【TV短感】リオ五輪B組第1節:日本 4-5 ナイジェリア ~ 塩谷だ!室屋だ!藤春だ! 自爆ボタンの連打に次ぐ連打で壮絶に散るお笑いジャパン
・グループリーグ勝ち抜けに向けて最も重要な初戦で敗戦。一時は3点差をつけられたものの、終盤の反撃が実って最小得失点差で済んだので、グループリーグ勝ち抜けの可能性は十分残されていますが、試合内容は非常にお粗末。最善は尽くしたけど相手が一枚上だったみたいな負けなら仕方ありませんが、自爆の連続=最終ラインの個人的ミス連発による敗戦ではどうしようもありません。
・トラブル続きで試合会場入りがなんと試合当日にまでずれこんだナイジェリアはやはりコンディション不良は否めず終盤大失速。しかも守備は終始スカスカ、ユルユルでとても強そうには見えず、日本が自爆に次ぐ自爆でバカスカ失点しなければ何とでもなった、少なくとも負けるような相手ではなかったように見受けられました。
・しかし、そこで自爆を繰り返すのが日本の実力なのでしょう。かぶる室屋、こぼす櫛引、軽く交わされる藤春、プレゼントパスをする植田、簡単にぶち抜かれる塩谷。
・しかもその自爆にわざわざOA枠を使って組入れた塩谷&藤春が絡みまくるというのが何とも物悲しい。共にどちらかといえば攻撃に持ち味がある選手で、受けに回った時にDFとしての能力不足を露呈。これではわざわざOA枠を使った意味がありません。完全に人選ミスでした。CBは塩谷を諦めて岩波を入れる選択肢がありますが、左SBは人材不足でこのままどうにもならないかと。
・さらに普段ろくに試合に出ていない櫛引&原川、J3の主力と化している中島、大怪我でシーズン序盤を棒に振った室屋といったあたりも案の定試合勘のなさをモロに出し、原川はまだしも櫛引・中島・室屋は失点に絡みまくり。藤春の不出来が目立ったのはその前にいる中島が守備で何の役にも立たないところに起因している風でもあり、ちょっと気の毒でした。これといった代役がいない室屋はともかく、櫛引や中島をスタメン起用した手倉森監督の罪はでかいかと。
・またさらにいえば、ここまで基本4-4-2だったチームがこの試合で急に4-3-3を敷いたのも謎。サイド攻撃に重点を置いたつもりなのでしょうし、その狙い自体は悪くありませんが、その反動でサイドの守備が決壊。しかもアンカー遠藤の回りがいかにも緩くて、バイタルエリアをナイジェリアにいとも簡単に使われてしまう始末。これではDFの個人的なミスがなくても複数失点は免れなかったでしょう。
・もっともナイジェリアの出来も酷くて、守備陣形はコンパクトという概念をまるで捨て去ったかのようにスカスカ、ユルユル。なんとか個々人のスピード&足の長さで守っているような塩梅。日本の細かいパス回しや切れ味鋭いドリブルに翻弄される場面も少なくなく、日本はアタッキングサードにボールを運べさえすればボコボコ点が取れる予兆は試合開始早々から漂っていました。
・ところが情けないことに日本はGK&最終ラインの出来の悪さが攻撃面にも伝搬して、さほどプレッシャーがきついようには見えないナイジェリア相手にビルドアップが壊滅。これで随分時間を空費してしまったような気が。ナイジェリアの足が完全に止まった終盤になって日本の良さが徐々に見え始めましたが、日本もずっとビハインドでボールを追っかけまわす羽目になってしまったのでそれなりに消耗されられて1点差まで詰め寄るのが精一杯。
・正直このナイジェリアに勝てなくて勝てるチームあるの?という気がしますし、先輩格の藤春&塩谷が自爆ボタンを連打したとあってはチームの雰囲気も良くないでしょう。手倉森監督がわずか中2日で迎えるコロンビア戦でどこまでチームを立て直せるのか、全く何の期待もせずに生暖かい目で見守ることにします。
中島---興梠---南野
--原川----大島--
-----遠藤-----
藤春-植田--塩谷-室屋
-----櫛引-----
得点:(日)9分 興梠(PK)、13分 南野、70分 浅野、90+5分 鈴木
(ナ)6分 UMAR、11分 ETEBO、42分 ETEBO、52分 ETEBO(PK)、66分 ETEBO
53分 原川→浅野(4-4-2へ)
70分 興梠→鈴木
76分 中島→矢島
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