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2016.10.31

秋葉らぁめん 丸久@末広町

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 銀座線末広町駅から蔵前橋通りを西へ。妻恋坂交差点の手前にありますが、通りからちょっと北へ引っ込んだところにあってわかりにくいか、女将さんが店先で呼び込みをやってました。先客4、後客1。

 店内の券売機ボタン先頭の「丸久らぁめん(750円)」を注文。メニューは「丸久つけめん」との2本立て。ランチサービスはありませんでしたが、サイドメニューの「大葉おにぎり」が目を惹きました。

 店内はL字型カウンター10席のみ。厨房内にはオッサン二人。

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 スープは豚骨ベースの塩味ですが、生姜やニンニク、さらに若干ラー油を垂らし、白ゴマを添えるなどあれこれ手を加えすぎたせいか、結局のところなんだかインスタントラーメンのスープっぽくなってしまい残念至極。もっともスープは濃いながらもしょっぱさを感じるわけではなく、飲む意欲を殺がれるほどでもないので悪くはないと思います。

 麺はやや太めの縮れ麺。つるつるとした食感が心地よく、おまけに硬めの仕上がりで濃いスープによく合ってまずまず。

 やたら大きなチャーシューは柔らかくて崩れやすいタイプ。コリコリした大きめのきくらげや小梅に山頭火の影響を感じさせます。他にメンマ、海苔、刻みネギ。

 蔵前橋通りの南側は結構なラーメン激戦区になっていますが、北側となると秋葉原駅から巡ってくる人もぐっと減って飲食店には難しい場所だと思いますが・・・

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2016.10.30

【TV観戦記】16年2nd第16節:磐田 0-1 浦和 ~ 誰も喜ばず、2ndステージ優勝も形ばかりの表彰式で終える(苦笑)

・虚しい、実に虚しい。既に年間2位以上が確定してCS出場権を獲得済みなので、2ndステージを優勝したからといって賞金がもらえる他は何か特典があるわけではなし。またステージ優勝してもCSで勝たなければ何の意味もないことは昨年嫌ほど経験しています。

・「浦和の目先の目標=年間勝ち点1位」であることが選手・スタッフどころかファン・サポーターにまで浸透しており、磐田に勝って2ndステージ優勝を果たしても試合後の様子は普段のリーグ戦の1勝とたいして変わったところはありませんでした。もちろんスポンサー様の顔を立てて一応表彰式はやりましたが、式は実にあっさりしたもので森脇のスベリ芸は封印。

・同日川崎も勝ったため、川崎との勝ち点差は1のままで年間勝ち点1位確定は最終節まで持ち越し。最終節で勝てば文句なく年間勝ち点1位となり目先の目標達成で埼スタは沸き返るのでしょうが、そうなったからといって公式イベントは何もないという摩訶不思議な状態(=誰も喜ばないのに公式イベントだけあった磐田戦後と真逆)に。現行の2ステージ制の珍妙さがこんな形で浮き彫りになろうとは(苦笑)。

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・試合は90分を通じて磐田に何もさせず、どこからどう見ても浦和の完勝。ただ1点がなかなか入らず、しかも1点しか入らなかったのでセットプレーなど事故っぽい形で点を取られやしないかと最後までハラハラしましたが、磐田から見れば「絶望的に遠い1点」だったかもしれません。それほど力の差は歴然としていました。

・磐田は前節出場停止だった森下がスタメンに復帰し、森下・大井・藤田の3バックを組むのかと思いましたが、蓋を開けてみれば布陣はここ数試合と同じ4-2-3-1で森下が左SBに。また特段浦和向けに変わった手を打った様子もありませんでした。

・そんな磐田に対し、浦和は序盤から攻勢。なにぶんジェイが全く守備をしない(その分トップ下の川辺が消耗を強いられる)のが祟って、磐田は浦和の最終ラインにほとんどプレッシャーをかけてこないので、浦和は両WBへワイドに展開してからの攻撃が目立ち、遠藤→関根→興梠でいきなり決定機(シュートはバー直撃)を演出。

・また興梠が再三磐田最終ラインの裏取りに成功したのが効いてか、磐田の最終ラインが下がって陣形は次第にルーズになり、攻守の切り替えが遅いことも相まってバイタルエリアがゆるゆるに。そこを使ってショートカウンターから武藤・柏木・高木と相次いで際どいシュートを放つも得点ならず。好位置で得た柏木FKもポスト直撃。駒井が上手くサイドを抉った場面もありましたが、高木も興梠もシュートをブロックされてしまいました。

・ただ浦和も攻撃に手数がかかってしまうと磐田が低い位置に作る守備ブロックを前に苦しむ傾向が強く、後半は李投入まで高木クロス→興梠ヘッドの決定機くらいでこれといったチャンスは作れず、戦況は膠着状態に。

・磐田は残留争いしているとはいえ、16位名古屋との勝ち点差が3あるので浦和戦で勝ち点1でも積み上げられれば万々歳とばかりに前に出て来なくなり、両SHもサイドの守備に専念。ほとんどの時間帯で守備に奔走させられてヘロヘロになったアダイウトンを66分に下げてより一層専守防衛の構え。

・とはいえ、序盤から浦和のワイドな攻撃で守備ブロックを左右に振り回され、深い位置でボールをなんとか奪い返して攻めに出ようとしたらすぐに奪い返されて守備に戻らざるを得なくなるの連続だったので磐田の消耗は相当激しかったと思います。駒井が縦に抜け出してからのクロスを武藤がヘッドで決めてついに浦和先制。

・その後は前に出て来ざるを得なくなった磐田相手に武藤や途中投入のズラタンが裏抜けに成功してGKと1対1になる絶好機がありましたが、共にカミンスキーが阻止。さらに駒井クロス→関根ヘッド、CKから遠藤ヘッドという好機もものに出来ず。

・決定機はいくつもありながら1点しか取れないので非常に気持ちが悪い試合展開になってしまいましたが、磐田の攻撃は非常に絶望的。前半の磐田は浦和の前からのプレッシャーに気圧されて全くビルドアップが出来ず。ジェイやアダイウトンへのロングボールで打開を図るが、共にボールが収まらず。無理なミドルシュートを放つのが精一杯。

・後半ショートカウンターで数的優位で浦和ゴールに迫る場面が1回ありましたが、ジェイに槙野がしっかり付いてシュートを撃たせず。頼みのセットプレーも不発というかそもそもCKを2つしか取れていませんし。終盤森島を入れるも思うようにパワープレーの形に持ち込めず。

・アホほどあった決定機を一つしか決められなかった攻撃陣の出来は正直褒められないと思いますが、槙野や森脇が苛立って無理な攻撃を仕掛けるような場面はありませんでした。当然「いつでも点が取れる」とばかりに相手を舐めたようなプレーは一切なし。ジェイを擁してとにかく一発がある相手なので、最後の最後までリスクコントロールを怠らず、集中を切らさなかった守備陣が称えられて然るべき試合でしょう。

-----興梠-----
--高木----武藤--
関根-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:72分 武藤

68分 高木→李
80分 武藤→ズラタン
87分 柏木→青木

・小破して前節出場しなかった柏木、右足つま先を痛めている関根とも何の問題もなく今節スタメン出場。

・ここ2試合遠藤はアデミウソン、ラファエル・シルバと立て続けに1対1でやられてしまいましたが、今回は全く危なげなし。ただセットプレーでの好機は今回も決められず。年を通じて何回も得点機があるのになぜか一点が遠い遠藤。

-----ジェイ-----
アダイウトン--川辺---太田
---上田--宮崎---
森下-大井--藤田-山本
-----カミンスキー----

66分 アダイウトン→齊藤
73分 宮崎→松浦(川辺がボランチへ)
84分 上田→森島(2トップ化。4-1-3-2?)

・ずっと守備させられて、しかも後半半ばを待たずに代えられたアダイウトンには爆笑。アダイウトンがボール奪っても深い位置から単騎突破しかなかったから、浦和の複数人にあっという間に囲まれてジ・エンド。一回だけ駒井の裏に抜け出しましたが、遠藤が無難に対応して終了。ジェイへのクロスの供給源がこの有り様では浦和から勝ち点を取るのは難しかったかと。

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2016.10.29

【閉店】和華蘭亭@西川口

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 西川口税務署の南、西川口公民館の向かい。先客、後客ともゼロ。

 外観どおり、長崎ちゃんぽん&皿うどんが売り物の店で、卓上のメニューを見て「長崎ちゃんぽん(800円)」を注文。ランチタイムは+50円でライスが付きますが、普通ちゃんぽんだけでもお腹一杯になると思って割愛。

 麺類は他に皿うどんと焼きちゃんぽん、ごはんものもチャーハンとあんかけごはんがあるくらい。メニューの大半は長崎ゆかりの一品料理やおつまみで、どちらかといえば夜の居酒屋としての営業がメインなのかも。

 店内は4人掛けテーブルが2卓と2人掛け2卓。年かさの天守が一人で切り盛り。

 壁には長崎の観光ポスターがベタベタ貼ってあるだけでなく、V・ファーレン長崎のポスターも。しかも関東近辺のアウェーゲーム日程までわざわざ取り出して貼ってあるので、結構ガチな長崎サポが店に出入りしているのかもしれません。

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 スープは割とあっさりめでしょっぱくはなく、動物系出汁と具から溶け出した旨味十分。ついついぐいぐいと飲んでしまいます。

 麺は長崎から直送の「唐あく麺」だそうですが、残念なことにちゃんぽんを食べる機会があまりないというか、長崎へ行ったときくらいしか食べないので、その有難味は良く判らず。

 具は豚ばら肉、えび、いかげそ、ちくわ、かまぼこ、きくらげ、にら、キャベツ、モヤシ等。ボリュームはさほど多い感じもしなかったので、ライス付きでも良かったかな。

 近場で本格的なちゃんぽん食べられる貴重な存在ですが、駅から遠い住宅街の中にあって、いかにも近所の人しか来なさそうな立地の上に、如何せんメニューが少ないのでランチタイムにリピーターを確保するのは大変な気が。

 

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2016.10.28

鶏のチリソース定食@松屋

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 松屋で2016年10月25日(火)10時より発売再開された「鶏のチリソース定食(630円)」。昨年も販売されていた模様。

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 「ジューシーな鶏もも肉を鉄板で焼き上げ、豆板醤の辛味と生姜を利かせた特製チリソースをたっぷりかけたボリューム満点な逸品」との触れ込みだが、鶏の味はパサパサとは言わないまでもジューシーにはほど遠く、鶏の旨みはほとんど感じられずに超淡白。その淡白さをなんとかチリソースでごまかしたとしか言いようがなく、結果としてご飯にチリソースをかけているのと大差ない。

 松屋の期間限定ものとしてはかなり不味い部類。以前食べた「トマチキ定食」も美味くなかったし、松屋は鶏メインの料理の開発は苦手かな? しかも松屋にしてはやや高いのも減点材料。

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【展望】16年2nd第16節磐田戦

(磐田の現状)

・勝ち点33(7勝12分13敗)で年間13位。1stステージは勝ち点23の8位で終えたものの2ndステージの失速が著しく、2ndはわずか勝ち点10(1勝7分7敗)と降格が決まった福岡&湘南よりわずかにマシといったテイタラク。そのため磐田も残留争いに巻き込まれてしまい、降格圏にいる16位名古屋との勝ち点差はわずかに3。

・残留争いの渦中にある4チーム(磐田・甲府・新潟・名古屋)には失点が多い共通点がありますが、磐田はこの中では比較的点が取れるチーム。ただそれも1stで稼いだ分が多く、2ndは得点力に大差がなくなった反面失点の多さが目立っています。

・2ndステージ総得点15のうち8つがジェイ。1stステージのジェイは故障がちだったにも関わらず6ゴールを上げており、判りやすすぎる「ジェイ頼みの○サッカー」を演じています。J2ではそれが猛威を振るったわけですが、J1ではそんな単純なやり方では時間の経過と共に勝てなくなってしまうという、これまた判りやすい経緯を辿っている模様。J2でも上位チームの中では失点が多いほうで、その欠点が徐々に顕わに。

