橋本和選手、ヴィッセル神戸へ期限付き移籍
・橋本和選手のヴィッセル神戸への期限付き移籍が公式発表されました。期限付き移籍期間は2017年1月31日まで。
・橋本は2015年に柏から完全移籍で加入。柏では主に3-5-2の左WB、あるいは左CBとして活躍した主力中の主力。いつぞやのナビスコ杯@日立台で対面の関口をボコボコにやっつけた印象が強く、しかも加入直後のキャンプでは高精度クロスを連発して「こりゃ、凄いのが来た!」と大いに期待したのですが、意外にも出番は極めて限定的で、昨年はリーグ戦6試合(うちスタメン1試合)、今年は先日の福岡戦で終盤ちょっと出ただけ。
・もっとも昨年橋本はACLやナビスコ、天皇杯まで含めるとそれなりにチャンスをもらっており、全く試されることのないままベンチ暮らし、いやベンチにも入れない日々を送る羽目になったわけでもありません。
・端的に言ってしまえばクロス精度だけは群を抜いているけれども、それ以外の働き(武藤や槙野とのパス交換の繰り返しを伴うコンビネーションとかカットインからのシュートとか当たりの強さとか)で他のWBに遠く及ばず、WBとしてはミシャの信頼を勝ち取れなかったのでしょう。
・よって今年は槙野のバックアップとして左CBが主戦場になると予想したのですが、ミシャの左CBは半ば以上SBで、しかも宇賀神なり武藤なりとの連携による局面打開が強く求められるポジションであることには変わりなく、ここでも出番は巡ってきませんでした。
・出番が回ってきやすいACLは既に敗退。さらに槙野が出場停止になった神戸戦ですら出番がなかったことが移籍の決定打になったのかもしれません。
・ミシャが相手の出方に合わせて出場選手を戦術的に代えたり、そもそも戦術自体を変えるような監督はなく、いつでもどこでも同じ面子で同じ戦術を採る監督なので、その戦術に合わないとなかなか出番は回ってきません。
・神戸は柏時代の恩師ネルシーニョが健在で橋本の使い方を熟知しており、しかも左SB相馬の衰えが目立っているので早いうちに出番が回ってくるかもしれません。
・8月下旬に神戸との3連戦が控えているためか、浦和からのレンタル移籍としては珍しく「浦和戦出場不可」の条件付き。もともとの橋本の実力を考えれば当然の措置でしょう。
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