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2016.06.12

【観戦記】16年1st第15節:浦和 0-2 鹿島 ~ KLMは所詮綺麗だが脆いガラス細工なのか?

・ぐうの音も出ない完敗。前半30分過ぎくらいから鹿島のカウンターの脅威に晒され続けての敗戦。今年の浦和は前目で相手の攻撃を潰すのをモットーにしていて被シュートが非常に少ないのが特徴ですが、この日は鹿島になんと13本もシュートを撃たれ、そのスタッツが浦和の出来の悪さを如実に表しています。

・もちろん浦和のチャンスもなくはなかったのですがシュートは悉く枠外ないしシュートブロックされる始末。曽ケ端の不用意な飛び出しに乗じた駒井のシュートがバーを叩いたのが惜しかったくらい。失点してからの猛攻でシュート数こそ浦和は16本と鹿島を上回っていますが、GKを脅かすような決定機の数は鹿島のほうが明らかに多く、スコア通りの完敗と言って差し支えないでしょう。

・中断期間中の練習試合の内容が悪くてミシャが選手達に雷を落としたという話が伝わってきましたが、この試合もその延長線上だったのでしょう。パスミスは多く、判断は遅く、呼吸は合わず、攻めに工夫はなく、そして玉際で競り負ける。最初の失点は宇賀神のプレゼントパスからなのでどうしても宇賀神が叩かれがちですが、致命傷になりかねない凡ミスはそこらじゅうで起きていて、宇賀神だけを責めるのは酷。

・代表組がお疲れなのは致し方ありませんが、留守番組が中断期間を経てリフレッシュしたようには見えず、埼スタに5万人も詰め掛けた観衆を唸らせるようなプレーは全然できなかったかと。PKで2点目を取られると同時に家路に着く観客が目立ちました(=夏のフィンケとか通年のゼリコとかでは日常茶飯事)が、それもやむなし。

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・リーグ戦3試合連続で無得点の主因は前3人のコンビネーションの乱れにあると思います。川崎戦で猛威を振るったKLMの連携の美しさ、機能美は今や見る影もなし。フリックやヒールパスの先には誰もいなかったり、興梠に縦パスが入ったと思えばフォローがなくて鹿島CBを背負ったままサイドで追いやられたりと散々。なんとか前を向いた武藤にボールが渡ってもシュートは枠外。結局KLMと騒ぎ立てだした頃がピークだったという、相場でよくある話みたいな。

・ミシャはKLMのコンビネーションの良さを評価してスタメンを固定しているのでしょうが、肝心のコンビネーションがこの有り様ではスタメンを固定する意義なんて完全に失われています。浦和はレギュラー陣がそろって好調ならとんでもない破壊力を見せるけれども、不調に陥った時の反動もまた凄まじい。

・レギュラー陣の調子が悪かろうが控え選手が出ようが、常に10点満点の7点くらいの出来を確保しないとリーグ制覇は難しいでしょう。ミシャのチーム作りではレギュラー陣が好調という条件が揃わないといきなり5点くらいになってしまう。10点と5点を繰り返すチームより、コンスタントに7点を取るチームのほうが確実に勝ち点を稼げる=優勝に近いはずですが、絶えず10点を狙いに行くミシャの高潔な志がまたしてもリーグ優勝を阻んでしまうような気がしてなりません。

・中央突破で相手を揺さぶれないので、どうしても攻撃はサイド頼みになりがちですが、関根がドリブルのキレを失っているためか左右とも単調なクロス攻撃に終始してしまう傾向が強いのが困りもの。加勢する森脇の出来も低調で、鹿島戦についていえばクロスは淡々と植田に弾き返され、飛び込む側にも工夫はなく、惜しかったのは序盤の梅崎→興梠くらい。そして中が悪けりゃ外も悪いの悪循環へ。

・4人出たWBの中で最も可能性があったのが駒井、特に駒井のドリブル突破でしたが、その駒井がPKを与えてしまう不運(といってもPKを取られても仕方ないプレー)。ソウル戦PK失敗に続いて駒井には試練が続きます。大ブレイクまでもう一息なのは間違いないだけに心が折れないことを祈るしかありません。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-梅崎
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

58分 宇賀神→関根
58分 梅崎→駒井
69分 李→ズラタン

・この試合の主審は豪州のベンジャミン ウィリアムズ。前半半ば浦和FKに金崎が足を出して妨害したように見えたプレーにお咎めがなく、主審に激昂した森脇がイエローをもらう一幕があり、あの出来事以降浦和の選手達は主審にナーバスになってしまったように伺えました。変な主審にはACLで耐性が出来そうなものですが、早々と主審の傾向を上手く掴んでコケ技を連発する鹿島と、単にイライラしっぱなしの浦和の差は時が経ち、監督が何度変わっても一向に埋まりません。

・そしてただでさえカイオに対して分が悪いのに、イエローをもらったことでますます対応が難しくなった森脇は攻守とも良いところなし。失点場面も金崎に付ききれず(といってもオフサイド臭いのですが)。

・鹿島は意外にも2トップもSHもさほど浦和の最終ラインに圧力はかけて来ず、高めの位置に守備ブロックを敷いて浦和の縦パスを引っかけてのカウンター狙いに専念。そんな鹿島に対して浦和は序盤終始安全運転の繰り返しでボールは保持しているものの、決定機らしい決定機は梅崎→興梠のみ。しかもフリーで放ったヘディングシュートは枠外。攻めきれずに作り直すのは良いのですが、その攻め切れなさが次第に仇に。

・前半30分過ぎから鹿島がカウンターで決定機を掴む場面が増えはじめ、前半こそ西川の好守とポストに助けられてなんとか無失点で凌いだものの、後半立ち上がりについに決壊。まぁあれだけ致命的なミスを繰り返していたらいつかは失点するわなぁ・・・

・失点して早々に両WBを一変に代えて猛攻を仕掛けるものの、一転してドン引きになった鹿島を崩しきれず。逆にカウンターを喰らう場面だけは相変わらず多く、西川の好守と鹿島がなぜか慌ててシュートを撃ってしまう性向に助けられてはいたものの、最後に駒井がPKを取られて事実上試合終了。

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---土居--金崎---
カイオ---------遠藤
---柴崎--小笠原--
山本-昌子--植田--西
-----曽ケ端----

得点:52分 金崎、88分 鈴木(PK)

66分 遠藤→杉本
74分 土居→鈴木
87分 カイオ→永木

・人数をかけて相手を押し込むけれども決定機には至らない浦和とは対照的に、少人数でも一気に決定機にまで持ってゆくのが鹿島。前半浦和右サイドで阿部と対峙しながらもシュートに持ち込んだ金崎(シュートはポスト直撃)がその象徴。ややシュートが雑な嫌いは否めませんが、とにかくシュートまで持ち込む意識が強い。

・また双方のフォーメーションの噛み合わせでギャップができやすいこともあってか、鹿島は後方なりサイドなりでボールをキープしている間に、受け手が流動的にポジションを変えて浦和DFの間に走りこむのが実に上手い。浦和はPKを含めて2失点で済んだけれども、鹿島のカウンターの上手さだけがやたら目に付いた試合でした。

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