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2016.09.30

やまちゃん@浅草 ~ 淡麗塩そば

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 浅草寺の北、「馬道」交差点を東へ。先客7~8、後客ゾロゾロ。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て一番人気の「淡麗塩そば」をミニ丼付きの「セット(680円)」で注文。単品だと580円と格安。後払い。伝票も何も渡されませんでしたが、店の方がちゃんと注文を見ているみたいで。

 なおメニューによるとミニ丼は、もつ煮丼、明太マヨネーズご飯、しゃけフレークご飯、炊き込みご飯、カレー、親子丼風、麻婆丼等々があるようですが、当日のミニ丼がどこにも表示されていないのは不親切。店員に聞くとこの日は「ゆかりごはん」と称する紫蘇のふりかけご飯。例示された品々と比べるとどう考えても格段にしょぼいんですが・・・こういう店のスタンスは正直どうかと思います。

 ラーメンは他に中華そば、海老塩、油そばなど。中華そばを注文している人も結構多かったかと。またラーメン各種は昼と夜とで値段を変えているようで、当然昼のほうが若干割安。

 店内はラーメン屋にしては必要以上に広く、しかもテーブル席主体。全部で40席近くあって、夜は半ば居酒屋なのかも。水セルフなのはともかく、水ポットを置いてある場所が少ないのは困りもの。

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 スープは鶏ガラベースかなぁ??? 表面の脂が少々目立つものの脂っぽさは微塵も感じられず、かえしも控えめなので「淡麗」と称するのも不自然な気はしません。揚げネギが浮いていますが、その香ばしさがアクセントになるには至らず。

 麺は細めの緩い縮れ入りでスープ良く絡みます。丼は小さめですが、意外にも丼の底まで麺がしっかり詰まっているので、見た目と違って麺の量がさほど少ない感じはしませんでした。よって女性客だと単品で済ませる人も少なくないようです。

 具は薄くて脂が目立つバラ肉チャーシューと穂先メンマ、刻みネギ。

 ゆかりごはんは「ミニ丼」と呼ぶには大きくて優に茶碗一杯分あってびっくり。この量をふりかけだけで食べるのはしんどいので、チャーシューが良いおかずに。

 質的には特にどうということはありませんが、コストパフォーマンスが良いのは間違いないので、近所の勤め人で繁盛しているのは納得。

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【展望】16年2nd第14節G大阪戦

(G大阪の現状)

・勝ち点51(15勝6分9敗)で年間4位。2ndステージは勝ち点27(8勝3分2敗)で3位。年間勝ち点は3位鹿島と8つ離れているので「年間3位以内」への滑り込みは非常に難しいでしょうが、2ndステージは首位浦和と勝ち点4差なので浦和に勝てば逆転でステージ優勝→CS進出の芽が出てきます。新スタジアムでなかなか勝てず、ACLもグループステージ敗退と今年のG大阪は1stステージの出遅れが顕著で、それが年間勝ち点に如実に表れていますが、そんなチームにもリーグ優勝の芽が未だに残っているというのが2ステージ制のクソさ加減なわけで・・・

・「点は取れないが失点は多い」というG大阪らしからぬ姿で低迷した1stステージから一変。2ndステージは失点が少ない元来の「長谷川仕様」に戻っており、総失点13は浦和(10)に次ぐ少なさ。

・但し、前節はさほど攻撃力が高くないFC東京相手に3失点。低い位置に守備ブロックを作って守る時間が長いにも関わらず、どういうわけか2列目と最終ラインの間を良いように使われて最終ラインの前からバンバンシュートを撃たれていました。この出来でなんで失点が少ないのか謎。

(戦力)

・前回浦和戦で得点を上げた宇佐美がほどなくアウクスブルク(ドイツ)へ完全移籍したのが前回対戦時からの最大かつ唯一の変化で、宇佐美の代わりの補強は無し。

・今年の宇佐美は退団間際になってようやく点を取りだしたものの不振の期間が長くてトータルの出来は微妙だったせいか、宇佐美退団の影響は全くないどころか、守備に難がある選手がいなくなってかえって攻守のバランスが良くなった気が。特に1stステージ出番を失っていた阿部がコンスタントにスタメン出場するようになり、大森・倉田とセットで中盤に馬車馬系が揃ったのが大きいような気がします。

・もっともその阿部は第11節甲府戦で故障(肉離れ)して戦線離脱。

・パトリックは2ndステージになってさらに出番が減り、終盤にちょこっと出るか出ないかという感じになってしまい、最近は哀れにもJ3に出場。2014年後半に大暴れして三冠の原動力となった宇佐美&パトリックがわずか2年後には特にどうでも良い存在に成り下がるとは世の中判らんもの。

・代わって1stステージ途中から長期離脱していた長身FW長沢が突如ブレイクして2ndステージだけで6ゴール。第10節からスタメンの座を掴んでいます。フォアチェックを怠らず、ポストプレーを淡々とこなし、クロスのターゲットになり、自らフィニッシュに絡むという1トップとして申し分ない働きぶり。もっとも長身の割には足元でのボール捌きを好むようで、パトリックとは使われ方がだいぶ違います。

・CB岩下は長期離脱中で最近ようやくJ3に出だしたくらい(虎を野に放つようなもん・・・)。浦和戦はCB金が警告累積で出場停止なので、ひょっとすると岩下が満を持して出てくるかも。もっとも岩下を無理使いせず今野がCBに下がる可能性もありますが、その今野も故障で一時戦線離脱。第11節から復帰したものの90分できるコンディションではない模様。

・SBオ・ジェソクがコンディション不良で前節FC東京戦はベンチ外。もっとも代わりに米倉がいるので何の問題もないでしょうが。

・今野が故障離脱した間、五輪帰りの井手口が無難に穴を埋めています。ただ遠藤も小破して前節はベンチスタートでしたから、ボランチの構成がやや悩ましいかも。

・五輪と言えば主犯格の藤春はなんら燃え尽きることなく元気に出場中!興梠や航との差はなんなんだ・・・

(戦術)

・昨年は1勝4敗。そして今年もアウェーで敗戦。昨年は特にCS準決勝&天皇杯決勝と重要な一戦に負けたためか、すっかり苦手になってしまった感のあるG大阪。

・普段の戦い方はともかく浦和戦についてはG大阪は徹底したカウンター狙いで来るのは間違いありません。普段のフォーメーションは4-2-3-1ですが、浦和戦ではおそらく4-2-2-2気味。リトリート主体ながらも、要所要所で浦和の最終ラインにFW&SHで圧力をかけてくるものと思われます。

・前回対戦時も守備時は1トップのアデミウソンと遠藤がほぼ横に並んで自陣で4-4-2。自陣にリトリートしているのが基本ですが、折を見て浦和最終ラインに2トップがプレッシャーをかけてきました。関根が前に出てくると右SH阿部が最終ラインまで下が5-3-2、さらに遠藤も下がって5-4-1といった格好でカウンター狙い。

・ボールを奪ったら縦パスを長沢に当て、長沢が捌いてアデミウソンが余裕を持って前を向くとSHなり、SBなりが後ろからどんどん追い越してゆく。不用意に最終ラインを上げた相手には遠藤が縦パス一本で裏を取る。そんな攻め口が目に浮かびます。

(浦和の対応)

・関根が警告累積で出場停止。よってWBは宇賀神&駒井の組み合わせしかなくなってしまいました。

・宇賀神をCBで使う余裕がないので、槙野の回復が捗々しくないのであれば、広島戦後半同様遠藤が左CBに入るのでしょう。一時森脇左&遠藤右を試みた時期がありましたが、広島戦の選手交代を見るとミシャもとうとう最終ラインを弄り回すのを止めたみたいで。

・このところCS準決勝では興梠、天皇杯決勝では柏木が不在。前回対戦時は5人もの大胆なスタメン入れ替えを試みて見事自爆しましたが、このところG大阪戦は「代えが効かない選手が誰かしらいない」というのも苦戦の連続の一因になっている気がします。今回も槙野不在でその悪い流れに嵌るのかもしれませんが、今年の浦和は一味違うところを見せてほしいものです。

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<前節:G大阪 3-3 FC東京>

-----長沢-----
倉田--アデミウソン---大森
--井手口--今野---
藤春-金---丹羽-米倉
-----東口-----

得点:15分 大森、18分 長沢、90+1 藤春

HT 今野→遠藤
74分 大森→藤本
81分 アデミウソン→呉屋

<前回:G大阪 1-0 浦和>

----アデミウソン-----
宇佐美--遠藤---阿部
--井手口--今野---
藤春-岩下---金-丹羽
-----東口-----

得点:8分 宇佐美

61分 アデミウソン→パトリック
85分 宇佐美→倉田

・ミシャは出場停止の森脇に代えて、那須ではなく今季全く試合に出ていない加賀をスタメンに抜擢。これだけでもビッグサプライズなのに、ズラタン・石原・関根・駒井と前節から計5人ものスタメンを入れ替え。そして案の定というかなんというか、チームは組織としての体をなさないまま60分近くを徒過。

・スコアこそウノゼロで終わりましたが、浦和に得点の気配がほとんどなかった一方、ポストやバーに救われた大ピンチはあり、実質的惨敗。蒸し暑い中でボールを支配して相手を一方的に敵陣に押し込むもののなんら得点の気配はなく、逆に変に前がかりになったところをカウンターで仕留められてしまうという「夏のフィンケ」の再来みたいなクソ試合。

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2016.09.29

小法師@川口

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 川口駅東口の商店街「樹モール」内。先客4、後客ゾロゾロ。言うまでもなくチェーン店ですが、店の入れ替わりが激しい樹モールの中で長年営業を続けており、次から次へと客がやって来てカウンターはあっという間に満席に。テーブル席でも相席をお願いする形に。ビジネスマン、おばあちゃん、家族連れと客層も多種多様。

 メニューを見て最もシンプルな「喜多方ラーメン(650円)」を注文。平日ランチタイムは半ライス無料サービスあり。後払い。

 店内は店左側にカウンター9席、右側に4人掛けテーブル5卓。席間はやや狭め。また改装もせずに営業を続けているせいか、調度品がちょっとお疲れ加減。

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 どんよりと濁ったスープは豚骨ベース。表面に脂のてかりがある割にはあっさりした味わいですが、ややしょっぱく、かつ単調なきらいも否めず。そこで早めに卓上の胡椒を投入。

 麺は強い縮れ入りで太め。コシはほどほどで、つるつるとした食感も悪くありません。もちろんスープとの相性、絡み具合も申し分なし。

 チャーシューは必要以上に煮込むことなく、あっさりと茹で上げた感じ。若干脂身が多めですが気になるほどではありません。他にメンマ、刻みネギ。

 いかにもチェーン店然とした、良く言えばいつ食べても無難な、悪く言えばなんとも平板な味わい。よってチェーン店をブログのネタにしづらいのは確かなのですが、不味いわけでもないチェーン店を必要以上に忌避するのもおかしな話。天気が悪くて遠出が面倒な時は、とにかく当たり外れがでかい個人店にわざわざ出向くよりはこんなチェーン店でいいやと思うのも確か。安いですし。

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2016.09.28

百香軒@西川口

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 西川口駅西口の外れ、ザ・プライスの真ん前にあって駅前の歓楽街からはやや離れています。先客2、後客ゼロ。

 店先に出してあるボードを見て「日替わり定食A(780円)」を注文。この日は「牛もも肉とニンニクの芽のスタミナ炒め」。B定食は格安の「唐揚げ定食(580円)」。店内のメニューを見るとランチメニューはニラレバ、麻婆豆腐、回鍋肉、酢豚、八宝菜などの定番ものや各種麺類も用意。

 店内は大テーブルこそありませんが結構奥行きがあり、最奥に中華料理屋らしくない座敷の個室も。

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 定食にはサラダ・肉シュウマイ・キムチ・杏仁豆腐・スープまで付いてきて結構賑やか。屋号に「台湾料理」を冠してありますが、スタミナ炒めは香草がきついわけではないどころか、日本の街の中華料理店で出てきてもおかしくない感じ。ただ「スタミナ」を意識しすぎたのか、脂たっぷりなのには参りました。

 ご飯1杯だけではおかずが余りまくるのでお替りを注文。

 味わいの上では可もなく不可もないけれども、安くてお腹一杯になるいかにも川口らしい中華料理店です。

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2016.09.27

大明神@新井宿 ~ 味噌らぁ麺

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 122沿い。川口JCTのすぐ南。先客ゼロ、後客2。

 「ぱど」付属の割引券を利用して味噌らぁ麺(780円→690円)を注文。他に塩・醤油・担々麺・醤油とんこつ・みそ豚骨・各種つけ麺などなんでもありで、麺の細麺/中太麺の変更もあり。トッピングもあれこれ。おまけに各種サービスにも力を入れていて、平日ランチタイムはライス無料で食べ放題。

 ロードサイド店らしい大箱で、手前に縦長L字型カウンターがずらり。店奥には4人掛けテーブル席がいくつもあって全貌は掴めず。

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 スープは出汁にあまり金をかけずに、味噌を全面に押し出したような味わい。「北海道直送赤みそ、仙台みそ、信州みそ」だそうですが、総じてやや辛め。生姜やニンニクを効かせまくりわけではなく、脂っぽくもなく、万人受けを狙ったような出来。やや単調なので、途中で一味を投入。

 麺は黄色くて並太の強い縮れ麺。やや柔らか目の仕上がりなのが残念。

 具はかろうじてシャキシャキ感を残したもやしが主体。崩れやすいチャーシュー共々ご飯のおかずには十分。他にメンマ、刻みネギ。

 場所も場所、店質も店質で全く何の期待もせずに往訪しましたが、さすがは11年も続いているだけのことはあります。主にドライバー相手にコストパフォーマンスを最大限に重視しながらも、あまり高くはない期待値をちょっとだけ上回るものを出してきました。近場なので、また割引券を入手したら行っても良いかな。

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2016.09.26

博多ラーメンセンター@飯田橋

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 JR飯田橋駅東口から目白通りを下る。飯田橋2丁目交差点の西。目白通りからちょっと西へ奥まったところにあるので、通りに看板が出ています。先客ゼロ、後客2。

 「ラーメンセンター」と屋号は随分大きく出ていますが、実態はコの字型カウンター9席だけのこじんまりした店です。店内の券売機で「ラーメン(650円)」を麺堅めで注文。メニューはラーメン一本に絞り込んでおり、これといったサイドメニューもなく、平日は「めし」が無料サービスになるくらい。

 店はねーちゃん一人で切り盛りしているのが不思議。水セルフ。卓上には高菜、紅しょうが、白ゴマ、生ニンニクなど。

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 泡立ったスープは心持ちとろみが感じられる程度、とんこつ臭もかすかに鼻へ抜ける程度ですが、それでいて豚骨の旨味をストレートに楽しめる優れもの。タレが必要以上に強くないのも実に良い。

 麺は極細ストレートで、堅めで注文してもわずかに粉っぽい仕上がり。これなら普通でも良かった気がしましたが、すぐにスープに馴染んで良い塩梅に。

 チャーシューはほんの印程度。キクラゲも海苔もなく、具はほぼネギだけといっても良いくらいシンプル。これだとラーメンで「めし」を食うのはちょっと厳しそう。

 これといった強い惹きはありませんが、都心で本格的な博多ラーメンを楽しむには十二分な出来。近所の方なら重宝すると思います。

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【観戦記】16年2nd第13節:浦和 3-0 広島 ~ ウタカPK失敗 & 千葉謎のオウンゴールで戦況一変

・結果的に3-0と大きくスコアが開きましたが、前半半ばから試合は広島ペース。その後もウタカが早々と交代を告げられるまで広島のほうが決定機ははるかに多く、スコアが逆になっていてもなんらおかしくありませんでしたし、浦和が勝ったとしてもただの乱打戦になっていても不思議はない試合内容でした。結果的に大差が付いたとはいえ非常に厳しい試合。ただ自分の思い通りの試合運びが出来なくても勝ち点3をもぎ取れるようになったのは浦和の実力が上がった証拠なのでしょう。

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・広島戦は広島が守備的に入って、浦和が攻め倦む試合になるのが通例。実際序盤はその通例通りとなり、広島が何度かカウンターで好機を掴んで優勢になり、30分過ぎにミキッチが関根の裏を取ってPK奪取。ウタカがこのPKを決めていれば、その後浦和がカウンターを浴び続けて大敗していてもなんら不思議はなかったでしょう。

・「展望」で「関根&駒井が対峙する広島のWBが超強力なだけに、両サイドで劣勢を余儀なくされると、それが主因になって試合の趨勢が決まりかねません。」と評しましたが、その懸念がモロに現実化。関根は何度もミキッチに裏を取られ、右に回っても柏にボコボコにされて大苦戦。駒井もボールコントロールに手間取っているところを柏に狙われてしょっちゅうボールロスト。とにかく両サイドは徹底的にやられ続けましたから、関根がとうとうPKを与えてしまったのも納得。

