に浦和に致命的なミスが多く、追加点を取られずに済んだことが奇跡的といっていいくらいの試合内容。西川の奮戦でなんとか1失点のみで凌いだものの概して内容は芳しくありませんでした。

・とにかくこの日の浦和は致命傷になりかねないミスが多かった。最初の失点は遠藤のトラップが流れてアドリアーノに掻っ攫われたのが主因。後半開始早々には縦ポン一発でダムヤノビッチに簡単に最終ライン裏へ抜け出させる一幕も。また後半終了間際にもカウンターのピンチであまりに淡白な対応で抜け出しを許して大ピンチに。

・それ以外にも自陣で横パスをカットされたり、不用意すぎるボールロストでカウンターを喰らう場面が頻発しました。阿部を含めて最終ラインの面々はACL・リーグ戦とも使い詰めを強いられて疲労困憊なのでしょう。

・また攻撃陣も後半半ばまで全くと言っていいほどいいところなし。特に武藤の不振は深刻で、サイド攻撃を封じられて中央からなんとか打開するしかない浦和にとって前三人のコンビネーションもイマイチかみ合わないようではどうしようもありません。もっとも武藤の不振はこの試合に限ったことではなく、この数試合いいところなし。武藤もACL・リーグ戦とも出ずっぱりで、ミシャは試合の流れとは関係なく後半早めに交代させて武藤のコンディション維持に努めて来たようですが、それも限界に来たのでしょう。

・武藤を早めに見切らざるを得なくなったのが主因となって浦和は90分、しかも早目の時間帯に3枚交代枠を使い果す羽目になった一方、ソウルは1枚交代枠を残したまま延長戦へ。否が応にも昨年のCS準決勝を思い起こさせる展開になってしまった時点で浦和の不利は免れず。

・もっとも延長突入で一見有利になったはずのソウルが最後に長身FWシム・ウヨン投入で試合を決めたわけではないどころか、一時は逆転を喰らっているので、ミシャの早めの選手交代が失敗というのは結果論すぎると思いますが。

・攻勢の終末点。ラウンド16で浦和の体力はついに尽きた。端的に言えば、そういうことなのでしょう。これより先へ進むには信頼しうる駒が攻守とも1枚ずつ足りなかった。紙一重の差での敗戦だけれども、突き詰めれば浦和の力不足。捲土重来を期すべく今年のリーグ戦に全力を注いでもらいたいものです。

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:(浦和)112分 李、115分 李
   (ソウル)29分 ダムヤノビッチ、94分 アドリアーノ、120+2分 コ・ヨハン

HT 武藤→ズラタン
62分 関根→駒井
74分 宇賀神→梅崎

・この試合のポイントはチェ・ヨンス監督がオスマールを3バックの左CBに配したこと。第1戦ではオスマールがアンカーにいて浦和の縦パスを悉く封じていたのでこの配転はラッキーと思ったのですが、チェ・ヨンスは浦和のストロングポイントはサイドで、中央はたいしたことないと見切っていたのかもしれません。

・そしてチェ・ヨンスの策は見事に奏功して浦和のサイド攻撃は梅崎投入あたりまでほとんど機能せず。一方、第1戦よりは縦パスは入るようにはなりましたが、武藤の不振も相まって前半は全く何もできずに終了。ソウルのミスに乗じて高い位置でボールを奪取する場面も何度かありましたが、ソウルの帰陣が早いというか、浦和の攻めが遅いというか・・・

・前半から飛ばし気味だったソウルの足が止まりだした後半半ばになってようやく浦和が何度か決定機を掴みましたが、柏木→興梠は合わせきれず、梅崎→遠藤は惜しくもブロックされ、梅崎→ズラタンはわずかに枠外。いずれもソウルGKがびびるような場面ではなく、「あれを決めていれば」と言えるかどうか微妙。

・浦和得意のサイド攻撃が炸裂したのは延長後半に突入してから。槙野→駒井→李、ズラタン→梅崎→李といずれも両サイドを広く使う、あるいは中から外へ展開するミシャの得意中の得意パターンで実に惚れ惚れするもの。特に李の1点目はこの試合どころか今年初めて駒井のサイド攻撃が結実したもので、これで駒井は自信を持っていいと思います。PK失敗の責任を重く受けとめている駒井ですが、それ以上のものをこの試合で掴んだといって差し支えないかと。

・攻撃面で「ああ、ミシャサッカーを続けてきたのは間違いなかった!!」と確信させてくれた一方、失点は実にお粗末。最後の最後でカットインしてきたコ・ヨハンに梅崎も阿部も付ききれずにゴラッソを喰らったのは個々人の頑張りでなんとか糊塗しているに過ぎない浦和の守備(=個々人がお疲れになった時点でおしまい)を象徴したもの。

・さらに延長前半の失点はさらに酷く、梅崎がなぜか前に残ったまま&柏木も付ききれずに浦和左サイドでパク・チュヨンにどフリーで抜け出されたところで勝負あり。その前にバイタルエリアでチュ・ゼジョンへの寄せが甘くて簡単にスルーパスを許すのもどうかと思いますが。

・西川はPK戦苦手なのかな? ユ・サンフンがコースにきっちり反応してあと一歩でセーブという場面が何回かあった一方、西川は逆を突かれる場面が少なくなく、枠外だったオスマールを除いて全くのノーチャンスのまま。5人目のPKを失敗したことは責められません(=西川よりPKに自信がある選手がいなかった)が、PKストップの見せ場がないどころかかすりもしないのは残念でした。もっとも西川でなければ90分で負けていた試合なので、PK戦ばかり取り上げるのは本末転倒でしょう。

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2016.05.25

なな蓮@神田

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 神田駅南口から交差点を渡って、「野郎ラーメン」等へ向う道に入って最初の路地を左折。飲み屋街の一角にあるやや判りにくいところに立地。「七琉門」→「時翁」の跡地。先客4、後客1。日本橋に本店があり、さほど遠くないところに2号店を出したみたいで。

 券売機はなく、メニューは「鶏そば塩」と「鶏そば・正油」のみで「鶏そば塩(800円)」を注文。但し、夜はちょい呑みに力を入れている模様。カウンターには飲みメニューを表にして置いてあったので、一瞬飲み屋に間違えて入ったのかと思いました。券売機はなく後払い。

 店内はL字型カウンター8席のみ。個人的には椅子が高すぎて落ち着きません。狭い店ですが、椅子の脚の間に過誤を設けて荷物入れに。厨房内にはスタッフ2名。

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 「鶏そば」と銘打っていますが、スープは鶏出汁に魚介系の出汁を合わせたものなので鶏臭さは全くなく、当然ながら鶏出汁を前面に出した鶏そばとは全然違います。塩ダレも控えめで、出汁をじんわりと味わってもらう趣向。無化調らしいあっさりすっきりとした味わいも楽しめ、単なるスープであれば相当の出来だと思いますが、麺を絡ませるにはやや淡白にすぎるかな。

 麺は並太の縮れ麺で若干柔らか目。日本橋本店で製麺した手もみ麺だそうで、つるつるとした食感が心地よく、スープの絡みもいたって良好。

 驚いたことにチャーシューが三種。超薄味の鶏と、しっかり煮込まれた豚、そしてちょっとスモーキーなのはなんだろう??? それぞれ味わいが全然違うので面白いことは面白いのですが、全体が薄味なのに豚だけは濃厚なので、これを良いアクセントになっていると取るか、違和感ありと捉えるか、ちょっと微妙。

 他に海苔、三つ葉、メンマ、笹切りネギ、みじん切りネギ、わずかに柚子。

 夜ならこれで十分すぎるくらいですが、昼だと物足りないかも。またチャーシューなど食材に凝りまくっているので割高とは思わないのですが、値段にシビアな神田に店を出したのはどうなんだろう???

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2016.05.24

【移転】猪太@北千住

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 北千住駅西口から商店街を西へ直進。ザ・プライスの先の角を北へ。先客ゼロ、後客2。

 店内の券売機でボタン先頭の「豚骨醤油ラーメン(820円)」を注文。他に豚骨塩、豚骨味噌。ライスの無料サービスがある他、生玉子1個がサービスで、すき焼きのように麺や具を溶き卵につけて食べるのがお勧めなんだとか。

 店内は横長カウンター9席のみ。玄関マットが柏レイソル仕様。また奥に製麺室がありました。スタッフは2名。麦茶セルフ。卓上にはおろしにんにく、紅生姜、豆板醤、ラー油、胡椒、白ゴマ、大根おろし等々。

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 大きな蓋つき土鍋で登場。スープは豚骨醤油といっても家系より明らかに脂控えめ。かえしもきつくなく、豚骨の旨味を最大限活かしていて文句なしに美味い。濃厚でありながら最後まで全く飽きがこず、ついぐいぐい飲んでしまう優れものでした。

 麺は細めのストレート。残念ながら明らかに濃厚スープに対して弱すぎで、終盤はへろへろになる寸前といった塩梅。つなぎにかん水ではなく布海苔を使うなどオリジナリティー溢れる自家製麺ですが、その手間はほとんど意味がないような。

 ひょっとするとラーメンの麺ではなく、あくまでも鍋の具の一つ。しらたきみたいな存在と考えてこの麺をチョイスしたのかも。すき焼きスタイルの鍋をおかずに無料のライスをがっつり食べてもらうのが店の狙い。そう考えるとしっくり来ます。

 チャーシューは大きな三元豚肩ロース。他に長ネギ、白菜、キャベツ、小松菜、ほうれん草、ニンジンと具沢山。長ネギは地元の千住葱だそうですが、この手の白くてぶっといネギは苦手なので参りました。野菜は旬の野菜に拘っているみたいで、季節によって内容が異なる模様。

 ラーメンと考えるとちょっと微妙ですが、豚骨醤油ベースの一人鍋定食と考えれば上々の出来。他のメニューで再訪したいところですが、夏季もこのメニューしかないのかなぁ???

