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2016.06.26

【観戦記】16年1st第17節:浦和 3-1 神戸 ~ 中2日の浦和に運動量で遠く及ばない中6日の神戸とは何なのか?

・浦和は5連戦の最後、かつ中2日、しかも代えが効かない槙野不在という極めて厳しい条件下。一方の神戸は平日に試合がなく、中6日の万全のコンディションで埼スタに乗り込んできたはず。また昨年の対戦こそ2勝1分と勝ち越したものの、ここ数年基本的に神戸は苦手。

・よって、戦前は非常に厳しい試合、端的に言えば引き分けでも御の字の試合と予想していましたが、フタを開けてみると神戸の出来が非常にしょーもない。シュート数13対5、CK数7対1というスタッツが示す通りの試合結果に。

・神戸が闘志を剥きだしにしたのは2点ビハインドを負った後半、しかもその立ち上がりから20分くらいだけ。相馬がフリーで放ったシュートが西川にセーブされた後は火が消えたようになってしまい、梅崎のPKが決まった後は完全に諦めモード。ネルシーニョっていつからこんなに勝負事に淡白になったのでしょうか?

・また非常に驚いたのは神戸がたいして走らないこと。コンディション面で大差があるので浦和が終盤走り負けするのはやむを得ないだろうと思っていたのですが、そんな様子は微塵もなし。神戸は前半浦和にボールを回され、後半はカウンターを何度も喰らい、やたら走らされて(=ネガティブなスプリント回数が多い)お疲れになったはずですが、総走行距離を見ると浦和が約113km、神戸が約104kmとなんと9kmも神戸が下回っていました。いくらネルシーニョでもこれでは勝てない。

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・戦術面に目を転じると、ネルシーニョの浦和対策は全く機能しませんでした。守備時は右SH小林が関根を監視しながら下がり、ペドロも中途半端に下がって5-4-1みたいな守備ブロックを自陣やや高めの位置に作っていました。それ自体はよくある浦和対策ですが、わざわざマンツーマンを作ったのにサイドで負けまくっていては話になりません。

・切れを失って久しい関根に脅かされる小林はJ1レベルに達していないようですし、相馬は歳を重ねても一向に守備が上手くならず駒井に翻弄されまくり。両サイドが炎上気味でも中央で跳ね返せ続ければ問題ないはずですが、北本は興梠を掴まえきれず自由にやらせがち。

・守備が随所で破綻しているのであちこちで汚いファウルを連発。今年の神戸は反則ポイントがJ1最下位を記録していますが、この試合を見るとむべなるかな。終盤自陣深い位置でヘロヘロの柏木に交わされた峻希がイエローで止めた場面なんて見ていて結構情けない気が。しかもそれで得たFKが結果的に決定的な3失点目に繋がってしまったのだからまさに自業自得。

・気迫は感じられず、そもそも走っておらず、戦術も嵌らないとなるとネルシーニョの賞味期限切れが疑われるほど。

・浦和も浦和で阿部が大小さまざまなパスミスを繰り返し、柏木も中盤で謎のスルーをかますなど、致命傷になりかねないミスがそこらじゅうで頻発。強いチーム相手だったらボコボコにやられていたかもしれない有り様で決して手放しで喜べる試合内容ではなく、相手がより酷くて助かったといって差し支えないくらい。

・しかし誤審で勝ったとか、ラッキーパンチ一発で勝ったわけではなく、低レベルの争いであったとしても浦和の実力がより上だったことを反映しての勝ち点3なのでなんら卑下する必要もないかと。怒涛の5連戦は2連勝で締めて1stステージ終了。衝撃の3連敗が祟って1位鹿島と勝ち点6差の3位に終わってしまいましたが、1stステージ単独の結果なんでどうでもよろし。年間勝ち点こそが肝要。

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-----興梠-----
--武藤-----李--
関根-阿部--柏木-駒井
-森脇--那須--遠藤-
-----西川-----

得点:34分 興梠、45+1分 興梠、85分 梅崎(PK)

HT 李→ズラタン
61分 武藤→青木
77分 駒井→梅崎

・出場停止の槙野に代えて那須が今季リーグ戦初スタメン。それだけならサプライズには値しないのですが、今季序盤に試行して大失敗に終わった「森脇左CB」に再チャレンジしただけでなく、遠藤を右CBに配して最終ライン弄りまくり。おまけにサブには本職CBが一人もいない一方、前目の駒が4人いるというアンバランスさ。なんで槙野一人欠けただけでこうなってしまうのか不思議でなりません。