(戦力)

・磐田との前回対戦は何分ホーム開幕戦(第2節)だったので、磐田の主力も若干異動が見られます。

・伊野波を放出したため駒不足に陥っていたCBに、5月になってパパパパフィーパパドプーロスを獲得。元ギリシャ代表なのにオーストラリア国籍を持っていてアジア枠で登録でき、しかも無所属だったのでタダ。こりゃええわ!と思ったのですが、どうも名波流に合わないのかしょっちゅうイエローをもらっています。さらに直近故障した模様で前節名古屋戦はベンチスタート。

・1stステージは昇格組にしては好成績だったためか、夏の移籍期間の補強はなし。8月にMF小林祐希がオランダ1部ヘーレンフェインへ移籍したものの、その穴埋めもせず、それまでボランチだった川辺をトップ下に配転。ボランチにはそれまでサブ組だった上田を起用。

・一時GKカミンスキーやCB大井が故障した苦しい時期もありましたが、現在は主力に目立った怪我人はなし。

(戦術)

・2ndステージ途中で3-4-1-2を試行したものの結果が出なかったためか、第13節から再び元の4-2-3-1に回帰。もっとも4バックに戻したのが大井とパパドプーロスが共に不在だった時期と重なっているので、戦術上の理由ではなく窮余の一策なのかもしれません。右SBに本来SHの山本康を起用している羽目に陥っている辺りもいかにも苦しげ。

・磐田の攻撃は両サイドからジェイ、あるいはせいぜい左サイドから走りこんでくるアダイウトン目がけての放り込み一辺倒。流れの中からはほぼそれしかないと言っていいほど徹底しており、時間が経過して戦局が煮詰まってくると両サイドはもろにクロスマシーン化。ゆえにジェイが封じられれば磐田は手も足も出ませんが、それでも何とかしてしまうのがジェイの恐ろしいところ。当然ながらセットプレーでもジェイの高さは脅威。

・一方守備はそのジェイの存在が重荷に。なにせ守備をほとんどしない。それゆえ最終ラインは裏を取られるのが怖くて思い切って押し上げられず、必然的に陣形は間延びしがち。中盤のスペースを選手たちが駆けずり回って対処できるうちはいいものの、終盤はガス欠してどうにもならず。磐田の総失点49のうち12失点が75分以降に生じているのは偶然ではないでしょう。また前回対戦時に磐田がコンパクトな布陣を維持できたのはジェイが後半途中からの出場だったというのもその傍証になるかと。

(浦和の対応)

・前回対戦はホーム開幕戦で1-2の敗戦。最終ラインの構成に試行錯誤していた時期で、「森脇-槙野-遠藤」と並べてみたものの森脇左CBが大失敗に終わり、自爆で試合をわざわざ難しくての敗戦。ACLを睨みながら選手をローテーションしたものの、これまた上手く行かず、さらに選手交代も全く機能しないと負ける要素てんこ盛りでした。

・今の浦和はその時期とは置かれている状況が全く違って基本メンバー構成は安定しており、しかも選手を少々入れ替えても何の問題もありませんから、前回対戦は全くと言っていいほど参考にならないでしょう。

・ただルヴァン杯優勝の代償は殊の外大きく、前節は宇賀神が負傷欠場。柏木もベンチスタートになって出番なしに終わり、さらに関根は右足つま先を負傷したまま無理やり出場している状態。また新潟戦の出来を見ると森脇や武藤の調子が明らかに下降線に入った模様。

・従って磐田戦も故障者の状況、選手のコンディション如何で多少メンバーの入れ替えがあるでしょう。宇賀神が復帰できず、関根も無理となるとかなりメンバー構成が苦しくなります。またジェイ対策として那須をCB中央に据えるかもしれません。

・駒井の裏をアダイウトンに徹底的に突かれると非常に厄介ですが、逆にアダイウトンは前目に残りがちで守備が緩慢なので駒井が磐田左サイドを蹂躙しまくる可能性も十二分にあり、このサイドの攻防が見どころ。また前述のようにジェイが守備をしないため、磐田が不用意に最終ラインを上げて来たところで遠藤なり阿部なりの縦パス一本で興梠に裏を取らせるのも有効でしょう。

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<前節:名古屋 1-1 磐田>

-----ジェイ-----
アダイウトン--川辺---太田
---上田--宮崎---
中村-大井--藤田-山本
-----カミンスキー----

得点:47分 ジェイ

70分 宮崎→松浦
79分 アダイウトン→齊藤
90分 ジェイ→森島

※CB森下が出場停止

<前回:浦和 1-2 磐田>

-----齊藤-----
アダイウトン--小林---太田
---宮崎--上田---
中村-森下--大井-櫻内
-----カミンスキー----

得点:30分 太田、82分 ジェイ

69分 アダイウトン →ジェイ(齊藤が左SHへ)
81分 齊藤→松浦
90+3分 小林→山本康

・磐田は高い位置に4-4-2の守備ブロックを形成。積極的にショートカウンターを狙うほど浦和最終ラインなりGKへプレッシャーは厳しくかけないけれども、浦和のビルドアップを阻害する程度にはしっかりかけてきました。自陣深くボールを運ばれても守備ブロックを崩さず、特に慌てて飛び込んで交わされる愚を犯さないように粘り強く対応。ずっとそんな感じで浦和の大チョンボをひたすら待って、それが見事に奏功。

・ジェイはコンディションが万全でなく、後半半ばからの出場。限られた時間ながら槙野を抑え込んで、不格好ながらもいきなりゴール。またハイボールで永田に競り勝ってこぼれ玉を拾わせてカウンターを仕掛ける場面もありました。

・で、そのジェイが出てくるまでなんとかスコアレスで耐えるというのが名波監督の作戦。しかも浦和の自爆でリードした状態でジェイを投入できたのだから、名波的には万々歳。

・ただ悪く言えば磐田は守備は完璧だったけれどもジェイが出てくるまで攻撃は全くといいていいほど何もできず、頼みのアダイウトンすらずっと守備に追われっぱなし。それゆえ浦和は自爆さえしなければ負ける相手ではなかったと思うのですが、そこで自爆するのが浦和。そして上手く自爆するように森脇に太田をけしかけた磐田が良かったといえばそれまでですが。

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2016.10.27

スパゴ@川口

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 川口駅東口の樹モール商店街内。ドン・キホーテの向かい辺り。今年7月10日にオープンした店で先客ゼロ、後客4。

 店内の小さな券売機でボタン先頭の「ミートソース(800円)」を「大盛(+100円)」で注文。店の看板には「ミートソース・ナポリタン専門店」と銘打ってありますが、油スパや季節のパスタも用意。

 店内は縦長L字型カウンター15席くらい。卓上にはタバスコと粉チーズが鎮座。小さいながらサラダが付いてきます。

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 自家製の生パスタが売り物で、平打ちの太麺で登場。ただかなり堅めの茹で上がりで、良くも悪くも生パスタらしいもっちり感はなし。

 ミートソースは牛肉の旨味とコクが全面に出たデミグラスっぽい味わいで、トマトの酸味は全くといいほど感じられず。これだと変にタバスコや粉チーズをかけていじりまわさないほうが良さげ。また茹でた麺にミートソースをかけただけで脂っぽくないのも高評価。

 麺の量は明示されていませんでしたが、大盛りでも特に多いようには感じられず。デフォルトだと少なく感じるかも。

 クォリティーは悪くないのですが、メニューを絞り込んでいる割にはそんなに安くはなく、コストパフォーマンスが良くないのが難。特に安い外食店だらけのこの界隈だとちょっと苦しい。

 また「ミートソース・ナポリタン専門店」って概してがっつり系で、安くて量自慢で、その代わりケチャップまみれ、脂まみれの一品が出てくるのが通り相場。その点いかにも中途半端な位置づけのこの店にそんなにニーズがあるのかどうか。

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2016.10.26

イタリア食堂@川口

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 川口・樹モール商店街内「ヤマイチ」のある角を東へ。駅近マンションの立ち並ぶ住宅地の中に立地。近隣に「明香音」あり。先客4、後客4。

 ランチメニュー先頭の「ミートソーススパゲッティ(600円」を「大盛り(+100円)」で注文。ランチメニューはスパッゲティ中心にリゾット、ピラフなどのご飯ものもあるといった格好。スパッゲティだけでも20種類くらいメニューがあり、しかも単品だと500~800円といかにも川口価格。また+100円で生パスタに代えてもらえるようです。

 店内は広く、カウンター10席ちょっとと4人掛けボックス席が4セット。食前にちょっとしたサラダとコンソメスープが付いてきます。

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 おお、相当粘り気が強いミートソースがてんこ盛りの古典的なビジュアル! これは結構テンション上がります。大盛りだとボリューム的にも大満足。

 ただ麺も炒めるタイプなので脂がめちゃ多いのが難。食べ終わりにはすっかり胃が重くなってしまいました。また終盤どうしてもミートソースが皿の底に余りがちなので小ライスがあるといいのですが、そういうのは下町の食堂じゃないとやらんだろうし(^_^;)

 なお卓上にタバスコはありましたが、粉チーズは見当たらず。

 この出来なら十分に満足。サイゼリヤでWサイズ食べるよりずっと割安ですし、他のメニューを試してみます。

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2016.10.25

漬焼きサーモンいくら弁当@新潟・神尾弁当部

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 「漬焼きサーモンいくら弁当(1000円)」。本来新津駅の駅弁業者である神尾弁当部の一品。新潟駅東口改札口前売店で購入。

 薄味の酢飯を詰め、漬焼きサーモンで覆い、さらにイクラ醤油漬を置いたシンプルな弁当。ただサーモンは薄く、イクラは小さい上にしわしわで、総じて値段相当といったところ。14時調製なのに17時過ぎにはもうご飯がすっかり堅くなってしまったのも印象悪し。

 これなら「鮭はらこ弁当」のほうが無難だったかと。

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福来亭@新潟・関屋

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 越後線関屋駅南口を出てすぐ。先客9、後客10人くらい。往訪したのは11時前。10時から開いていることだけで驚きですが、早い時間から混みあっていてさらにビックリ。三々五々と後客がやって来て、最後のほうはとうとう相席に。

 券売機はなく、壁に貼られたメニュー先頭の「ラーメン(700円)」を注文。後払い。メニューは他にメンマラーメン、五目うま煮ラーメン、もやしラーメンなど。

 店内はカウンター5席と店手前に4人掛けテーブル3卓、奥の小上がりに4人掛けテーブル1卓。接客係の女将さんの客捌きが実に軽妙で感心。

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 スープは動物系ベースに煮干しを加えたもの。煮干しの効きはほどほどといったところで、食後は動物系出汁の印象のほうが強く残りました。また背脂の量自体は多くありませんが、スープの表面に脂がはっきりと層をなしており、味わいにもかなり影響。またかえしもややきつく、食べる分には差し支えありませんが、飲み進むにはちょっとしんどいかと。

 麺は太めの平たい縮れ麺。硬めの仕上がりで、当然ながらしっかりした噛み応えで濃い目のスープによく合います。量もやや多めで、スープの味わいとも合わせて総じてガテン系向きのラーメンな気も。

 チャーシューは厚めですがが、これも醤油ダレに浸かりすぎでしょっぱめ。他にメンマ、刻みネギ。

 いわゆる「燕三条系背脂醤油ラーメン」のカテゴリーに入る、ローカル色溢れる一杯です。

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2016.10.24

【観戦記】16年第18節:浦和L 0-2 日テレ

・前節の勝利で浦和の1部残留が決まり、また日テレの優勝も決まっているので最終節は純然たる消化試合。

・日テレは浦和のスタイルにガチンコで付き合ってくれるので、カウンター狙いの相手よりある意味やりやすいタイプ。ただ時間の経過と共に浦和のプレッシャーがかからなくなって終盤は自力に勝る日テレに横綱相撲で寄り切られる(言い換えれば早い時間帯に失点すると目も当てられない惨事になりがち)のがよくあるパターン。

・この試合もそうなるだろうと思いながら見ていましたが、予想以上に浦和が善戦。双方して最終ラインをめちゃ押し上げてコンパクトな陣形内でのプレッシャーの掛け合いという「なでしこあるある」に終始する時間が長く続き、後半はむしろ優位に立って日テレを自陣に押し込む場面すらありました。日テレは中盤での凌ぎあいを嫌ってか、あるいは浦和の最終ラインを下げるべく、後半ロングボールを多用して来ましたが、それにも浦和最終ラインは難なく対応。

・ただ押していても点が入る気配はほとんどなく、前半は白木に単純に裏を狙わせて終わる場面が多く、コレクティブな攻撃が出来ているとは言い難い状況。後半になってようやく人数をかけて攻めに出る場面も増えましたが依然日テレの守備陣は堅く、加藤や塩越がエリア内突入&シュートという見せ場があったくらい。

・膠着状態を打開すべく72分にエミリーを投入。この試合で浦和を去るエミリーに見せ場があるかと思いましたが、吉田監督はとうとう最後までエミリーの長身を生かしたフィニッシャーとしての使い方が出来ず。SHがタメを作ってSBのオーバーラップからCF目がけてクロスって昔の浦女の得意技だったのに、なんでそれが全くできなくなったのか? 