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2016.05.23

ナポリタンランチ@グラッチェガーデンズ

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 ピザ食べ放題なんて全然ニーズないので、ほとんど行ったことがなかった「グラッチェガーデンズ」。

 でも平日限定ながら「大盛りスパゲティ(699円+税=754円」というランチメニューがあることに気づいて早速往訪。

 ランチメニューはナポリタン・ジャポネ・明太子の3種類。いずれもサラダ付き。とりあえず今回は「ナポリタン」を注文。デフォルトが1.5人前で、無料で特盛(2人前)にも出来るそうですが、如何せんハイカロリーな食い物なので今回はデフォルトで様子見。

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 なんと鉄板で登場。いやぁ予想以上に脂でギトギト。食べ終わる頃には口の周りが脂だらけ、ケチャップらだらけになりそうな代物で、オッサン的には大満足。というか、オッサンにしかニーズがないビジネス街の喫茶店で出されるようなナポリタンをファミレスで見事実現。

 ただ昼間は子供連れやママ友だらけのグラッチェガーデンズで、なんでこんなオッサン向けメニューを出しているのかかなり不思議なんですが。

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ロアッソ熊本 vs.水戸ホーリーホック「熊本とともに。~熊本地震復興支援マッチ~」

熊本地震発生以降中止となっていたロアッソ熊本のホームゲームがついに再開。但し熊本のうまスタは当面使用できないので、再開初戦は日立台が代替会場。

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プロの興行なのでスタジアムさえ確保できれば開催可能というものではなく、試合運営にあたるスタッフも確保しなければなりません。しかし、そこは柏レイソルがボランティアと思しき方々を含めてスタジアム内はもちろん柏駅からの行き帰りの誘導・整理までホームゲーム同然の体制で万全のサポート。極めて困難な状況下にも関わらずホームゲーム開催にこぎ着けた熊本はもちろん、それを支えた柏にも頭が下がりました。

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広場にはなんかネットで見たことがあるような方がうろうろ。

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日立台ではこんな時でもなければ絶対に入れないであろう「柏熱地帯」に潜入。ゴール裏での試合観戦は久しぶりでしたが、ゴール裏で見た試合は贔屓サイドが勝った試しがない、勝てないどころか引き分けすらないという「ゴール裏勝てないよ伝説」は結局のところ健在で、正直すまんかった。

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ロアッソのグッズショップは黒山の人だかり。帰る頃には品数も少なくなっていました。

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水戸サポーターからのダンマク。

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針で刺したら弾けそうな「ひごまる」が登場。

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ホーリー君を見たのは初めてかも。もうしっぽに包帯してないのか・・・

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水前寺清子が「三六五歩のマーチ」を熱唱!Jリーグの観客の年齢層を象徴するかのようにホーム・ビジター一体となった大盛り上がり!!

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選手と一緒に登場するロアッソくん。チームマスコットなのに黒なまこに人気で遠く及ばず、非常に気の毒な立場のロアッソくんですが結構まめに働いています。

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試合中はスタッフと一緒にメインスタジアムの影で観戦。鞠みたいに椅子は用意してくれないみたいで・・・

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試合後は熊本&水戸両選手一緒にスタジアムを一周。

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試合結果は残念でしたが、くまモンがいっぱい見れたからまぁええか。

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2016.05.22

初めての駅からハイキング ~ 鋳物で栄えたまち川口

JR東日本が企画している「駅からハイキング」のコースの一つに川口が選ばれていることに気づき、早速参加してみました。もちろんこのコースだとJRに乗って出かけるわけではなく、実態はハイキングどころか単なる近所の徘徊なんですが(苦笑)

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川口駅で受付。初参加なので会員カードを渡され、さらにコースマップと超ささやかなお土産がもらえます。

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この手の企画ってホンマ参加者は爺さん婆さんばかり。また小団体どころか夫婦で来ている人もあまり見受けられず、男女とも独り者だらけでした。

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コースのところどころに案内矢印が掲げられていますが、本当にところどころなので絶えずコースマップなり、自分のグーグルマップなりを見たほうが無難。

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川口神社。初詣以外で来ることなんてまずないので結構新鮮。

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増幸産業の敷地内にある18ポンドカノン砲の復元品。幕末の海岸防備用に川口の鋳物師が作った大砲が全国各地に配備されたんだとか。

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川口で良く見かける看板。川口は鋳物工場の跡地にマンションが出来るケースが非常に多く、残った工場との間でもめ事が絶えないことを示唆しています。

Photo

旧街道沿いには看板建築の商店が残っていたりします。

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錫杖寺。何年かに一度上様(松平健)が川口にやって来て、ここでお休みになるという認識(´・ω・`)

昼飯を食っている最中に買い物の用事があることを思い出し、途中でコースをショートカット(苦笑)。出発地(川口駅)へ戻る必要はないので、買い物が終わったらそのまま帰宅してしまうという超いい加減な「駅からハイキング」でした。

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2016.05.21

安田屋 日野田店@西武秩父

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 西武秩父駅から駅前の国道を南へ。駅から徒歩10分強くらい。西武の高架をくぐり、秩父鉄道の踏切を渡ってすぐ。

 結構な人気店のようで、開店15分前に着いたところ既に待ち客3。さらに開店前までに3人来て、その後もゾロゾロ。退店時には店内に待ち客数人。

 メニューはなんと「わらじかつ丼」のみ。かつ1枚(800円)、2枚(1000円)とのことで2枚にして見ました。

 外観から想像できる通り、内装も雑然かつかなり煮詰まっていました。店内はカウンター席6席と小上がりに4人掛けのこたつが2卓。人気店の割にはキャパが小さいので致し方ないのですが、こたつで知らん人と相席っちゅーのはテーブルと違ってちょっと抵抗が。

 またやおらカウンター越しに漬物や味噌汁を出すなど、接客態度もあんまりよろしくありません。大将は店奥で調理に専念していて、接客は専ら中華風の店員に任せっきりなのが良くないんだろうなぁ。

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 おお、久しぶりに丼の蓋が全く用をなさない圧倒的なボリュームで登場。

 しかもかつがめちゃでかくてご飯が見えません(>_<) 従ってご飯に辿り着くまである程度かつ単体を食べなければなりません。かつは揚げ立てのものを醤油ベースのタレにさっとくぐらせて出しているみたいですが、タレが甘じょっぱいというかかなりしょっぱいほうに寄っている感じなので、かつ単体で食べるのはちょっときつい。ビールないのか・・・

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 またかつの下にキャベツが敷いてあるどころか、野菜が一切ないので飽きが来るのが早い。ご飯自体も若干パサつき加減。箸休めに漬物が活躍しますが、しょっぱい漬物よりサラダのほうが合うんじゃないかなぁ。和風のかつ丼にサラダというのも変ですが。もっともかつの豚肉自体は柔らかく、かつ全くと言っていいほど脂っぽくなくて気に入りました。

 我孫子駅「弥生軒」の唐揚げと同じで過ぎたるは猶及ばざるが如し。ネタ的には2枚が面白いのですが、美味しくいただくにはご飯とのバランスと考えて1枚で十分でした。

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2016.05.20

こしがや@越谷

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 越谷駅東口、MrMaxの南。開店直前に到着したところ先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機でボタン先頭の「塩ネギラーメン(780円)」を注文。 基本メニューは他に「ラーメン(醤油味)」のみ。ランチサービスはなく、ライスは210円とえらく高いのが目に付きました。

 店内は縦長L字型カウンター15席のみ。禁煙。水セルフですが、コップと水ポットが券売機横に固めて置いてあるだけなのでチト面倒。店は老夫婦で切り盛りしているのかな?

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 スープは黄金色よりももうちょっと深みのある色合い。「名古屋コーチン親丸(地鶏)、ガラ(地鶏)をふんだんに使い、時間をかけてゆっくり炊きだした透明で臭みのない清湯(スープ)に、焼き甘海老、本枯節、屋久鯖節、天然羅臼昆布のだしをあわせた」ものとのこと。塩ダレは控えめでじっくりと出汁の旨みを味合わせる方針みたいで。

 表面の脂がやや目立ちますが、これもコクを加えるのに役立つ程度で、全体としてはあっさり優しい味わい。ともすれば淡白すぎて単調になりそうなところを揚げネギがアクセントになって上手く救っています。

 麺は細いストレートタイプでつるつるとした食感、のど越しが心地良い。やや柔らか目ですが、スープに合わせるにはこうするほかないでしょう。券売機に麺堅めをお断りしている旨が貼ってありましたが、それも納得。どちらかといえば年寄り向けの味わいなのに、麺の量は165gと多め。でも丼も大き目、かつスープもたっぷりで何の問題もありません。

 チャーシューは大きくて厚みがあり、やや崩れやすいタイプ。これもスープに合わせてか、あっさりめの煮込み加減。他に青菜、メンマ、刻みネギ。

 飽きが来ない、いつも安心して味わえる出来と取るか、何かちょっと物足りないと取るかは微妙なところ。

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2016.05.19

【観戦記】16年ACL ラウンド16 第1戦:浦和 1-0 ソウル ~ ラッキーだろうが何だろうが1点は1点

・内容はあまり芳しくありませんでしたが、結果はアウェーゴールを与えない勝利というほぼ理想的なものに。浦和の決定機は多くはなかったので追加点まで望むのは少々無理があり、それよりに相手にアウェーゴールを与えなかったことを高く評価すべき試合だったと思います。

得点はほぼ偶然。宇賀神のクロスがそのままゴールマウスに吸い込まれるという、当の宇賀神を含めて誰もがびっくりした形。ただラッキーだろうが何だろうが1点は1点で、しかもその1点が非常に大きかった。先制点を取ったことで浦和はリスクをかけてまで攻める必要がなくなり、ソウルの猛攻を凌ぎきる余裕が生まれました。逆に言えば、スコアレスのまま推移していればこの日も何かとミスが多い浦和はソウルのカウンターに沈む可能性が高かったと思います。

・ほぼ理想的な形での勝利とはいえ、わずか1点差。この日はソウルのシュートミスに救われた面も多々あって、一歩間違えればボコボコにされかねないくらいソウルが手強かったのも確か。ソウルが終盤高さ勝負で浦和に脅威を与えたとはいえやや単調な側面もあって、足元でしっかり繋いでエリア内で溜めたところに多数の選手がなだれ込むような地上戦を織り交ぜられたほうが浦和は守りづらい気がしました。

・よってこのままではアウェーの第2戦でも無失点で凌げるとは想像し難く、選手起用なりゲーム運びなりに一工夫加える必要があると思います。

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・ソウルの基本布陣は3-1-4-2というJリーグでは目にすることがない形ですが、守備時は両SHが下がって5-3-2に。2トップは立ち上がり5分くらいは浦和最終ラインにプレッシャーをかけてきましたが長続きせず、基本的に高い位置にブロックを作って待ち構える狙い。

・アンカーのオスマルが上手くパスコースを消していることもあってか、あるいは高萩が要所で汚いファウルで止めにくるせいか、そんなソウルに対して浦和は前3人へ縦パスがほとんど入れられずに苦戦。低調な出来だった大宮戦・新潟戦を引きずるかのように、この日もわずかにパスがずれたり、タイミングが合わなかったりして危険な形でのボールロストが目立ちました。また遠藤や西川がプレゼントパスを犯してしまう場面もあって、自然カウンターを浴びる場面が増えてしまいました。

・前半最大のピンチは39分ダムヤノビッチからの縦パスでアドリアーノに裏に抜け出された場面。遠藤がなんとか戻って足を出したのが効いたせいか、シュートは枠外。その前にも26分遠藤がエリア内でアドリアーノに入れ替わられてシュートを浴びる一幕も。

