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2016.06.14

【展望】16年1st第10節G大阪戦

(G大阪の現状)

・1試合未消化で勝ち点20(6勝2分6敗)の暫定8位。ACLに至ってはそれなりの補強をして昨年(ベスト4)を上回る成績を目指したにもかかわらず、まさかのグループ敗退、しかも1試合余しての敗退決定という屈辱的な結果に終わりました。

・もともと長谷川監督就任以降G大阪はどちらかといえば守備型のチームですが、総得点17はトップハーフでは大宮(16)に次いで低く、パトリックが今季リーグ戦未だ無得点なのが目を惹きます。宇佐美も3点止まりで、チーム得点王はアデミウソンの4点。

・今年序盤のG大阪は最終ラインに怪我人が多く、岩下が昨年末から戦線離脱していた上に、丹羽も開幕戦で負傷。そのため一時は今野をCBに下げざるを得なくなり、これがACL早期敗退の主因と目されます。現在岩下&丹羽は戦線に復帰していますが、SB控えのオ・ジェソクが4月末からベンチ外で、U23にも出場していないので故障中なのかも。

・米倉がイエロー累積で浦和戦出場停止。オも不在となると右SBにはユース出身の新人初瀬が起用されるかもしれません(今年神戸戦・川崎戦で実績あり)。

・また序盤リーグ戦でスタメン出場していたCF長澤が故障離脱中。MF阿部も4試合ベンチ外でU23にも出場していませんが原因不明。

(戦力)

・Jリーグ&ACLの二冠達成を目標にMFアデミウソン&MF藤本と横浜Mから強奪するという超派手な補強を敢行。一方放出したのは昨年全然フィットできなかった赤嶺と仕上げ剤リンス。そして大ベテランの明神。

・この補強は開幕前時並み高評価だったように記憶していますが、なかなか机上の計算通りにはならないもので、両選手ともチームにフィットしきれず。運動量の少ない藤本が途中出場止まりなのは当然ですが、アデミウソンのフィットに時間がかかっているのは意外。

・長谷川監督はミシャとは真逆に試合毎にちびちびローテーションをかけるタイプなので、その分新戦力のフィットに時間がかかるのかもしれませんが、試合の様子を見ているとタメを作れる選手は遠藤&アデミウソンと二人も要らないことなのかも。言い方を変えれば、補強すべきなのは倉田のような馬車馬型だったということなのかもしれません。もっともアデミウソンの個人能力の高さは疑いないので、時が経てば万事解決なのかもしれませんが。

・それ以外は大卒新人の呉屋とユース上がりの初瀬が少ないながらもスタメン出場の機会を得ているのが目立つくらい。昨年全然フィットできずに山形へ出されたはずの小椋がなぜか舞い戻って来て、今年もやっぱりほとんど使われず。

・新戦力ではありませんが、今野をCBに下げざるを得なくなった時期はU23代表の井手口がボランチを穴埋め。

(戦術)

・昨年は1勝4敗。特にCS準決勝&天皇杯決勝と重要な一戦に負けたためか、すっかり苦手になってしまった感のあるG大阪。

・普段の戦い方はともかく浦和戦についてはG大阪は徹底したカウンター狙いで来るのは間違いありません。普段のフォーメーションは4-2-3-1ですが、浦和戦ではおそらく4-2-2-2。リトリート主体ながらも、要所要所で浦和の最終ラインにFW&SHで圧力をかけてくるものと思われます。おそらく前半の鹿島よりは前への圧力が強くなるでしょう。

・ただ昨年までだとパトリックがサイドに流れ、空いたスペースに宇佐美なり2列目なりが飛び込んでくる、あるいはパトリックのポストプレーを利用して2列目が飛び込んでくる攻撃パターンが頻出していましたが、今年は肝心のパトリックが機能不全。その分攻撃の威力が減衰しているように伺えます。

・また昨年までと比べるといかにもバイタルエリアの守備が緩く、寄せも遅くなっているように見受けられます。湘南戦では豪快なミドルシュートを3発も喰らってしまいましたが、遠藤が微妙に衰えた結果なのかも。

(浦和の対応)

・森脇がイエロー累積で出場停止。幸か不幸か森脇の出場停止は今年2回目で、前回シドニーFC戦(アウェー)では那須が右CBを穴埋め。もっともこの試合は負けなければ良いという状況だったので、攻撃面に目をつぶって那須を右CBに入れる選択を取りやすかったのですが、今回はそこまで単純な状況ではありません。

・そこで右CBに遠藤ないし阿部を回して、空いたところに那須なり青木なりを入れる策も考えられますが、後方で2カ所もポジションを弄ると連携に難が生じて凡ミスから思わぬ失点を喰らう恐れがあるのでいかにも頭からはやりにくい。よってやはり那須を右CBに入れて前半はロースコアでやり過ごし、後半勝負のほうが無難。

・問題は森脇の穴埋めではなく、むしろコンビネーションが微妙に噛みあわずに機能不全に陥っている前目でしょう。中2日でアウェー広島戦を控えていることもあって否が応にもローテーションを考えざるを得ないかと思いますが。

・また宇賀神と関根の不振も深刻。左SB藤春にサイド奥深く侵入されると面倒なので、前節同様梅崎右WBが無難と思います。関根が好調ならそもそも藤春を防戦一方に追い込めるのですが、今の関根にそこまで期待できませんし。

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<前節:G大阪 3-3 湘南>

----パトリック-----
宇佐美--遠藤--アデミウソン
---倉田--今野---
藤春-岩下--丹羽-米倉
-----東口-----

得点:45+2分 今野、58分 岩下、82分 宇佐美

69分 アデミウソン→大森
74分 倉田→藤本
85分 パトリック→呉屋

※早い時間帯に遠藤トップ下を諦めて倉田とポジション入れ替え。

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