・ところがウタカのシュートはなんとバーの上。さらにその直後に浦和がカウンターチャンスを掴み、武藤→高木へのクロスをなぜか千葉が自ゴールに叩き込む幸運を呼んで劣勢だった浦和が34分に先制。終わってみればこの5分足らずの時間帯に起きた一連の出来事がこの日の全て。その後は前がかり気味になる広島が猛攻を仕掛けるも悉く西川が立ちふさがり、逆に浦和がカウンターで加点するといういつもとは真逆の展開に。

・森保監督がもはや「戦術兵器」としか言いようがない巨大な存在と化したウタカを残り30分近くある時間帯で早々と下げてしまったのは謎。決定機を外しまくっていたとはいえ、浦和守備陣に脅威を与え続けていただけに、この交代は失策でしょう。実際その後の広島の攻撃は火が消えたようになってしまい、チャンスらしいチャンスはCKから千葉の一発があっただけで、ほとんどシュートすら撃てずじまい。

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・またこの日の広島はマンマーク気味に浦和の攻撃に対峙。塩谷が高木、水本が武藤、青山が柏木に付いて、高木なり柏木なりがポジションを下げると塩谷なり青山なりあ一緒に付いてやたら前に出てくる面白い傾向が見受けられました。これはこれで悪くはなく、浦和は序盤ボールは支配すれども15分のチャンス(高木クロス→興梠にわずかに合わず)が惜しかったくらいで、その後先制の場面までほとんど攻撃の形が作れなくなってしまいました。

・ところが塩谷はあれだけ高木を執拗にマークしていたのに、後半高木を掴み損ねて2失点。また浦和3点目は縦パスを出した宇賀神を放置したミキッチの罪もでかい。この辺に今年広島の失点がやたら多い一因が垣間見えたような気がしました。いったんビハインドになるとどうしても対応がルーズになる。チャンスは山のように作れる反面、失点も多い。

・なんか2013年浦和が乗り移ったかのようで、一億総特攻型のミシャとは真逆の超堅実なスタイルでタイトルを積みかさねて来た森保がなんでこうなってしまったのか?今年の広島の低迷は怪我人多発で片づけてはいけないような気がします。そのままサイクルの終わりを迎えてくれると助かりますが(笑)。

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-----興梠-----
--高木----武藤--
関根-阿部--柏木-駒井
-宇賀神-那須--森脇-
-----西川-----

得点:34分 OWN GOAL(千葉)、50分 興梠、60分 高木

51分 駒井→遠藤(遠藤が左CBに入り、関根右WB、宇賀神左WBに配転)
66分 高木→青木(柏木がシャドーに)
75分 興梠→ズラタン

・槙野の故障が癒えず、左CBには再び宇賀神を起用。遠藤投入後宇賀神は左WBに上がり、ミキッチがお疲れになったことも相まって見事に左サイドの穴を塞いだだけでなく、なんと3点目をアシスト。なぜか随分中に絞った位置にいて、高木に縦パスを供給。いつの間に宇賀神がそんな高精度のパスを出せるようになるとは!

・興梠は久しぶりにスタメン出場。スタメンで出れるレベルに戻ってきたとはいえまだ本調子ではなく、前半はボールの収まりもイマイチでしたが、それでも前節に続いてゴール。

・一方、遠藤は投入直後に茶島に抜け出されそうになってイエローをもらってしまったところを見ると、依然五輪のダメージを引きづったままなのかも。槙野の状態如何では遠藤の出番が増えることも十分予想されるだけに心配。

・カウンターを狙う展開になると高木が活きる。ゴール以前にその前の後方からのパスをピタっと一発で止めるトラップに感☆RUI。裏に抜け出しさえすれば高木のシュートは確実に決まる。いやはや自信とは全く持って恐ろしい。興梠のゴールも柏木がタメを作っている間に、大外から中へスルスルっと入った高木の動きが良かった。もっとも前半は武藤共々二人ともボールを受けに下がってしまい、興梠が孤立気味だったのはどうかと思いましたが。

・好セーブ連発の西川。西川の活躍がなかったらただの乱打戦になっていたでしょう。ただなぜかミスキックも連発。前半は青山にキックをカットされてあわやという場面もありましたし、ゴールキックが直接相手に渡ってそのままカウンターを浴びる一幕も。いくら土田GKの薫陶を受けているとはいえ「シュートは止めまくるがキックはおぼつかない」という浦和伝統型GKにまでならんでもいいものを・・・

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-----ウタカ------
--柴崎----茶島--
柏--丸谷-青山--ミキッチ
-水本--千葉--塩谷-
-----林------

66分 ウタカ→皆川
66分 茶島→森﨑浩
75分 丸谷→佐藤(2トップ(3-1-4-2?)へシフト)

・興梠や遠藤が五輪後遺症に悩む一方、五輪早期敗戦の主犯格にも関わらずまるで「五輪なんてなかった!」かのような塩谷。その強靭なメンタルが実に羨ましい。でも五輪同様、肝心なところで役に立たない仕事っぷりに助けられました。

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2016.09.25

KING@西中島南方 ~ 台湾まぜそば

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 大阪・地下鉄御堂筋線西中島南方駅を出て東へ2ブロック進んだ辺り。先客3、後客ゼロ。

 券売機はなく、店内のメニューを見ると先頭は「魚介塩らーめん」でしたが、はまぐりとかムール貝とかをぶちこんでいるせいか900円をチト高いので、その次の「台湾まぜそば(800円)」を注文。他につけ麺、数量限定の濃厚鶏白湯とイマイチ店の方向性がはっきりしません。後払い。

 店内は縦長で手前にカウンター6席ほど、奥に4人掛けテーブル2卓、2人掛け1卓。麺より先に追い飯と酢が出てきました。

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 ニラやネギの緑に卵黄が映える、ちょっと石焼ビビンバに相通じるところがある賑やかなビジュアルで登場。他にきざみ海苔、たっぷりの肉味噌、細かく刻まれたチャーシューなどお馴染みの品々。但し、ニンニクは入れてないみたいですし、魚粉も目立ちませんでした。

 依然流行が終息する気配がない台湾まぜそばですが、味が濃いものの宿命で正直どこも大同小異というかどんぐりの背比べというか、極端な当たりも極端なハズレもない気がします。その中ではここは出来が良いほうで、全くと言っていいほどしつこさ、くどさを感じることなく一気に食べ進められました。ただ辛さはほとんどないので「台湾」っぽくないのは確か。

 麺は平たい太麺で色合いはともかく形状は蕎麦っぽい感じ。噛み応えはしっかりしていて麺自体は好みですが、どうもタレが少ないせいかちょっとパサついた食感になってしまう嫌いあり。ひょっとすると最初から酢をかけることを前提にしているのかもしれません。

 丼の底にニラ、ネギ、肉味噌、そして麺にほとんど絡まない角切りチャーシューが大量に残るので、追い飯を入れて完食。麺も結構多くて追い飯なしでも十分足りるのですが、どう見ても追い飯投入が前提の一品です。よって必然的に食い過ぎに(苦笑)。

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2016.09.24

三忠食堂@十条 ~ アジフライ定食

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 埼京線十条駅の西側。線路沿い、かつ北口と南口改札の間に並ぶ飲食店街に立地。近隣に「ランチハウス」あり。先客ゼロ、後客7。

 揚げ物、炒め物の定食中心に壁一面にメニューがずらっと並んでいて、どれがお勧め・ウリなのか皆目判らず。往訪当日のサービスメニューは「かにクリームコロッケ定食」でしたが、あまり好きなメニューではないので、無難そうな「アジフライ定食(680円)」を注文。後客の注文も見事にバラバラで、やっぱり売れ筋は良く判らず。後払い。

 店内はテーブル席のみで4人掛け7卓、2人掛け2卓。外観から「食堂」といっても昼間から一杯やる人が多く集う店だと思っていたのですが、意外や意外飲んでいる人は全然いませんでした。もっともやってくるのは爺さんの一人客だらけでしたが。こういう店なので致し方ないとはいえ、喫煙可なのが鬱。

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 アジフライ自体は可もなく不可もなし。フライに厚みがあったり、大きかったりするわけでもありませんが、揚げたてをいただけるだけで十分満足。ただご飯の量が多く、丼に軽く一杯といった感じ。後客の爺さんたちはことごとく半ライスにしてました(苦笑) アジフライだけだとご飯は余りそうなので、多めに添えられた漬物が大活躍。

 川口プライスに慣れた身から見ても総じて安めで、この値段でこの内容なら文句なしでしょう。十条恐るべし。

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【展望】16年2nd第13節広島戦

(広島の現状)

・勝ち点49(14勝7分8敗)で年間5位。2ndステージは勝ち点20(6勝2分4敗)の8位で、昨年のチャンピオンチームが既に年間3位以内確保も2ndステージ優勝も極めて厳しい状況に追い込まれています。

・今年の広島の際立った特徴はとにかく失点が多いこと。リーグ戦総失点33は上位チームではかなり悪いほう(広島より悪いのは柏と神戸のみ)。総得点53は川崎に次いで多いものの弱い相手から固め取りする傾向が強い一方、ウノゼロで負ける試合も少なくないので、得失点差が20もある割には勝ち点が伸びていません(浦和は24)。

(戦力)

・今年の広島は一年中怪我人に悩まされています。

・長期離脱していた水本が第10節からスタメンに復帰しましたが、CB佐々木が依然長期離脱中。

・浅野がアーセナルに移籍した穴を埋めるべく獲得したロペスは試運転を終えてようやく第9節甲府戦でスタメン出場したと思ったら、すぐに故障して戦線離脱。またシャドーで徐々に出場機会を増やしつつあった宮吉も故障。このため2列目の選手層が一気に薄くなり、一時出番を失っていた茶島がスタメンに復帰。

・怪我ではありませんが、青山の相方が2ndステージに入って森崎和から丸谷に代わっています。青山の故障でスタメン出場機会を得た丸谷が青山復帰後もそのままスタメンに定着した模様。

・佐藤寿人の出番は依然限定的。負け試合の終盤に投入されるだけで、勝っている試合はお疲れのウタカに代わって皆川が入るのが定番化。

(戦術)

・青山の故障離脱を機に一時丸谷アンカーの3-1-4-2を3試合ほど試行しましたが、鹿島にタコ殴りされた挙句に4点も取られたのを気に病んでか、新システムは青山復帰を待たずに基本早々にお蔵入りとなり、せいぜい負けている時のオプション止まりに。基本はいつもの3-4-2-1に回帰しています。

・昨年までの広島は5-4-1のフォーメーションで徹底して引いて守ってのカウンター狙い。前半はスコアレスどころか1点ビハインドくらいなら全然問題なしとまで割り切って、終盤浅野を投入してから一気に寄り切りみたいなのが定番でしたが、最近の試合を見ると試合運びは序盤からかなり積極的になってきた様子。

・1トップのウタカがもはや戦術兵器と化していて、最前線で溜めを作ってシャドーの自由を引き出してくれるわ、クロスのターゲットにもなるわ、相手の最終ライン裏への抜け出しも狙えるわ、おまけにDFを背負ったまま反転シュートが撃てるわと「Jリーグでは反則」クラスの仕事っぷり。こんなウタカを擁していながら降格したクラブがあるというのだから驚き!

・あまりにもウタカの存在がでかいゆえか、広島の攻撃は従来よりもミキッチ&柏からのクロス攻撃の色彩が弱まり、ウタカ頼みの縦パス一発での中央突破重視の色彩が強まっているように見受けられ、それゆえカウンターを喰らった際の反動もでかくなっているような気がします。ただの印象論でなんですが。

・またリードした後の試合運びに安定感がすっかりなくなってしまい、リードした試合を追いつかれることもしばしば。前節も鳥栖にいったん3-0の大差をつけながら1点差まで詰め寄られて終盤冷や汗をかいていましたが、リードしているにも関わらず相変わらず妙に前のめりになっている辺りはちょっと浦和っぽくなっている気が。

(浦和の対応)

・小破して前節ベンチ外となった槙野の状態が気がかり。今節も無理なら引き続き宇賀神が左CB、両WBが関根&駒井という編成を余儀なくされるでしょうが、宇賀神はともかく両WBがチト心配。関根&駒井が対峙する広島のWBが超強力なだけに、両サイドで劣勢を余儀なくされると、それが主因になって試合の趨勢が決まりかねません。

・また前節鳥栖戦で披露されたルヴァン杯仕様のスタメン構成は、さっぱりだった前半の試合内容を受けて見直しを余儀なくされると思います。具体的には高木→李は間違いないでしょう。興梠のスタメン復帰は復調の度合い如何にかかっており、急がねばならない理由はないと思いますが。遠藤も同様、いや那須に特に瑕疵がないため興梠以上にスタメン復帰の道のりは遠そう。

・広島の強みは普段全然出番がない選手が突然起用されても大きな穴にはならないどころか、昨年CWCの茶島のように突如ブレイクする選手まで出ること。森保監督の控え選手のマネジメントがよほど優れているのか、あるいは毎度毎度ACLをリーグ戦で出番の少ない選手の調整の場として割り切ってしまうのがよほど高い効果を生んでいるのか、そのメカニズムは全く持って謎。

・浦和も今年はルヴァン杯を契機に超遅まきながら選手層が分厚くなってきたことを実感できるようになりました。万全の陣容で広島戦に臨めないかもしれませんが、それは全く言い訳になりません。昨年埼スタでの逆転負けを契機に広島はミシャにとって「お得意様」どころかやや苦手っぽくなってしまった気がしますが、前年チャンピオンをホームで叩きのめさないとリーグ優勝もへったくれもないでしょう。

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<前節:鳥栖 2-3 広島>

-----ウタカ------
--柴崎----茶島--
柏--丸谷-青山--ミキッチ
-水本--千葉--塩谷-
-----林------

得点:34分 塩谷、57分 ウタカ、62分 茶島

75分 ウタカ→皆川
81分 ミキッチ→清水
90分 茶島→森崎浩

<前回:広島 4-2 浦和>

-----ウタカ------
--柴崎----浅野--
清水-和幸--青山--柏
-宮原--千葉--塩谷-
-----林------

得点:6分 柴崎、64分 塩谷、69分 塩谷、83分 佐藤

41分 青山→丸谷(負傷による交代)
61分 森崎和→寿人(寿人&ウタカの2トップによる3-3-2-2へ布陣変更)
86分 ウタカ→皆川

・ミシャが放った奇策「駒井ボランチ」&WBができる駒井・梅崎・宇賀神・関根を同時にスタメン起用。かなりリスキーな一手ながらも前半はこれが奏功していったん逆転に成功。しかし、リスキーな手であることには変わりはなく、後半興梠が立て続けに決定機を外したのを契機に浦和が自陣に押し込まれがちに。森保監督が満を持して寿人を投入し、沸き返る観客に背中を押されたのかのように広島が一気に逆転勝ち。

・ミシャは最後に小破でベンチスタートになった柏木を投入。柏木が自爆ボタンを押してあえなくジ・エンド。

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2016.09.23

鷹の爪@代々木 ~ 旭川らーめん

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 代々木駅東口から明治通りへ出て北へ。「角栄」の先で、隣にファミマあり。先客1、後客2。「北海道らーめん」を謳っていますが、実質的には「旭川らーめん」がウリの店です。

 店内のタッチパネル式券売機を見て、売り物らしき「龍の雫・醤油(880円)」を注文。各メニューとも低加水麺と中加水麺を選べるようで、旭川らしい低加水麺を注文。でも太麺/細麺ならともかく、低加水麺/中加水麺ってほぼラヲタ用語で、券売機で注釈なしに無理があるような気が。

 さらに言えば、「龍の雫・醤油」とただの「醤油(780円)」がどう違うのかも券売機では良く判らず、総じて不親切かと。

 またランチタイムは小ライスの無料サービスをやっていましたが、店からは積極的に勧めては来ませんでした。

 店内はカウンター6席と2人掛けテーブル5卓。ガラガラなのにカウンターに4に固まって座らされるのも鬱。店員は4人いましたが、厨房にいる3人が皆インド風で、なんかカレー屋さんみたい(苦笑)

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 スープは見た目よりずっとラード層が厚いのか、夏季にはちょっとしんどいくらい熱々。そして味わいが脂っこいのはともかく、ラードの臭いが漂ってくるので、かなり好き嫌い分かれそう。出汁は動物+魚介のようですが、これまたラードにかき消されてか魚介のほうはよく判らず、専ら動物系ペースといっても過言はないくらい。またかえしもきついので、スープはほぼ全残し。

 麺は小林製麺の細い縮れ麺。低加水らしい堅めでボソボソ、ゴワゴワした食感で、いかにも旭川っぽいのですがこれも好き嫌い分かれそう。東京は蕎麦ですらのど越し重視だから、こういう麺は受け付けないかも。

 チャーシュー薄いが大判で柔らかく、かつ肉の味わいをしっかり保っていてまずまず。ただ二枚も要らないから安くしてほしいのが正直なところ。他にやたら大きなきくらげ、大ぶりのメンマ、刻みネギ、海苔。