・なにぶん日本に全くいないタイプのCFなので、うまく使えばなでしこ代表クラスの選手でも対応は難しいと思うのですが。エミリーがサイドに流れて中へカットインしてきた柴田からのパスを待ってるってどう考えてもおかしいだろう??? 白木と同じような動きをエミリーに求めてどんすんねん???  エミリーにとって浦和での日々は傍目には実り少なく、非常に気の毒だったような気がしました。

・とはいえ守備は善戦を続けており、サイドを抉られても最終ラインでよく耐えて、日テレの決定機はセットプレーで一回あったくらい。よってスコアレスドローにはなるかなと思いましたが、残り5分を切ってから浦和右サイドからのハイクロスで決定機を作られ、シュートはいったんポストが弾いたものの、こぼれ球を阪口に押し込まれてついに失点。前半から右サイドの守備は若干怪しげでしたが、右SB栗島が後半途中で故障して塩越が右SBに回らざるを得なかったのが多少響いたかも。

・さらに臼井の横パスを奪われてカウンターを喰らいさらに失点と、終わってみれば実力差通りのスコアに。でも情けない試合ではなかったからまあええか・・・

---後藤--白木---
加藤--------柴田
---猶本--筏井---
塩越-長船--乗松-栗島
-----池田-----

得点:86分 阪口(日テレ)、90+2分 隅田(日テレ)

64分 栗島→臼井(故障による交代、塩越が右SBへ)
72分 後藤→エミリー
89分 加藤→遠藤

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2016.10.23

【観戦記】16年2nd第15節:新潟 1-2 浦和 ~ 復活、全農にいがたのおにぎりパワーだ!最後の最後で新潟を突き放す

・新潟とはなぜか極端に相性が良く、リーグ戦ではわずか1敗しかしたことがない相手ですが、楽勝だった試合は少なく毎度毎度辛勝どころか「勝てたのが不思議」としか言いようがない試合も少なくありません。そして今回もまたしてもいつもの新潟戦の展開に。

・戦前予想で3週間試合のなかった新潟を「浦和戦に向けて準備期間が十分取れた反面、試合勘がまるでないかもしれない」と評しましたが、試合展開はほぼその予想通りに。立ち上がりは試合勘のなさを露呈して早々に失点。しかし森脇の大失態で早い時間帯に同点に追いついた後は周到に準備された浦和対策が見事に奏功して、間違いなく勝ち点1は掴める流れになっていたと思います。

・しかし最後の最後で勝ち点3に色気を出し、関根を完璧に封じていた小泉を外して指宿を入れたのが仇となって、残留争いを勝ち抜く上で是非とも必要な勝ち点1すら奪えない最悪の結果に。もちろんその失点の直前の武蔵ヘッドが決まっていたら片渕采配ズバリになっていたわけでその辺は所詮結果論なのかもしれませんが、「勝ち点3に色気を出して勝ち点1すら奪えずに終わる」あたりがいかにも新米監督

・悪い試合ではなく、敗れても新潟の選手を野次る声はほとんど聞こえなかったのは頷けますが、もはや内容なんてどうでも良くて勝ち点だけが重要な時期だから、新米監督にとって痛すぎる敗戦かと。

・一方浦和の出来は良くありませんでした。120分&PK戦に及んだルヴァン杯決勝のダメージは殊の外大きく、宇賀神が負傷欠場した上に柏木も足首捻挫でベンチスタートながら事実上使えない状態。さらに関根も右足つま先を傷めたまま出場。こういった明らかな故障者・負傷者がいるだけでなく全体に動きが良くなく、最近の浦和には珍しく玉際での競り負けも少なくありませんでした。もっとも競った相手が往々にして中央を駆けまわるレオシルバで「相手が悪かった」という気もしますが。

・同点に追いつかれた後の浦和の攻撃は時間の経過と共に手詰まりに陥って、どう見てもドロー已む無しといった展開に。それでも勝ち点3を焦ってむやみに前がかりになることなく粘り強く闘い、大ピンチの直後に訪れたカウンターチャンスを生かして最後の最後で新潟を振り切っての辛勝。万全には程遠いチーム状態でも勝ち点3を掴み取れるようになったあたり、浦和も強くなったものだと感涙に咽ぶことしきり。

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・新潟は基本4-4-2ながら、守備時には右SH小泉が最終ラインに下がって5-3-2、さらには成岡も2列目に下がって5-4-1の守備ブロックを作る前回対戦時と同様の浦和対策。吉田前監督が埼スタから勝ち点1を持ち帰った策をほぼ丸パクリしたようなもので、この辺りに丸3週間も試合がなかった新潟の用意周到さが見て取れました。

・但し、前回対戦時よりは立ち上がりの最終ラインはかなり高めで、それなりに前からプレッシャーをかけてきました。この「それなりに」というのが曲者で、悪く言えばいかにも中途半端。遠藤からの縦パス一本で興梠に最終ラインの裏を取られてたちまち失点。ボールの出し手にたいしてプレッシャーがかかってないのに最終ラインが高い時にありがちな失点パターンで、この辺が新潟の試合勘のなさを露呈したような気がしました。

・毎度毎度難しい試合になる新潟戦で早々と点が取れたため、その後はやむなく前に人数をかけざるを得なくなった新潟相手に淡々とカウンターをお見舞いするだけと軽く考えていたのですが、そんなお気楽ムードを木っ端微塵にしたのが森脇の大失態。遠藤への緩いバックパスをいきなりラファエルシルバに掻っ攫われるというこれ以上ない大失態。さらに遠藤もあっさり交わされてラファエルシルバは楽々独走でゴール。

・早目に同点に追いついた新潟はやや最終ラインを下げ、かつリトリート主体に切り替えて来たためか、浦和の最終ライン裏狙いは奏功しなくなりました。楔のパスなんてほとんど入った試しがなく、浦和の攻撃はロングボールでいきなり両WB、特に駒井へ展開してのサイド攻撃一本槍に。

・しかし、クロスは全部中央で弾き返されて決定機に至らず。それどころか攻めきれずにカウンターを食らう場面が増え始め、森脇と駒井にイエロー。特に森脇は大失態を犯して以降大暴走してしまい、特にレオシルバに絡まれてボールを失う場面が目立ちました。

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・浦和右サイドが2人とも前半のうちにイエローをもらってしまう非常事態に直面したミシャは、メロメロだった森脇を前半だけでクビチョンパにする大英断!対面に攻撃だけは元セレソンの匂いを微かに残しているコルテースがいるだけに、右サイドで退場者が出てしまう、あるいはイエローを恐れて対応が軽くなるのを恐れての大英断なのでしょう。もっともそれは遠藤が右CBで使える目処が立っているからこそ成り立つ算段なのでしょうが。

・ミシャはさらに武藤→ズラタン、高木→李と早めに交代枠を使い果たしましたが、いずれも奏功したとはいえず。この日久しぶりにスタメン出場の機会を得た青木はルヴァン杯ほどの活躍を見せられなかったどころか終盤失速の気配著しく、後方から高精度のパスを配球できる柏木不在の影響が如実に出て、前目を入れ替えてもそこに良いボールが出ない。

・さらに時間の経過と共に両WBがキレを失い、ボールロストを繰り返すようになって浦和は完全に攻め手を失ってしまいました。森脇を外したことで守備の穴は塞がりましたが遠藤は攻撃参加を自重したためか駒井が孤立がちになり、逆に新潟のボールの奪いどころになってしまった感も。

・興梠の2点目に至るまでの浦和のチャンスは阿部の縦パスを受けた興梠が倒れながらエリア内で粘って駒井が巻いてシュートが惜しかったくらい。一方成岡に代えて武蔵を投入し、虎視眈々とカウンターの機会を伺う新潟に2度絶好機がありましたが、77分松原→武蔵ヘッドは惜しくもオフサイド。さらに89分にも松原→武蔵ヘッドのビッグチャンスは西川が片手で辛うじてセーブ。

・ところがこのビッグチャンスの直後に2次攻撃を仕掛けたレオシルバがボールを奪われたのが新潟の命運を分けた格好に。浦和はレオシルバ不在を奇貨として素早く関根に展開し、関根が対面の松原&加藤の間に上手くパスを通して興梠が仕上げ。カウンターを喰らって守備のバランスを崩しているので致し方ないのかもしれませんが、逆サイドの加藤がやむなく松原に加勢しているあたりがいかにも苦しい。

・この場面、興梠の前で李が舞行龍を抑え込みながらスルーをかましたのが効いています。李は高木に代わって早目の時間帯に投入されたものの全くと言っていいほどいいところがなかったのですが、最後の最後で大仕事。しかも李の「俺が俺が」が悪いほうに転んで強引にシュートを撃うのではなく、きっちり興梠のシュートをお膳立て。興梠との相性の良さを思い出したかのような好プレーが最後の最後で飛び出すとは! やはり今の李は何かを持っている。

・同日川崎も勝ったため、浦和の2ndステージ優勝は次節以降へ持ち越し。また年間勝点1も堅持しましたが、川崎との差はわずか1のまま。

022

-----興梠-----
--高木----武藤--
関根-阿部--青木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:7分 興梠、90分 興梠

HT 森脇→那須
63分 武藤→ズラタン
69分 高木→李

・大チョンボを犯した後に我を忘れてしまったかのような振る舞いを見せた森脇をミシャが前半だけでひっこめただけでも十分驚きですが、それ以上に驚いたのは故障を抱えた柏木を無理使いしなかったこと。かつて興梠を無理使いして痛い目に遭ったG大阪戦に象徴されるように、これまでのミシャは信頼できる選手と心中しがち。特に森脇や柏木はコンディションの良し悪しに関係なくミシャが使いたがる選手の代表格なだけに、この日のミシャの采配には心底驚きました。

・ルヴァン杯決勝でアデミウソンに簡単に入れ替わられてしまったのに続き、この試合ではラファエルシルバにいとも簡単に抜け出されてしまった遠藤。Jリーグトップクラスの外国人選手に立て続けにやられてしまい、この感じでは正直A代表定着は難しいのではないかと。

・興梠はこの日の2ゴールで見事J1リーグ100ゴールを達成。在籍期間は鹿島より浦和のほうがはるかに短いにも関わらず、前所属の鹿島でのゴールが49、浦和でのゴールが51とゴール数が逆転。まぁ鹿島ではファーストチョイスではなかった一方、浦和では鉄板のスタメンという位置づけの差がなせる業でしょうが、興梠を無料で提供していただいた鹿島には今後とも足の裏を見せつけながら寝ようと思います

