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2016.07.01

【展望】16年2nd第1節福岡戦

(福岡の現状)

・1stステージは勝ち点11(2勝5分10敗)の最下位で終了。前回J1昇格時(2011年)は17節終了時点で勝ち点わずか1という前代未聞の大惨事で、それよりははるかにマシとはいえJ1残留には厳しい成績での折り返し。プレーオフ組はJ2で3位だろうが6位だろうがJ1では厳しい闘いを強いられる定めなのか。

福岡の悩みはとにかく点が取れないこと。リーグ戦総得点11は鳥栖(10)に次いで下から2番目。かといって鳥栖のように滅茶苦茶守備が堅いというかなりふり構わず守っているわけでもなく、総失点25はボトムハーフの各チームと比較しても大差なし。

・しかも攻撃は完全にウエリントン頼み。その頼みの綱すら第9節FC東京戦を最後に得点がなくて4得点止まり。その代わりにシャドーの城後なり金森なりが第10節以降から点を取り始めましたが、なにせたいして点が取れないので先制されるとその時点で事実上試合終了。

(戦力)

・横浜Mで今年出番が激減していた三門を完全移籍で獲得。2ボランチの一角、具体的にはダニルソンの相方を補強して高い位置でのボール奪取力を上げ、ひいてはショートカウンターでの得点力を上げることを睨んだ補強と目されます。ただ如何せん6/26からのチーム合流なので、浦和戦には出てこないかと。

・主力に故障離脱は出ていない模様ですが、気になるのは昨年DFリーダーだった濱田の出番が激減していること。小破を繰り返しているうちにスタメンの座を失ったのかもしれませんが、相手に食いつき過ぎて往々にして守備網に穴を開けがちな堤を4バックのCBで使わざるを得ないようでは、井原監督も胃を休める暇がないでしょうなぁ・・・

・前回対戦時からの顔触れで大きな変化といえば、浦和ユース出身の邦本が2トップの一角としてスタメンに定着していることくらい。

(戦術)

・フォーメーションはリーグ序盤こそ昨年同様3-4-2-1を敷いていましたが、第9節FC東京戦から4-4-2に変更して現在までほぼ一貫。

・それに伴い戦術も微調整。かつては自陣に5-4-1の守備ブロックを敷いて、相手にいくらボールを持たれても全く動ぜず。ボールを奪ったら早目に縦へボールを展開し、ウェリントンのキープ力を信じて総員突撃という感じでしたが、今は以前よりはボールを前から奪いに行くスタンスが見え隠れするようになっています(上手くいっているかどうかはともかく)。

・ただ攻撃プロセスがセットプレーを含めてウェリントン頼みなのは否めず。これでは相手も潰しどころが判りやすく、よほどCBが非力でなければあっさり対応できてしまいます。

・またセットプレーはともかく、J2で猛威を振るったカウンターがJ1ではほとんど決まらないのが得点力不足に繋がっている模様。相手の帰陣が早いせいか、慌てて攻めて見たもののラストパスなりフィニッシュなりの精度を欠いて点が取れないみたいな。

・前回対戦時の福岡は予想通り5-4-1の布陣で自陣にブロックを形成し、完全にリトリート主体の守備を敷いたもののさしたる効果なし。第14節広島戦ではわざわざ3-4-2-1を採用して前半だけで3点取られて、後半から4-4-2に戻した経緯があるので、今回は最近の定番4-4-2で臨んでくるものと予想します。

(浦和の対応)

・今週は久しぶりに平日の試合がなく、その次の柏戦にも間隔があるので、ミシャはごく自然に鉄板のスタメンを採用するものと思われます。具体的には前節出場停止の槙野がスタメンに戻り、さらに前節小破欠場した宇賀神がスタメンに戻って駒井がベンチスタートになるのでしょう。

・問題は神戸戦で小破(左ひじ靭帯損傷)した遠藤の扱い。幸か不幸かこの故障で29日の南アとの練習試合は欠場となり、5連戦の後にさらに中3日で試合が続く悪夢のような事態は回避できましたが、正直これを奇貨として福岡戦はへろへろの遠藤を休ませ、前節に続いて那須を起用すべきかと思います。

・ついでといっては何ですが、疲労困憊で今やパスミスだらけ、びっくりどっきりメカと化している阿部も休ませないとどこかで痛い目に遭う(いや、もうFC東京戦で遭ったか・・・)ような気がしてなりませんが。

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<前回:浦和 2-0 福岡>

-----ウェリントン----
--金森----城後--
亀川-鈴木--末吉-中村
-實藤--濱田-キムヒョヌン-
-----イボムヨン----

HT 鈴木惇 →ダニルソン
62分 金森→平井
77分 中村→坂田

・終始浦和がボールを支配しているにも関わらず、シュート数はわずかに10本と少な目。攻めている割にはラストパスなり崩しのパスなりに精度を欠いてシュートに持ち込めない場面が目立ちました。

・とはいえ浦和は得点場面以外にも決定機はいくつもあった一方、福岡の決定機は前半終了間際に一回あっただけで、点差以上に内容で差があった試合。

<前節:鹿島 2-0 福岡>

---邦本--ウェリントン--
金森--------城後
---末吉--ダニルソン--
古部-堤--キムヒョヌン-中村
-----イボムヨン----

67分 金森→平井
67分 末吉→坂田
77分 邦本→為田

※左SB亀川が出場停止。代わりに入った古部(長崎から加入)はJ1デビュー戦。

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