 昔神田や歌舞伎町に旭川らーめんがウリの老舗がありましたが、その店が閉まった後は東京では鳴かず飛ばず。飯田橋にあった「蜂屋」なんて焦がしラードの臭いが全く受け入れられなかったのか、あっという間に閉店してしまいました。

 ここも蜂屋ほどではないにせよ個性が強くて万人受けしなさそう(言い換えればヲタ受けするだけで、そこから広がらない)ですし、近隣の「角栄」と比べて値段が高いのもネックになりそう。

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2016.09.22

来々軒@越谷 ~ タンメン

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 越谷駅西口の北西、JA越谷本店の前。「狼煙」の跡地。先客1、後客1。

 券売機のボタン配置は「ラーメン」が先頭でした、520円とあまりにも安いのを不審に思って、隣の「タンメン(720円)」を注文。太麺と細麺が選べるので太麺で。他に黒醤油ラーメンあり。

 店内は店奥にL字型カウンター8席。店左側に小上がりがあり、4人掛けテーブル2卓。さらに入り口近くに2人掛けテーブルと3人掛けテーブルが1卓ずつ。

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 メニューに唐揚げがあるので、てっきり「トナリ」みたいなこってりしたタンメンが出てくるものと思い込んでいたのですが、方向性は真逆で古典的なあっさり塩味でした。塩気が控えめなのはともかく、コクに欠けるというか旨みが不足しているというか、かなり物足りなさを感じました。その物足りなさを補うべくさっさと胡椒投入。

 当然ながらこのスープに対して太麺は自殺行為で相性最悪。浅草開化楼の緩い縮れ麺ですが、そもそも太麺を選択肢に入れる必要すらないような・・・

 具はキャベツ主体ですが、芯に近い部分が多くて難儀。他にモヤシ、ニンジン、ニラなど。困ったことに豚肉が全く見受けられず、これが物足りなさに拍車をかけているような気がします。

 先客はチャーハンと餃子を食べており、後客もチャーハンを注文。それが大正解だと思います。

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2016.09.21

【閉店】阿吽@北浦和 ~ 汁無し坦々麺

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 北浦和駅東口を出てすぐ。駅の真下にありますが改札外。先客ゼロでしたが、その後ぞろぞろやってきて外待ちこそなかったものの後客11と結構な人気。

 湯島の人気店「阿吽」の系列ですが、ここは浅草店のような純然たる支店ではなく、JR東日本フードビジネスとの業務提携で出店したもの。

 店内の券売機で「汁無し坦々麺(830円)」を4辛で注文。またランチタイムは半ライスが50円と格安なので、それも付けてみました。

 辛さ・痺れのレベルは6段階で”3”が標準、かつ”5”まで同値段。昨年浅草店で食べた時は5段階刻みで”4”まで同料金でしたが、1ノッチ増やして辛さの最高レベルが一段と上がったのか、あるいは辛さの上限は変わらずに標準”3”の辛さを落としただけなのか???

 また辛さと痺れは別レベルにできるようです。

 店内はカウンター4+3席と4人掛けテーブル1卓、2人掛け2卓。店員は厨房内に2人、接客係が2人。水セルフですが、紙エプロンのサービスあり。

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 本店同様、真っ白、かつ紡錘状の風変わりな器で登場。肉味噌、山椒、ラー油などを混ぜ混ぜ。

 麺はやや太めかつやや平たい感じ。もっちりした食感、そして歯応えもそれなりにあって悪くありません。

 その麺に肉味噌やごまだれ、香辛料がしっかり絡みついてきます。4だと結構辛さ・痺れともきつく、しかもどちらかといえば痺れのほうが強く出る感じ。個人的には美味しく食べるにはこれが限界。ただ以前”4”を食べた時は大苦戦した記憶があるので、標準”3”のレベルが5段階時より落ちているという疑惑がフツフツと。

 干しエビが面白いアクセントになっていますが、水菜はさしたる箸休めにならず、麺に埋没気味。

 またちょっと味が濃すぎるきらいがあるので、ライスを半ば箸休めに。麺の量も多くはないのでライスは何かとあったほうが良さげ。終盤どうしても底にたまりがちな肉味噌もサルベージしてライスのおかずに。

 本店と比較できるほど本店の場数を踏んでないし、大行列店になってもう行くこともないでしょうから、本店と比べて云々する能力も気迫もありませんが、これはこれで十分な出来。並ばずに食えるならこれで全く問題なし。少なくとも同じJRが噛んでいる案件といっても「東京じゃんがら」のように全然別物になってしまったわけではなさそう。

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2016.09.20

肉汁麺ススム@末広町

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 銀座線末広町駅から蔵前橋通りを西へ3ブロックほど進んで、「わいず」のある角を南へ。斜向かいに「田中そば店」あり。先客5、後客5。

 外観で判るようにラーメン屋といってもやたら肉を食わせるのがウリの店。肉の量に応じてレベル1(130g)からレベルMAX(800g)まで各種メニューを揃えてありますが、最も無難そうな「肉汁麺・レベル1(780円)」と「白飯・並(100円)」を注文。なお白飯は並・大盛・特盛すべて同一料金。

 先・後客ともレベル2以上を頼む方が目立ちましたが、いずれもやはりそれなりの体型でした。

 店内はL字型カウンター8席と4人掛けテーブル2卓。カウンターの席間は広く、空きスペースも目立って都心店にしてはゆったりとした造り。卓上のきゅうりの漬物が目を惹きました。

 店員は3人いましたが、調理しているのは一人だけ。一人で肉を炒め、その合間に麺を茹でてと大忙しでしたが、これだと混みあう時間には随分待たされそう。

 最初に卵が登場。生玉子は提供時に卵黄をトッピングするか、あるいはすき焼き風にして食べることをアナウンスされます。

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 真っ黒のスープは豚骨ベース。残念ながらかえしがきつすぎて非常にしょっぱい上に、炒め物の油が層を成していてかなり油っぽく、とてもじゃないが飲めた代物ではありません。これに卵を入れても意味があるようには思えず、すき焼き風にして食べることを即断。

 麺は平たい太めの緩い縮れ麺。どういうわけかかなり堅く、おまけに一向にスープに馴染む気配がなくて困りました。オッサンのワンオペはやはり無理があって、肉を炒めるのに留意するあまり、ラーメンには全然気配りされてないような・・・

 その反面豚肉は上々の出来。肉を食わせるのをウリにしたラーメン店の中では傑出しているように感じました。甘味のあるタレで炒めてあるので、ご飯のおかずにはもってこい。ご飯も並で十分すぎるくらい出てきますし、それに合わせるなら肉の量もレベル1で十分。

 青ネギはちょっと刻みが雑。もうちょっと細かく刻んで欲しいもの。

 肉自体は悪くないのですが、如何せんラーメン自体のクォリティーに問題ありすぎ。徳島ラーメンにコンセプトは似ていますが、内実は全く別。また肉が美味いといってもレベル2以上食べるなら安い焼肉店にいったほうがマシな気がしてなりません。

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2016.09.19

時茂 川口店@西川口 ~ 鶏白湯塩

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 西川口駅東口を出て線路沿いに北へ進んですぐ。"The Terrace"という飲食店集合施設の最奥部に店を構えており、入口に看板が出ていますが、他の店は昼間営業していないので奥で営業していること自体判りにくいかと。草加の人気店の支店で、草加には4年以上前に一度行ったきり。

 店内の券売機で「鶏白湯塩(850円)」を注文。他に「鶏白湯塩つけ麺」があるのみ。ランチサービスなし。ビル入口に置かれた看板には「鶏白湯醤油」が掲げられていますが券売機ボタンには×が点灯。帰りに店主に尋ねたところ、まだ提供できる目処が立っていない様子でした。

 店内は縦長L字型カウンター9席。水セルフ。厨房内には店主とアシスタントといった風。ラーメンより先に半熟卵が別皿で出てきました。

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 レモン付きで登場。うーん、丼の口が窄まり気味で、しかも丼の大きさに比べてスープが少なくて食いづらいんだよなぁ・・・この手のこけおどしは勘弁してもらいたいもの。ただ表面の半分以上をサニーレタスが覆うというラーメン離れしたビジュアルは印象的。レタスにスープをかけて食べてくれとのこと。

 スープはとろみが強くて味も濃い目。「濃かったら割りスープを出します」と言っていたのも納得。ただ鶏の旨みがぎゅっと凝縮されていて、決してしょっぱくはないのでスープ割りを頼むには至らず。また濃くて飽きが来てしまいそうなところにサニーレタスが絶好の箸休めとして機能。

 麺は細めの緩い縮れ入り。細めでも濃厚スープに全然負けていない上に、意外にしっかりした噛み応えがあり、つるつるとした食感も心地よくて気に入りました。

 鶏チャーシューは超あっさりした味わいゆえ、濃厚スープの中で存在感を見いだせず。提供前に選手がせっせと鶏チャーシューを炙っていましたが、あんまり意味があるとも思えず。

 終盤にレモンを絞ってみたところ、確かに味は激変して良くも悪くも鶏臭さが大きく後退。しかし、味が濃くて飽きやすいという点にはなんら変化なくて、さっぱりした味わいになるわけでもないので、レモン投入が良かったかどうか微妙。

 草加の本店は出来てまもない頃に往訪したせいかイマイチだった記憶しかありませんが、4年の時を経て大きく前進した模様。濃厚鶏白湯といっても「またお前か」なレベルとは完全に一線を画していて悪くはありませんが如何せん高い。西川口の店であることを忘れているのではないかと訝しくなるほど。半熟卵要らないから100円安くしてほしいもの。とはいえ、醤油が出来たら再訪してみたいと思います。

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【観戦記】16年第13節:浦和L 3-0 湯郷

・試合開始直前から雨が降り出し、その後も降ったり止んだり。最近は屋根なしスタジアムで観戦すること自体少なくなったためか、ポンチョを着ての観戦なんて超久しぶり。

・浦和は「なでしこ3弱」の争いでコノミヤ&湯郷に連勝。しかも得失点差を大きく稼いで一気に降格圏を抜け出し、結果は申し分ありません。リーグ戦も2/3を消化してなお残留争いに両足どっぷり嵌っている状態ですから、もはやなりふり構っていられず、結果が全て。

・よって内容にあれこれ難癖を付けること自体そもそも筋違いというか場違いなのかもしれません。ただ残り5試合全部自分より上位のチームとの対戦を制する上で、もうちょっと先々期待が持てる内容であって欲しかったかというのが正直なところ。

・前半湯郷のプレッシャーに苦しんで攻め倦みの様相を呈しながらもなんとかPKで先制点を取り、後半は左サイドからの攻撃が嵌りだして2点追加。守ってはGK池田が仕事らしい仕事をしたのが1回だけ。負ける要素は全くなく、勝つべくして勝った試合でしたが、如何せん相手が内紛で絶賛混乱中の湯郷。今後上・中位チームとの対戦を制するにはもう一回りも二回りもチーム力を上げてゆかないとしんどいだろうという印象が強く残りました。

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・湯郷は攻撃時4-3-3、守備時4-1-4-1といった格好で高めの位置に守備ブロックを形成して浦和のボールホルダーに積極的にプレッシャーをかけてきました。

・浦和は試合開始から一方的に攻めてはいるものの、その割に決定機を作れないというもどかしい展開。絶えず狭いエリアでガチャガチャやりあって浦和が単なるパスミス、あるいは判断の遅さから自爆を繰り返している感じ。たまにサイドを変えても攻めが遅くてまた狭いところでガチャガチャ。小技に長ける選手は何人かいるものの、狭い局面でボールを失わないのが精一杯で相手の薄いところへ展開するには至らず、チームとしてはたいして強くはないという印象から一歩も抜けきれず。

・湯郷の高めの最終ラインの裏を白木や柴田に狙わせている風にも伺えましたが、中盤で落ち着いてボールを持てないので、なかなか良いタイミングで、かつ精度の高いボールを出せず。ただ白木のPK奪取に至ったのはその裏抜け狙いが実ったもの。

・試合開始直後に北川クロス→ファーで柴田折返し→白木詰めきれずという決定機があり、相手の守備網を広げる趣旨を兼ねてサイド攻撃を多用すればいいのに思いながら見ていましたが前半はなぜかそれっきりでフェードアウト。しかし、後半になって北川の縦への突破で湯郷の守備ブロックに穴を開ける場面が再三見られるようになり、ようやく2度、3度と枠内シュートで終わる場面が出てきました。

・2点目は左サイドからエリア内へ侵入した白木がシュートをチラつかせながら溜めを作ったのが効いたもの。横パスを柴田がゴール。

・残り10分強になった時点で白木に代えてエミリーを投入。エミリーはまだ体が重そうでしたし、そもそもエミリーが入った時の攻撃パターンが確立されていないようにも見受けられましたが、北川のハイクロス→エミリーが競り勝ったこぼれ球を柴田が蹴り込んでダメ押し。誰がどう見てもこれがエミリーの正しい使い方でしょうに。

・最後は柚歩投入でファンサービス。でも逆サイドのWBなので遠くて良く判らずじまい。しかも5バックのWBのはずなのにやたらポジションが高く、さらにドリブルへ中へ入ってしまって、エミリーがサイドに流れているというなんじゃそりゃ???みたいな一幕も。

・守備は前半栗島にちょっと怪しい場面があっただけで全く危なげなし。ビハインドになった湯郷が前に人数をかけてのカウンターを狙っているのは明白でしたが、浦和はボールを失った後の攻守の切り替えが早くて湯郷の前へのボール供給を許さず、またFWにボールが渡っても長船&乗松が無難に対応。

---後藤--白木---
加藤--------柴田
---猶本--筏井---
北川-長船--乗松-栗島
-----池田-----

得点:34分 後藤(PK)、66分 柴田、88分 柴田

79分 白木→エミリー
86分 加藤→高畑(5バックに)
89分 栗島→塩越

・個人的温泉賞は2得点に絡んだ白木。浦和の前目の選手の中では珍しく長身のせいか、大乃国ばりに懐が深いように見え、このレベル相手だとある程度スピードがあり、ある程度シュート力があり、ある程度ポストプレーもこなせるという万能型FWの片鱗を見せてくれます。全部「ある程度」で、清家のスピードみたいに突き抜けたものがないのが難ですが、清家&吉良が長期離脱中で出場機会を得ているうちにちびちび成長しているのが目に見えて判りました。

・また北川も高評価。橋本に似ていて、スピード任せではなく、緩急を付けながらヌルヌルっと相手を抜いてゆくタイプ。クロス精度も高ければ、隙あらば自らシュートを放つマインドをも持っています。

・乗松をCBに回して最終ラインが安定した反面、右SBの人材難は明々白々。一頃塩越の右SB転用を試みていましたが、この日は栗島を起用。栗島に大過はありませんでしたが、右サイドの攻撃はほとんど成り立たずじまい。

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2016.09.18

【TV観戦記】16年2nd第12節:FC東京 1-3 浦和 ~ 試合内容は芳しくなかったが、またしても相手監督の選手交代下手に助けられる!

・積極的に前からプレッシャーをかけてくるFC東京(以下「瓦斯」)に対して浦和は前半からミスを連発してピンチの連続。後半開始早々にとうとう中島にエリア内突入を許したのを機にPKで失点してしまいましたが、何を思ったのか篠田監督は早々に守備的な選手を相次いでつぎ込んで5バックに移行。選手交代で良い流れを自らぶち壊す点ではミシャの右に出る者がいないと思っていたら、なんとミシャの右に篠田がいた!!!