・そしてその興梠をエリア内で松原が後方から倒した場面はPKじゃないのか??? また新潟が壁を作っている間にFKを蹴ってしまった阿部になぜかイエローが出ましたが、イエローを出すかな、フツー・・・

023

---成岡--ラファエル---
加藤--------小泉
---レオシルバ-小林---
コルテス-西村-舞行龍-松原
-----守田-----

15分 ラファエルシルバ

59分 成岡→鈴木
76分 ラファエルシルバ→野津田
87分 小泉→指宿

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2016.10.22

【閉店】ランチハウス@十条

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 埼京線十条駅の西側。線路沿い、かつ北口と南口改札の間に並ぶ飲食店街に立地。11時半の開店直後に入店したはずですが、既に先客10人。誰も食べていないところを見ると開店前から並んでいた人々がどっと入店した直後なのかも。その後も三々五々客がやって来て、一時は店内に待ち客5人ほど。

 外観通り、典型的な街の洋食屋さんで、3種鶴ある「今週のメニュー」の中から「チーズ入りハンバーグカツ・ポーク焼肉」を注文。「今週のメニュー」は他に「チキン竜田揚・ポーク焼肉」「とんかつ」といったところ。

 レギュラーメニューも多数ありましたが、だいたいポーク焼肉・ポーク生姜焼・チキンカツ・チキン唐揚げ・ハンバーグカツ・海老フライから1つないし2つを組み合わせた感じ。その中で「サーティライス」という謎のメニューが異彩を放っていましたが、店で積極的に推している感じはせず。

 店内は縦長カウンター10席ちょっとと店奥に2人掛けテーブル2卓。席間は広くはなく、オッサンがひしめき合っている格好。厨房内には爺さん、オッサン、オバハン、ねーちゃんという家族っぽい年齢構成ながら、口ぶりから察するにどうも家族ではなさそうというなんとも微妙な感じでしたが、全員てきぱき手際よく働いていて、客の回転もすこぶる良さげ。

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 大皿で登場。当然ライス・みそ汁付き。メニューをチラ見して頼んだので、てっきり「ハンバーグ&ポーク焼肉」だと思い込んでいたところ、デミグラスソースがかかったでかい揚げ物が出て来たのでびっくり! しかも食感はどう考えてもメンチカツで、ハンバーグを揚げたものではなさそう。

 さらに「チーズ入り」である点も完全に見落としていました。正直ご飯にチーズは合わないと思うので、ファミレスとかステーキハウスとかに行ってもチーズハンバーグはまず頼まないのですが。

 ハンバーグカツのサイズは小ぶりですが、厚みがあるのでこれだけでも十分なおかずになるのに、さらにポーク焼肉とサラダがどっさり。ライスの量こそ多くありませんがおかずが多いので量的には十二分に満足ゆきます。これで700円ならそりゃオッサン達が開店前から並ぶのも道理。

 十条の格安ランチ、恐るべし!

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2016.10.21

【展望】16年2nd第15節新潟戦

(新潟の現状)

・勝ち点30(8勝6分17敗)で年間14位。1stステージが勝ち点18の13位、2ndが勝ち点12の14位と年間を通じて低迷しており、降格圏にいたはずの名古屋が監督交代&闘莉王復帰で急激に勝ち点を積み上げてきたため、新潟は熾烈な残留争いに巻き込まれてしまいました。

・第13節鹿島戦に敗れてリーグ戦今年2度目の4連敗を喫した時点でとうとう吉田監督の解任を決断。往々にして「ポゼッションのためのポゼッション」に堕してしまいがちな吉田監督が伝統的にカウンターに持ち味がある新潟に来てもなかなか結果は出ないだろうと多くの人が予測してところ、結果は案の定。

・後任は片渕コーチが内部昇格。基本的に下部組織畑の方で、トップチームの指揮は初めて。

・残留争いの渦中にあるチームなので、スタッフは「得点は少なく、失点は多い」という悲惨なものですが、残留争いにあるチームの中では相対的に失点が少なく、またやたら1点差負けが多いので得失点差も極端に悪くはなく、その分ちょこっとだけ水面上に顔を出している感じ。

(戦力)

・1stステージから成績不振だったにも関わらず夏の移籍期間中にこれといった補強はなく、前回対戦時から戦力に変化なし。移籍市場でレオシルバにちょっかいをかけられたり、逆に川又にちょっかいをかけたりと名古屋と小競り合い(苦笑)がありましたが、それも新聞紙上を賑わせただけで終了。

・年間を通じてしょっちゅう主力に怪我人が発生。直近では大野&舞行龍とレギュラーCBが2枚とも故障してしまい、代わりに出た選手はどう見てもJ1レベルになくて横浜Mに惨敗。舞行龍は既に戦列に戻っていますが、浦和戦は第11節から離脱中の大野が戻ってくるかどうかが鍵。

・監督が代わってまだ1試合しか消化しておらず、監督交代が選手起用に及ぼした影響は見定めがたいのですが、武蔵が五輪から戻ってきたあおりを受けてか達也は第9節から出場なく、ベンチ外の試合も増えてきました。

(戦術)

・新潟は前節からなんと3週間も試合がありません。中断期間を利用して嬬恋キャンプを張るなど新監督の下でのチーム立て直し&浦和対策の時間が十分取れたのは好材料とも受け取れますが、逆に言えば試合勘がまるでないという見方も出来ます。いずれにせよ、新潟の出方はやってみないことには皆目判りません。

・吉田末期には3-4-2-1のフォーメーションを試行していましたが結果はボロボロで、監督交代初戦では再び4-2-2-2に変更。但し、柳下時代のように敵陣でも遮二無二プレッシャーをかけてゆく様子はなく、ハーフライン付近からガッとボールを奪いに行く感じ。ボールを奪ってからは吉田監督の時よりは明らかに縦に速く攻める意識が高まっていて、縦パス一本で相手最終ライン裏を狙うこともしばしば。端的にいえば吉田路線を捨てて伝統的な新潟のスタイルに回帰途中みたいな。

・前回対戦時は吉田監督の策が見事に奏功して超苦手の浦和相手にスコアレスドロー。基本4-4-2ですが、守備時には5-3-2、ないし2トップの一角も下がって5-4-1へシフト。5バックに変わる際にボランチが1枚下がるのではなく、必ず右SHが下がるのが少々ユニークでした。しかもガンガン前からプレッシャーをかけて来た柳下時代から一変してリトリート主体。

・片渕監督がこの策をそのまま踏襲して、少なくとも前半はセーフティーに試合を運んでも何ら不思議はありません。残留争いの渦中にいるけれども降格圏にいるわけではないので、首位のチーム相手に勝ち点1を確実に取りに行くと考えるのが普通でしょう。

(浦和の対応)

・休養十分だが試合勘がまるでない新潟とは対照的に、毎週コンスタントに試合がある浦和。ルヴァン杯決勝はPK戦にまでもつれ込む激闘となり、前半のうちに小破退場した宇賀神はもちろん、興梠を筆頭に疲労困憊のあまり途中で動けなくなった選手も続出し、そのダメージは新潟戦にまで残る可能性は少なくありません。

・前回対戦時は今年序盤の目標だったACLグループリーグ通過が決まり、かつ連戦に次ぐ連戦が終わってチーム状態が目に見えて下降線を辿りはじめた中での一戦でした。今回もルヴァン杯奪還という目標を達成した後の一戦になります。まさかルヴァン杯決勝がピークだったという感じにはならないでしょうが、コンディション調整が少々難しいかもしれません。

・優勝の喜びが疲労感を多少なりとも吹き飛ばしはするでしょうが、選手のコンディション如何でミシャが多少選手を入れ替えてくるかもしれません。今年のミシャにはそれだけの余裕があります。

・何分相手の出方が判らないので、浦和も序盤は慎重にならざるを得ないでしょう。前回対戦時から一変して新潟が前から厳しくプレッシャーをかけて来ても、慌てずにボールを繋いでプレッシャーを交わし続ければ、新潟が疲れる後半に勝機あり。ルヴァン杯決勝の失点場面のように軽率に攻めに出てショートカウンターを喰らうのが一番バカらしい。

・残留争いしているチームはリーグ戦終盤になると往々にして「窮鼠猫を噛む」勢いで立ち向かってくるので楽な試合にはならないでしょうが、十分準備期間はあったとはいえ、相手はトップチームを率いるのが初めての新米監督。90分の間にチームの熟成度の差をどこかで見せつけることができれば問題ないでしょう。

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<前節:磐田 1-2 新潟>

---ラファエル--指宿---
成岡--------加藤
---小林--レオシルバ--
コルテス-西村-舞行龍-松原
-----守田-----

得点:22分 レオ・シルバ(PK)、89分 山崎

65分 成岡→山崎
72分 指宿→鈴木
83分 ラファエル・シルバ→野津田

※小泉が出場停止

<前回:浦和 0-0 新潟>

---山崎--平松---
達也--------小泉
---レオシルバ-加藤--
前野-大野-増田-舞行龍
-----守田-----

68分 達也→端山
82分 平松→野津田
84分 山崎→成岡

・4バックがボールサイドへスライドして、空いた逆サイドをSHが下がって埋めて5バックになるというのは時々ありますが、ボールの位置とは無関係に特定のSHが下がるというのはちょっと記憶にありません。しかも普段ボランチの小泉がSHで、普段SHの加藤をボランチに配する奇策付き。

・しかもリトリート主体の守備だったのも予想外。新潟のスタイルならてっきり4-4-2のまま前から遮二無二追ってくると思ったのですが、前からはせいぜい2トップが追ってくるくらいでSHはさほどでもなく。吉田監督から見ればもうちょっと高い位置でボールを奪いたかったのでしょうが、結果的にはズルズル押し込まれてドン引きに。ただ新潟は押し込まれてからが粘り強く、浦和は時間の経過と共にほとんど決定機らしい決定機を掴めなくなってそのまま試合終了。

・吉田監督は柏時代に浦和戦で勝ちこそないものの、すべての試合で善戦していて浦和対策には自信を持っているのでしょう。浦和の選手達のパフォーマンスが良くなかったのもさることながら、吉田監督の策が見事に嵌りました。

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2016.10.20

煮干屋 学@上野広小路 ~ 濃厚煮干しラーメン

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 銀座線上野広小路駅の北、中央通り沿いにある「カラオケルーム歌広場」を東へ入る。先客ゼロ、後客2。「三代目 藤村商店」の跡地。

 店内の小さな券売機ボタン先頭は「淡麗煮干し塩」でしたが、店先の釣り書きや幟を見ると「濃厚煮干」推しっぽいので「濃厚煮干しラーメン(830円)」を注文。この界隈にしては高めの価格設定ですがランチサービス皆無。他に「煮干黒醤油」「煮干つけ麺」など。

 店内は前店からほとんど変わっておらずL字型カウンター7席。2階もある模様ですが、使っているのかどうか不明。青森ねぶたの飾りが残っているところから察して、前店と何らかの関係があるのかも。厨房内には店主と若いねーちゃん。

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 スープは魚粉を大量に使用したざらざら、ドロドロタイプ。麺が水面から大きく顔を出しているのはスープが少ないからではなく、麺が沈みにくいから。

 「瀬戸内産のイワシと国産豚ゲンコツと豚足、鶏ガラを大量に使用した」とのこと。店内に煮干し臭が強く漂っていることから察しがつくようにかなり魚介寄りでドロドロの割には胃もたれ感がない代わり、匂いといい、味わいといいかなり煮干し臭いので好みははっきり分かれそう。

 ただ煮干し寄りなのはともかく、味が濃すぎてしょっぱいのは困りもの。ライスが欲しくなるレベルで、そのままつけ汁にも転用できそう。なんか「濃厚」の意味を勘違いしてるみたいで、せっかくの出汁がパーになっている気が。これでは少々刻み玉ねぎを添えたところで意味なし。