・中央突破が全く形にならない反面、それなりに有効だったのがサイド攻撃でラッキーな先制点もその一環。森脇→宇賀神と大きく振って、宇賀神が武藤へワンタッチで折り返すという浦和得意の攻撃パターンが運よくゴールに直結。その後も前半武藤→関根→李という決定機も。また立ち上がりに宇賀神から斜めに興梠へパスが入り、興梠が遠目から枠内シュートという場面もありました。

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・後半に入っても関根や宇賀神、さらにサイドに流れた興梠からクロスを入れる場面がありましたが、いずれもシュートに至らず。素早いリスタートで関根がエリア内に飛び出す絶好機がありましたが、これはシュートを撃ちきれず。

・追加点を奪いたい浦和は低調な出来に終始した武藤を早々に諦めて駒井をシャドーへ投入。いつもなら武藤に代わって入るのはズラタンか梅崎ですが、あえて駒井を入れたのがミシャらしからぬ妙手。駒井はカウンターの好機に単騎ドリブルで仕掛けて自らフィニッシュという見せ場を作り、カウンターでソウルに脅威を与えるのに一役。

・宇賀神が足を攣ったこもあってか、71分ソウルが長身FWシムウヨンを入れた直後に満を持してズラタン投入。ソウルは当然ながらロングボール攻撃、ハイクロス攻撃が増え始めましたが、浦和はハイボールで競り負けてもそのセカンドボールをいち早く拾うことでなんとか対応。セットプレーからの流れでオスマルに際どい一撃を浴びるピンチがありましたが、ここも槙野が諦めずに寄せてシュートは枠外。

・セカンドボールを拾った浦和はカウンターで何度か反撃するも、途中手数をかけすぎるのか、あるいはソウルの帰陣が早いせいか、とにかくシュートで終われない。無理にシュートを撃ってその跳ね返りからカウンターを喰らうのを恐れたのかもしれませんが、あんまりなシュートの撃てなさ加減を見ると、ある程度独力でシュートまで持って行ける駒井をミシャが最初にシャドー要員として選択したのも頷けます。

・そうこうしているうちに関根も足を攣ってしまい、やむなく梅崎を投入せざるを得なくなったのはミシャにとって誤算だったかも。シムウヨン対策としてイリッチを入れられなくなったのでミシャはなんとズラタンを後方に下げてハイボール跳ね返し要員に。

・全くミシャらしくないというか、ミシャに「守れ!」のコマンドがあること自体驚き。しかもズラタンも跳ね返し要員として十分機能したとはいえず、セカンドボールも拾えなくなった挙句、AT投入直前にエリア内でボールを繋がれてアドリアーノにシュートを撃たれてしまいましたが、シュートは西川の正面で事なきを得。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:14分 宇賀神

65分 武藤→駒井
72分 宇賀神→ズラタン(駒井が左WBへ)
81分 関根→梅崎(梅崎が左、駒井が右WBへ)

・この日のスタメンはリーグ戦と全く同じ。これまでACLではズラタンや梅崎をスタメン起用してきましたが、ここでリーグ戦仕様を採用したのが少々不思議。しかも大宮戦・新潟戦の試合内容が芳しくなかったのに、あえてリーグ戦仕様にする理由はないかと。特に武藤は途中交代が多いとはいえ心身とも疲労著しいようで、危険な位置でのボールロストが多く、スタメン起用できるレベルにはなかったように思いました。

・一方イリッチが珍しくベンチ入り。那須が出場停止の上、永田も加賀も小破しているようで、これは窮余の策。高さ勝負を仕掛けてくる相手にイリッチの出番がないのなら、今後どこで使うんだろう???

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2016.05.18

なるみや@沼袋

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 西武新宿線沼袋駅を北へ出て、新青梅街道との交差点の手前。「樹咲」の跡地。先客ゼロ、後客2。

 券売機はなく、メニュー先頭の「らーめん(730円)」を注文。メニューを絞り込んでいて後はトッピングのみ。ランチサービスなし。サイドメニューの「大根味噌漬けちゃーはん(120円)」というのが面白そうで、安いこともあってか後客が二人とも注文していました。

 店内はL字型カウンター8席で前店そのまんまかな?。厨房内には二人いましたが、顔がそこはかとなく似ていて親子なのかも。

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 店外までほのかに煮干しの香りが漂ってくるので、煮干しを全面に押し出したものと思い込んでいたのですが、実際は豚骨など動物系と魚介系のバランスを取ったもので煮干しはむしろ控えめ。節系の旨味のほうが強めな気も。また層をなすほどではありませんが、表面の脂も多め。もっともぱっと見ほど味わいの上では脂っぽくありません。

 麺は三河屋製麺の細いストレート。やや堅めの茹で上がりで、やや重めのスープによくあっています。

 メンマはかなり甘目ながらサクサクと歯ごたえ良し。他に大き目のチャーシュー、ほうれん草、刻みネギ、海苔。

 前店はマニア受けを狙ったのが祟ったのか長持ちしませんでしたが、この店は対照的に万人受けしそう。

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2016.05.17

【閉店】志奈そば 田なか セカンド@秋葉原

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 秋葉原駅から電気街口から西へ。昌平橋通り沿い。昌平小・幼稚園近く。「福の神食堂」の跡地で、同じ並びに「影武者」あり。開店直前に到着したところ先客2、後客7。

 店内の券売機ボタンを一瞥して、基本メニューと思しき「アジ煮干し塩中華そば(780円)」を1.5玉(中盛+50円)で注文。単価の高いメニューを目立つところに配しているのが正直鬱陶しい。他に「アンチョビ塩まぜそば」「アジ煮干し醤油中華そば」など。他に「至高の塩かけそば」というのを夜30食限定で出しているみたいですが、1000円もするので見なかったことにします(苦笑)

 店内は厨房沿いに2段に折れたカウンター10席強。人気店らしく奥から詰めるように案内されます。席間はやや狭小。さほど大きくもない店ですが、スタッフが4人もいて大丈夫なのかなぁ???

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 良く言えば一杯一杯ていねいに作っているのか、先客からやや時間を置いて登場。

 スープはウンチク書きによると「大山鶏の丸鶏を軸に、九十九里産のアジ煮干し、片口鰯、潤目鰯、内房産黄金アジ、鴨川産ムロアジ、ノルウェー産の真アジ、日高昆布、真昆布、干し椎茸」からじっくりと出汁を取っているとのこと。よくある煮干しを全面に押し出したようなスープとは完全に一線を画し、魚臭さを排していながら複雑な魚介系出汁の旨みを最後まで飽きることなく味わえる優れもの。

 おまけに塩ダレもやたら自己主張せず、出汁とのバランスが実によく取れています。心なしかラーメンのスープというよりも洋食のスープっぽい気も。

 麺は細いストレート。細麺の割にはコシがしっかりしており、すすり心地も良く、しかもスープもよく絡んで言うことなし。ただ中盛だとスープとの量的バランスが若干崩れて食べにくいので、中盛は避けたほうが無難。といっても、ライスは合いそうにないのでちょっと物足りない時は結構難儀。

 バラ肉チャーシューは脂身多めでこの一品には違和感あり。メンマはやや大ぶりながらサクサクとした歯ごたえが気に入りました。赤い茎が付いた青菜の正体は不明。他に刻みネギ、海苔、わずかに柚子皮。

 この出来なら他のメニューで再訪の価値十分。

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2016.05.16

虹ノ麺@神田

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 神田駅東口から中央通りを渡ってガード沿いに北へ。昔「一矢」や「俺とあぶら」などがあったところ。先客、後客ともゼロ。

 戸外の券売機で基本と思しき「中華そば(680円)」を注文。着席すると脂の量を聞いてきたので「中」でお願いしました。またランチタイムは半ライスのサービス付き。メニューは他に「金ごま中華」というのがあり、往訪時は780→580円と値下げサービス中でした。味噌は現在準備中。

 店内は従前と変わっていないようで、縦長ほぼI字型カウンター7席。座席背後のスペースがかなり狭小。小さい店なのに厨房内にはスタッフが2人いて、若いほうは絶賛修業中。水セルフ、かつレモン水でした。

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 ウンチク書きを見ると「煮干しなどの魚介類のダシが効いた」とありますが、残念ながらその出汁は強いとはいえず。

 それ以上に驚いたのは背脂の少なさ。「濃いスープに丼から湯気が上がらないほどの大量の豚の背脂がかけられるのが特徴」とありますが、どう見てもそれは誇大表記。よくある背脂がウリの豚骨醤油ラーメンと比べても少ないくらい。かえしもあまり強くないことと相まって、見かけに反してかなりあっさりした味わい。よって刻み玉ねぎは邪魔な気が。

 麺は太い縮れ麺。コシが強くて麺は好きですが、あっさり目のスープには強すぎでしょう。量も心持ち少ないかなぁ?

 メンマはちょっと齧ったところ妙な臭みがあったので全残し。チャーシューはバーナーで炙り入り。他に岩のり、ナルト。

 燕三条ラーメンを意識したみたいですが、似ているのは外見だけで内容はまるで別物。安いのが取り柄ですが、それだけで長続きするとは思えず。

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【観戦記】16年第9節:浦和L 1-0 千葉L

やればできる!!! この試合を一言で表せばそんな感じ。前節曲がりなりにも今季初勝利を上げて極端に若いチームが自信を取り戻したのか、この日の浦和は運動量が多く、攻守が切り替えも早く、そしてなにより玉際への寄せが鋭かった。スコアは前節同様ウノゼロでしたが、内容は雲泥の差。超遅まきながら浦和のチーム状態がようやくドン底を抜け出したと思える試合でした。

・成績不振のチームの常道と言ってしまえばそれまでですが、吉田監督はようやく守備の立て直しに全力を注いだ模様。縦にも横にも超コンパクトな守備陣形を敷き、さらに吉良までも再三守備に戻って千葉を封じ込めるのに成功。元来千葉は運動量が豊富で、浦和は千葉の高い守備ブロックを突破できずに苦しむ試合が多かった記憶がありますが、この日は中盤のボールの奪い合いで終始浦和がやや優勢。

・1度だけエリア内でボールを繋がれて崩される場面がありましたが、そこはGK平尾がビッグセーブ!

・とにかく失点しないように安全運転を心がけているので、自陣深い位置からはもちろん中盤でもプレッシャーをかけられると無理に繋がずに縦に簡単に蹴ってしまう傾向が強いのが難。当然ながらパスワークで相手を崩すなんて絶望的で、サイド深くまでボールを運ぶのが精一杯。流れの中からは点が入る気がしません。吉良はシュート2本、白木にいたってはサイドに流れるばかりでとうとうシュートゼロ。

・もっとも攻守両面と劇的な改善を望むのは無理がありすぎるので、今は極端なまでの守備重視でもやむを得ないでしょう。ドン引きではなく、高い位置でのボール奪取に繋がる積極的な守備仕様ですし。

・得点は北川CKをファーで柴田がきれいに合わせたもの。同じCKからの得点とは言え前節は偶然に近い産物でしたが、今節は狙って取った堂々たる得点!