・この選手交代&布陣変更で浦和は思い切って攻めに転じられるようになり、両サイドから再三再四猛アタック。10分ちょっとの間に瓦斯守備陣をいとも簡単にこじ開けての逆転勝ち。浦和の状態がどんなに悪かろうが、毎度毎度勝ち点をくれる瓦斯の優しさに感☆RUI。秋が深まってきたらせっせと煮物でも作って、お礼代わりに盛大に東京ガスを使うつもりです(笑)

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・まるで予定調和のように勝つには勝ちましたが、瓦斯が自爆ボタンを連打するまでの試合内容は決して褒められたものではなく、複数失点を喰らっていてもなんら不思議はなかったお粗末なもの。後半橋本の飛び出しを許した場面で追加点を取られていたら、せいぜい同点止まりで終わったかもしれません。幸いこの大ピンチは西川の好守で事なきを得ましたが、中島にPKを取られた場面も然り、この試合は後方からの飛び出しを許した場面が少なくなく、このままでは次節シャドーの飛び出しが強みの広島相手に苦戦は免れないでしょう。

・篠田監督は特に浦和対策らしきものは講じず、いつもの4-2-3-1で浦和に対峙。ただ前の4人が浦和の最終ラインどころか西川にまで積極的にプレッシャーをかけに行ったのが奏功。浦和は自陣深い位置でのボールロストでピンチに陥ることしばし、特に前田のエリア内突入の場面でヒヤリ(但し前田がシュート空振り)。また西川のキックが珍しく不安定で直接相手に渡ってしまうことも2、3度あり、中島に決定機を作られる一幕も(西川セーブで自作自演)。

・ピッチ状態が良くないこともあってか、浦和は瓦斯の積極策の前にロクにビルドアップが出来ず。、前半のチャンスは西川→武藤裏抜け&こぼれ玉をズラタンが惜しかったのと、駒井に大きく展開してからのサイド攻撃が見られたくらい。30分くらいからようやく浦和らしいパス回しが見られはじめ、両サイドから、あるいは中から分厚く仕掛け始めるもこれといった決定機は作れず。

・失点は柏木が梶山と競り合ってボールを失ったところから。そのまま前に出て来た梶山への応対が間に合わず中島へスルーパスを出され、那須が後方から中島を引っかけてPK。森重が難なく決めて瓦斯先制。

・ここまでは瓦斯やや優勢。もっとも立ち上がりから前4人&橋本あたりまで飛ばしまくったので文字通り「瓦斯欠」も早かろうとは思いましたが、篠田監督は何を思ったのか丸山を投入して早々に5バック化。さらに後方からの飛び出し要員として機能していた中島まで下げて高橋を投入して後半半ばにして守備固め。

・瓦斯は別に4バックに危機が迫ったわけでなく、お疲れの前目の選手を順次入れ替えるだけで十分だったように思うのですが、瓦斯はこの選手交代で攻め手を失ってしまいました。やや優勢とは言え、瓦斯の攻撃は概して前で引っかけてのショートカウンター頼み。ボールを持たされると前田へのロングボールが目立ち、しかもそれは2列目の選手が拾ってナンボ。拾い役・抜け出し役の中島&河野を下げて前田が孤立無援と化してはどうしようもありません。

・この瓦斯の退嬰的な選手交代に助けられ、浦和は瓦斯の反撃を恐れることなく左右からタコ殴りモードに突入。しかも珍しくミシャの選手交代が冴えわたる! 関根クロス→ズラタンヘッドがバーを叩いた辺りから浦和に得点の臭いが漂い出し、関根→後半頭から投入の李ヘッドでまず同点。李に前に入られているのが守備固めで入れたはずの丸山だというのが笑いどころ。

・とにかく浦和に負け続ける瓦斯。負け癖というのは恐ろしいもので、同点に追いつかれただけで瓦斯には沈滞ムードが蔓延。案の定終盤に瓦斯欠を起こしたことも相まって、とうとう守備が大決壊。迫力に乏しい攻撃を仕掛けてはカウンターを喰らい、柏木縦パス→ズラタン裏抜け&シュート→秋元が弾いたボールが東に当たってオウンゴール(笑) なんで飛び込んできた関根に東が付いているのかが謎すぎます。

・逆転に成功したミシャはいきなり青木投入。でも最近の青木は単なる守備固めではなく、ユルユルになった相手に中盤を蹂躙し始めるから恐ろしい。こぼれ玉を拾った青木がそのまま前に突進して駒井と絡み、駒井クロス→途中投入の興梠が珍しく(!)イージーなチャンスをしっかり決めてダメ押し。逆転された時点で瓦斯は負け犬も同然になってしまったようで、青木や駒井に食らいつく選手はおらず、興梠も一瞬見失っているテイタラク。

・同日川崎が大宮との乱戦&乱闘の末に敗れたため、川崎との勝ち点差は2に縮まり、残り5試合で年間勝ち点首位に立つ目が出てきましたが、あまり先のことを考えるとロクなことがない。目の前の相手をとにかくぶちのめして一歩ずつ。

-----ズラタン-----
--高木----武藤--
関根-阿部--柏木-駒井
-宇賀神-那須--森脇-
-----西川-----

得点:77分 李、85分 OWN GOAL(東)、87分 興梠

HT 高木→李
64分 武藤→興梠
86分 柏木→青木

・槙野が先週の練習中に再び小破した模様でベンチ外となり、左CBには宇賀神、右WBに駒井というルヴァン仕様の布陣。瓦斯は前田以外は前目に高さがなく、宇賀神CBで心配なのはセットプレーだけ。宇賀神はこの試合でも文句ない働きを見せて瓦斯の右サイドからは何もさせず。遠藤のコンディション不良でCBの駒不足に悩むミシャには嬉しい誤算。いや、誤算といっては宇賀神に失礼か。

・駒井は序盤徳永にぶち抜かれて守備の不安を露呈してしまいましたが、瓦斯の退嬰的姿勢に助けられて思い切り攻められるようになるとその良さが出てきます。ミシャのスタイルにようやく慣れ、闇雲にドリブルで仕掛けるだけではなく、ドリブルを見せておいてクロスを入れる等、絶えず複数のオプションを持ち、それらを状況に応じて使い分けられるなりつつあるかと。

・五輪から戻ってから大不振の興梠もようやくゴールでひと安心。くだらないボールロストもありませんでした。ズラタンがルヴァン杯以降好調をキープしているだけにいきなりスタメン復帰は難しいと思いますし、興梠自身も現状スタメン落ちやむなしと認めているようですが、興梠復活が待ち遠しいところ。

・一方さっぱりだったのが高木。特にガツガツ来る相手ではなかったはずですが、ほとんどボールは収められず、たまに好機がやって来てもボールコントロールに失敗。こうも出来不出来が激しいとスタメン定着は難しい。基本カウンター要員、ボールを持たせても大丈夫な相手にのみスタメンの可能性が出るくらいなのかも。

・2度好セーブがあったとはいえ、西川のキックが珍しく不安定。そしてまたしてもPKストップならず。この日は先に動かなかっただけマシでしたが(つД`)

-----前田-----
中島---東----河野
---梶山--橋本---
徳永-森重--吉本-室屋
-----秋元-----

得点:48分 森重(PK)

58分 河野→丸山
67分 中島→高橋
80分 梶山→ユ・インス

・篠田新監督のリーグ戦成績はここまで4勝1分1敗と一見監督交代の効果絶大のようですが、やはり相手に恵まれただけのようで、攻守とも特に強い感じはせず。浦和・G大阪・広島・鹿島と続く4試合で相当勝ち点を落としそう。

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2016.09.17

とらちゃん@川口

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 川口駅から南東へ伸びる「川口本町通り」のローソンそば。韓国料理店「ジグルジグル」が知らん間に潰れていて、この店に変わっていました。地下の店なのでちょっと入店に勇気が要ります。

 外観は単なる焼肉屋ですが、ランチメニューは焼肉定食だけでなく、むしろプルコギ定食、スンドゥブチゲ、ビビンバ、ユッケジャンクッパ、カルビクッパなど韓国料理がずらずらっと並んでいてむしろそれらを推している風なので、ひょっとするとオーナーは同じで看板を掛け替えただけなのかもしれません。今回は「プルコギ定食(880円)」を注文。ご飯大盛り・お替り無料。

 店内はカウンター7席と4人掛けテーブル3卓。さらに個室が何セットかある模様。もはや焼肉屋なので内装に韓国色は全くなく、置いてある酒やその広告も薩摩焼酎が目立ちました。

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 サラダとワカメスープ、そしてちょっとだけナムル付きで登場。プルコギ自体は可もなく不可もないと思いましたが、甘ったるいプルコギもだんだん苦手になってきて、普通の焼肉定食にしたほうが良かったなぁと思ったり思わなかったり。頼んでおいて言うのもなんですが。

 前店は小さいチヂミやキムチなど4種類のおかずが付いて、ソフトドリンクも1品選べる「日替わりランチ(500円)」という激安メニューがありましたが、それと比べると正直値段は上がって内容はしょぼくなった感がありあり。

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2016.09.16

まるはな@池袋

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 池袋東口から徒歩5分強。人気店「花田」の隣。「ひまわり」の跡地。先客、後客ともゼロ。外観通り、「花田」と同一経営で味噌ラーメン以外のものを試行錯誤している真っ最中と目されます。

 券売機を見るとメニューは「ラーメン」と「つけ麺」だけと極端に絞り込んでおり、「ラーメン(800円)」を注文。ライス無料サービス付き。

 店内は大幅に改装されていて、コの字型カウンター10席。卓上には酢とラー油があるだけで香辛料の類は無し。

 券売機ボタンには「ラーメン」とありましたが、店としては「タンメン」がウリの模様。もっともタンメンといっても、古典的な塩味あっさり系ではなく、「トナリ」に影響を受けたようなずっしりと重いこってり系でスープはそこそことろみがあります。

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 鶏ガラや豚足をベースとした動物系出汁が効いてはいますが、かなりしょっぱいのが難。炒め物からくる脂も多いので、ちょっと飲んだだけでほとんど残しました。ウンチク書きには「かぶを中心にした野菜ペーストを合わせた」とあってとろみはそこから来ているのかもしれませんが、もともとが濃くてしょっぱすぎるので野菜を加えた意味はさほど感じられず。

 お好みで、とカットレモンが付いてきましたので、途中でちょっと試してみましたがこれまたほとんど効果なし。

 麺はラーメンにしてはかなり太く、緩い縮れ入り。「花田」と同じ麺かな? もっちりとした食感が心地よく、濃すぎるスープにも負けず、これはこれであり。ボリューム的にはご飯不要でした。

 麺の上にはもやし、きくらげ、にら、ひき肉、にんじん、キャベツなどの炒め物、さらにその上に白髪ネギが少々。チャーシューは脂身が多くて崩れやすいタイプで、全体のしつこさに拍車をかけているような。

 サービスで付いて来たライスは驚いたことに白ご飯ではなく、ピリ辛仕上げのひき肉入り。うーん、しょっぱいラーメンをご飯で中和しながら食べようと思ったのに、出てきたのはこれか・・・ どう考えても欲しているのは「お前じゃない」感ありあり。

 この方向のタンメンなら「トナリ」のほうが好み。でもその「トナリ」も池袋店はあっという間に閉店し、この手のタンメンの人気もピークアウトした感じ。

 「花田」は雨にも関わらず退店時には行列が出てきていましたが、こちらはさっばり。基本的に「花田」と同じいかにも体に悪そうな自殺系で、そういう意味で方向性が似ているものをわざわざ隣りで出さなくてもなぁ。たぶんこれも前店同様長続きしないかと。

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【展望】16年2nd第12節FC東京戦

(FC東京の現状)

・勝ち点39(11勝6分11敗)で年間10位、2ndステージでは勝ち点16(5勝1分5敗)の10位と、残留争いに喘ぐ名古屋に代わって「中位力」の座をほしいままにしたような感がある、見事なまでに優勝争いにも残留争いにも無縁なポジションを確保。

・2nd第5節で川崎に敗れたのを機に今年再招聘したばかりの城福監督を更迭して、篠田コーチが内部昇格。篠田新監督のリーグ戦成績は4勝1分1敗と一見監督交代の効果絶大のように見えますが、勝った相手が新潟・磐田・横浜M・湘南と横浜Mを除けば絶不調のチームだらけで、どこまで額面通り受け取っていいものやら。好調の神戸には1-4としっかり虐殺されていますし。

・監督が代わってしまったのでリーグ戦トータルの総得点・総失点に意味があるのかという問題はありますが、総得点30は少な目。FC東京(以下「瓦斯」)より上の順位のチームで瓦斯より得点が少ないのは大宮(29)しかありません。その一方総失点(32)が瓦斯より少ないチームは上にゴロゴロあるので、瓦斯がこれ以上順位を上げるには得点力不足という印象を受けます。

(戦力)

・城福監督を更迭したものの残留争いに片足を突っ込むほど戦績は悪くなかったせいか、はたまたACLの準備&途中のムリキ獲得で金を使ってしまったせいか、夏の移籍期間に目立った補強は無し。それどころかオフに補強したものの出番を失っていたハ・デソン(名古屋)と駒野(福岡)をあっさりレンタルで放出。前回対戦時にいなかった面子といえば五輪組の右SB室屋とMF中島くらい。

・主力に怪我人が多く、FWムリキとFW阿部拓、MF米本が長期離脱中。一時はMF橋本も離脱してボランチが人材不足に陥っていましたが、橋本はルヴァン杯から復帰して途中出場を続けています。

・監督交代でスタメン構成にも若干変化があり、最も割を食っているのがネイサン・バーンズで前田にスタメンを奪われて、哀れにもU23行き。また怪我人発生との兼ね合いもあると思いますが、田邉・梶山・中島と城福監督の下ではほとんど出番がなかった面子がスタメンに名を連ねています。

・浦和戦では田邉が出場停止。監督交代後なぜかボランチに抜擢されてのポジションを安定的に掴んでいただけに、その穴埋めは悩ましいかも。

(戦術)

・篠田監督とミシャが対戦するのは何分初めてで、しかも篠田監督は怪我人の影響もあってちょろちょろスタメンを入れ替えるので、相手の出方が読みづらい。湘南戦のスタメンなんておよそ守りが得意そうにない面子が中盤にゾロゾロ並んでいて、いくらなんでもこれをベースに浦和戦に臨んでくることはないと思いますが。

・ショートパスを繋いで、上がってきたSBを加えながら相手を押し込んで崩しきる志向のようで、前田へのロングボールはほとんど見受けられず。ただ遠目からバンバン撃ってくる中島だけは毛色が違うので要注意。

・繋ぐサッカーを志向している割にはチームの熟成度が低いのを反映してかビルドアップが上手いとは言い難く、名古屋相手にすら四苦八苦。湘南には何度もカウンターを浴び掛かっていました。

・フォーメーションは専ら4-2-3-1で前目では前田1トップと東トップ下、右SH河野は不動。ムリキ故障のため左SHに中島が抜擢されていますが、なにせ守備がまるでダメで当たりに弱い選手なので、相手が強いと後ろの徳永が即死するのでは???

・田邉が出場停止なので、橋本がフル出場できるのであれば普通に考えれば高橋とのコンビでボランチを組成しそうなものですが、梶山ボランチを諦めないところを見ると篠田監督って深い位置からの縦パスに期待するところ大で、守備的な駒をボランチに揃えるのが好きではなさそう。湘南戦では田邉&梶山のコンビで、当然ながらしょっちゅうバイタルエリアがユルユルになっていました。

(浦和の対応)

・苦手鳥栖相手に完勝。スタメン構成も納得ゆくもので、選手交代で却って流れが悪くなったことを考えれば、わざわざスタメンを弄る理由はないでしょう。

・もっとも神戸・鳥栖と相手にボールを持たせても問題ない、むしろ浦和がカウンターを狙う対戦相手が続き、それが今のスタメンに上手く嵌ったような気もします。瓦斯は極端に相性が良い相手とはいえ、あまり好き勝手にやらせるとロクなことがなく、普段通りに浦和がボールを支配して相手を押し込む展開になるでしょうが、そうなった時に高木やズラタンが申し分ない働きができるかどうか。鳥栖戦の2得点を見る限りは何の心配もなさそうですが。

・前回の瓦斯戦は相手が露骨にショートカウンターを狙ってきましたが、今回はなにせ相手の出方が読みづらい。瓦斯の手の内を探っているうちに前半が終わってしまい、ミシャの癇癪玉が炸裂して自爆ボタンをぽちっとな、にならなければいいのですが。

--------------------------------------------------
<前節:瓦斯 3-0 湘南>

-----前田-----
中島---東----河野
---田邉--梶山---
徳永-森重--吉本-室屋
-----秋元-----

得点:44分 中島、75分 河野、80分 前田

71分 中島→橋本
77分 徳永→丸山
85分 河野→ユ・インス

<前回:浦和 3-2 瓦斯>

---ムリキ---ネイサン---
羽生--------橋本
---米本--高橋---
小川-丸山--森重-徳永
-----秋元-----

得点:13分 ムリキ、31分 橋本

63分 ネイサン→前田
67分 徳永→河野(橋本が右SBへ下がる)
76分 羽生→田邉

・前半はあんまりな試合内容で2点先制されたものの、城福監督の謎の選手交代3連発で徐々に流れが浦和に傾いて逆転勝ち。

・瓦斯ははムリキ&ネイサンと珍しく外国人FWを二人並べただけでなく、中盤に守備的な選手をずらずら並べて高い位置からガンガンプレッシャーをかけての露骨なショートカウンター狙い。そしてそのミエミエの瓦斯の狙いに浦和は進んで嵌ってしまって2失点。

・ただ瓦斯の守備も結構怪しく、後半も半ばに差し掛かってくると瓦斯の足も止まりがちになり。人数がいるだけで棒立ちも同然という有り様に。そしてミシャが駒井&梅崎とそこそこ動ける選手を入れて前線の活性化を図り、しかもそれが奏功したのに対して、城福の選手交代はどれ一つとして何の役にも立たず、運動量を回復できないテイタラク。

・瓦斯から見れば文句なしの試合内容で前半2点先制しながらのまさかの逆転負け、しかも監督の采配がかなりの部分寄与した逆転負け。1点も取れなくてウノゼロの敗戦なら瓦斯の仕様通りなので諦めもつくでしょうが、守備が大崩壊しての敗戦は瓦斯の仕様にはないでしょうから城福には堪えたでしょうなぁ(苦笑)