・しかし、結果的にこの急造3バックは神戸の不出来にも助けられてか結果的に大過はありませんでした。那須は終始レアンドロに苦戦気味で、また突如ドリブルで持ち上がっては見たもののさして有効ではなく、むしろ守備に穴を開けただけに終わるなど微妙な出来でしたが、それでも90分間足を攣ることなくピッチに立てただけで立派なもの。昨年突然スタメンの座が回ってきた永田や岡本が90分持たなかったのが勝ち点を落とす一因になったことを思えば、那須は90分出来ただけで合格点。

・また那須がいるだけでセットプレーで点が入りそうな気配が漂い出すのは不思議なもの。実際後半CKから遠藤に惜しいヘッドがありました。要するに柏木の問題ではなく、受け手に問題があるということなのかも。

・禁断の森脇左CBも結果的に大過はなかったどころか、先制点のきっかけとなるおまけ付き。森脇クロス→裏抜けした李が神戸GKに競り勝ち、こぼれたところを興梠押し込んだものですが、ペドロの守備がいい加減過ぎて森脇は余裕を持って高精度クロスを供給。またこの試合、神戸の最終ラインがやや高めなせいか、その裏を狙う攻撃が目立ちました。先制点は李の飛び出しが活きた格好。

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・宇賀神が小破欠場した関係でWBも左関根、右駒井という見慣れない布陣で、後ろの配置がごっそり入れ替わっていることもあって不安要素てんこ盛りでしたが、WBの裏を突かれた場面は立ち上がりの小林→渡邉ヘッドだけかな? それ以降は終始両サイドで対面の相手に優勢だったので守備面の不安は露呈せず。

・2点目はそのサイド攻撃が実ったもの。駒井→李→興梠と繋がってのゴールですが、興梠の前に武藤が走りこんで神戸DF陣の注意を惹きつけて興梠がどフリーになった時点で勝負あり。その前の駒井→李スルー→興梠の絶好機でまたしてもシュートが枠の外で、「興梠は今日もダメかぁ・・・」とガックリしていたのですが、外しようがない1点目でちょっと気楽になったのかも。

・後半2点ビハインドを負った神戸が大攻勢に打って出て早々に藤田のロングスローから1点を返し、さらに浦和が自陣深い位置で防戦一方になった時間帯はどうしても広島戦の逆転負けが脳裏にちらついてしまいましたが、ミシャなりに広島戦の失敗(=流れを断ち切る選手交代の遅れ)を反省したのか早めに青木を入れ、3ボランチ気味にして鎮火に成功。

・その後の神戸は相馬に決定機があったくらいなのに対し、浦和はカウンターで反撃。関根→ズラタン、関根→興梠と惜しい場面があり、終盤になって柏木FKの跳ね返しを拾った梅崎のシュートが三原のエリア内ハンドを誘ってPKに。梅崎自身が決めてこれで事実上試合終了。

・梅崎はこの日二人目のお子さんが誕生し、浦和は得点の度にゆりかごダンス。それは良いとしても、このPKが決まるか決まらないかが極めてでかい局面なのに、人情で梅崎に蹴らせるのは正直どうかと思います。なかなか初ゴールが決まらずに苦しんでいる高木にPKを蹴らせて失敗し、それが仇になって負けた昨年の広島戦の教訓は何処へ?

001

--レアンドロ--ペドロ---
渡邉--------小林
---田中英-藤田---
相馬-伊野波-北本-峻希
-----キム-----

得点:48分 レアンドロ

62分 小林→松村
78分 田中英→三原

・前述のように、ネルシーニョの浦和対策は全くの不発。高めの位置に守備ブロックを敷いているのでFC東京みたいなショートカウンター狙いかと思ったのですが、その割にはさほど前からプレッシャーはかけてこない。よってショートカウンターを仕掛けるどころか、最終ラインの裏を狙われる始末。また誰が誰のマークに付くのかも混乱気味。

・SH&SBのコンビネーションで浦和WBの裏を狙う意図も伺われましたがチャンスになったのは立ち上がりの小林→渡邉だけ。後半はクロスを入れても入れても悉く西川の守備範囲内で決定機に結びつかず。

・後半両外国人&渡邉の3トップ気味になって仕掛けても、どうもボールを持ちすぎるためか、最後の最後で浦和最終ラインに引っかかってほとんど決定機にならず。最もゴールに近かったのは前半40分過ぎにペドロが阿部に競り勝ってエリア内に突入した場面でしょうか(阿部の疲労を象徴する場面でもありましたが)。あと、後半パスを繋いでフリーの相馬に渡った場面。

・結局なんだかんだと一番面倒だったのは藤田のロングスロー攻撃。たださすがの藤田も何度も立て続けにロングスローを投げるのは難しいようで、じっくり時間をかけてなんとか連投してはみたものの、ついに断念のやむなきに。

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