・1点取ったら吉田監督はすかさず5バックへシフトして逃げ切りモード。ここまで4-4-2でもほとんど破綻なく守れているのになんでわざわざ5バックにするか?中盤がスカスカになって最終ラインを下ざるを得なくなるほうが、とにかく一発がある千葉に対してヤバくないのか???という気がしましたが、一回セットプレーでヒヤリとしただけで大過なし。10分以上鹿島るのも正直見苦しいのですが、もはやなりふり構っていられる状態ではないか・・・

・リーグ戦折返し時点で依然最下位ながら勝ち点7で9位コノミヤに並び、7位伊賀にも勝ち点2差。連勝したことでなんとか残留争いのスタートラインに立てたかな?といったところで全く予断は許しませんが、9位に滑り込んで自動降格を回避することを目標に頑張ってほしいものです。

---吉良--白木---
加藤--------柴田
---猶本--筏井---
北川-高畑--乗松-塩越
-----平尾-----

得点:69分 柴田

73分 加藤→臼井(吉良が左SH、臼井が左CBに入る5-4-1へ)
78分 猶本→栗島
90分 白木→後藤

・高畑が故障したのか乗松がCBへ回ってなんと塩越が右SBでスタメンに。SB適性に疑問符が付く塩越ですが、前述のようにこの日は組織的な守備が良く出来ていて塩越がサイドで1対1の対応を迫られる場面が少なく、その数少ない機会でも無難に対応して総じて及第点の出来。

・塩越のストロングポイントは攻撃面。浦和は両SHとも極端に中へ絞った位置にいることが多く、自然SBの攻撃参加が多くなりますが、塩越を右SBに配したことで左右の攻撃のバランスが良くなったように見受けられました。

・といっても手数は少なく、しかもほとんどフィニッシュに繋がらないのですが、目を惹いたのが塩越がエリア内に入ると躊躇なくシュートを撃ってくること。ひょっとして塩越のファーストチョイスは常にシュートなんじゃないのか!と思わざるを得ないほど思い切りが良い。浦和の攻撃陣はとにかくシュートレンジが狭いので、塩越が相手を崩しきれずともシュートが撃てるならそれに越したことはないのですが。

・塩越が予想以上の出来だったのに加え、久しぶりにCBに回った乗松もこれまた上々の出来。堂園退団&長船加入後右SBに回る機会の多い乗松ですが、正直SBでは守備を大過なくこなしているだけでCBのほうがはるかに適任という印象。

・猶本が故障から戻り、その相方は前節に続いて筏井。ボランチはこのコンビが現状最善でしょう。久しぶりに中盤でボールが奪え、かつある程度自分でボールを前に運べるまともなボランチを見た感じ。

・北川はチーム内で真っ先に最悪期を脱したようで、最後まで活発に上下動しながら左サイドからチャンスメーク。相手のレベルが違うとはいえ神戸戦で再三ぶち抜かれ続けたひ弱な姿は微塵もなく、攻守両面で果敢に対面の相手にチャレンジし続けました。

・得点力の低い浦和にとってGK平尾のビッグセーブはMOMに値するといっても差し支えないくらい。ただ飛び出しを躊躇する傾向が強いのか、千葉の縦ポンが浦和の最終ラインを抜けてそのままシュートまで持って行かれる危ない場面も。

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2016.05.15

【観戦記】16年1st第12節:浦和 0-0 新潟

・見所に乏しい、いや新潟のほうはそれなりに見所があったから「塩試合」というのは当たらないと思いますが、浦和は良いところなしで終わった残念極まりない試合でした。

・大宮戦前半の出来も低調でしたが、大宮のほんのわずかな隙を突いて先制したことで一気に戦局は好転。ところがこの試合はところどころ垣間見られた新潟の隙を突けず、それどころか浦和が致命傷になりかねないミスを連発。戦局を好転できないどころか何度もカウンターを浴びて無駄に体力を消耗し、最後は最終ラインに人垣を作って失点を防ぐのが精一杯。

・興梠のPKが決まっていれば別の試合展開になっただろうな、という思いも正直ありますが、内容はとても勝てた試合とは言えないどころか負けなくてよかった試合でしょう。新潟は埼玉スタジアムでの戦績が非常に悪いためか、試合終了後の新潟サポはお祭り騒ぎになっていましたが、この試合を勝てないからこの順位にいるのであって、そんなに喜んでいいものかどうか。

・試合内容が低調だったのもさることながら、気になるのは大宮戦・新潟戦と試合間隔が空いたことでレギュラー陣のパフォーマンスが却って落ちてしまったように見えること。体も頭も疲れているみたいで、遠藤や阿部が信じ難いボールロストを犯すとか、柏木が長考に沈んだ挙句後ろからボールを突かれるとか、強い相手なら間違いなく失点していたであろうミスが多々ありました。

・FCソウルとの決戦に合わせてコンディション調整しているのかもしれませんが、試合内容から見れば浦和の状態は川崎戦がピークでそこから完全に下り坂。FCソウルとの第1戦まで中3日で立て直しが効くものかどうか。

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・吉田監督の浦和対策はかなりユニーク。基本4-4-2ですが、守備時には5-3-2、ないし平松も下がって5-4-1へシフト。ユニークなのは5バックに変わる際にボランチが1枚下がる(=吉田監督が柏でやった型)のではなく、必ず右SH小泉が下がること。

・4バックがボールサイドへスライドして、空いた逆サイドをSHが下がって埋めて5バックになるというのは時々ありますが、ボールの位置とは無関係に特定のSHが下がるというのはちょっと記憶にありません。しかも普段ボランチの小泉がSHで、普段SHの加藤をボランチに配する奇策付き。

・しかもリトリート主体の守備だったのも予想外。新潟のスタイルならてっきり4-4-2のまま前から遮二無二追ってくると思ったのですが、前からはせいぜい2トップが追ってくるくらいでSHはさほどでもなく。吉田監督から見ればもうちょっと高い位置でボールを奪いたかったのでしょうが、結果的にはズルズル押し込まれてドン引きに。ただ新潟は押し込まれてからが粘り強く、浦和は時間の経過と共にほとんど決定機らしい決定機を掴めなくなってそのまま試合終了。

・吉田監督は柏時代に浦和戦で勝ちこそないものの、すべての試合で善戦していて浦和対策には自信を持っているのでしょう。浦和の選手達のパフォーマンスが良くなかったのもさることながら、吉田監督の策が見事に嵌りました。

・縦パスはそれなりに入るからいつでも崩せるという思いがあったかもしれないけど、そこからシュートに持って行くまでが実に遠かった。パス交換やフリックによる中央突破ではとうとう新潟DFを剥がせず。唯一突破が実ったのがドリブルで割って入った興梠がPK奪取に繋がった場面で、こういう強引な仕掛けが実に少なかったかと。武藤に代えて梅崎をシャドーに入れた時は梅崎のドリブルでの仕掛けに期待したのですが。

・また前半は柏木や李がミドルシュートを放つ場面がありましたが、なぜか後半は沙汰止みに。

・実りそうで実らない中央突破に固執して時間を浪費する愚にミシャも気づいたのか、宇賀神と関根の位置を入れ替えて関根&梅崎の連携による左サイド攻撃に活路を見出した風でしたが、これもものにならず。さらに宇賀神→ズラタンで梅崎を右WBへ、さらに関根→駒井で梅崎を左WBへと目まぐるしく布陣を代えてサイド攻撃を試みたものの、どれもこれも実らず。槙野は後半攻撃参加を自重して、森脇が盛んに上がっていましたが、この日はクロス精度がさっぱり。

・何より腹立たしいのはCKを連続して獲得しながら、どれ一つとして決定機どころかまともなシュートにすら繋がらなかったこと。相手の策が巧妙だとか、浦和のコンディションが良くないとか、様々な理由でボールが上手く回らない、相手を崩しきれない試合はままあるもの。そんな時こそセットプレーに活路を見出すしかないと思うのですが、ミシャが極端なまでにセットプレーを軽視して練習を全然しないのは実に不思議。

・かつては那須や槙野、阿部がボコボコセットプレーで点を取っていた時期もあったので、今年になってほとんど得点どころかチャンスにすらならなくなったのはこれまた不思議ですが。

・およそ点が入りそうな気配がなかった一方、守備はヒヤヒヤもの。前半の新潟は深い位置でボールを奪って、駿足の山崎をアバウトに走らせる単調な攻撃に終始していたのでその山崎への対応さえ誤らなければ問題なかったのですが、この山崎がかなり厄介で前半終了間際には遠藤がまさかのボールロストでヒヤリ。

・後半になると新潟は前への圧力を強めて来て、前半はあまり見られなかった高い位置でのボール奪取&カウンターに転じる場面が頻発。阿部が右サイドで山崎に絡まれてボールを失った場面なんて失点しなかったのが不思議なくらい。ただ悲しいほど新潟には決定力がない。特に山崎はボール奪取で体力を使い果たしてしまうのか、シュート精度が低くて悉く枠外ないし西川の正面。

・普段だと浦和のボール回しに新潟がついて来れずに終盤消耗する展開が期待できるのですが、この試合は逆にカウンターを何度も浴びた浦和の消耗が著しくて新潟の消耗を期待するどころか、押し込まれて最終ラインに人垣を作ってなんとか耐え忍ぶだけに。不出来な試合でも最低限勝ち点1は確保すべく、最後の最後でシュートをブロックし続けたDF陣はよくやったと思います。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

58分 武藤→梅崎
70分 宇賀神→ズラタン
83分 関根→駒井

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---山崎--平松---
達也--------小泉
---レオシルバ-加藤--
前野-大野-増田-舞行龍
-----守田-----

68分 達也→端山
82分 平松→野津田
84分 山崎→成岡

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2016.05.14

原価家 味華@川口芝

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 蕨駅東口から蕨陸橋を東、猫橋交差点を北へ。

 日替わりランチの他に、おかず5品から1~3品選べるランチメニューがあり、2品選べる「満足ランチ(756円)」を注文。杏仁豆腐やソフトドリンクも付いてきます。おかず5品がどの程度の頻度で入れ替わるのかは不明。

 入口に近い禁煙席に通してもらいましたが、4人掛けテーブルが3卓あるだけ。店奥に喫煙席があり、さらに2階もあるようです。

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 選んだのは「海老とイカのカレー風味」と「豚肉のミソ炒め」。共にボリュームは少々寂しく、また味付けもおとなしめというか上品というか。ライスは大盛り無料だそうですが、大盛りにしたらご飯が余るのは必定。