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2016.09.15

える@川口芝

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 産業道路「蕨駅入口」交差点を東へ。イオン川口前川店へ向かう途中。先客1、後客2。

 卓上のメニュー先頭の「ビーフカレー(650円+税=702円)」を注文。辛さは甘口/中辛(レギュラー)/大辛の3段階から選べるので中辛で。店は「カレーショップ」と銘打っていますが、メニューを見る限りカレー本体は何種類もあるわけではなさそうで、トッピングで変化をつけているだけのよう。

 またナポリタンやオムライスはともかく、なぜかラーメンも用意。ランチタイムは全品サラダ&アイスクリーム付き。

 店内は厨房に向かって縦長カウンター8席と、店中央に10数人掛けのでかいテーブルがでんと。店はオバハン2人で切り盛りしていて、店の外観とは裏腹になんだが大衆食堂っぽいのりだったりします。

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 随分と大きな皿で出てきましたが、ライスは薄く盛られているためか量は多くも少なくもないといったところ。カレーはとろみが強くて旨味たっぷり、スパイスによる刺激はそこそこといういかにも日本風のもの。牛肉は煮込まれ続けてほぼすじ状になっています。 ライスはちょっとパサつき加減で残念。

 川口や蕨にはインドやネパールなどから来日した方がやっているカレー店が山のようにありますが、なんだかんだといってもこんな昔ながらの日本風のカレーが結局のところ一番好きだったりします。食後は卓上のらっきょうや福神漬をポリポリしてナンボみたいな。

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2016.09.14

ニュータンタンメン@川口

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 川口駅東口から産業道路を北へ。「川口家」の手前。先客2、後客1。川崎や城南地区に多いニュータンタンメンの店が唐突に川口へ進出。夜しかやっていないのが難。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「ニュータンタンメン(750円)」を注文。辛さやにんにくの量を選べますが、共に「普通」で。他に味噌タンタンメンやサンマーメンも。ちょい呑みにも使えるようにと、おつまみや揚げ物、炒め物等も用意。後払い。

 店はテーブル席中心で4人掛け2卓、2人掛け2卓。さらに小上がりに6人掛け2卓。カウンターは3席×2のみ。卓上の電動ごますり器が目を惹きましたが、使い方が判らずに悪戦苦闘。見かねた店員に助けてもらう一幕も(苦笑)

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 やたらでかい丼、でかいレンゲで登場。溶き卵が丼の表面を覆っています。

 辛さを調節できることから、その辛さがウリなのかな?と思ったのですが、唐辛子からくるストレートな辛さで「普通」だと辛さの程度はたいしたことありません。逆ににんにくに「普通」でも強く効いていました。

 スープは鶏ガラベースのようですが、辛いというよりしょっぱくかつ単調で、飲み進みたくなる誘因が全然ないのでちょっと飲んでおしまい。

 麺は並太緩い縮れ入り。柔らか目で、食感もチープで全く好みに合いませんでした。おまけに丼のサイズの割には量が特に多いわけでもなく・・・

 麺はあっという間に食べ終わり、丼には溶き卵とひき肉が大量にあまるばかり。そこで穴あきレンゲが大活躍。一方巨大なレンゲは何の役にも立たず。

 隣の「川口家」と比べて客入りが芳しくないのも道理。無駄に店が広いのも仇となりそうな予感・・・

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2016.09.13

かつ栄@西川口

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 西川口駅西口の正面、ドン・キホーテの先の交差点を右折。飲食店街も尽きて住宅が目立つ一帯、マンションの1Fに立地。先客ゼロ、後客4。

 卓上のサービスランチのメニュー先頭の「ロースとんかつ(800円)」を注文。ライス・味噌汁・コーヒー付き。他にひれかつ、チキンかつ、海老フライ、蟹コロッケ、ハンバーグなど。丼ものやカレーもあって、揚げ物中心の食事処といった感。

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 店内はテーブル席のみで4人掛け5卓、6人掛け2卓。ただ荷物置き場になっているテーブルもあったりして普段の客入りが良くないことを示唆。客が全然いないのに、揚げ物をせっとと揚げている音が聞こえることから察するに、出前とか仕出しとかを中心にしている店なのかも。

 ロースかつ自体は可もなく不可もなくといったところですが、サイズがやや大きめ。ただ卓上のソースの出が著しく悪くて、この辺も普段の客入りの悪さを示唆しているような気がしてなんだかなぁ・・・

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2016.09.12

炙り@北千住 ~ つけ麺中盛

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 北千住駅西口から徒歩5分くらい。駅前のアーケード街から北へ延びる「宿場町通り」を進んで、ミニストップのある角を左に曲がると「つけ麺」の幟が見えます。ほぼ5年ぶりの再訪で先客2、後客5。

 券売機ボタン先頭の「つけ麺(780円)」を中盛(+50円)で注文。他に濃厚ラーメン、塩つけ麺、まぜそばなど。

 店内は奥行きがあり、かつ割りとゆったりと作られていて、L字型カウンターが13席と4人掛けテーブル1卓。厨房内にはスタッフが2人。水セルフ。チャーシューをせっせと店内で炙っているので、その香りが店内にかすかに漂ってきます。

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 つけ汁の外観は一昔前の「またお前か」。もっとも「またお前か」のトレンドが濃厚鶏白湯に移って久しいので、もはや「昔懐かし」のカテゴリーなのかもしれませんが。魚粉のざらつきはほとんど感じられず、わずかにとろみがある程度。

 店の能書きによると「とんこつ・鶏ガラをベースに特殊技法で約10時間煮込み、煮干し・サバ節・かつお節をブレンド」とありますが、味わいはかなり動物系が強めで、かつ心持ち甘め。化学調味料不使用が売り物のようですが、かえしがきつくて味がかなり濃いのであまり無化調とか健康とかをウリにしても意味がない気がしますが、この手のつけ汁にしてはくどくは感じないあたりが無化調効果なのかも。

 つけ汁の中には薄いメンマと刻み玉ねぎ、刻みネギが少々と海苔。麺の上に炙り入りのチャーシューが2枚。そのまま齧るより、つけ汁に浸したほうが肉の旨味が増してくる感じ。

 麺は自家製で太麺ストレートでつるつるした口当たり。堅いわけではありませんが、噛み応えはしっかりしていて気に入りました。つけ汁の絡みも申し分なし。麺の量は明示されていませんでしたが、中盛でちょうどいいくらい。デフォルトだと物足りないかも。

 いたって無難かつ安心して食べられる一品です。次は濃厚ラーメンで。

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2016.09.11

牛とじ丼@松屋

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 2016年9月6日から新発売の「プレミアム牛とじ丼」。 端的に言えば「プレミアム牛丼」の卵とじ版。

 既存の商品を極力転用して追加的な食材は最小限に留め、現場のオペレーションにも多大な負担がかからないように配慮された、いかにも松屋らしい新商品。それでいて単価はプレミアム牛丼の380円から550円とぐっと上がりますから、売れれば松屋としては笑いが止まらないでしょう。

 とはいえ、これが今までなかったのが不思議なくらい完成度が高くて、個人的には高評価。

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 スープが付いてきたのを不審に思ったのですが、卵とじにすると自然体でも卵と出汁とで「汁だく」状態なので、確かにスプーンのほうが食いやすいかと。

 ちょっと甘くてくどい嫌いがなくはないので、途中で付属の「松屋黒胡麻焙煎七味」をかけてみましたが、どうも山椒の香りが飛んでいるようで、たいして変化せずにがっかり。でもその辺は松屋なので目を瞑ります。

 なお、「化学調味料、人工甘味料、合成着色料、合成保存料を使用しない、無添加の身体に優しい自然の味」が売り文句になっていますが、そんなことは松屋に全く期待していないでそこそこ美味い物を安く出していただければ十分です。

 13日10時までライス大盛りサービス中。

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【観戦記】16年2nd第11節:浦和 2-0 鳥栖 ~ 負ける時はとことんつまらない、瓦斯時代に先祖返りしたふっかちゃん

・浦和が良かった時間帯、スタジアムが沸き返るような時間帯は長くはなかったものの、それ以上に鳥栖が良かった時間帯はほとんどなし。結果・内容とも文字通りの完勝でしたが、面白かったかとなるとちょっと怪しい。

・それでも内容で優に相手を凌駕しながら決定機を外しまくって負けてしまうよりは、流れの良い時間帯にパンパンと点を取ってそのままグダグダ模様で逃げ切ってしまうほうがナンボかマシ。鳥栖はロングボール攻撃やセットプレーが得意で何かと交通事故のような失点を喰らいやすい相手だが得点力が高いわけではないので、畳みかけるように奪った2点目がこの試合を決定づけたといっていいでしょう。

・この試合で最も評価したいのはスタメン構成。「展望」で”ミシャがここで名ばかりの「ベストメンバー」を連ね、判で押したような選手交代を繰り返すようだと、今年ももう終わりかなという気がしてなりません”と述べましたが、それは全くの杞憂に終わり、ルヴァン杯での高木やズラタンの活躍をきっちり反映させたスタメンにしてきました。もちろん2ndステージでコンスタントに活躍している那須もそのまんま。

・興梠も遠藤も五輪から戻ってきたらポジションがなくなってたって、1stステージ終了時には全く考えられなかった事態。李なんてちょっとルヴァン杯でベンチに回っただけなのに簡単にポジション取られてるし。ミシャ5年目にしてようやく浦和も選手層が厚くなったことを実感できる日が来た、っちゅーか5年もかかったんか(つД`) でもリーグ戦で優勝するチームは本来こうでないといけない。超遅まきながら浦和にもついに好循環が発生。

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・鳥栖は基本4-3-1-2ながら、守備時は単純に4バックが左右にスライドするのではなく、高橋が最終ラインに下がって5-3-2っぽくなる陣形。序盤は2トップが猛然と前から圧力をかけてきましたがさほど長続きはせず、基本リトリート主体。ただボールを失ってからの攻守の切り替え&帰陣が滅茶苦茶早く、浦和はなかなか決定機らしい決定機も作れないまま時間が徒過しました。

・ズラタンがキム・ミンヒョクに厳しくマークされてイマイチボールを収めきれないためか、浦和の攻撃はサイド主体。それでも20分過ぎに右サイドから武藤クロス→高木→森脇、左サイドから宇賀神→ズラタンが惜しかったくらい。

・ただ鳥栖の5-3-2はカウンターを意識して2トップが前残り気味のためか、5-3と2の間に往々にして穴が開いてしまう場面がしばしば。よって柏木や阿部はもちろんこと3バックすらいとも簡単にドリブルで持ち上がる場面が目立ちました。1点目は柏木、2点目は阿部が持ち上がったところが基点になっており、そこから関根へパスを出して鳥栖の堅陣に風穴を開けた格好。

・1点目は柏木→関根を契機に右サイドからボールを繋いで、突如中へ入ってきた宇賀神が仕上げ。宇賀神のゴールは左からカットインしてシュートがお決まりの構図で、中をぶち抜いたのはあまり記憶にありません。宇賀神に上手く繋いだズラタンのポストプレーもお見事。

・2点目は阿部→DFの間で関根キープ→武藤が裏を取ってゴール。武藤は後半にもズタランのパスを受けて裏に抜ける絶好機がありましたが、ここは林がかろうじてセーブ。

・守備が堅い相手に得点を奪うのに時間はかかりましたが、守備は試合も大詰めになって鳥栖が放り込み攻撃を始めるまではほぼ完璧。危なかったのは序盤に森脇のクリアミスで豊田にシュートを撃たれたのと、1点先制直後に浦和左サイドから藤田クロス→カビルヘッドがあったくらい。

・鳥栖の攻守の切り替えも早いが、そこは浦和も全くひけを取らず。ロングボールには那須や槙野が防波堤となり、一人が抜かれそうになった際のカバーリングも素早く、終盤までは全くと言っていいほど鳥栖のストロングポイント(=サイドから豊田への放り込み)を出させず。序盤こそ鳥栖の強烈なプレッシャーの前に多少怪しげな場面が散見されましたが、多少涼しくなってきたこともあってか選手の動きは概して良かったと思います。

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・2点先制したこともあってか、浦和は鳥栖にあえてボールを持たせてカウンターを狙うような格好に。鳥栖は以前ほどロングボールを多用せず、きっちり繋いでからのサイド攻撃が主になっていますが、残念ながら高い位置に守備ブロックを敷いて待ち構える浦和を崩しきれるほどビルドアップは上手くなく、FWにボールを繋ぐこともままならず。フィッカデンティ監督(以下「ふっかちゃん」)は選手を代えたり、多少布陣をいじったりしていましたが、戦局は全く好転の気配なし。

・ところが浦和も浦和で2点先取後にわかに前線が活気づいているのに、好調の高木とズラタンを下げて興梠&李を投入。戦況とは無関係の予定通りの交代なのでしょうが、この交代を契機に浦和の攻勢も尻すぼみに。試合の大勢に影響はありませんでしたが、カウンターに最適の2者を同時に下げる必要は全くなかったはずで、どう見ても悪手でした。良い流れを自分でぶち壊す悪い意味でのミシャスタイルは今なお健在。

・AT突入も近づいてくると浦和の運動量は激減し、中盤でのプレッシャーは消失して最終ラインも下がってしまい、陣形は間延びして興梠&李が最前線で孤立状態。

・こうなると鳥栖は両サイドから放り込み放題。それでも那須や槙野を中心になんとか弾き返していましたが、とうとう最後に浦和右サイドから富山クロス→谷口に決定機を作られてしまいました。西川の好セーブで事なきを得ましたが、鳥栖相手にもっともあってはならない逃げ切り様。鳥栖の力攻で痛い目にあった悪夢のような場面の数々が何度もフラッシュバック。1点差だったらさぞかし心臓に悪かったかと。

002

-----ズラタン-----
--高木----武藤--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--那須--森脇-
-----西川-----

得点:41分 宇賀神、44分 武藤

62分 高木→興梠
62分 ズラタン→李
72分 柏木→青木

・2得点とも関根が関与。関根は試合を通じて対面の吉田と互いに良さを消し合う格好になり、相手をぶち抜いての見せ場はありませんでしたが、そういう見せ場は作れなくとも他の選手を活かす仕事ができる辺りに関根の成長を感じました。梅崎が残念ながら長期離脱してしまったので、今後控えの駒井の出番も増えるかと思いますが、他人を使える点で今の駒井は関根や宇賀神に大きく差を付けられています。

・高木は得点こそありませんでしたが好調をキープ。前半一度左サイドを抜かれそうになり、高木が猛然と戻って来て穴を塞いだ場面がありました。武藤ならこういうプレーをコンスタントにこなしますが、往々にして守備をさぼりがちだった高木がやったことに感☆RUI! これで高木はスタメンを獲るべくして取った気がしました。

・出場はなかったもののタイ遠征帰りで中3日。代表合宿中に小破して別メニューだった柏木の出来が心配でしたが、取り立てて大きな問題はなくこれまた早めの時間帯にお役御免。酷使度合いからすればミシャは一番最初に柏木を下げてもいいくらいのはずなんだがなぁ・・・

・ズラタンに代わって投入された興梠の不振は深刻。普段ならありえないボールロストでカウンターのピンチを招いたり、裏に抜け出せそうなところで相手を振り切れなかったりと散々。せめて守備に入り回ってくれればいいものを、そういう風にも見えず。昨年も東アジア杯で酷使されたのが祟って不振に陥った時期がありましたが、広島戦&G大阪戦辺りまでに立ち直れるかなぁ???

