【観戦記】16年第8節:浦和L 1-0 伊賀
・リーグ戦7節を終えてわずか勝ち点1で目下怒涛の6連敗。他チームに勝ち点を配りまくって9位千葉に勝ち点5差。昨年下位グループだった伊賀に敗れるようでは、もはや今年は終わったも同然。甚だ後ろ向きな意味合いながら、今季の帰趨を決しかねない重要な一戦と思い定めていそいそと駒場へ出かけました。
・試合内容は毎度毎度のシオシオ。浦和のシュートはたった3本(苦笑)。対する伊賀は9本とシュート数では浦和を圧倒していますが、こちらも決定機といえるようなものは少なく、内容だけみれば共に攻め手を欠いたままスコアレスドローで終わってしかるべき代物。
・上手いとは言い難いもの同士の対戦なので、勝敗が付くとすればより致命的なミスをやらかしたほうが負け、いわゆる"Loser's Game"になりがちで、この試合はその典型といって差し支えないでしょう。
・決勝点はCKのこぼれ玉を拾った北川のクロスに伊賀GKが被ったような格好になって、ファーで高畑がヘッド。ラッキーとしか言いようがない、往々にしてハイボールが苦手ななでしこにありがちな事故っぽいゴールですが、なりふり構っていられる状況ではないところまで追い込まれている浦和にとって偶然だろうが事故だろうが1点は1点。およそ点が入る気配がしない浦和にとって誠に貴重な1点。これを5バックでなんとか守り切って逃げ切り勝ち。
・浦和も浦和で前半相手FKで集中をきらしてしまい、どフリーでシュートを撃たれる一幕が。相手の致命的なミスをモノに出来たかどうかで勝敗が決まる、まさにLoser's Game。
・超遅まきながら今季初勝利を上げたとはいえ、試合内容はなんら先行きを楽観できるものではありません。ただとにかく自信を失ってやることなすこと全部裏目に出ている浦和には、どんな格好でもいいから一つ勝つのが最重要。次節同じく今年大不振の千葉に勝てばなんとか残留の目が出てくるかと思います。
---吉良--白木---
加藤--------柴田
---栗島--筏井---
北川-高畑--長船-乗松
-----平尾-----
得点:70分 高畑
65分 加藤→塩越
75分 乗松→臼井(吉良が左SH,塩越が右SB、臼井が左CBに入る5-4-1へ)
89分 白木→後藤
・しょっぱい試合内容ながら良かった探しをすると、この日は左サイド攻撃が3回見られたこと。いずれも北川からのクロスで、それに対して複数人が飛び込んでいます。もっともシュートで終わったのは前半の1本だけですが(´・ω・`) 神戸にはボコボコにされた北川ですが、この日は守備でもなんとか踏ん張って個人的にはMOM相応。
・また終盤右SBに回った塩越が敵陣を深く抉った場面が2回。もっとも1回目はラストパスが柴田にわずかに合わず、2回目は吉良に通ったもののシュートブロックされておしまい。ヌルヌルっと相手を抜いてゆく塩越って初めて見たかも。ただ攻→守の切り替えに難があるかなぁ・・・交代出場なのにジョギングで戻るかフツー・・・ たぶんSBは不向き、少なくとも逃げ切りのために最終ラインに入れる人材ではないかと。
・局所的に見どころはあるにはありましたが、全体としては相変わらずビルドアップに難があって、単なる2トップへの放り込みに終始してしまう場面が多々。相手の高い最終ラインを押し下げる意図で縦ポンを多用するなら問題ないのですが、そうは見えないのが実に辛い。
・自信を失っているせいか、ちょっとプレッシャーをかけられると慌ててアバウトに蹴ってしまう。あるいはマークがべったり付いている選手にわざわざパスを出してしまう。ポジション柄栗島が一番きつかったか。
・また乗松が大不振で、塩越が右に回るまで右サイド攻撃は全く形にならず。柴田が復調しているだけに実に歯がゆい。とはいえ75分に下げられた理由は不明。小破???
・前節猶本が故障したため、ボランチには筏井を起用。本来SHなど前目の選手かと思いますが、現状猶本&栗島の組み合わせよりはマシという印象。
・GKも池田から平尾へ変更。伊賀の攻撃もしょっぱいため平尾にはさしたる見せ場はありませんでしたが、キックはもうちょっとどうにかならんかなぁ。というより、全然ハイボールに強くない白木目がけて蹴る意味はほとんどないかと。といっても最終ラインから組み立てるなんて怖くてできないんでしょうなぁ・・・
| 固定リンク