 悪くはないのですがどちらかといえば女性向け。値段はいかにも川口ですが、川口にありがちな「安くてがっつり食べられる中華料理屋」とは志向するところが違うみたいで。

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2016.05.13

【展望】16年1st第12節新潟戦

・浦和の状態がどうであれ、毎年毎年勝ち点6を配給してくれるのが新潟。試合内容でどんなに新潟が圧倒していても、終わってみれば勝ったのは浦和。どうしてそうなってしまうのか不思議ですが、極端に相性が良いのは確かです。

・新潟は2年間連続で二けた順位に終わった柳下監督をとうとう諦めて、柏をたった1年で退任したばかりの吉田監督を招聘。

・元来カウンターが持ち味で、柳下監督のもとでも「前目からの積極果敢なプレッシング&ショートカウンター」を最大の武器にしていたのに、ポゼッションを重視する吉田監督へスイッチするのは個人的には甚だ疑問でしたが、どうもその危惧は当たりだったようで目下勝ち点9の暫定15位。第5節福岡に勝って以来2分4敗と6戦勝ちなしで、さらに浦和&川崎戦が続くという厳しい状況です。

・新潟不振の主因は明らかで失点が多いこと。ここまでの総失点20は湘南と並んでJ1最悪。神戸に6点取られたのが響いていますが、それ以外の試合でも複数失点が目立ちます。もっとも昨年も失点が非常に多かったので、失点の多さは監督交代とはあまり関係がないのかもしれません。

・柳下監督のもとで新潟は「ジュビレックス化」が進みましたが、柳下監督退任と共に昨年の主力だった大井と山本康が磐田へ戻ってしまうという判りやすい構図には思わず苦笑。

・代わりにJ1で実績がある選手の補強はなく、移籍ウィンドウ終了間際に野津田(広島)がレンタルで転がりこんできたくらい。他に酒井(福岡)や小塚(山口)からレンタル先から戻ってきたのが目立つくらい。しかも野津田を含めて新戦力は現状ほぼベンチスタートなので、スターターの戦力は昨年よりダウンしていると断じざるを得ません。戦力ダウンの上に、過去の系譜とは連続性がない監督を招聘したとなるとシーズン序盤の苦戦は自明の理。

・また運が悪いことにFWラファエル・シルバが離脱中。どんなにチャンスの山を作っても決め手に欠けるのが柳下監督時代の新潟の悩みでしたが、チーム得点王を欠くとなると吉田監督も同じ悩みを抱えそう。柏でもボールは良く回るが結局のところクリスティアーノに仕上げてもらわないとどうにもならなかった感じでしたし。達也が積極的にミドルシュートを撃ってきますが、シュート精度に難があるのは浦和晩年から変わりなし。

・フォーメーションは4-1-4-1と4-2-2-2を併用。吉田監督は柏では極端なまでにポゼッション重視でしたが、さすがに新潟ではかなりカウンターの色彩を強めていてやや芸風が変わった感じも。ただ相手に守備ブロックを固められるとエリア内に入る術がないみたいで。

・なお吉田監督は柏での前回対戦時は基本4-1-4-1。守備時はアンカーが最終ラインに下がって5-2-3、さらにWGも下がって5-4-1の格好で高めの守備ブロックを形成してのカウンター狙いに徹して来ました。

・しかし、新潟は運動量豊富な加藤や達也を代表格に前からどんどんプレッシャーをかけるのが持ち味で、それは前監督時から変わっていません。前節大宮の善戦にならって4-4-2、あるいはより積極的に4-2-4みたいな格好で浦和のビルドアップを封じに来る可能性が高いと思います。

・浦和は中3日でFCソウルとの大一番が控えていますが、特にメンバーを弄るようなことはしないでしょうなぁ。新潟は達也が電池切れで交代を余儀なくされた辺りから急激に失速する傾向にあるので、スコアレスのまま時が流れても変に焦りさえしなければ必ず勝機があると思います。

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<前節:新潟 0-0 G大阪>

---山崎--平松---
達也--------加藤
---レオシルバ-小泉--
前野-大野-増田-舞行龍
-----守田-----

78分 山崎→端山
80分 達也→伊藤
90+1分 平松→酒井

・中3日での連戦を考慮してか、その前の鹿島戦からスタメン4人入れ替え(コルテース→前野、大野→舞行龍、野津田→平松、指宿→山崎)。但し、指宿は腰の違和感でベンチ外とのことで浦和戦の出場可否は不明。

・他にSB松原、FW鈴木武蔵が故障長期離脱中。

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2016.05.12

中央亭@赤羽岩淵

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 赤羽岩淵郵便局の裏辺り。赤羽の飲み屋街からやや外れた、飲食店よりも住宅が目立つ一帯の中にぽつんと建っています。先客1、後客4。

 店は老夫婦で切り盛り。店構えといい内装といい、いかにも老舗といった風で良い感じに煮詰まっています。数多あるメニューの中から「チャーハン(550円)」を大盛り(+150円)で注文。

 店内はカウンター8席と4人掛けテーブル2卓。後客は常連のようで、旅先のお土産までもらって女将さんも嬉しそう。

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 チャーハンはいたってシンプルなもの。赤いのはカニカマかな? その代わりひき肉は少な目。 それはともかく水気が多くてしっとりを通り越してべちょっとした仕上がりでちょっと残念。

 またかなり薄味で、胡椒を利かせているわけでもありません。たぶん単品で食べるのではなく、半チャンラーメンみたいに何かに付けることを想定して作っているような気がします。

 広東麺がウリみたいなので、それを頼んだほうが良かったかな。

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2016.05.11

函館2016(4・了)~函館観光

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・あいにくの曇り空でしたが、函館観光らしいことも一応駆け足でやってます(苦笑) 

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・この日の昼食ははこだて自由市場内の「市場亭」で。函館駅からちょっと離れた新川町電停近く、駅前の朝市と違って多少地元民寄りかなぁと思ったのですが、客層はあまり変わりなさそう。ただ一日乗車券を見せると100円キャッシュバック付き。

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・ここは海鮮丼が売り物で、かつ客の好みに応じてなんでもトッピングするのがウリ。ただこの日は函館名産「イカ」の入荷が少なくて200円増しだったのが残念至極。よってほたて・いくら・サーモンの3点盛り(2000円)を注文。まぁいくらは旬じゃないし、サーモンは冷凍なのが丸判りだったけど、ほたてが美味かったのでそれなりに満足。

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・帰りは谷地頭温泉に立ち寄り。

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・いつの間にか民営化されリニューアルされたと聞いての往訪でしたが、食事処ができたのが最大の変化(その分休憩スペースが縮小)で風呂自体はサウナが付いたくらいでほとんど変わってなかったような。相変わらず湯船が馬鹿でかくて、鉄分の多い食塩泉で湯上りはポカポカ。

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2016.05.10

函館2016(3)~函館駅の風景

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・函館駅の外観は全く変わりばえなし。

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・駅前広場というかバスターミナルが整備されたのと、市電乗り場にかかる屋根がプチ更新されていたこと、そして駅前にあったWAKOが潰れてマンションに建て替え中だったのが目立つくらい。

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・駅内は売店&お土産売り場がリニューアルされたのと、キヨスクの代わりにセブンイレブンが入ったくらいかな?

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・一点だけ非常に気になったのが「道南いさりび鉄道」のきっぷ売り場。なんとJR北海道のきっぷと券売機自体を分けただけではなく、場所すら大きく切り離して改札口の左隅にぽつーんと券売機を一個置いただけ。いくらなんでもこれはないだろう・・・

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2016.05.09

【TV観戦記】16年1st第11節:大宮 0-1 浦和 ~ 不出来な試合ながら柏木先制ゴールで万事解決

・前半の内容は芳しくありませんでした。浦和は攻撃の形を作れないどころか大宮のカウンター攻撃を浴びる場面も少なくなく、そのうちの一つ=家長のシュートが決まっていれば、同点を焦る浦和がその後もカウンターを浴びまくって負けていてもなんらおかしくない試合だったと思います。

・ただ良くない内容ながらも前半のうちに先制できたのがこの試合の全て。しかも得点は偶然でも幸運でもなく、浦和が今年力を入れている素早い攻守の切り替え、高い位置からのボール奪取が実ったもの。柏木が岩上からボールを奪い、武藤の折返しを右脚で叩き込んでのゴール。個人的MOMは文句なく柏木。

・これで浦和に心理的余裕ができたせいか、後半は一転してボールの回りが良くなり、追加点こそ奪えなかったものの大宮には全く何もさせずに悠々逃げ切り勝ち。渋谷監督は何とかロースコアで凌ぎ、終盤3外国人を投入して一気に決着をつける算段だったようですが、残念ながらその外国人選手が何の役にも立たず、おまけにムルジャまでまともにボールも供給できなくなってゲームプランもまさに机上の空論と化した格好。

・大宮の前半の守備はほぼ完璧で、しかもカウンターを数多く仕掛けるところまでは狙い通りだったのですが、残念ながらそれをシュートにまで持って行けずに浦和の最終ラインでシュートブロックされる場面がほとんど。後半になると浦和に余裕をもってボールを回されて体力を奪われ、ようやくボールを奪ってもへろへろゆえかパスミスだらけでビルドアップもままならず。アバウトにロングボールを蹴ってもムルジャが遠藤なり槙野なりに完封されてどうにもならず。

・結局大宮のシュートは前半の2本どまり。甲府にも鹿島にも浦和にもたったシュート2本で終わってしまうのが大宮の実力(笑)。攻めの手数は少なくはないのですが、フィニッシュに結びつけられないのが現状。

・戦前展望で大宮を「甲府の超強化版」と評しましたが、この試合はまさにその見立て通り。守備が堅くて大宮から勝ち点3を取るのは容易ではありませんが、大宮が上位に食い込むにはあまりにも攻撃が貧弱。かといって大宮が点を取りたくて前目に外国人選手をずらずら並べると守備が甘くなる。この辺のバランスにはどこの監督も頭を痛めているのでしょうが。

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・この試合でびっくりしたのはムルジャをスタメンから外したこと。渋谷監督がムルジャ投入までロースコアで凌ぎ、終盤勝負に賭けたのは誰の目にも明らかでしたが、終わって見ればそのゲームプランは半ば成功、半ば失敗といったところ。1点ビハインドでムルジャ投入という構図は想定内だったと思いますが、そこから全くと言っていいほど反撃できなかったのは想定外でしょう。

・ムルジャベンチスタートには驚きましたが、戦術的には特に奇策を弄せず、普段の4-4-2で積極的に前からプレッシャーをかけてきました。江坂はともかく、家長も真面目に走って浦和の最終ラインのビルドアップを制約しに来ました。おそらくムルジャはこれができないからスタメンから外したのでしょう。

・浦和もその手には慣れたものでは立ち上がりこそ森脇→興梠で裏を取りかかったり、宇賀神がエリア内にどフリーで侵入したりといとも簡単に大宮守備陣を攻略するかと思われたのですが、大宮が右SH横谷の位置を下げて宇賀神を監視しだしてから浦和の攻撃は手詰まりに。