001

---カビル--豊田---
-----鎌田-----
-福田--高橋--キムミヌ-
吉田-谷口--ミンヒョク-藤田
------林-----

59分 カビル→富山
65分 鎌田→早坂

・この日のふっかちゃんは「負ける時はとことんつまらない」瓦斯時代そのものの負け方。いったんビハインドに陥ると瓦斯以上に手駒がないからどうしようもないのでしょうが、負けているのに交代枠を余して終わるのは鳥栖サポからすれば納得がいかないでしょうなあ。もっともあれだけ選手をホイホイ放出してしまうと出せる駒がそもそもいないのでしょうけど。

・カビルは相手の対応が軽いと一気に弾き飛ばしてシュートに持って行きそうな感じは漂わせてはいましたが、この日は終始森脇とやりあってファウルを犯しまくっただけでお役御免。いかにも豊田との連携が悪く、過程はどうあれ最終的に豊田に点を取ってもらうという鳥栖のコンセプトから遊離しているような気がしました。ふっかちゃんが採ってきた手前使わざるを得ないのかもしれませんが、現状なら早坂や富山のほうがまだマシな気が。

・キム・ミヌは天皇杯で負傷したようで、フェイスガードを付けて強行出場したものの全くの不振で宇賀神や槙野に抑え込まれて何もできず。選手層が薄いと出来の悪い選手がいても代えるに代えられないのは実に辛い。

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2016.09.10

らーめん涌井@大師前

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 尾竹橋通り沿い。東武大師線の高架のすぐ北側。先客5、後客4。

 券売機はなく、メニューを見て先頭の「正油らーめん(750円)」を注文。後払い。他に「みそ」「油そば」「つけ麺」など。ランチサービスなし。

 店内はL字型カウンター10数席と店奥に5席くらい。厨房内にはスタッフが2人。

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 スープは豚骨中心でしょうか。この手のラーメンにしてはかえしがきつくないのはありがたい限り。逆に背脂の量はこの手のラーメンにしては少なく、背脂の甘みを味わいたい向きにはちょっとがっかりかも。

 麺は若干細めのストレート。スープとの相性は何ら問題なく、絡みも良好。

 具に大きくて薄くて崩れやすいバラ肉チャーシュー、メンマ、刻みネギ。

 途中でなぜかこの手のラーメンには付き物の胡椒を投入して完食。悪くはないのですが、デフォルトだと具がしょぼく、麺の量も若干物足りない気がしてコストパフォーマンスはあまり良くありません。

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2016.09.09

らーめん 詩@蕨

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 蕨駅東口にある「ザ・プライス(元イトーヨーカドー)」から駐車場を挟んだ向かい。3年ぶりの再訪で先客ゼロ、後客5。

 券売機ボタン先頭の「醤油らーめん(720円)」を注文。麺は太麺と細麺が選べるとのことで細麺で。他に塩、味噌、鶏白湯、つけ麺など。ランチサービスなし。

 もともとは鶏白湯推しだったはずで、店先の看板にも鶏白湯が一番人気と書いてありますが、店内の能書き等を見る限り、今は特に鶏白湯を推しているようには見えず。

 店内はL字型カウンター10席強。水セルフ。厨房には若い店主と若い男性アシスタント。前回来た時は若奥さんが乳飲み子をおんぶしたまま奮闘していましたが、今は子育ての最中なのかな?。

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 卓上のウンチク書きを見ると、スープはかつお節、さば節、煮干、昆布、鶏ガラ、りんごを使っているとのこと。若干魚介系が前に出ていますが、魚介系と鶏ガラのバランスが良く、いかにも万人受けしそうな出来。

 惜しむらくはかえしがちょっときつい。一口二口啜る分には問題ありませんが、飲み進むにしたがってしょっぱく思うようになってしまいました。

 また表面のネギ油(?)もコクを加えるというにはちょっと多すぎるかと。卓上に自家製千住ネギ油が置いてあるので、この油がウリのつもりなのかもしれませんが、ちょっとやりすぎ。

 麺は浅草開化楼のやや細め&ごく緩い縮れ入り。スープの絡み具合&相性は上々。程よい噛み応えで文句なし。逆に言えば太麺は合わないのではないかと。

 自家製チャーシューは柔らかくて、しかも肉の旨みをしっかり保っていてこれまた上出来。極太メンマはさくっとした歯応えでやや甘目。面白いのは具にナスが入っている点。他に白髪ネギ、青ネギ、海苔。

 卓上に揚げネギ、ネギ油、柚子胡椒、おろしにんにく、一味、魚粉、胡椒などを用意。アクセントとして一番合いそうな揚げネギを途中で入れてみましたが、予想通りこれがばっちり嵌りました。ネギ油との相性が格別。

 好きな方向性だけれども微妙に惜しい感じで満点は付けられませんが、メニューが多く、かつ無休でやっているのでおいおい再訪することでしょう。帰りに半分玉子無料券をもらいましたし。

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【展望】16年2nd第11節鳥栖戦

(鳥栖の現状)

・1stステージの不振が祟って年間順位こそ勝ち点38(10勝8分9敗)の10位に沈んでいますが、2ndステージでついにフィッカデンティ監督(以下ん「ふっかちゃん」)の指導が開花。いつの間にか勝ち点を21(6勝3分1敗)も荒稼ぎして、川崎や浦和をわずか勝ち点1差で追走し、2ndステージ優勝すら狙える位置に付けています。

・昨オフになぜかふっかちゃんとの契約を見送った瓦斯は、とうとう年間勝ち点でも鳥栖にぶっこ抜かれ、全く立場なし(笑)

・1stステージでは全くと言っていいほど点が取れずに残留争いに片足を突っ込んでいましたが、2ndステージでは「上位チームでは得点は少ないほう」といったくらいまでに得点力不足は解消。もともと守備は堅いチーム(リーグ総失点24はJ1最少)なので、僅差の勝利を積みかさねて勝ち点を伸ばしています。

(戦力)

・昨オフはマガン鳥栖騒動でふっかちゃんの就任が遅れ、ふっかちゃん仕様の選手が採れなかったこともあってか、夏の移籍期間での動きは積極的。

・まず鹿島で出番を失っていたDF青木を補強。さらにFWエル・カビル、MFタハールを獲得。前者はモロッコ、後者はアルジェリア(イギリス国籍)と、ふっかちゃんの伝手なのでしょうが、いずれもJリーグでは過去実績のなさそうな地域の出身者。鳥栖の外国人選手はユンジョンファン時代から韓国人だらけで、たまに韓国人以外の外国人が来てもほとんど使い物にならなかったような記憶が・・・

・ただせっかく採った三人とも即スタメンとはいかず、カビルが前節ようやくスタメン出場したのみで、他はベンチ止まり。カビルもまだコンディション調整途上かついかにも周囲と連携不足のようですが、ガチムチの突進系FWぽく見えるけれども、意外に周囲が使える選手みたいで。

・さらに不可解なのは鳥栖が夏の移籍期間に選手を大量放出したこと。ペク・ソンドン&チェ・ソングンは外国人枠を空けるための放出と目されますが、坂井・丹羽・楠神・岡本・菊地など1stステージで出番のなかった選手をことごとくレンタルで放出。あまりにもドライすぎるふっかちゃんの割り切った姿勢はミシャと正反対。どちらも選手の見切りが滅法早い点は同じですが・・・

・当然ながらこれだけ選手を出してしまうと手駒は薄くなりますが、そこはふっかちゃんも覚悟の上で当然のようにスタメン固定。しかもクソ暑くて選手の消耗が早い時期にも関わらず、ふっかちゃんが交代枠を余して終わるのは日常茶飯事で、一枚も代えずに終わることも。それで結果を残しているのだから恐れ入ります。

(戦術)

・フォーメーションは一貫して4-3-1-2。前回対戦時にはキムミヌが故障でベンチ外となり、さらに鎌田がU23トゥーロン遠征で不在で中盤の駒を欠いているせいか、いつもの4-3-1-2ではなく、基本4-2-2-2。但し、守備時は右SHチェ・ソングンが下がって5-3-2という布陣を敷いてきましたが、今回はとりたてて変則的な布陣を敷いて来ないかと。瓦斯時代もわざわざ浦和対策を敷いて自爆しましたし。

・また前回対戦時の鳥栖は自陣を固めてひたすら守っているだけでしたが、今やチーム状態が一変していて積極的にガンガン前からプレッシャーをかけてきます。川崎の自由なパス回しを許さなかったくらいに強烈。

・攻撃はサイドでしっかりボールを繋いでのクロス攻撃一辺倒。特に左サイドの福田&吉田の連携で縦にボールを運んで、吉田→豊田が生命線。さらにセットプレーに強いのも相変わらず。「最終ラインからいきなり豊田目がけてのロングボール&セカンドボールを拾っての連続攻撃」というユン・ジョンファン以来の武骨なスタイルから転換するのに時間を要しましたが、ふっかちゃんが残留争いに片足を突っ込みながらもブレずにやり続けたことでついに開花。

・やっていることは瓦斯時代と本質的にはそんなに変わらない気がしますが、「堅実で勝ち点は稼げるけど滅茶苦茶退屈」といった瓦斯時代のふっかちゃんの印象が一変して結構スピーディーで面白いサッカーになったように見えるのが不思議。

・おそらく瓦斯よりも鳥栖のほうがかなり運動量が多く、守備が組織立っている上に3ボランチを中心とした守備ブロックの寄せが一段と早いのが鍵なのかも。ボールを奪ってからの縦に早い攻めはもともと鳥栖の持ち味。選手の頑張りが判りやすい運動量の多さ&素早い攻守の切り替えが鳥栖のサッカーを面白くしている気がします。

・ただFK(キッカーはキムミヌor高橋)にしてもサイドからのクロスにしても太田ほどの精度は望めない。それゆえかなりマシになったとはいえ点はあまり入らないのが悩み。

(浦和の対応)

・前回対戦時は「何が何でも勝ち点1奪取」を決め込み、ボールボーイも巻き込んで徹底抗戦を続けた鳥栖を攻め倦んでのスコアレスドロー。FCソウルとの激闘を終えたばかりなのに、その試合と全く同じスタメンで鳥栖戦に臨み、しかも交代枠を余らせるという大愚行を重ねた末に鳥栖の思惑通りの塩試合になってしまいました。今のところこの試合が個人的には今年ワーストの試合。

・今回は前回ほど酷くはありませんが、代表でタイ遠征帰りが3名(西川・柏木・遠藤)、槙野が怪我明け。しかも代表組不在のルヴァン杯で高木を筆頭に普段のベンチ組が良い働きを見せたため、ミシャもスタメン構成に良い意味で頭を痛めるかもしれません。言い換えれば、ここでいつもの「ベストメンバー」が名を連ねるほうが不思議。

・さすがに鳥栖はFWに高さがあって、しかもクロス攻撃をストロングポイントとするチームなので宇賀神CBを続けるのは無謀で、怪我明けの槙野なり代表帰りの遠藤なりがCBに入らざるを得ないでしょう。

・悩ましいのは前3人。どこからどう見ても興梠は五輪出場後調子を落としており、神戸戦ではボールの収まりも悪ければ判断も悪いという惨状。一方絶好調の高木は鳥栖の怒涛の寄せの前にどこまでやれるのか、ただでさえガツガツ来る相手は苦手なだけにいきなりスタメンは難しいかも。鳥栖相手にスーペルな仕事が出来れば言うことなしですが。

・またタイ遠征には帯同したものの、途中小破&別メニューだった柏木のコンディションが心配。ルヴァン杯で柏木の代わりに出場した青木がいかにもCH然とした八面六臂の活躍を見せていただけに、柏木の状態が芳しくないなら青木スタメンで差し支えない気が。もっとも青木の持ち味は柏木と明らかに違うので、戦術のアジャストが必要になりますが。

・とにもかくにもルヴァン杯の快勝を受けて鳥栖戦はスタメン&選手交代が非常に楽しみ。逆に言えばミシャがここで名ばかりの「ベストメンバー」を連ね、判で押したような選手交代を繰り返すようだと、今年ももう終わりかなという気がしてなりません。

・とにかく前回対戦は何の参考にもならず、面白い試合になるかと思います。

------------------------------------
<前節:鳥栖 1-0 新潟>

---豊田--カビル---
-----鎌田-----
-福田--高橋--キムミヌ-
吉田-谷口--ミンヒョク-藤田
------林-----

得点:64分 豊田

66分 エル・カビル→富山
90+2分 鎌田→早坂

<前回:鳥栖 0-0 浦和>

---早坂--豊田---
ペクソンドン----チェソングン
---福田--高橋---
吉田-谷口--ミンヒョク-藤田
------林-----

8分 早坂→富山
81分 ペクソンドン→菊地(菊地がCBに入って完全に5バック化)

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2016.09.08

多伊夢@大師前 ~ 旨辛肉つけ

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 東武大師線大師前駅から環七通りを渡り、西新井大師前交差点を南へ入ってすぐ。先客ゼロ、後客3。もともと日暮里駅前の再開発ビル内に出店していましたが、人通りの割に家賃が高すぎたのか、予想通り長持ちせずにこちらへ移転したもの。

 店内の券売機でボタン先頭の「旨辛肉つけ(790円)」と「小ライス(50円)」を注文。辛さは小辛・中辛・大辛の3段階で中辛に。日暮里時代は太麺or平打ち麺を聞かれましたが、こちらでは選択の余地なし。

 なお場所柄を考えてか「つけ」は日暮里時代よりも40円値下げ。また以前のメニューは「つけ」一本でしが、こちらでは「旨辛肉煮込みめん」との2本立てにした模様。といっても辛いメニューしかないので、店を覗き込んだもののメニューを見て恐れをなして立ち去って行った老夫婦も。

 店内はL字型カウンター9席のみ。紙エプロンのサービスあり。水セルフ。

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 ぐつぐつと煮えたぎった状態でつけ汁が登場。唐辛子がストレートに辛く、店頭に「小辛でも辛めなので、初めは小辛をオススメします!!」と注意書きしてあるのも頷けます。麺を浸けすぎると辛くて食べにくいし、慎重を期したつもりでもやっぱり辛いので小ライスで緩和(苦笑)。個人的には中辛がかろうじて美味しくいただける範囲内。

 ただちょっと旨味過多かなぁ。味わいが少々単調で飽きが来るのが早い。つけ汁の具は豚バラ肉(以前は牛カルビだったので、ここでコストカットか・・・)がほとんどで野菜がほとんどないのも飽きの早さに繋がっているのかも。

 麺は強い縮れ入りの太麺。つるつるした食感ですが、堅めの仕上がりで歯応えが強く気に入りました。

 近隣の五反野に極めてよく似た趣向の「カレツケグレ」があって人気を博しており、ここも品は悪くないのでこの場所なら長続きしそう。

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2016.09.07

東京じゃんがら@浦和美園

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 いつの間にかイオンモール浦和美園1Fに「じゃんがら」が出来ていました。もっともこの店は「じゃんがら」の支店ではなく、日本レストランエンタプライズとのコラボ店という位置づけ。試合日といっても平日の夕方の中途半端な時間帯のせいか、好立地にも関わらず先客は赤者中心に5~6人程度とガラガラ。一応店内にレッズのレプリカやマフラーを飾ってありました。

 券売機はなく、着席してメニューを見て、あえそば「まぜちゃん(780円)」を注文。大盛り無料サービスなので大盛りで。

 SC内店舗なので当然テーブル席主体。見通しが効かないので席数は良く判りませんでしたが、結構な大箱です。

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 青ネギがわずかに彩りを添えているだけで、概ね茶色が支配する地味な外観。細かく刻まれたチャーシュー、刻み玉ねぎ、海苔、メンマ、そして魚粉といったところでしょうか。

 ひとしきりまぜまぜし、さらに二度三度と天地をひっくりかえして早速試食。麺は並太ほぼストレート。あえそばにしては細く、弾力性が強く韓国冷麺のようにびよーーーんと伸びます。ただそうはいってもやや柔らか目の仕上がりで、好みからは外れていました。あえそばで麺が好みじゃないと地獄ですな(つД`)

 また大盛りだとタレはやや少なく感じるかも。「油そば」ではないせいか、醤油味が際立つあっさり目の味わい。ただ単調で飽きやすいので、途中で卓上のラー油を少々投入。あえそばがウリの店ではないので、味変に使えそうな調味料が少ないのは致し方なし。

 SCのラーメン店に多くを期待するほうが間違っています(´・ω・`)ショボーン

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【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第2戦:タイ 0-2 日本 ~ 勝つには勝ったが、ぼちぼちかつての主力選手に別れを告げる時じゃないのかなぁ?

・スタメンに抜擢された原口と浅野の活躍で2得点&完封勝ちと結果は文句ありませんが、数々のチャンスをフイにしただけでなく、これといって有効な攻め手がない相手に決定機を作られるなど守備面の不安感は拭えず。相手が弱くて事なきを得ただけで、UAE戦からそんなに良くなったようにも思えない、なんだかなぁな試合でした。

・前半のタイは4-4-2で自陣にブロックを作って守るものの、サイド攻撃に弱いことを早々に露呈。先制点はまさにそのサイド攻撃が実ったもの(酒井宏→原口ヘッド)で、その後にも浅野→本田の絶好機(本田がまさかの空振り)があり、それを執拗にやり続ければよかったはずなのに徐々にフェードアウト。

・スピードがなくて縦に攻められず、やたら中へ入りたがる本田と、サイドに流れがちな浅野の作るスペースで何をするでもなく、しょっちゅうボールを失う香川。サイド攻撃に不向きで狭い中、中でやりたがる選手を二人も抱えていたら、そりゃフェードアウトするわなぁ。チャンスメークの役回りができなくても、せめてフィニッシュで大仕事をやってくれればいいのですが、それもままならず。

・とにかく怪しいことで知られる主審なので1点リードでは心もとなく、是非とも追加点が欲しいはずなのにハリルホジッチはなぜか不振の香川も本田も放置。タイが後半半ばを過ぎてから前に出て来て陣形がスカスカになったところでスピードがある武藤を入れるのかと思いきや、それも躊躇。遅まきながら浅野がタイCBのミスを突いて加点したので事なきを得ましたが、ハリルホジッチってひょっとしてミシャより選手交代が下手なのではないかという疑惑がムクムクと。

・使い物にならない香川と本田を尻目に大活躍したのが原口。代表では久しぶりに本来の左SHで起用され、「ペッカーの申し子」たる所以を随所で発揮。しかもすっかり当たりには強くなり、浦和初期では全く考えられないほど守備にも献身的で、最後の最後まで大奮闘。ハリルホジッチが原口を差し置いてコブダイを左SHに置いたのはいったい何だったのか?