 スープだけでなく炙り入りのチャーシューどころか、固ゆで玉子までしょっぱくて、たぶん店主がそういうのが好きなんだろうなぁ・・・

 麺は村上朝日製麺の細めのストレート。心持ちざらざらした食感して水気が少なそうなタイプ、細めの割にはスープに負けず、それなりにコシを保っています。

 穂先メンマは味わいや匂いが妙だったのでちょっと齧ってあとは全残し。

 味付け玉子のサービス券をもらいましたが、既に一個入っているのにこれを配る意味が??? サービスで付けるなら小ライスじゃないかと。

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2016.10.19

仁@川口 ~ 濃厚担々麺

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 川口駅東口・樹モール商店街内。3年ぶりの再訪で先客2、後客ゼロ。

 やたらメニューが多い店ですが、もっとも無難な「濃厚担々麺(800円)」を注文。辛さは1~3辛の3段階が選べるので2辛で。券売機はなく、後払い。ランチサービスなし。

 店内はほとんど変わっていないようで、手前にカウンター6席。奥に4人掛けテーブル席が2卓。スタッフは強面の店主とアシスタント一人。空調の効きが悪いせいか、暑くてまいりました。

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 スープは担々麺にしてはとろみがきつめ。しかもゴマダレを多用しているので一口、二口目は2辛の割には甘く感じましたが、それも最初だけ。食べ進むにしたがってラー油のストレートな辛さが襲ってきました。痺れはほとんどなく、ストレートに辛さで押すみたいな。それでもスープをぐいぐい飲む気になるのは、ベースがよほどしっかりしているのでしょう。

 スープの中にはひき肉がたっぷり。ひき肉はわずかに海老みたいな風味がしましたが、正体不明。茹でた薄いばら肉はドロドロスープに埋没してあんまり意味がないような・・・ チンゲン菜など野菜が全くないのも困りもの。

 麺は浅草開化楼製の手もみ風の平打ちっぽいもの。堅めの茹で上がりで歯応えが強く、また麺にスープが絡みまくってなかなかの味わい。

 出来は悪くありませんが、川口にしては少々割高。せめて半ライスサービスくらいあって然るべきと思いますが、昔は店の入れ替わりが激しかったこの場所で長持ちしているので、そんなサービス追加も期待薄か。

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2016.10.18

門ぱち@大宮 ~ 中華そば

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 大宮駅東口から駅前の通りを東へ。「凪」のさらに先、隣が「お多幸」。先客6、後客3。

 店内の券売機ボタン先頭の「中華そば・並(680円)」を注文。他につけ麺、岩海苔塩そば、タンつけ、油そば等々。

 店内はL字型カウンター12席のみ。水はレモン水でした。

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 もう一見しただけで味わいが概ね想像できますが(苦笑) スープは魚粉を大量に混入した動物魚介系。当然ながらざらざらしていますが、意外にもとろみは若干感じる程度で、この手のスープにありがりな重さ、くどさは全く感じられず。とはいえ、飲み進むとさすがにしょっぱいがな?

 麺は太麺ストレート。「傾奇者」というブランドを使用しているようで、やや堅めの仕上がり。噛み応えが強く、濃厚スープをしっかり受け止めています。量は150g。

 チャーシューは薄くて小ぶりですが、この辺は値段相応か? 逆にメンマは大ぶり。他に刻みネギ、ナルト、ゆず皮、三つ葉、海苔。

 もはやこの手のラーメンは「懐かしい」範疇に入ってしまうのかもしれません。とにかくあまり当たり外れがないのが良い。そして近隣の「凪」より圧倒的にコストパフォーマンスが良く、駅近&中休みなくやっているので何かと重宝しそう。

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2016.10.17

上州沼田・真田丸展&沼田城址

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NHK大河ドラマ「真田丸」に触発されて、沼田で開催中の「真田丸展」を見に行ってきました。

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沼田城争奪戦とその戦後処理(沼田裁定)を中心とするパネル展示だらけの、ほとんど「真田丸」のあらすじ紹介みたいなもので、ドラマを見てないとあんまり面白くないかも。ドラマにあんまり依拠していない九度山の真田ミュージアムのほうがはるかに良く出来ていますが、その辺が1年間の期間限定展示と恒久施設の違いなんでしょう。

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ついでに沼田城址を散策。かつて五層の天守があったそうですが、沼田真田氏が改易を喰らった後に徹底的に破却されて跡形もなし。

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沼田真田氏は改易を喰らうほどの失政をやらかしているので、沼田の人々にとって真田氏はなかったことにされてもいいはずですが(苦笑)

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ブラタモリでも絶賛された沼田の河岸段丘。これが最大の見どころかも・・・

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2016.10.16

【観戦記】16年ルヴァン杯決勝:浦和 1-1(PK5-4) G大阪 ~ 西川、ついに止めた!PK戦の末に浦和13年ぶりカップ奪回

・不用意に攻めに出てカウンターを喰らって先制され、その後攻めても攻めても点は入らない。辛うじて同点に追いついて延長戦にもつれ込んだところで選手達の疲労は顕著。そして最後に控えるのは西川が苦手なPK戦。

・どこからどう見ても浦和が負ける要素がてんこ盛り。典型的なG大阪戦の負けパターンにまたしてもずっぽりと嵌ったかのような流れ。今までの浦和なら最後の呉屋のポスト直撃のシュートが入って、お約束のように浦和が負けていた展開だったと思います。とにかく勝負弱さでは稀勢の里と双璧をなす浦和。勝者のメンタンピンなんて欠片も持ち合わせていない浦和。後半になってなぜか「ララ浦和」が流れ出し、さらにPK戦にもつれ込んだ時、正直「こりゃアカン」と思いました。

・しかし、勝ったのは浦和。ルヴァン杯を奪回したのは浦和。ついに浦和の「ここ一番に勝てないよ伝説」に終止符。浦和にとって2006年リーグ優勝以来の国内タイトル、ミシャにとっては広島時代から通じて初のタイトル。毎年大崩れすることなくコンスタントに勝ち点を積み上げるものの、どうしてもタイトルには手が届かなかった浦和の、そしてミシャの不運の日々はこれでおさらば。

・運の要素が強いと言われるPK戦ですが、運を引き寄せるようなことをしないチームには運は向いて来ない。浦和にはPK戦に末に敗れたFCソウル戦がどうやら下敷きになっていたようで、選ばれたキッカーはすべて妥当。延長戦に入ってほとんど動けなくなった興梠が選ばれたのには驚きましたが、その興梠も含めて東口にはどうしようもないコースに蹴って全員成功。最後に蹴った航にいたってはもう自信満々。メンタル強すぎ!

・かたやG大阪はPKを嫌がった選手がいたようで、代わりに志願した呉屋がPK失敗。西川が勝手に横に飛ぶと思い込んだようなシュートを放って、ものの見事に西川にぶち当て。全くと言っていいほどPKに弱い西川がここ一番でようやく大仕事。

・一応中立地扱い、かつルヴァン様の青が目立つとはいえ、事実上のホームと化した埼玉スタジアムでの戴冠は喜びもひとしお。長期離脱中の梅崎がカップを高々と掲げた際には思わず目に汗が(^_^;) 梅崎は浦和が一時代を終えた直後に移籍してきた選手なので、これまで辛いことしなかったかもしれん。だがしかし、久しぶりの戴冠を機に浦和の新時代が始まるのだ!!!

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・PK戦でなんとか勝ったとはいえ、G大阪は滅茶苦茶強かった。リーグ戦でボコボコにした際にはG大阪もすっかり弱くなったものだと半ばバカにしていましたが、やはりあの4-0は金が出場停止、今野が故障明けでベンチスタート、遠藤が絶不調、おまけに1トップの長沢が何の役にも立たないと悪い要素が3つ、4つと重なった末の結果なのでしょう。またこれまでG大阪戦に出てこなかった高木や駒井への研究不足もあったのかもしれません。

・しかし2週間の時を経てG大阪の陣容は今や万全。槙野の不用意すぎるボールロストを機にアデミウソンが単騎独走して17分に先制点を取り、その後は引き気味に構えて淡々とカウンターを狙う浦和戦必勝パターンに。

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・浦和は後半立ち上がりから攻めに攻め、関根クロス→武藤ヘッドを皮切りに次から次へと決定機を作りましたがシュートはことごとく枠外、ないし相手にブロックされてしまい、東口をびびらせるような枠内シュートは案外少なかったと思います。関根のエリア内突入と、高木が交代を命ぜられる直前のシュートが惜しかったくらい。

・浦和は両サイドこそやや優勢なものの、丹羽&金がエリア内中央を固め、井手口&今野がバイタルエリアを締めるG大阪守備陣にサイドからいくら仕掛けても中央で全部弾き返されてしまう。そして弾き返された後には攻め上がったWBの裏へ展開されてカウンターを浴びる始末。遠藤なり倉田なりに追加点を取られていたら、その時点で事実上試合終了でした。

・ところが、高木の惜しいシュートで得たCKをなんと高木に代わって投入された李がファーストタッチで決めて同点。那須不在時の浦和のCKなんて全く得点の臭いがなく、「浦和のCKは相手のカウンターチャンス」と自嘲する向きさえ少なくなかったのに、まさかこの大一番、この重大な局面でCKから点が入るとは! っちゅーか、どちらかと言えばG大阪戦ではCKでやられるのが浦和の芸風だろう(苦笑)。

・浦和は途中投入の選手が大仕事をやってのけたのに対し、G大阪は交代出場の選手が全てイマイチ。G大阪は宇佐美が抜け、パトリックが不振&故障してもファーストチョイスには何の問題もなく依然国内トップクラスの陣容を誇っているものの、控え選手が昨年までよりガクっと落ちるようになった感じ。長谷川監督が66分にアデミウソンを早々と下げて長沢を投入したのは明らかに失策でしょう。控え選手の出来の差が回り回って浦和の勝利を呼び込んだといっても差し支えないかと。

・もっとも最後の最後で藤本→呉屋のシュートが決まっていればG大阪の控え組の充実、長谷川監督采配ズバリになっていたわけで、この辺の評価は紙一重なのでしょうが。

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-----興梠-----
--高木----武藤--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:76分 李

36分 宇賀神→駒井(故障による交代)
70分 武藤→ズラタン
76分 高木→李

・MVPは李。ルヴァン杯全試合を通じて最も活躍した選手という意味では高木がMVPに相応しいと思いますが、何分決勝で勝たないと意味がないのがカップ戦。それゆえ決勝で起死回生の一撃を決めた李がMVPになるのも特段不思議はありません。

・それにしても今年のルヴァン杯は得るものが大きかった。最大の収穫はもちろんカップそのものですが普段の控え組が活躍し、控え組を含めたチームの総合力が格段に上がったのはカップに匹敵する収穫といって良いでしょう。

・常時代表に複数人を持って行かれ、おまけに五輪でなぜか興梠と航だけ極端な消耗を強いられて、普段の控え組だらけでルヴァン杯に臨んだにも関わらず、準々決勝&準決勝を全勝で突破。昨年控え組だらけで新潟戦に臨んでボコボコにされたのはいったい何だったのか?と訝しくなるほどの変貌ぶり。

・特に高木と駒井が大活躍して、その後リーグ戦でもレギュラー陣に割って入る働きを見せたのがなによりでかかったかと。また槙野不在時のオプションとして宇賀神左CBが使える目処が立ったのもでかい。これで名実とも選手層が厚くなって「レギュラー組の使い詰め→コンディション低下→終盤大失速」というミシャ鉄板コースからついに離脱。

・アウェー豪州戦から中3日の代表組(柏木・槙野・西川)は揃ってスタメン出場。槙野は不用意に攻め上がってボールを失い、カウンターの基点になってしまう大失態を犯し、負けていれば最大級の戦犯扱いは免れませんでしたが、その後はG大阪のカウンター攻撃に立ちふさがって追加点を許さず。功罪相半ばといったところ。