・また浦和は攻撃が手詰まりになっただけでなく、いつになくパスミスが多く、また攻めきれずにボールを失ってカウンターを喰らう場面が頻発。高い位置からのボール奪回も上手く行かず、武藤のボールロストからカウンターを喰らって家長にポスト直撃のシュートを浴びる場面も。

・縦パスは思うように入らず、右サイドは終始沈黙気味。横谷が下がり目に位置したせいか、槙野を積極的に攻撃参加させてなんとか打開を図ろうとするも決定機は掴めず、そのままスコアレスでの折返し濃厚でしたが、終了間際に高い位置でのボール奪回が奏功し、柏木が右脚で豪快にぶちこんでなんとか先制。

・後半は一転して浦和のボールの周りが良くなり、両サイドからの攻撃が形になりだしましたが大宮の中央は堅く、しかもGK加藤の奮戦もあってゴールは奪えず。梅崎→柏木→関根→興梠で絶好機を掴むも興梠のシュートは大宮DFにぶち当たり、そのままふわりとゴールマウスへ向かったボールも加藤が掻き出して得点ならず。

・一方渋谷監督は満を持して後半早い時間にムルジャを投入しましたが、意外や意外これが何の役にも立たない。後半大宮は浦和にボールを回されて、なんとかボールを奪っても簡単に奪い返されてまたボールを回されるの繰り返しで、元来ビルドアップが上手くないのに疲労のためかパスミスが多くなってムルジャまでボールが届かず。ボールが渡っても遠藤なり槙野なりに封じられて何もできず。

・ムルジャはまだしもお粗末だったのがペチュニク。代わって江坂が下がったために守備が甘々になっただけでなく、肝心なところで凡ミスを繰り返す始末。千葉では別格の選手でしたが、J1では通用しないレベルなのかも?

・ミシャは青木投入ではっきりと逃げ切りの姿勢を示し、大宮のアバウトすぎるロングボール攻撃も淡々と跳ね返して試合終了。

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:44分 柏木

73分 宇賀神→梅崎
75分 武藤→ズラタン
84分 興梠→青木(柏木はシャドーに上がらず3ボランチ気味に)

・浦項戦でレギュラー陣をごっそり休ませて大宮戦に臨んだものの、一度緩んだ心身はなかなか戻らないのか選手の動きはイマイチで、一番マシなのが浦項戦もスタメン出場した柏木だったというのにはちょっとがっかり。敗れた磐田戦も浦項戦お休み組の出来が揃いも揃ってクソで参りましたが、レギュラー組一斉休業みたいな極端なターンオーバーはレギュラー組にもベンチ組にもなんら益するところがないように思えます。

・4-4-2で中央が堅い相手なので、まずは空いたサイドから攻めるのが常道ですが、この日は両WBがさっぱり。宇賀神は立ち上がりに裏へ抜けるチャンスがありましたが、それ以降は奥井に1対1で全く勝てず。

・関根にいたっては前半何もできずじまい。後半になってようやくフリーでエリア内に入る場面が増えましたが、ことごとくクロスなりパスなりを選択して、しかもシュートに結びついたのは興梠の一発のみ。角度がないとはいえ、意外性のあるシュートも撃たないと浦和の手の内を知り尽くしている加藤をぶち破れないのでは? 決勝点となった柏木の右脚シュートなんて意外性の極みみたいなもんですし。

---家長--江坂---
泉澤--------横谷
---金澤--岩上---
和田-河本--菊地-奥井
-----加藤-----

62分 泉澤→ムルジャ
73分 江坂→ペチュニク
80分 横谷→マテウス

・かつてのダービーでは大宮の玉際の激しさに浦和が気圧されて、実力差をひっくり返される試合はままありましたが、この試合はACLの経験を積んだ浦和が玉際で概して優勢。

・そして山本主審は浦和が激しく玉際に行ったところで安易にファウルを取らなかったのが好印象。浦和のカウンターからの絶好機でアドバンテージを取らなかったのと、柏木へのアフターチャージを見逃したのが悪目立ちしましたが、やたらファウルを取る主審よりははるかにマシ。もっともやたらファウルを取る主審ならラフプレーが目立った家長は退場していたでしょうから、主審の傾向は試合結果には何の関係もなかったかと。

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2016.05.08

【観戦記】16年第8節:浦和L 1-0 伊賀

・リーグ戦7節を終えてわずか勝ち点1で目下怒涛の6連敗。他チームに勝ち点を配りまくって9位千葉に勝ち点5差。昨年下位グループだった伊賀に敗れるようでは、もはや今年は終わったも同然。甚だ後ろ向きな意味合いながら、今季の帰趨を決しかねない重要な一戦と思い定めていそいそと駒場へ出かけました。

・試合内容は毎度毎度のシオシオ。浦和のシュートはたった3本(苦笑)。対する伊賀は9本とシュート数では浦和を圧倒していますが、こちらも決定機といえるようなものは少なく、内容だけみれば共に攻め手を欠いたままスコアレスドローで終わってしかるべき代物。

・上手いとは言い難いもの同士の対戦なので、勝敗が付くとすればより致命的なミスをやらかしたほうが負け、いわゆる"Loser's Game"になりがちで、この試合はその典型といって差し支えないでしょう。

・決勝点はCKのこぼれ玉を拾った北川のクロスに伊賀GKが被ったような格好になって、ファーで高畑がヘッド。ラッキーとしか言いようがない、往々にしてハイボールが苦手ななでしこにありがちな事故っぽいゴールですが、なりふり構っていられる状況ではないところまで追い込まれている浦和にとって偶然だろうが事故だろうが1点は1点。およそ点が入る気配がしない浦和にとって誠に貴重な1点。これを5バックでなんとか守り切って逃げ切り勝ち。

・浦和も浦和で前半相手FKで集中をきらしてしまい、どフリーでシュートを撃たれる一幕が。相手の致命的なミスをモノに出来たかどうかで勝敗が決まる、まさにLoser's Game。

・超遅まきながら今季初勝利を上げたとはいえ、試合内容はなんら先行きを楽観できるものではありません。ただとにかく自信を失ってやることなすこと全部裏目に出ている浦和には、どんな格好でもいいから一つ勝つのが最重要。次節同じく今年大不振の千葉に勝てばなんとか残留の目が出てくるかと思います。

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---吉良--白木---
加藤--------柴田
---栗島--筏井---
北川-高畑--長船-乗松
-----平尾-----

得点:70分 高畑

65分 加藤→塩越
75分 乗松→臼井(吉良が左SH,塩越が右SB、臼井が左CBに入る5-4-1へ)
89分 白木→後藤

・しょっぱい試合内容ながら良かった探しをすると、この日は左サイド攻撃が3回見られたこと。いずれも北川からのクロスで、それに対して複数人が飛び込んでいます。もっともシュートで終わったのは前半の1本だけですが(´・ω・`) 神戸にはボコボコにされた北川ですが、この日は守備でもなんとか踏ん張って個人的にはMOM相応。

・また終盤右SBに回った塩越が敵陣を深く抉った場面が2回。もっとも1回目はラストパスが柴田にわずかに合わず、2回目は吉良に通ったもののシュートブロックされておしまい。ヌルヌルっと相手を抜いてゆく塩越って初めて見たかも。ただ攻→守の切り替えに難があるかなぁ・・・交代出場なのにジョギングで戻るかフツー・・・ たぶんSBは不向き、少なくとも逃げ切りのために最終ラインに入れる人材ではないかと。

・局所的に見どころはあるにはありましたが、全体としては相変わらずビルドアップに難があって、単なる2トップへの放り込みに終始してしまう場面が多々。相手の高い最終ラインを押し下げる意図で縦ポンを多用するなら問題ないのですが、そうは見えないのが実に辛い。

・自信を失っているせいか、ちょっとプレッシャーをかけられると慌ててアバウトに蹴ってしまう。あるいはマークがべったり付いている選手にわざわざパスを出してしまう。ポジション柄栗島が一番きつかったか。

・また乗松が大不振で、塩越が右に回るまで右サイド攻撃は全く形にならず。柴田が復調しているだけに実に歯がゆい。とはいえ75分に下げられた理由は不明。小破???

・前節猶本が故障したため、ボランチには筏井を起用。本来SHなど前目の選手かと思いますが、現状猶本&栗島の組み合わせよりはマシという印象。

・GKも池田から平尾へ変更。伊賀の攻撃もしょっぱいため平尾にはさしたる見せ場はありませんでしたが、キックはもうちょっとどうにかならんかなぁ。というより、全然ハイボールに強くない白木目がけて蹴る意味はほとんどないかと。といっても最終ラインから組み立てるなんて怖くてできないんでしょうなぁ・・・

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2016.05.07

【展望】16年1st第11節大宮戦

・2014年降格からたった1年でJ1に復帰した大宮。忌々しいことにさいたまダービーが復活してしまいました。

・降格&昇格を経てからだと監督が代わり、選手もごっそり入れ替わってしまうチームが少なくありませんが、そこはJリーグ屈指の金満チームゆえか主力逸走は少なく、一昨年前と比べて半分も入れ替わっていない印象。数年前まではギリギリで降格を免れながらもオフに主力がトンズラし、監督も代わるのが恒例行事だったはずですが、変われば変わるものです。

・昨年J2では終盤若干失速して「ぶっちぎり」とまではいかなかったものの、堂々の1位通過。前目にムルジャ&家長と2枚も「J2では反則」級の選手がいるのが効きました。2位通過の磐田も同じく2枚反則級の選手を抱えていますが、順位の差は守備の堅さの差。降格が確実されていた状態でチームを引き継いだ渋谷監督は、それまでトップチームを率いた経験がないにも関わらず大当たりだった模様。

・ぶっちぎりではないが無難にJ2を切り抜けたのが自信となったのか昇格に伴う補強は割と地味で、J1で実績のある選手は岩上(松本)と奥井(神戸)くらい。もっともJ2クラブから新加入のペチュニク(千葉)や江坂(群馬)も元所属チームでは別格でした。一方流出した主力はカルリーニョス(徳島)だけで、加えて片岡・渡邉といったサブクラス。

・補強効果は現状微妙。岩上やペチュニクは当初スタメン出場していたものの、ペチュニクはリーグ戦4試合で見切りをつけられてベンチスタートになり、代わりに江坂がスタメンに入りましたが未だノーゴール。岩上もここ3試合スタメンを外れて、それ以外は故障した右SB渡部の穴を奥井を埋めているのが目立つくらい。