・UAE戦で醜態を晒した大島は早々に見切りをつけられ、この試合は山口をスタメン起用。C大阪に復帰後も特に別格の働きを見せるわけではなく、すっかりJ2に馴染んだ感のあった山口だけに非常に心配でしたが、意外にも無難な出来。その一方ミスが目立ったのが長谷部。山口&長谷部の組み合わせだと広範囲へのパス出しができないのには目を瞑らざるを得ないのだから、せめてしっかり守ってくれよと思うのですが。

・怪しい、怪しいと評判だった主審。森重がボールの空気圧にクレームを付けて主審に確かめてもらったところ、主審は問題なしと判断してなぜか森重がイエローをもらう一幕も。まるで「ぬいぐるみを投げ入れてチャレンジしたものの、チャレンジ失敗」みたいなイエローで大笑い。でも結局のところ非常に変だったのはこの判定だけ。このレベルの不可解さならJリーグでもあるだろうに(苦笑)。

-----浅野-----
原口---香川---本田
---山口-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:18分 原口、75分 浅野

82分 浅野→武藤
85分 本田→小林
90分 原口→宇佐美

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2016.09.06

うかんむり@練馬 ~ 博多水炊きらーめん

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 西武池袋線練馬駅の南、練馬警察署南交差点で目白通りを渡って南東へ入る。商店街も尽きてマンションやアパートが目立つ一角にあります。先客ゼロ、後客5。

 店内の小さな券売機ボタン先頭の「博多水炊きらーめん(750円)」を注文。他に「鶏つけそば」「追い鶏節の中華そば」「汁なし担々麺」など。ランチサービスはご飯ものが50円引きになるだけ。

 店内はカウンターが縦に2本(4+3席)と2人掛けテーブル2卓。水セルフ。厨房は店奥にあって様子はうかがえず。卓上には調味料の類が一切ありませんでした。

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 スープは鶏の旨味たっぷり。やや濃い目でかつ心持ち甘めの味わいですがなんと無化調で、さらに豚骨・魚節も一切使わず、博多水炊きの製法をもとに作っているんだとか。美味さに惹き込まれてついついぐいぐいと飲んでしまいました。

 麺は細いストレートタイプ。デフォルトで堅めの仕上がりで、ややぱさつき加減ながら歯応えしっかり。ただこのスープだともう少し柔茹でが好きな人もいるかも。麺の量は130gとやや少ないせいか替玉(150円)がありましたが、もともと麺の量に比べてスープが多くはないので、替玉は不向きだと思います。よって量が欲しい場合はご飯ものをつけたほうが良いかと。

 チャーシュー代わりに鳥つくね、ささみ、そしてモモ肉が麺の上にちょこんと。モモ肉はひと手間かけて皮を炙ってあってラーメンの具では勿体なく酒のつまみにしたほうがいいくらい。他にきくらげ、刻みネギ。

 鶏白湯にはもはや飽き飽きしていますが、それとは若干趣きが異なる一杯で気に入りました。他のメニューで再訪してみます。

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2016.09.05

つけめん屋 赤羽京介@赤羽

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 赤羽駅西口、イトーヨーカドー裏。かつてラーメン店の入れ替わりが激しかったところですが、この店は長続きしていてなんと7年ぶりの再訪。長続きしているだけあってそこそこの人気店になっていて先客8、後客7。一時は店内に待ち客も発生しましたが、後続が少なくて退店時には空席が目立ちました。

 券売機ボタン先頭の「京介つけ麺(780円)」を注文。値段が7年前と変わっていないのにもびっくり。水曜日だけ大盛り無料サービスをやっていて、それ以外は大盛+100円。なお券売機ボタンはラーメンと半々で、豚骨醤油や醤油ラーメンを出してはいますが、ラーメンを注文した客は4人だけでした。

 店内は5席と小さめのカウンターに4人掛けテーブル2卓、2人掛けテーブル1卓。これも7年前から全く変わらず。厨房内にはオヤジが2人。接客係若いねーちゃんが一人。

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 つけ汁は判りやすいどろどろ・ざらざらの魚粉大量混入型動物魚介系。表面に浮いた背脂も少々。店の案内によると「とんこつ、鶏がら、昆布、煮干、長ネギ、玉葱等の厳選した素材を使って、煮込んだ豚骨スープがベース」とありますが、豚骨がかなり前に出ているせいか、味わいはちょっと重いかなぁ。くどいとまでは行かないものの。またかえしもきつめで総じて味が濃すぎる嫌いあり。

 つけ汁の中には角切りチャーシューと太めのメンマ。海苔はともかく、刻みネギがないのは重さに拍車をかけている気も。

 麺はほぼストレートの太麺。やや堅めの仕上がりで表面はつるつるしていて食感が楽しく、噛み応えもしっかり。濃厚つけ汁もがっつり絡みます。麺量表示は見当たりませんでしたが、大盛りにしなくても特に不足感なし。

 これといった個性はないけれどもいつでも安心して食べられる定番的な一品。東口と違って西口はこれといったラーメン屋があまりないのでそれなりに繁盛しているのかも。

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【観戦記】16年ルヴァン杯準々決勝第2戦:浦和 4-0 神戸 ~ 高木無双! やったね豊パパ、明日はホームランだ(^_^)/

・序盤の出来は芳しくなく、峻希にバー直撃弾を浴びる一幕もありましたが、終わってみれば神戸の見せ場はこれだけ。点を取らないと話にならない神戸を尻目に、前半も終わり頃になって浦和がカウンターで先制した後はほぼ一方的な浦和ペースの試合となり、神戸に負傷者が出たことも相まって4-0の大勝。客入りは19,253人と芳しくありませんでしたが、今年の浦和には珍しい大量得点&完封勝ちというケチのつけようがない結果で準決勝進出が決まりました。

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・第1戦で神戸はアウェーゴールを2点も取られて負けたので、第2戦ではとにかく2点以上取らないと話になりません。神戸は立ち上がりから猛然と前からプレッシャーをかけて来ました。

・浦和はとにかく負けなければ良いし、神戸相手には自爆さえしなければ負ける可能性は低いことも判り切っています。ゆえに落ち着いてボールを回せば良いものを、予想以上に神戸の出足が凄まじかったのか、あるいは代表戦で埼スタのピッチが傷んだのが良くなかったのか、序盤は攻めきれずに、あるいはそれ以前にパスミスを犯してカウンターを喰らいかかる場面が目立ちました。運動量も第1戦よりガタ落ちでしたし。

・いうなればリーグ戦で神戸にしてやられたのとほぼ同じ状況で、峻希のバー直撃弾が決まっていれば浦和に動揺が広がりかねなかったような気がします。中坂→峻希にやられかった場面は、なんで対面の関根が峻希を離して傍観しているのかが不思議でしたが。

・しかし、神戸の決定機は結局これだけ。この日は非常に蒸し暑いのが災いしてか、神戸の猛プレッシャーは90分どころか前半半ばまでも持たず。レアンドロや渡邉は3連戦使い詰めで疲労の色が濃く(渡邉は特にしんどそうで、たまに良い位置でボールを持って前を向いてもシュートは明後日の方向へ)、出場停止のペドロに代わって出場した中坂は対面の宇賀神に手も足も出ずに実力不足を露呈。神戸に燃料が残っていた序盤に1点も取れなかった時点で神戸の勝ち目は限りなく薄くなってしまいました。

・一方浦和は第1戦同様ロングボールで神戸最終ライン裏を狙う攻撃が目立ちましたが、一度も裏に上手く抜けられず。チャンスらしいチャンスは前半半ばに高木のカットイン→武藤シュートがあったくらい(惜しくもシュートブロックされる)。

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・流れが芳しくなかっただけに、先制点が実に貴重。藤田のロングスローをGK大谷がパンチングで逃れてからのカウンターが炸裂。武藤が前で潰れて青木が前線へ展開した時点で2対1となり、関根→高木と繋がって高木が落ち着いてゴール! 神戸は点を取らないといけない焦りからか、リスクマネジメントが壊滅的でした。こういうカウンターを浦和は良く喰らうんだよなぁ・・・(自嘲)。

・こうなると現金なもので、あれだけさっぱりだった浦和の攻撃が俄然活性化。怒涛の波状攻撃の過程で峻希が高木を後ろから倒してしまいPKに。阿部が難なく決めて2点目。青木のクロスに高木は合わせるだけという状況だったので、峻希も已むに已まれず後ろから押してしまったのでしょうが。

・2点先制されて準々決勝突破が非常に難しくなったためか、ネルシーニョは前半傷んだ伊野波を早々と諦めて後半頭から東を投入。全く聞き覚えがない選手だと思ったら、なんとユース上がりの新人で、哀れにも出場してすぐにズラタンに吹き飛ばされてしまいました。このレベルの選手に高木や関根の相手をさせるのは無謀極まりなく、事実上ネルシーニョもタオルを投げたも同然なのでしょう。

・高木の2点目はその東をドリブルであっさり剥がしてのもの。もっともそれ以前に藤田が自陣深いところでボールを取られているのがアウトなのでしょうけど。

・最後は関根がこれまたあっさり東を交わして、エリア内でどフリーの李が仕上げ。

・結局神戸との3連戦は2勝1敗。代表&怪我人でスタメン構成が難しかったルヴァン杯で2勝というのは実に皮肉なもの。いつのもミシャスタイルとは芸風を変えて概して縦に早い攻めが多く、ズラタンや高木がそのスタイルに適していたのでしょう。神戸との3連戦を踏まえ、相手に応じて出方を変える、出方の変化に見合った選手を使うことで、ややもすれば戦術&選手起用共硬直的なミシャが一皮も二皮も向けてくれればいいのですが。

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-----ズラタン-----
--高木----武藤--
関根-阿部--青木-駒井
-宇賀神-那須--森脇-
-----大谷-----

得点:39分 高木、43分 阿部(PK)、60分 高木、84分 李

63分 ズラタン→興梠
72分 高木→李
75分 武藤→石原

・それにしてもスーペル高木には恐れ入りました。高木のシュート精度が著しく向上しているのには心底びっくり!。昨年数々のお膳立てをことごとくぶち壊し、あまつさえPKまで外したのは何だったのか!あれがコンスタントにできればかつての原口ばりに、ミシャの理想とするコンビネーションによる崩しが今一つ機能しない時のオプションとして使えそうな気がします。特にドン引き相手を力づくでこじ開ける道具として。

・阿部のPKは安心して見ていられます。徳重が先に動いたのをしっかり見て、ちゃんとその逆に蹴ってますし、しかも仮に読んでいてもなかなか取れそうにないコースに蹴っています。阿部もお疲れでPKを蹴るのもしんどそうでしたが、過去阿部がPKを譲って何度死んだことか(´・ω・`)ショボーン

・青木がいかにもCHっぽい動きで中盤を支配しだしました。青木は前に出てナンボなのでとても阿部の代わりにはなりませんが、柏木が代表帰りでコンディション良くないようなら、鳥栖戦はそのまま青木でいいような気がします。

・終盤、駒井がいかにも祭りに加わりたさげにドリブルでどんどん中へ入って行って、シュート撃てずに結局ボールロスト。気持ちは判りますが、ありゃあかんでしょうに。でも今日は90分出来たことと、守備に戻るべき時にちゃんと戻ってただけで良しと思いますが。

・石原が久しぶりに出場。意外にもハイボールに強いところを見せ、李の得点時にもちゃんとDFを引き連れて李にスペースを作っているので悪くはないのですが、性格的にか、あるいは単に歳のためか、久々出場の割にギラギラしたものがないのが残念。

・大谷は前半一回キックがそのまま相手に渡ってしまう一幕があっただけで、後は終始安全運転。杏果の埼スタ降臨どころか、今年は緑ユニすらないのが残念か。

・珍しいことにミシャが前半30分に退場処分。ズラタンが削られたのにお咎めなしだったことに抗議した際、バックスタンドから見てもはっきりと判るくらいあからさまにピッチ内に乱入していましたから退場やむなしでしょう。あれがセーフだったら、ピッチの端をかすめただけで退場させられた森脇の立場がない(笑)。

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-----レアンドロ----
--渡邉----中坂--
小川-ニウトン--藤田-峻希
-高橋祥-伊野波-岩波-
-----徳重-----

HT 伊野波→東(故障による交代?)
56分 中坂→松村
65分 小川→松下(故障による交代)

・ニウトン獲得後、藤田はあまり試合に出てないせいか、投げ込み不足で肩が出来てないみたいで、鳥栖時代より球威・コントロールとも衰えた気がしました(サッカーの話です)。そして見せ場だったはずのロングスローがまさかまさかの浦和カウンターの引き金に。

・悪いことは続くもので、怪我明けながら左WBでスタメン出場した小川が後半故障退場。自ら崩れ落ちるようにピッチに倒れてしまったので、ちょっと心配。

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2016.09.04

濱之家@舎人

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 日暮里舎人ライナー舎人駅から東へ。斜向かいにマルエツ足立入谷店あり。先客、後客ともゼロ。

 屋号から察しがつくように横浜家系をウリにしている店で、店内の券売機ボタン先頭の「ラーメン(700円)」を麺堅めで注文。ランチサービスはなく、ライスも有料(100円)。激辛の「ラーメンメキシコ」や味噌、つけ麺といったメニューも。

 店内は郊外店らしく広々としていてテーブル席主体。カウンターは厨房に向かって7席しかなく、他は4人掛け、2人掛けテーブルが3卓ずつと6人掛けが1卓。さらに店奥に小上がりがあり、夜はちょい呑み屋になっている感じ。厨房内にはいかにも足立区風の兄ちゃん、ねーちゃん。

 卓上にはおろしニンニク、豆板醤など。

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 豚骨出汁、かえしとも弱めで総じてライト家系といった感じですが、その割に脂だけ多くてバランスが良くありません。これだけ脂がきついとライスは合わなさそう。

 麺は太麺ほぼストレートで、堅め指定で若干堅めといったところ。麺箱は見えませんでしたが、一般的な家系の麺よりも心持ち細い気がしました。また丼が小ぶりなせいか、量も少ない気がしました。

 具はチャーシュー、ほうれん草、海苔三枚と標準的。

 クォリティーはナンチャッテ家系と大差ない気がしますが、ナンチャッテ家系より明らかにコストパフォーマンスが良くないのが泣きどころ。といっても、この辺りはこれといったラーメン屋がないからなぁ・・・

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2016.09.03

萬馬軒@新宿3丁目

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 甲州街道が新宿御苑の下へ潜るトンネル入り口近く。先客ゼロ、後客1。

 店内の券売機ボタン先頭の「味噌らーめん(790円)」を注文。他に辛味噌、醤油、味噌つけ麺等。ランチサービスとしてライス無料の他、味噌のみ野菜増量可能。

 店内は横長カウンター6席のみで席間狭小、かつ外に開け放ちなので限りなく屋台に近い居心地。小さい店なのに厨房にはオッサンが二人いて、片方はいかにも大将然。

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 厨房でせっせと炒め物を作っているのが判りましたが、ラーメンの上には炒め物だけではなく、後乗せの白髪ネギなりチャーシューなりまであってびっくり。デフォルトでこれだけあるのに野菜増量したらどんなんやねん・・・ メンマはちょっと臭みがあって蛇足感は否めず。

 炒め物はもやし、キャベツ、タマネギといったところでひき肉はほとんど見受けられず。もやしの水気が出ない程度の程よい炒め具合。

 炒め物どっさりな割にはスープはさほど脂っぽくないのも気に入りました。味噌が出汁の旨みをかき消してしまうほど自己主張するわけではなく、味噌自体も甘くも辛くもなく非常にバランスが良く取れていて、ついついぐいぐいと飲んでしまいました。

 麺は緩い縮れ入りの太麺。一般的な味噌らーめんの麺よりも心持ち太く、もっちりとした食感で悪くはないのですが、スープが濃厚というほどでもないのでバランス的には並太がベターな気も。また野菜が多いせいか、麺は少なく感じました。といっても全体量はかなり多いのでご飯はなくても差し支えありません。ただ野菜を片付けるにはライスがあったほうがよさげ。

 古典的な味噌らーめんといった趣がする無難な一杯で、駅近・中休みなし・無休と非常に便利なので、何かと重宝しそう。

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2016.09.02

【閉店】昭和歌謡ショー@庚申塚

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 都電庚申塚電停から南へ。庚申塚交差点そば。約6年ぶりの再訪で先客2、後客2。店先に「わ」の看板が掛かっていますが何かの判じ物なんでしょう。

 券売機はなく「中華そば(800円)」を注文。昔は他に「地球の塩」があるだけでしたが、いつの間にかメニューが激増していて、白醤油そば、白タンメン、白醤油つけ蕎麦など。後払い。

 店内はI字型カウンター5席のみと狭小で、カウンター裏のスペースもあまりありません。厨房はオヤジ一人が奮闘。BGMとして屋号通り昭和の歌謡曲が流れていましたが、昭和といっても「夏色のナンシー」→「青い珊瑚礁」→「ゆれて湘南」と50年代のメドレー。「昭和」を売り物にする店って30年代をイメージするところが多いのですが、30年代みたいな貧乏臭さがない昭和は実に良い!