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----アデミウソン-----
大森---遠藤---倉田
---今野--井手口--
藤春-金---丹羽-米倉
-----東口-----

得点:17分 アデミウソン

66分 アデミウソン→長沢
72分 大森→藤本
88分 倉田→呉屋

・2年も日本にいる間に、まるで夜のスーパーの売れ残りみたいに随分値下がりして、とうとうG大阪が移籍金を払えるレベルになったアデミウソン。でも航と簡単に入れ替わって独走し、いとも簡単に西川との1対1を制してしまう辺り、値下がりしたとはいえ今なおそれなりにお高いだけのことはあるわ! でも長谷川監督がそのアデミウソンを早々にベンチに下げたのは謎過ぎました。

・準優勝に終わってもG大阪の選手達が特に不貞腐れた態度を見せなかったのはさすが。この辺りはタイトルに全然縁がないクラブとは格が違います。

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2016.10.15

竜葵@川口 ~ 塩そば

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 川口駅東口、コモディイイダ前にある「満開屋」と「珍来」の間の小路を横へ入る。先客2、後客5。屋号は「ほおずき」と読みます。

 店内の券売機で「塩そば(780円)」を注文。メニューは極端に絞り込まれていて、他は「台湾まぜそば」のみ。またサイドメニューとしてなぜか「ひつまぶし」を売り物にしていて、ランチタイムは「塩そば+ひつまぶし」のセットメニューもあります。おいおい八丁味噌使用の味噌ラーメン等季節ものを増やすみたいで。

 店内は縦長L字型カウンター10席くらい。厨房内は店主とアシスタント2名といったところ。水セルフ。

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 スープは純系名古屋コーチンのみを使用したものだそうですが、鶏出汁の旨みがいきなり全面に展開。塩ダレを控えめにして、あくまでも出汁の旨味で押し切るような構え。表面の脂がちょっと多い気もしますが嫌味にはならず、適度にコクを加えています。

 といってもスープ単体の完成度が非常に高いだけで、麺に絡めるとなるとちょっと弱いというか、単調になりがち。そこでひとしきりスープを堪能してから、早めに卓上の柚子胡椒を投入。これで味がぐっと引き締まり、最後まで飽きずに楽しめました。

 麺は自家製麺の細麺ストレート。やや柔らかめですがスープとの相性を考えれば妥当でしょう。つるつるした食感、スープの絡みともいうことなし。

 チャーシューは鶏と豚の2種類。鶏で揃えるように変化があっていいかも。他に穂先メンマ、刻み青ネギ。

 ラーメン店の数だけは多い一帯ですが、どの店とも全く被らないジャンルであり、クォリティー的にも何の問題もなし。台湾まぜそばはどこで食べても大差がないので、季節メニューが増えてから再訪かな?

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2016.10.14

【移転】いとう@西川口 ~ 中華そば

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 西川口駅西口、済生会病院の北、ザ・プライスの斜向かい辺り。しかも表通りから東側へちょっと引込んだ団地の一階にあり、駅から近くはありません。前回往訪時にトッピング券をもらったのを思い出して1ヶ月ぶりの再訪。

 開店後10分程度だったにも関わらず先客7と盛況。その後もぞろぞろと客がやってきて、相席になるのを嫌って帰ってしまう客も。

 今回は「中華そば(780円)」を注文。トッピング券で味玉をつけてもらいました。レギュラーメニューは他に「鶏そば・塩」「濃厚鶏そば」「つけめん」「油そば」など。ランチタイムサービスは餃子3個と小ライスがつく「ランチセット(200円)」があるだけ。

 店内はテーブル席主体。4人掛けが6卓と6人掛けが1卓。そして厨房に向かってカウンター5席。一人客が多いのにカウンター席が小さく、しかも積極的にカウンターに案内しない方針のせいか一人でテーブルを占拠してしまうことが多く、混んでくると不合理さが目立ちます。

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 先客が誰も食べていなかったので長期戦を覚悟したところ20分くらい待ってようやく登場。半熟の味玉にひびが入ってビジュアルを損ねています。

 スープは「鶏白湯と、煮干し&鰹節のWスープ」だそうですが、かなり煮干しの味わいが全面に出ています。麺を絡める分には申し分ありませんが、飲み進むにはちょっと味が濃すぎかな? また表面の脂が分厚く層をなしていますが、特に脂っぽさは感じず。

 麺は若干細めのストレートで、心持ちぼそぼそしたような食感ですが歯応えはそれなり。スープの絡み具合はいたって良好。量は150gとのこと。

 チャーシューは分厚い角煮風のものがごろっと添えられていますが、トロトロというよりちょっと脂が差し過ぎて苦手。他にメンマ、水菜、海苔。

 そこそこ美味くて、行列が出来ない程度に混んでいて、メニューが豊富でローテーションが効く。実に使い勝手の良い地元の名店だと思います。

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2016.10.13

音 別邸@北千住 ~ 生姜鶏白湯

005

 北千住駅西口を出て、駅前のアーケード街から北へ延びる「宿場町通り」を進む。ミニストップの先。開店数分前に到着したところすでに先客2。後客8で退店時には外待ちが発生。

 すぐ近くに「麺屋 音」があり、その2号店という位置づけ。「音」はいつの間にか人気店になったようで、帰り際に見たところこちらも外待ちが数人出来ていました。

 「別邸」のメニューは「生姜鶏白湯」「炙り濃厚味噌」「辛痺濃厚味噌」の3本立て。店内の券売機を見て、左側にあった「生姜鶏白湯(850円)」を注文。他の客の注文は「炙り濃厚味噌」のほうが目立ちました。ランチサービスは無し。

 店内はL字型カウンター8席で、人気店らしく奥から詰めて座らされました。カウンターにはマットと箸がセットされています。冷たいおしぼりを渡されましたが、なんか微妙にニンニク臭い・・・

 厨房内は店主と若い女性スタッフといった構成でしたが、かなりの工程を女性スタッフがこなしていて、店主は最後にちょこちょこっと手を加える程度。

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 スープはとにかく生姜がめっちゃ強く効いています。逆にいえば鶏の味わいは完全にかき消された格好。ザラザラしてるのが生姜なのかな? とろみが強い上に表面に脂が多いこともあって、生姜をウリにするスープにありがちなすっきりした感じが全然しませんが、鶏出汁のベースが良くできているのか、あるいは大量に添えられた笹切りネギが良い箸休めになっているせいか、全然飽きも来ません。

 店では卓上の山椒を勧めているので途中で入れてみましたが、生姜の自己主張が強すぎてこれといった変化は感じられず。

 麺はやや太目の手もみ平打ち麺。若干固めの仕上がりでスープに埋没することなく、最後までしっかりした噛み応えを保っていました。

 チャーシューは冷えているので、しばらくスープ内に放置。でも総じてスープに気圧されてか、これといった印象は残らず。

 店ではスープに白飯を入れて雑炊っぽく仕上げるのを勧めていますが、生姜臭いご飯はちょっと食べる気にならんわ・・・

 かなり意欲的かつ個性的な一杯でマニア受けする一方、万人受けはしないかもしれません。でも「炙り濃厚味噌」で再訪の価値あり。

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2016.10.12

【閉店】善龍@大山 ~ 烏賊煮干そば

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 東武東上線大山駅から「遊座大山」の商店街を東へ。"Morris"の先で商店街の東端近く。先客1、後客5。

 店内の券売機を見るとボタン先頭は「つけそば」で、以下「鯛白湯」「烏賊煮干」「淡麗醤油」「淡麗塩」の順でしたが、今回は面白そうな「烏賊煮干そば(730円)」を注文。平日限定ながらランチサービスとして半ライス付き。

 店内はL字型カウンター10席のみで席間はやや狭め。カウンターの中は店主と年若のアシスタント1名。

001

 店内が結構イカ臭いので想像はつきましたが、スープは烏賊煮干しといってもかなりイカ寄り。それゆえ食べ手を選びそう。個人的にはイカ寄り自体は問題ありませんが、惜しむらくはスープをじっくり味わうにはややしょっぱいかと。

 麺は村上朝日製麺の並太ストレート。スープがよく絡む上に、噛み応えもあって申し分なし。またあえて半ライスを付けなくても量は問題なさそう。

 赤い豚チャーシューの下に白い鶏チャーシューが隠れていますが、これが分厚くてびっくり。こういうのを有り難がる人のほうが多いのかも知れませんが、いかにもバランスが悪い上に冬場はスープを冷ます一因にもなるのでちょっとどうかと。
 
 また青菜はどういうわけか全部茎。しかも堅くてすじっぽいので個人的には嫌い。他に穂先メンマ、れんこん、刻みネギ、糸唐辛子。そして半熟卵を1/4くらいサービス。

 半ライスはなんとちょっとだけですが明太子のせ。

 細かい難点はいろいろあるものの、意欲のほどが伝わってくる逸品で他の品を試してみる誘因十分。

 ただ具のバリエーションからすればかなり安い価格設定で、しかもあれこれサービス付けてビジネス的に大丈夫なのかという気が・・・・

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【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第4戦:豪州 1-1日本 ~ 意外な展開で大善戦も、拭えないもやもや感

・グループ最強と目される相手に対してアウェーでドロー。しかも決定機の数は日本が上回っており、勝ち点3の目さえあったという試合内容。よって少なくともこの試合の結果&内容だけならハリルホジッチ監督がぶっ叩かれるいわれは全くないと思います。ただアウェーで勝ち点1は取れたが、ホームで勝ち点3が取れるかとなると疑問符が付く試合内容でもあり、謎のスタメン・謎の選手交代を含めてもやもや感は拭えませんでした。

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・豪州のパスミスに乗じてのショートカウンターで早々と先制点を奪った後の日本は豪州にボールを持たせて徹頭徹尾カウンター狙い。アジア予選レベルで日本がボール支配率で相手を大きく下回るのは非常に珍しく、豪州が面食らうのも道理。

・この策が奏功して豪州の流れの中からの決定機は原口がPKを与えてしまった場面くらい。セットプレーでも後半フリーでスピラにヘッドを許したのがやばかったくらいで、ほとんど何もやらせなかったといっても差し支えないくらいの出来。玉際ではやや劣勢で、複数人でボールを奪いに行きながら奪いきれずに自陣深い位置でFKを与えてしまう場面が散見されましたが、大過には至らず。

・ただ守備にリソースを割きまくった結果、攻撃はまたしても原口頼みに。「本田が原口に叩いて、原口が突っ込む」ほぼこれ一本槍。先制点の場面に加え、30分近くに本田→原口→本田のシュートがGK正面を突く好機もありました。

・原口が攻守両面にわたって大活躍を続ける一方、気の毒なことに香川と小林は守備に奔走するだけになってしまいました。それはそれで悪くはなく日本の大善戦に寄与しているのは間違いないのですが、トップ下なりSHなりにそういうタスクを課すなら他に適材はいるだろうという気がしないでもなく。岡崎・武藤など怪我人多発でやむを得ない選択なのかもしれませんが、イラク戦で大活躍した清武をスタメンから外したのはなんとも不可解。

・後半日本右サイドから崩されそうになって、フリーでファーに流れた9番(ユーリッチ)を必死に駆け戻った原口が倒していしまいPK与。やや厳しい判定だと思いますが、PKを取られても不思議はない範囲内。でも原口より高徳なり蛍なり、ここまでに至る崩されっぷりの罪がでかいでしょう。そしてPKではまたしてもボールにかすりもしない西川(´・ω・`)ショボーン

・前半日本の反撃の核になっていた本田が早々に消耗してしたせいか、後半日本はカウンターを繰り出せなくなってしまい、アバウトにボールを蹴りだすだけに。前でボールがキープできないので自然と最終ラインが下がりがちに。高徳クロス→小林ヘッドが後半最大かつ唯一の決定機でしたが、それもGKの好守で決められず。