・従ってほぼ昨年のJ2仕様のままJ1に挑んでいる感じで戦力にこれといった上積みがないにも関わらず、目下勝ち点18の暫定5位と予想外の好成績を収めています。これはなんといっても、良く言えば堅実かつ現実的、悪く言えば面白くとも何ともない守備重視の試合運びの賜物。ゲームプラン的には甲府の超強化版みたいなサッカーでちびちび勝ち点を稼いでの存外の好成績。

・横綱相撲には程遠いが実に負けにくいサッカーをやっています。昨年は戦力優位を活かしてポゼッション重視のアグレッシブなサッカーをやっていたはずですが、昇格して芸風一変。これが出来る渋谷監督はやはりハンパないのかも。

・フォーメーションは基本4-4-2ですが家長が常に浮遊しているので2トップというよりは4-4-1-1。また守備は決して甲府みたいに極端なドン引きではなく、むしろ積極的に最終ラインを押し上げようという意図が伺われます。ただ前でボールを奪いきるほどの迫力はなく、結局押し込まれて自陣で4×2の守備ブロックを作って耐えながらカウンターを狙う展開になりがち。

・ただ押し込まれてからが実に粘り強い。両ボランチがバイタルエリアを固め、空中戦に強いCB菊池&河本がボールを跳ね返すまくるのに加え、最後に鉄壁の守護神加藤が控えていることもあってなかなかゴールを割らせません。浦和在籍時の加藤は、歳を重ねてもなぜかメンタルが弱くて慌てがちでしたが、今やそんなそぶりは微塵もなし。

・その一方攻め手は極端に少なく、泉澤が左サイドを突破してムルジャへクロス、あるいはそこらじゅうでウロウロしている家長(J2では相手が家長を掴まえられず、掴まえたところでボールを奪えないので家長無敵!)からムルジャ、ないしサイドに流れたムルジャから家長というのが典型。また長身選手が多いのでセットプレーも割と得意な程度。甲府相手でも鹿島相手でもシュート2本に終わってしまうのが大宮を象徴するスタッツ。

・ビルドアップはJ1チーム相手ではやや拙く、家長のキープ力に頼るところ大。点を取りたいので家長を前に出すとビルドアップが上手く行かず、家長のポジションを下げてきっちり繋ごうとすると点を取るための1ピースが足りないみたいな。

・従ってロースコアの勝利ないし引き分けが非常に多く、暫定5位でも得失点差はわずか1。

・浦和は移動なしの中4日、大宮は福岡から戻っての中3日ですが、前の試合では共に主力をごっそり温存したのでコンディションにさほど差がないでしょう。よって浦和がボールを支配して大宮を押し込む時間帯が長くなるかと。

・大宮は広島戦では普段の4-4-2で臨んで1-5のタコ殴りに遭った模様。今季不振の広島にこの結果なので、渋谷監督が浦和相手に特殊なことをやってくる可能性はありますが、対策の中身は蓋を開けてみないと皆目判りません。大宮が普段の4-4-2であれば、浦和得意のワイドな攻撃で大宮の守備ブロックを広げてその長所(=中央が堅い)を無力化しやすい相手だとは思いますが。

・また不用意すぎるボールロストがなければ流れの中から失点するような相手ではありませんが、浦和のCKのチャンス(苦笑)からカウンターを喰らうのが最もありえそうなケースでしょうか。

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<前節:福岡 1-2 大宮>

---ムルジャ--ペチュニク--
マテウス--------沼田
---横山--大山---
大屋-河本--菊地-和田
-----加藤-----

得点:15分 横山、48分 沼田

65分 ムルジャ→江坂
81分 マテウス→泉澤
84分 大山→山越

※家長が出場停止。さらに前節鹿島戦からスタメン6人(江坂、泉澤、家長、金澤、横谷、奥井)を入れ替え。

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2016.05.06

函館2016(2)~道南いさりび鉄道試乗

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・ついでに三セク転換された並行在来線「道南いさりび鉄道」も全線試乗。三セク化に伴ってJR北海道からボロ車両の譲渡を受けたものの外観はJR時代と同じ。

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・サボだけ塗り替え。駅も駅名標だけ塗り替えて、それ以外はJR時代そのまんまかなぁ?

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・びっくりしたのは木古内駅ですら無人化されていたこと。新幹線駅開業に伴って在来線側の駅舎も一新されたのですが、駅員はおらず売店も閉鎖。

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・何にもないのは新幹線側の駅舎も同様。こちらはさすがに無人ではありませんが・・・

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・在来線側駅舎の前に「道の駅」があるので、お土産なり飲食物なりはそこで買ってくれとのことなんでしょうなぁ。とにかく金がないJR北海道、採算が取れそうにない売店はハナから作らないと。

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・道の駅ではコロッケが売り切れていたので、やむなく「函館男爵いもカレーぱん」を購入。新幹線側駅舎の目の前にある「北じま」製造ですが、カレーの中にひき肉がちょい混じりしているだけではなく、品名通り角切りの男爵いもが入っているのでカレーパンにしてはちゃんとしたカレーっぽくて面白い一品でした。

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2016.05.05

函館2016(1)~北海道新幹線試乗

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・遅まきながら北海道新幹線を試乗して来ました。といっても乗ったのは開業区間の新青森~新函館北斗間だけですが(苦笑)

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・新青森駅にやってきたのはH5系。時刻表にはE5系と記されていたのでこれは予想外。定期運用に入っているH5系は2編成しかないので、これはラッキー島倉千代子。

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・といってもドアが萌黄色だとか。床に雪の結晶が描かれているとか細かいところがE5系と違うくらい。

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・新青森~新函館北斗間ノンストップで1時間ちょっと。うち約1/3が青函トンネルで、青函トンネル突入時刻の案内やトンネルそのものの説明もありました。ただ青函トンネル含めてトンネルが多く、また遮音壁に囲まれる区間が長いので車窓はかなり退屈。

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・新函館北斗駅。現状はほぼ荒野です(苦笑)。似たようなロケーションの新青森駅と比べると明らかに物販が弱く、新函館北斗駅には駅弁以外何もないといって良いくらい。ここから東京まで「居酒屋はやぶさ」で帰るつもりなら函館で買っておくべき。

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・新函館北斗駅から函館駅までは「はこだてライナー」に乗り換えて20分強。全ロングシートかつデッキなしの733系、俗称「スーパーサムイ」で運行されます。

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2016.05.04

ごろごろチキンカレー@松屋

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 松屋で4月12日から発売された「ごろごろチキンカレー(590円)」をようやく試食。

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 「ごろごろ」の形容は誇大表示ではなく、確かにカレーの中に鶏もも肉がごろごろ。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わい。また「ジューシーに焼き上げた」と形容するものもどうかと思いますが、カレーにはよくあっています。

 また松屋どころか牛丼チェーン店でカレーを食べた記憶がないので、ごろごろチキン以前にカレーの出来が楽しみだったのですが、意外や意外これが悪くない。客層に合わせてかかなりスパイスを効かせて辛めの仕上がりで、ややとろみがあってコクもそれなり。JR駅の改札内にあるカレーチェーン店と味わいはよく似ているかなぁ?そしてコストパフォーマンスは圧倒的に上。この出来なら松屋は牛めしよりカレーのほうが良いかも(苦笑)

 ただ味噌汁が付いてくるのがどうにも解せない。カレーには要らんでしょう、これ。単価を下げたくないならミニサラダにすべきかと。

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【観戦記】16年ACL H組第6節:浦和 1-1 浦項

・浦和はグループリーグ1位通過の目を残しているとはいえ自力ではなく、あくまでも裏の広州恒大vsシドニーの結果次第。磐田戦に惨敗して以降スタメンはほぼ固定された状態で中3日、中4日での連戦続き。前節名古屋に大勝したとはいえ、疲労から来ると思しきパスミスが散見されましたから、レギュラー組をごっそり外して最終節浦項戦に臨んだのはやむを得ないと思います。

・ただ昨年ナビスコ杯で新潟に大敗したことに象徴されるように、過去こういう極端なターンオーバーは碌なことがありません。連携もへったくれもなくて結果がでない上に、普段試合に出ていない選手の力量の見極めにもたいして役立たず、何の収穫もないまま試合を終える場合がほとんど。そしてこの試合もその例に漏れなかったといって差し支えないでしょう。

・こういう極端なターンオーバーではなく、相手との力関係や試合の重要度に応じて普段からちびちび計画的に選手を入れ替えるのが選手層に厚みを加え、主力の疲労を軽減する上で本来あるべき姿。これは長谷川監督が得意とするところで、過酷な連戦にも関わらずそれほどチーム力が落ちない主因と目されます。ただその副作用として連携不足でシーズン序盤は結果が出ないことが少なくありません。

・早めにスタメンを固定してしまうミシャはその真逆で、シーズン序盤は好調だが使い物になる選手層の薄さが仇となって終盤息切れ。この試合を見ると、今年もまたその轍を踏んでしまう恐れが払拭できませんでした。

・謎のPKを喰らったことと、試合終了後浦項の選手がピッチにゴミをまき散らす愚行を犯したのを機に両チームもみ合いに発展したこともあって後味は極めて悪いものになってしまいましたが、「謎のPKがなかったら勝てた」といえるような試合内容ではなく、むしろ負けなくてよかったといって差し支えないくらい。

・浦和の決定機は前半の高木→ズタランと、後半のズラタン→石原くらい。浦項も前半終了間際に1回、後半も立ち上がりと終盤に1回ずつビッグチャンス。どちらかといえば浦項のほうがより決定的で、西川の好セーブでなんとかドローで凌いだといった感。よってこの試合を最大限良く評価すれば、過去碌なことがない「ほぼ総とっかえ」でドローなら上出来といったところでしょう。

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・浦項は5-4-1でリトリート主体という標準的な浦和対策を採用。レギュラー陣ならこういうクラシカルな対策を苦も無く打破できるレベルに達していますが、レギュラー陣をごっそり欠いた面子ではどうにもなりません。細かいパス交換での中央突破も、シャドー&WB&CBの連携によるサイド攻撃もままならず、決定機どころかシュートすら撃てず。

・それでも浦項が柏木をほぼフリーにしてくれた前半はまだマシ。後半浦項は前への圧力を強めて柏木を監視しだした上に、強風の風上に回ってワイドに展開するパスが流れがちになって攻撃の形が作れず、おまけに終盤梅崎がワロスを連発して攻撃の終点になってしまう始末。終始怪しげな主審がなんとか浦項のハンド&PKを取ってくれて、かろうじてドローに持ち込んでそのまま試合終了。

・攻撃面の見どころはほとんどありませんでしたが、素早く攻守を入れ替えて高い位置からボールを奪いに行く守備意識は控え組にも浸透。ただそれを掻い潜られて浦項の縦に速い攻めを喰らうと普段試合に出ていない最終ラインの脆さが垣間見られたのも確か。

・そして結局この試合も「レギュラー組>出場機会が多いベンチ組>出場機会の少ないベンチ組>ベンチに入れない組」というミシャの見立てに寸分の狂いもないのを実証した格好。いや、レギュラーに最も近い梅崎の出来が酷かったのが悪い意味の例外でしたが。