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 絵にかいたような古典的なルックスの醤油ラーメン。鶏がら(大山鶏)ベースであっさりした味わいというところまでは古典的な醤油ラーメンと似ていますが、無化調ゆえか後味がすっきりしていたり、かえし(島根の井上古式醤油とのこと)に良い意味で甘いとか酸っぱいだとかの妙な自己主張がなくて出汁の味を美味く引き出していて、トータルの味わいは古典的醤油らーめんのそれとは随分違うような気がしました。

 麺はほぼストレートでやや細め。堅くはないのですが噛み応えは案外しっかりしており、スープの絡み、啜り心地とも良好。

 具はチャーシュー、細めのメンマ、ナルト、青菜そして海苔。

 白タンメンを頼んだ人が麺少な目を注文したところ、店主は「バランスが崩れるから麺は残してくれ」と注文を断っていました。薄味ながらかろうじて物足りなさを感じないレベルに仕上げているので、バランスのとり方が難しいのは良く判ります。

 この出来なら「とげ抜き地蔵」から流れてきた爺さん婆さんにも受けること間違いなし。逆に言えばやたら濃い味に慣れてしまった人には物足りないかも。

 

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【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第1戦:日本 1―2 UAE ~ 謎の選手起用、謎の選手交代、バンザイ突撃の連続。これじゃ勝てない。

・清武FK→本田ヘッドで序盤に幸先良く先制したものの、直接FK一発&PKで逆転負け。主審がどうにも胡散臭く、浅野のゴールが認められない一幕もありましたが、試合内容はとても勝利に値するものではなく、主審がまともだったとしても引き分けが精々といったところ。

・ハリルホジッチ監督は「中東の笛」に不満タラタラみたいですが、この敗戦は半ば以上監督の責任でしょう。ピッチ内に入って猛抗議していたのになんらお咎めがなかった「中東の笛」にはむしろ感謝すべきかと。

・まず大島のスタメン抜擢は大失敗。柏木が小破したので、大島をいきなりA代表デビューさせましたが、2失点にモロに関与。緩い横パスを取られてカウンターを喰らい、1失点目の遠因になったのはともかく、3人で囲みながらボールを奪えず、思わず足を引っかけてPKを取られた場面は噴飯物。また2失点に関与した場面のみならず、そもそも全然守備の役に立っていないのが困りもの。

・また柏木に代わる後方からのパスの出し手として期待されたようですが、大島は狭いところにびしっと通す川崎型であり、柏木のような広角に散らすタイプではないので、柏木の代役になりようがない気も。逆に言えば柏木ってA代表の中ではちょっと格が落ちる風にみられても致し方ないクラスなのに、いつの間にかおいそれと代えが効かない存在になってしまったのかと思うと少々複雑。

・大島のスタメン抜擢大失敗に続いて謎だったのが選手交代。同点に追いつかれた辺りから日本の攻撃は糞詰まり状態だったので、逆転された時点でミシャなら「狂気の三枚替え」を敢行していたような気がしてなりませんが、どうも選手交代が下手なのはハリルホジッチも似たり寄ったりみたいで(笑)

・逆転に成功したUAEはエリア内中央をしっかり固めていましたが、前半からクロス攻撃に弱い側面を再三見せていたのでサイド攻撃がUAE攻略の鍵になるだろうと思っていたのですが、代えたのはサイド攻撃の基点としては前目の選手の中では比較的マシだった清武。しかも投入したのはカットインからのシュートしかない宇佐美。これでただでさえ中央に集まりがちな日本攻撃陣がますます中央に集まってしまい、堂々「渋滞ジャパン」が完成。

・笑ったのはスペースがなくなった状況下での浅野投入。浅野にどうしろと???

・ようやく典型的なサイドアタッカーである原口投入を決断したかと思ったら下げたのはなんと大島で、原口ボランチという奇想天外っぷり。「渋滞ジャパン」の元凶と目される香川を90分引っ張るか、フツー・・・

・謎の選手交代の連続で、UAEエリア内で敵味方入り乱れての大渋滞が発生。UAE守備陣がしっかり守っているところに細かくパスを繋ぎ、ドリブルを仕掛けてなんとか突破しようとする「バンザイ攻撃」の連続ではそりゃ勝てませんわ。

・サイド攻撃は専ら両SBからのクロスのみでSHの加勢がないので相手も読みやすく、しかも中にロクなターゲットがいないので全部簡単に跳ね返されてそのまま試合終了。スピードがあるFWはいるけど、高さがあって事故を起こせそうなFWを一人も選んでいないのが不思議でなりませんが、ハーフナーも豊田もアジアレベルですら通用しそうにないということなのか?

・最終予選かつホームで手痛い一敗を喫し、フランスW杯の頃みたいにアジアの出場枠が1.5しかなかったらいきなり黄色信号が灯ってしまうところでしたが、幸いにも今はまだまだリカバリーできる範囲内。この一敗で久しぶりに痺れる最終予選が帰ってくるっちゅーのも悪くないと思いますが(苦笑)。

-----岡崎-----
清武---香川---本田
---大島-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:11分 本田、20分 ハリル、54分 ハリル(PK)

62分 清武→宇佐美
66分 岡崎→浅野
75分 大島→原口

・ハリルのFK、コースは甘かっただけに西川が弾ききれなかったのは残念。微妙に逆を取られてしまいましたし。PKに対して全くかすりもしないのは相変わらず(´・ω・`)ショボーン

・またそのハリルFKを与えた場面、大島の横パスをカットされていきなり2対2を作られるって、勝っているチームとしてどうなの? またこの場面に限らず、この日もスピードがある相手に対して両CBに怪しげな対応がチラホラ。ロクなCBがいないのはさすがに監督の責任ではありません。ザッケローニ時代からずっとそのまんまで、日本サッカーの何かが間違っているのでしょうなぁ・・・

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2016.09.01

チャーチル@川口並木

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 西川口駅から線路沿いに南へ。京浜東北線からも良く見えますが駅から近いわけではなく、自宅から西川口駅へ行くルートから遠く外れているので近所の割には案外往訪機会がなく、1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客1。

 580円と格安の「日替わりランチ」を注文。以前は10食限定だったはずですが、その縛りはなくなったのかな? またメニュー構成も大幅に変わっていて、以前は日替わり以外はAランチとBランチだけだったところ、チキン南蛮・豚生姜焼き・デミグラスハンバーグ・カレーライスなどの定番っぽいメニューが並ぶ格好に。またライス無料サービスは健在ですが、ホットコーヒーorウーロン茶のサービスはなくなった模様。

 以前のAランチ・Bランチは共に日替わりでも週替わりでもなく固定メニューみたいでしたし、またBランチだと一気に1180円に跳ねあがって超割高だったのでメニュー見直しを余儀なくされたのでしょう。

 店内は4人掛けテーブル席3卓と小上がりに4人掛け4卓。他に店なんて全然ない、およそ人が通りそうにない立地なのでデリバリー中心の店っぽいのですが、店内はそれなりに広々。

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 この日の日替わりはチキンソテーと若鶏の唐揚げ。もちろん味噌汁付き。いずれも外観から想像できる範囲内の味わいで可もなく不可もなし。ただ割と薄味なのが気に入りました。ご飯が皿ではなく茶碗で出てきて箸で食べられるのは大助かり。

 ボリュームアップを兼ねてかナポリタンとフライドポテトまで付いてきましたが、ご飯のおかずとしてのフライドポテトは重すぎてちょっと困りもの。

 メニューが増えたのは大いに結構なことで、また思い出したように再訪することでしょう。

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【TV観戦記】16年ルヴァン杯準々決勝第1戦:神戸 1-2 浦和 ~ 大幅駒落ちにも関わらず、ほぼフルメンバーの神戸にまさか(?)の完勝

・西川・柏木・遠藤が代表招集で離脱し、槙野・平川が故障離脱中。特にレギュラーCBが2人いないためスタメン構成が非常に難しくなったルヴァン杯初戦。

・そしてふたを開けてみるとスタメンにはCBが那須と森脇しかいない一方、サブにはなぜかCBが3人もいるという珍構成。さらに興梠と李がベンチスタート。これを見た時にはまたしてもミシャが「慣れない面子で慣れないフォーメーションを組む」、往々にしてカップ戦でやらかしがちな悪癖を出してしまったのか!と思い込んで頭がクラクラ。

・一方の神戸はGKと左WBを入れ替えただけでほぼフルメンバー。こりゃ土曜日のリーグ戦で完敗を喫したばかりの相手に大苦戦は免れないだろう、昨年の新潟戦のように第2戦を待たずして事実上準々決勝敗退が決まってしまうような事態が避けられれば御の字といった、いたって消極的というか退嬰的な姿勢でテレビの前に座っておりました。

・ところが意外や意外、試合の入りこそ芳しくなく、またGK大谷の大チョンボで同点に追いつかれる一幕もありましたが、終わって見れば試合はほぼ浦和ペースで推移しての完勝。敢えて難癖をつければ後半追加点を取って、事実上準々決勝勝ち抜けを決めてしまえなかったのが惜しまれるくらい。リーグ戦の完敗を受けてミシャも選手達も修正すべきところをしっかり修正したのが目を惹きました。もっとも神戸が主審と森脇相手に苛立って自爆を繰り返したのにも助けられた気もしますが。

・スタメンこそ見慣れない面子がゾロゾロ並んでいましたが、フォーメーションは奇策を弄さず、いつもの3-4-2-1。ただペドロ・ジュニオールと対峙する左CBに宇賀神を配したのにはびっくり。宇賀神はお世辞にも屈強とは言い難く、それこそペドロとの競り合いで吹き飛ばされたら一巻の終わりでCBは無理すぎるとばかり思っていたのですが、なんとなんと宇賀神がペドロ相手に大善戦。高さ勝負を仕掛けてくる相手ではないのも幸いして、ここはミシャの大博打が成功。

・また土曜の対戦では神戸の3トップ、特にレアンドロへの対応が甘々で、レアンドロにいとも簡単にボールキープを許したのがカウンターを喰らいまくる一因になっていましたが、さすがに今回は那須ががっつりレアンドロに食らいつきに行きました。右サイドでは再三森脇が渡邉と小競り合いを繰り返しながら完封。左では宇賀神が善戦。この辺はリーグ戦の敗戦を受けての修正がはっきり確認できた部分。

・さらに土曜は浦和の動きが概して芳しくなく、ボールを失った直後の高い位置でのボール奪回なんてほとんどできませんでしたが、今回はそこも修正し、前半はセカンドボールを浦和が一方的に回収。2点目は高い位置からプレッシャーをかける姿勢が産んだもの。ここは中3日で神戸はほぼ同じ面子だったのに対し、浦和は相対的にフレッシュな面子が多かったのが効いたのかも。

・もっともさすがに後半はプレスが効かなくなり、最終ラインも下がってしまいましたが、中盤スカスカになりかかったところで青木が大奮戦。

・守備のテコ入れが奏功した一方、攻撃もこの面子でできることを完遂。さすがにこれだけ面子が入れ替わるとビルドアップのぎこちなさは否めず、手数をかけた厚みのある攻撃なんて期待薄だっただけに、那須からの縦ポン一発による先制点(神戸最終ライン裏へ飛び出した武藤→ズラタンスルー→高木)は実に貴重でした。その後も高木が神戸最終ラインへ飛び出すチャンスがあり、再三裏狙いをちらつかせたのが神戸の守備陣形の間延びを誘い、前半の浦和優勢をもたらしたのかも。

・追加点はショートカウンターから。伊野波→峻希へのパスを高木がカットしてズラタンがゴール=土曜日の神戸にやられたパターンをそっくりそのまんまお返し。

・神戸の守備網に引っかからない攻め口で早めに先制点が入り、大谷の大チョンボで同点に追いつかれてもさほど時間を置くことなく突き放しに成功。よって浦和が慌てて攻めざるを得なくなる必要がほとんどなくなり、神戸の狙い=カウンターを浴びる可能性も低くなった。守備は土曜の敗戦を教訓にそれなりに修正。煎じ詰めればこの日の完勝はそういうことなのでしょう。

-----ズラタン-----
--高木----武藤--
関根-阿部--青木-梅崎
-宇賀神-那須--森脇-
-----大谷-----

得点:6分 高木、41分 ズラタン

66分 ズラタン→李
66分 武藤→興梠
90+4分 梅崎→加賀(故障による交代)

・この日1ゴール1アシストと大活躍の高木。落ち着きがあって視野が広く、走りこむべきところに走りこんで、ピンチにはしっかり自陣深くまで戻ってくる。別人ではないのか?と訝しくなるくらいの出色の出来。無理にドリブルで突っかけて潰され、DFに詰め寄られるといとも簡単にボールを失い、往々にして守備はサボりがちといういつもの高木は何処へ??? この出来がコンスタントに発揮出ればスタメンとまではいかなくても途中投入の一番手にはなると思いますが。

・一方、興梠は五輪出場で調子を落としてしまったのか、高木→興梠の決定機でシュートが枠にすら飛ばなかっただけでなく、終盤何度かあったカウンターチャンスで李との呼吸が合わずにチャンスをフイに。李共々、中盤スカスカになってきたところで運動量回復を企図して投入されたようなものなので、守備という最低限の仕事はやっていたかと思いますが、興梠不振は土曜日の敗戦の一因でもありちょっと残念。

・残念といえば大谷。森脇からのバックパスを受け、猛然と詰めて来たレアンドロに対して余裕をかましすぎたのが仇となってボールを奪われる大失態。西川ですらたまーにやらかしてしまう、GKからでもしっかりボールを繋ぐミシャスタイルにありがちな大チョンボで、当の大谷のみならずパスコースを作ってやらないDF陣の責任も問われるのでしょうが、そもそも勝っている局面で無理に繋ぐ必要があるとは思えず。なんでこうなるの?欽ちゃんならずとも首をひねらざるを得ません。

・試合終了間際に梅崎が負傷退場。このところWBの優先順位で宇賀神・関根はおろか駒井にさえ抜かれてしまった感がある中、久々のスタメン出場で90分なんとか無難に終わろうとしていただけに、長期離脱に至らねばいいのですが。

・ミシャは試合終了直前の宇賀神に難癖をつけていますが、これは甚だ疑問。もっとも「我々は4点、5点取って、今日で試合を決定づけなければいけないゲーム」だったのは同意しますが、そこで責められるべきは前述の興梠であり、後半立ち上がりの高木→武藤の逸機でしょうに。特に武藤の逸機は埼玉県じゅうの寿司屋が三枝ばりに椅子から転げ落ちたかと

-----レアンドロ----
--渡邉----ペドロ--
松下-ニウトン--三原-峻希
-高橋祥-伊野波-岩波-
-----徳重-----

得点:35分 レアンドロ

HT 松下→相馬
59分 三原→藤田
59分 渡邉→中坂

・代表招集のGKキム・スンギュに代えて徳重。また左WBには土曜に故障した田中雄に代えて途中から投入された松下を据えただけでほぼフルメンバーの神戸ですが、全くいいところなく敗戦。決定機は試合開始直後に阿部の横パスをカットしてからのカウンターと、後半浦和のラインコントロールが乱れてレアンドロが裏抜けに成功した場面くらい。

・浦和の最終ラインが下がった後半はボールを支配する時間が長くなりましたが、ボールを持たされると攻め手がないのが神戸の現状。ネルシーショの早め早めの選手交代もどれ一つとして効果なし。怪我明けの相馬はいかにも試合勘なさげでしたし。

・この日笑ったのが82分のペドロの退場。神戸に不利とみられる判定が相次いで、後半渡邉・レアンドロ・ペドロと立て続けにイエロー。森脇と直接対峙せざるを得ない渡邉はもちろん、至る所でちょろちょろ森脇が神戸の苛立ちに関与しているのがミソ。とうとうペドロが傷んで転がっている森脇を蹴ってしまい、2枚目のイエローで退場。

・さすが相手、特にブラジル人選手を苛立させる能力だけはワールドクラスの森脇。これで第2戦にペドロは出場停止。森脇は実に良い仕事をやってのけました。痛がって転んでいる森脇はブービートラップみたいなもので触ったもの負け。チームメイトですら触らないのに(苦笑)。

・峻希は相当関根が苦手かな? 序盤に関根にいきなりぶっこ抜かれ、その後も岩波共々関根&高木のコンビネーションに翻弄され続けました。

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