・後半の戦況は概して芳しくありませんでしたが、豪州も豪州でそんな相手に伝統の放り込み攻撃を徹底するわけでもなく、「ボールは支配しているが相手を崩せない」というまるで悪い時の日本が乗り移ったような状況に終始。70分に満を持してケーヒルが出てきましたが、戦局に大きな影響なし。

・押し込まれ続けて攻め手がない日本は豪州の高い最終ラインの裏を突くべく浅野を投入するだろうと思っていたのですが、ハリルホジッチはなぜか選手交代を逡巡。しかも最初の選手交代は小林の故障が契機。豪州のセットプレー対策を考えると本田を下げにくいのは理解できますが、少なくとも香川を最後まで引っ張る理由はなかったような・・・

・そしてようやく浅野が出て来たと思ったらオフサイドを連発。さらに原口のクロスに飛び込むも合わせられずと何の役にも立たずじまい。

・最後の交代はなんと原口→丸山。しかも丸山を入れて5バックにするわけではなく、なんと丸山は左SH! 豪州のセットプレーで一発喰らうのを警戒し、確実に勝ち点1を取りに行ったつもりなんでしょうが、つい最近丸山を入れてから3点取られたチームがありましてなぁ・・・丸山を頼りにしている時点でハリルホジッチはヤバイのではないかと。

・酒井宏の出場停止で槙野がSBとしてスタメン出場。前の原口に自由を与えるべく攻撃参加は自重してほぼ守備をしているだけでしたが、ハンドでなぜかイエローまでもらった場面を除けば大過ありませんでした。SBには本職の太田がいるはずですが、太田の守備力では豪州戦には使えないと見ての槙野起用なのでしょう。レギュラー格の酒井宏も攻守ともかなり怪しいレベルなので、槙野の出番は案外増えるかもしれません。

-----本田-----
原口---香川---小林
---山口-長谷部---
槙野-森重--吉田-高徳
-----西川-----

得点:5分 原口、52分 JEDINAK(PK)

82分 小林→清武
84分 本田→浅野
90+1分 原口→丸山

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2016.10.11

ペコペコ@足立区鹿浜 ~ ハンバーグランチ

015

 首都高川口線鹿浜橋出口近くの環七沿い。同一経営と思しきカラオケボックスのほうが目立って、本体の入り口が判りにくいどころか営業しているのかどうかすら判然としません。先客3、後客1。場所柄か客はみんなドライバー風。

 店先に掲げられたランチメニューの中から「ハンバーグランチ(780円)」を注文。他に日替わりランチ、ステーキランチ。 ランチメニューは全てライス、ミニサラダ、味噌汁、ソフトドリンク付き。

 日替わりランチは2週間分(日曜・祝日はなし)のメニューが掲げられていましたが、ほぼ鶏と豚を交互に出しています。弁当の日もあってなんだかなあ。

 外観から推察が付く通り、内装も昔ながらのウェスタン気取りのステーキハウス。店内はテーブル席のみで4人掛け8卓、6人掛け2卓。これまた客層に合わせてか、喫煙可。ステーキハウスなのに卓上にソースが一種類しかないのはちょっと寂しい。

007

 ハンバーグにたっぷりデミグラスソースとチーズが乗って登場。ふっくら柔らかタイプで、さすがに肉汁滴るとまではいきませんが、つなぎだらけというわけでもなく、値段を考えれば十分な出来。これならファミレスや松屋のハンバーグのよりはよほど上質ですし、ハンバーグが売り物のチェーン店と比べて安い分満足度大。ハンバーグも割りと大き目でボリュームに過不足感なし。

 ランチメニューが少ないのが難と言えば難かな。

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2016.10.10

シヴァジ@川口

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 西川口駅東口から徒歩5分もかからないところにありますが、駅前の飲食店街からはやや離れたところにあって完全に地元民向け風。先客、後客ともゼロ。

 カレーが1品だけ付くセットメニューの中から「マトンカレーセット(税抜800円)」を注文。セットメニューはナンorライス+サラダ+ソフトドリンク各種といった構成。カレー1品セットだけでも「日替わり」を筆頭に9種類あり、カレーを2種類ないし3種類選べるセットも用意。

 またこの店は辛さが甘口・普通・1辛~10辛まで12段階選べるようで、「5辛」にチャレンジしてみました。3人いる店員は皆インド人風ですが、接客はいたって丁寧で何の問題もなし。

 店内はすべてテーブル席で、4人掛け5卓、2人掛け3卓、6人掛け1卓。内装はかなり地味ながらインド風の装飾が施されていて、BGMも延々とインド風。

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 とはいえ「郷に入りては郷に従え」で、出て来たカレー自体はかなり日本風。特にライスはターメリックとはいえしっとりした完璧に日本風。マトンカレーはコクが深くて悪くありません。

 ただ意外だったのは「5辛」でもたいして辛くないこと。12段階も用意しているからには辛さ自慢の店だと思ったのですが、これには拍子抜け。辛いもの好きな方なら最高ランクでも何の問題もないのでは?

 ライスorナンは1回だけお替り無料。お替りは小皿で出てくる店が少なくありませんが、ここはレギュラーサイズで出てきたので2皿丸々食べたらお腹一杯。

 食後にコーヒーを出してもらって食後のひと時をダラダラと。傑出して美味いわけではないけど無難な出来で、コストパフォーマンスに優れたいかにも川口らしい店です。

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【観戦記】16年ルヴァン杯準決勝第2戦:浦和 3-1 FC東京 ~ またつまらぬものを斬ってしまった・・・

・第1戦はアウェーゴールを2つ奪っての勝利。ただわずか1点差なので、今年3回の対戦時同様FC東京(以下「瓦斯」)に先制を許すような展開になると選手より先にファン・サポーターに焦りが生じ、それが回り回って選手に伝播しやしないかと心配しましたが、終わってみればそれは全くの杞憂。先制点を取られるどころか、逆に浦和が先制して瓦斯の希望の灯を早々にかき消しての楽勝。

・3点リードで事実上勝負がついてしまった後の試合運びがいかにも拙く、死に体の相手から追加点が取れないどころか、やらずもがなの1点を与えたのが残念。たぶんチームを引き締める趣旨を兼ねて、この件についてはミシャから雷を落とされているような気がします。

・毎度毎度似たような手口で浦和に挑み、しかも試合を重ねるにつれて負けっぷりが悪くなる瓦斯。篠田監督は浦和対策という点では相当アレみたいなので、来年も「浦和への勝ち点配給マシーン」として続投願いたいものです

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・瓦斯はいつものように前からプレッシャーをかけてきましたが、前田に代えて1トップに平山を起用したのが良くないのか瓦斯のプレッシャーは全くと言っていいほど機能せず。浦和は序盤からいとも簡単に瓦斯のプレッシャーを交わして両WBに展開してチャンスメーク。

・24分の先制点は駒井に展開してから。駒井のクロスはフィニッシュに繋がりませんでしたが、なんとか興梠が収めたところから青木→高木とパスを繋いでの中央突破で興梠が仕上げ。この得点に象徴されるように瓦斯はこの試合を通じて両サイドで簡単に浦和のWBにボールを持たれ、さらに興梠を自由にしてしまう有り様で、篠田監督は前プレ以外に浦和対策を全く持ち合わせていないような気がします。

・2点以上取らないと先がない瓦斯は先制を許して攻守のバランスがいきなり崩壊したのか、前4人と最終ラインの間が空いて中盤がスカスカになり、一層浦和がやりたい放題に。浦和はバイタルエリアから何本も際どいミドルシュートを放って追加点の機運が高まる中、38分森脇→武藤→駒井のクロスに興梠が合わせて追加点。もうこの時間帯で瓦斯の守備網は完全に崩壊していて、浦和は各選手とも何のプレッシャーも受けずにボールを繋いでいました。

・2点奪うどころか2点も先制されて勝ち抜けが絶望的になった瓦斯は、田邉→バーンズで梶山アンカーの4-1-3-2みたいな超前がかりな布陣に変更。2トップははっきりしており、かつ東が田邉に代わってボランチというにはかなり前にいたような気がしました。

・まぁトーナメントで敗色濃厚な局面じゃないとこんな攻守のバランスもへったくれもない布陣は見られないでしょうが、殴り合いモードで死中に活を求めたかのような瓦斯の思惑は3点目を取られて早々にご破算。浦和は分厚い攻撃を仕掛けた過程で駒井がPKをゲット。興梠がきっちり決めて事実上勝利を決定づけただけでなく、興梠プロ初のハットトリックというおまけつき。

・その後は興梠→ズラタン、武藤→李、森脇→加賀とレギュラー陣を休ませる以上の意味合いを持たない選手交代の連続。絶好調だった興梠が退いたためか、攻撃の流れが悪くなり、攻守とも雑な感じに。関根エリア内突入や高木ミドルがバー直撃という見せ場もありましたが追加点はならず。ATに右サイドからのクロスで遠藤が完璧なお膳立てをしたものの、李もズラタンも決められなかったあたりにこの2人の調子落ちを象徴してた気も。

・またそれでも完封勝ちなら文句ないものを、浦和右サイドからの東のクロスに対して中島の裏抜けを許してしまい、やらずもがなの失点。どう見ても緩んでいたとしか言いようがない失点でミシャのお仕置きは免れないでしょう。

・決勝の相手は宿敵G大阪に決定。先日大勝したばかりとはいえ、たった1勝で屈辱にまみれた対G大阪戦の歴史が塗り替えられようはずがありません。今回ホーム埼玉スタジアムでG大阪を叩き潰してようやく暗黒史に晴れ間が見えるかどうかといったところでしょう。ミシャのお仕置きが決勝に向けて良い薬になりますように。

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-----興梠-----
--高木----武藤--
関根-遠藤--青木-駒井
-宇賀神-那須--森脇-
-----大谷-----

得点:24分 興梠、38分 興梠、53分 興梠(PK)

61分 武藤→李
61分 興梠→ズラタン
67分 森脇→加賀

・第1戦でベンチ外だった宇賀神や、ベンチスタートだった興梠&高木を第2戦でスタメン起用するローテーションは想定内でしたが、驚いたのは阿部をスタメンから外したこと! 天皇杯4回戦の相手が強敵川崎になってしまったため、未だこれといった代役が見つからないため酷使に酷使を重ねた阿部を休ませるなら相対的に気楽なこの試合しかないと判断したのでしょう。

・阿部に代わって遠藤がボランチに。基本遠藤がやや前で青木が後ろという位置関係でしたが、正直瓦斯の出来がしょーもなすぎて遠藤&青木コンビの出来は良く判らず。ビルドアップには何の支障もなかったし、数少ない危ない場面でもそれなりに防いでいたので悪くはなかったのでしょうが、最大の見せ場が「カピバラルーレット」だったというのがいやはやなんとも。

・駒井は連戦をものともせず、対面の小川を文字通りチンチンにして攻撃の基点として大活躍。後半露骨に点を取りに行って失敗した関根とは対照的に、最後までサイドで実効的な働きを見せてくれました。90分持たずに守備に穴を開けまくっていた日々が嘘のような出来で、この3試合でミシャの評価は駒井>関根になったかも。逆に関根はニューヒーロー賞を意識したのが仇になったような気がします。

・90分躍動した点では高木の出来も文句なし。高精度のミドルシュートが撃てる選手は今まで浦和にあまりおらず、それゆえドン引きの相手に苦しみがちでしたが、高木のミドルはそんな相手に絶大な武器になります。今年のルヴァン杯は間違いなく高木の大会。

・久々出場の加賀。攻めなくていい、古典的なCBの働きで十分という気楽な場面での出場だったのに、前にくいつきすぎてその裏を突かれたかと思えば、簡単にスルーパスを許したりと、出番がない理由が良く判る出来で残念でした。やっぱり突然の出番で良い仕事をやってのける平川が凄すぎたのか・・・