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-----ズラタン-----
--高木----石原--
梅崎-青木--柏木-駒井
-橋本--那須--イリッチ-
-----西川-----

得点:65分 ラザル(浦項・PK)、87分 ズラタン(PK)

58分 高木→興梠
58分 那須→永田
58分 イリッチ→森脇

・ミシャの3枚替えは目の前の戦況、あるいは広州vsシドニー戦の状況とは何の関係もない、予定通りのものでしょう。那須→永田なんて何の必然性もありませんし。

・これまで出場どころかベンチにすら入っていなかったイリッチがいきなりスタメンに名を連ねたのが最大の驚き。目一杯サイドに開いて完全にSBっぽい動きを見せていましたが、正直足元不如意でミシャスタイルどころかポゼッション重視のサッカーに合わないのではないかという印象。イリッチに代わって森脇が出てくると森脇がとんでもなく上手いことに嫌でも気づかされます。

・同じくベンチにも入れないよ組の橋本はクロスは上手いけれどもそれ以外は何もなく、消極的なプレーぶりに終始。梅崎との連携は無いに等しく、なぜか終盤左に回ってきた駒井にいたっては橋本と完全に断絶していて橋本が気の毒だったのを割り引いたとしても。

・出場機会の少ないベンチ組でとりわけ印象が良くなかったのが高木。ガツガツ当たられるのがとにかく苦手のようで、ACLには全く向いていません。その点石原のほうがまだマシですが、石原は石原で終盤無用のもめ事を起こして時間を浪費して、これまた印象悪し。またズタランと石原の連携が未成熟な上に、ズラタンとの相性がもともと良くない興梠が入ったことでほとんど「三方一両損」になり、誰一人として活きないのには苦笑せざるを得ませんでした。

・遠藤不在時に期待がかかる那須ですが、数少ないピンチで簡単にぶっこ抜かれて試合勘のなさを露呈(´・ω・`)ショボーン

・よって青木&駒井とベンチ組でもコンスタントに出場機会を得ている選手はなんだかんだといっても相対的にマシ。青木はいきなりスタメンでも差し支えないけれども、駒井は宇賀神&関根との差がかなりでかいかなぁ。盛んにドリブルで仕掛けても、そこから何も起こらんし。

・しょーもない試合だったのでついつい不甲斐ない控え組への文句が多くなってしまいましたが、ただいま絶賛大ブレイク中の李もここまで2年かかったんだし、我慢我慢・・・

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2016.05.03

清乃 近鉄百貨店和歌山店@和歌山

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 和歌山駅横にある近鉄百貨店和歌山店のデパ地下。先客ゼロ、後客4。本店が有田にある人気店で、デパ地下なのに待ち客用の椅子が周囲にずらり。

 先払い制で、基本メニューと思しき「こってり和歌山らーめん(750円)」を注文。他に近鉄店限定の「煮干しブラック」も。和歌山ラーメンといえば「早すし」が付きものですが、ここは置いてありませんでした。代わりに(?)イカ入りしらすごはんを推しています。

 店内は縦長カウンター8席のみで、しかも席間が狭くて難儀。デパ地下のイートインに毛が生えたようなものなので、居心地が良くないのは致し方なし。

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 予想外なことにスープはとろみが強くてドロドロ。そして豚骨ベースなのに豚骨臭皆無(というか豚骨臭かったらデパ地下で店出せないでしょうなぁ)。しかもかえしの味わいが独特で見た目と違ってしょっぱくなく、むしろ甘いといってもいいくらい。

 独特のかえしと豚骨出汁とのバランスがよほど良いのか、ドロドロスープにしてはくどくもしつこくもなく、ついつい飲み進んでしまいました。さすがに食後はそれなりに胃にもたれましたが。

 麺はざらざら、ごわごわした食感の細麺ほぼストレート。当然ながらドロドロスープが絡みまくりまって単調になりがちなので、箸休めがてら「ネギ増し」が良いのかも。麺の量はやや少な目。

 チャーシューは若干ぱさつき加減で、しかもちょっとタレに浸かり過ぎでしょうか。メンマは大ぶり。

 とにかくスープがかなり個性的で気に入りました。

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2016.05.02

金久右衛門 阿倍野ルシアス店@天王寺

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 あべのハルカスの向かい、「あべのルシアス」のB1F。この界隈は再開発で様相が一変していて、どこに何があるのやらさっぱり判りません(苦笑)金久右衛門は梅田店で一度食べて以来でほぼ4年ぶり。先客ゼロ、後客1。

 醤油らーめん専門店で、「大阪ブラック(720円)」を注文。麺は太麺と細麺が選べ、太麺で注文。ランチサービスはなし。

 店内は横長カウンター10席と店奥に4人掛けテーブル1卓。いかにもバイト然としたねーちゃん二人とにーちゃん一人で運営していて大丈夫かいな?と思ったのですが、帰りしなにねーちゃんの一人は店長であることに気づきました。

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 「大阪ブラック」の名の通り、スープは真っ黒。しかし「富山ブラック」と違ってやたらしょっぱいわけではなく、むしろ酸味が強め。出汁は鶏がらをベースにイカのワタなど魚介系を少し合わせているのでしょうが、見た目よりも意外にあっさり目ながらかえしが全面に出ている感は否めず。ただベースもそれなりにしっかりしているせいか、飽きずにぐいぐい飲めました。

 麺は平たい並太ストレート麺。やや堅めの茹で加減で歯応えが強いのが特徴。細麺だとスープが絡み過ぎるので、太麺のほうがバランスはよさげ。

 チャーシューは堅くてややパサパサした食感で、旨みも抜けちゃってるみたいでイマイチ。メンマは大ぶりで筋っぽくてこれまたイマイチ。青ネギももうちょっと量が欲しいところ。

 いつの間にか金久右衛門は多店舗展開していて、SCにも店を出しているみたいで、そのせいか全体にチープな感じは否めませんが駅近でさくっと食べる分には悪くないかと。

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2016.05.01

キャベ玉チキンカツ丼@かつや

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 かつやが4月22日から期間限定で売り出している「キャベ玉チキンカツ丼(637円)を早速試食。

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 チキンカツの下に薄い玉子焼きとキャベツ、そしてチキンカツの上にはたっぷりと花かつお。マヨネーズがたっぷりと添えられていることもあって、味わいは限りなくチキンカツ丼にお好み焼が乗っているような感じ。

 当然ながらこの組み合わせは重い。滅茶苦茶重い。そして味が濃すぎてくどい。終盤は箸がばったりと止まってしまいましたし、夜までしっかり胃もたれ。不味いとは思わないのですが、一回食ったら十分でした。どう見てもカロリー高すぎなので、夜に食べるのは自殺行為ですし。

 なお5月20日からは「ミルフィーユ牛カツ」を販売予定。

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【観戦記】16年第6節:浦和L 1-4 I神戸

・レディースの試合を観戦するのは第2節以来。ここまで4連敗、かつコノミヤ(旧大阪高槻)にすら大敗する惨状なので、神戸相手に多くを望むのは無理というもの。よって期待値が著しく低かったせいもあってか、結果は大敗だったにも関わらず全く見どころのないしょーもない試合ではなかったなと、試合後は案外サバサバ。

・力の差は歴然。前半から終始劣勢でなんとかスコアレスで折り返し、おまけに後半早い時間帯に先制点を奪って大番狂わせの素地は出来たのですが、すぐにセットプレーからの流れで追いつかれて(´・ω・`)ショボーン、

・その後も立て続けにセットプレーで失点するという浦女の典型的な負けパターンにずっぽり嵌って、終わってみれば実力差通りのスコアに。4失点目は高畑も池田も集中が切れたみたいでちょっとお恥ずかしかったかと。

・あらゆるところに神戸との差が露呈していましたが、特に弱いと思ったのが玉際やそれ以前の競り合い。北川を筆頭に神戸のオバハン軍団に度々なぎ倒されるのは見ていて実に痛々しい。大卒未満の若い選手が多いのである程度やむを得ない面はありますが、前からここまで弱くはなかったような・・・

・そして強度とスピード不足が如実に表れたのが両ボランチ。ここで全くと言っていいほど神戸の攻撃を食い止められない、せめてスローダウンすることすらできないのは真に辛い。この日は栗島と故障明けの猶本のセットでしたが、最悪の組み合わせではないかと。

・浦和は序盤高い位置からガンガンプレッシャーをかけてショートカウンターを狙ってはいましたが、せっかく高い位置でボールを奪ってもシュートに持って行けず。高い位置でボールを奪えないと、いとも簡単に神戸にボールを前に運ばれて浦和最終ラインを脅かせられがち。前半からこんな感じで、後半バテて前からボールが奪えなくなると引いて最終ラインで耐えるのみ。

・また浦和は低い位置でボールを奪ってもビルドアップが上手くいかず、無理に繋ごうとすると神戸のカウンターを食らいかねないためか、次第に最前線へロングボールを放り込むだけに。男子トップチームの華麗なビルドアップを見慣れると、これもなかなか辛い光景。何時から浦和はこんなにビルドアップが下手になったのか。

・弱点というか負けパターンは新潟戦と全く同じで、相手が強くなった分スコア差が拡大した格好。完全に詰んでいるので、早々に監督を代えないと一向に好転しないんじゃないかなぁ???

・また下部組織はそこそこ優秀なのにトップチームの実力向上に全く繋がっていないという、浦和男子と真逆の現象が起きているあたり、選手編成に相当問題があって監督を代えたところで即効薬にはならない感もあり。

・あえて良かった探しをすれば柴田の復調が垣間見られたこと。すっかりガレて久しい柴田ですが、この日は数少ないサイド攻撃の基点としてそこそこ機能。吉良の先制点も柴田がバイタルエリアで倒れながらも粘ったのがきっかけ。

・あとこの日スタメン起用された白木が時間の経過と共に自信をつけたように見えたこと。「長身だが特にハイボールに強いわけではなく、むしろ足元のほうが上手い」という浦和電柱型FWの系譜をしっかり継いでいるようですが、裏抜けを狙えるだけのスピードはあり(高崎系か・・・)、胸元くらいならしっかりボールを収められるみたいで。清家が戻ってくるまで我慢して使う価値はあるんじゃないかと。

---吉良--白木---
加藤--------柴田
---栗島--猶本---
北川-高畑--長船-乗松
-----池田-----

得点:50分 吉良、56分 田中(I神戸)、79分 三宅(I神戸)、84分 田中(I神戸)、90分 増矢(I神戸)

82分 栗島→筏井
82分 加藤→塩越
88分 吉良→後藤

・せめて運動量を確保しないとどうにもならないのに、逆転されてから選手を入れ替えても意味ないで、ホンマ。

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