・またまた緑で登場の大谷。中島やバーンズのエリア内からのシュートを的確なポジショニングでシュートコースを消してきっちり防いだかと思えば、「飛び出すな 車は急に止まれない」でハンドを取られたり、バックパスのコントロールに失敗してCKにしちゃったりと妙に悪目立ち。

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-----平山-----
中島---東----河野
---田邉--梶山---
小川-橋本--吉本-室屋
-----秋元-----

得点:81分 中島

HT 田邉→バーンズ
60分 吉本→高橋(故障による交代)
70分 河野→水沼

・前田→平山、羽生→河野のローテーションは想定内でしたが、高橋のベンチスタートにはびっくり! 高橋の代わりに橋本をCBに入れて攻撃的な選手をズラズラ並べて殴り合いに出たつもりなのかもしれませんが、このスタメン構成が大失敗。

・前述のように平山をスタメンに入れたのが仇になって前からのプレッシャーはほとんど効かず。また吉本しかまともな選手がいない最終ラインは脆弱すぎてどうにもならず、しかも肝心の吉本が興梠を掴まえられず。

・点を取る以前に良い形でボールが奪えないと話にならないのにボールを奪う位置は概して低く、なんとかサイド奥深くまでボールを運んでもクロスは誰にも合わないの連続。これでは点は入りませんなぁ・・・

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2016.10.09

桃山@大手町 ~ カレーラーメン

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 大手町のオフィス街の北外れ、神田橋交差点の東。先客2、後客2。

 山形肉そばが売り物の店ですが、他に各種せいろ、かけそば、つけそばを用意しており、それぞれについて蕎麦と中華麺を用意しているのでメニューが非常に多いのが特徴。券売機はタッチパネル式なので初めてだとまごつきがちですが、「カレーラーメン(600円)」を注文。

 店内は4人掛けテーブル4卓、2人掛け2卓、さらに壁に向かってカウンター6席。着席すると紙おしぼりと紙エプロン、さらに蕎麦を揚げたようなお菓子が出てきました。

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 スープはかなりとろみが強いものの、いかにも蕎麦屋のカレーらしいカレー南蛮っぽい味わいでやや甘目。香辛料を複雑に効かせているわけでもありませんが、出汁の出来がが良いのか、ぐいぐい惹き込まれます。スープの中にひき肉とわずかに豚バラ肉が入っていて、それらがコクを加えるのに一役買っているのかもしれません。

 麺は並太縮れ麺。ややチープな食感なのはともかく、とろみがあるスープなのにその絡みがイマイチなのが気になりました。麺の湯きりが良くないのかも。あるいはスープが蕎麦用に最適化されていて、中華麺との相性はやや落ちるのかもしれません。

 緩く茹でられた玉子が入っていますが、正直これは蛇足。ぐだぐだになってスープの中に埋没してしまいますし、玉子を絡めると味わいがマイルドになるという効果を期待するほどスープの刺激がきついわけでもありませんし。玉子を止めて肉をちょっと増やしてもらったほうがありがたいかと。

 ただ場所の割には安いのは確かで、肉そばで再訪してみます。

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2016.10.08

コムギの夢@戸田公園

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 埼京線戸田公園駅の北。本町通り沿い、戸田第一小近く。先客ゼロ、後客4。近隣の「あがら」を往訪しようとしたところ、なんと開店前から10人近くの行列が出来ていたのでこちらへ転進した次第。約1年半ぶりの再訪。

 店内の券売機ボタンは「中華そば」「塩そば」「つけめん」の順でしたが、前回「中華そば」を食べたので今回は「つけめん」で。麺量は明示されていませんでしたが、大盛(1.5倍)、特大(2倍)は別料金。

 店内はL字型カウンター11席。水セルフ。ご夫婦で切り盛りしているのかな?

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 つけ汁は動物系ベースの魚介交じりといったところ。特に煮干しが強い感じはせず。表面の脂こそ目立つものの粘度は全くないさらさらタイプで、中にメンマと底に柚子皮が少々といったところ。しかもつけ汁にしては濃くなく、そのままでも飲めないことはない感じ。

 少し茶色みがかった麺は自家製の太めストレート。堅いとは思わないのですが、いかにも麺の密度が高そうで結構噛み応えあり。ただつけ汁はさっと絡む程度なので、バランスはあんまり良くないかと。

 チャーシューはハムっぽいのと白くて淡白なのと。

 麺にスープが少しかかっていて、それでスープ割りするのを勧めているみたい。あまり他では見かけない形。

 やたら濃いつけ汁に慣れてしまうと物足りなさを覚えるかもしれませんが、麺を味わう趣旨からはこういうのもありなのかも。でもこの感じだと「中華そば」のほうがいいかなぁ。

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2016.10.07

鯵家@赤羽

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 赤羽駅西口の先、ララガーデン内マツキヨのある角を左折すぐ。ほぼ1年半ぶりの再訪。先客4、後客7。

 屋号通り鯵料理の専門店というか鯵専門の定食屋で、店内の券売機で今回は「アジフライ定食(720円)」を注文。

 他に「なめろう定食」「あじ漬け丼」「アジフライ丼」「鯵家定食」「ぶっかけしじみ汁丼」など。

 店内はカウンタ主体でL字型カウンター12席、そして壁際に2人掛けテーブル3卓と4人掛け1卓。

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 お盆の上にご飯と漬物と煮物、青菜のお味噌汁。さらにソースとポン酢が付いてきました。ソースはともかくポン酢はあまり見かけない代物。もっとも個人的には醤油が一番だと思っているので、どちらも特になくてもかまわないのですが(苦笑)

 別皿に揚げたてのアジフライが3枚。もっともうち2枚はやや小さめ。スーパーのしょぼいアジフライに慣れてしまうと、揚げ立てサクサクが出てくるだけで十分出かけた価値があるような気もしますが、正直アジフライそのものは可もなく不可もなし。この感じだと安い「アジフライ丼(600円)」でも十分かな。

 フライなど単品でも出しているので、昼間から一杯やっている人々もいるのは実に赤羽らしいのですが、そんな店にカップルでやってきたり、子供連れでやってきたりするのはなんか甚だ場違い感ありあり。もっとも赤羽の飲食店街は妙に有名になって、おかしなことになっている店だらけなんですが。

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【TV短感】ロシアW杯アジア最終予選B組第3戦:日本 2-1 イラク ~ 原口頼みの○サッカー!まるでゼリコジャパン!

・ATに入って吉田大作戦が効き、最後の最後で山口蛍の地をはうようなスーパーミドルが炸裂。辛うじてイラクを下したものの試合内容はお粗末極まりなく、続くアウェー豪州戦に向けて不安が募るばかり。

・日本代表の主力をなす海外組、特に前目の選手は現在所属クラブでほとんど出番がなく、もはや「ベンチジャパン」といっても差し支えないくらい。そのコンディションなり試合勘なりが心配されましたが、ベンチジャパンの中では清武が別格の働きを見せた一方、本田や岡崎は散々な出来に終始。特にいとも簡単にボールを失う本田の姿には哀愁さえ漂っていました。

・またそれなりに試合に出ているはずの両SBはこれまた無残。攻めてはロクにクロスは入れられず、守りはいたって不安定。酒井高はセットプレーで狙われた節があり、案の定競り負けてしっかり失点に関与。内田の復帰に目処が立たず、長友が故障がちで戦力として計算できなくなった現在、こんなレベルのSBしか残っていないのか・・・ 

・海外組の大半が失態を晒す一方、日本を救ったのがJ2の山口だったというのが皮肉というかなんというか。

・カウンターのチャンスで本田→清武→原口でなんとか先制したものの、セットプレー一発で追いつかれた後の日本は清武が消耗したためか完全に手詰まりモード。左サイドからの原口単騎ドリブル突破でなんとか活路を見出そうとするあたりは、もう2011年浦和そのもの。これじゃゼリコを監督に据えても大差ないし、ゼリコジャパンなら埼玉スタジアムで「ゼリコを漢にしようぜ!」とばかりにサポーターも奮起してくれるんじゃないかなぁ(苦笑)。

・またゼリコジャパンなら宇佐美が「和製マゾーラ」として再生するかもしれんし(さらに苦笑)。

・チームが何をしたいのか良く判らず、柏木も何を求められているのか良く判らないまま右往左往しているうちに交代を命ぜられてしまいました。山口が入ったところで事態は特に良くならなかったので柏木を責めるのは変だと思いますが、結果的に山口が「かいしんのいちげき」を決めてしまったので柏木の立場は悪くなっただろうなぁ。

・スタメン選考といい、戦術の落とし込みといい、選手交代といい、即座にハリルホジッチが更迭されても何の不思議もない試合内容でしたが、後任がリオ五輪で醜態を晒したばかりの手倉森臭いとなると、もはや進むも地獄退くも地獄。ゼリコをクビにしたくてもまともな監督を連れて来れる見込みがない状況に追い込まれたところまで2011年浦和の真似をせんでもええのに(つД`)

-----岡崎-----
原口---清武---本田
---柏木-長谷部---
高徳-吉田--森重-宏樹
-----西川-----

得点:26分 原口、60分 アブドゥルアミール、90+5分 山口

67分 柏木→山口
75分 岡崎→浅野
81分 本田→小林

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2016.10.06

ワンチーフ@蕨

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 蕨駅西口を出て、駅前ロータリーの先を左折してブロック舗装された商店街内。隣がラブホ。先客4~5、後客4。見た目通りの昔ながらの洋食屋さんです。

 ランチメニューの中から「日替わりランチ(780円)」を注文。往訪した日は土曜でしたが、土日ともランチメニューをやっているのかな? ランチメニューは他に見込みハンバーグ、サービスステーキ、ビーフカレーライス、カキフライがあって、他の客の様子を見るに日替わりとサービスステーキが人気でした。

 店内は4人掛けボックス席主体でカウンター席はないに等しく、おまけに概して手狭なので、混んでくると一人客には居心地が悪いかも。内装も相当年季が入っていますが、接客係が若い娘さんだったのが救い。

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 この日の日替わりは豚生姜焼きと白身魚のフライの盛り合わせ。浅い皿というか、ほぼプレートみたいなので登場しただけでなく、ポテトサラダとナポリタンが付いてなんとなくビジュアルが学生食堂のランチっぽくて、洋食屋さんとしてはどうかと。

 また生姜焼きは致し方ないとしても、フライもちょっと脂が多いかなぁ・・・ でも揚げたてなのでさして問題はありません。

 味噌汁は小さいながらもけんちん汁風の具沢山。ライスも含めて量は必要にして十分な程度。

 総じていたって無難な店なので、おいおいサービスステーキで再訪しましょう。

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【TV観戦記】16年ルヴァン杯準決勝第1戦:FC東京 1-2 浦和 ~ 一度相手に見せ場を与えてから最後はボコボコにする「昭和プロレス」的様式美の味スタ劇場

・後半の速い時間帯にFC東京(以下「瓦斯」)に先制を許したものの、堀コーチの選手交代が当たって終盤怒涛の2ゴールで一気に逆転。後半瓦斯にGKと1対1の絶好機があったとか、瓦斯の選手交代がどれもこれも不発だとか、前回対戦時と似た状況が随所で見受けられました。ATの興梠ヘッドが決まっていたらスコアまで同じだったのに(苦笑)。

・とにかく負ける気がしない味の素スタジアム。先制されても浦和は全く慌てる素振りすらない。瓦斯から見れば同点に追いつかれると「またこれかよ・・・」と悪い記憶ばかりが次々とフラッシュバックするせいか、武藤の逆転ゴールが決まった際に瓦斯の選手達から力が抜けてゆく様がTV画面越しからもはっきりと判りました。もはやどうにもならない負け犬根性。逆転されてもまだ10分以上時間が残っているのに瓦斯の反撃はいたっておざなりで、クロスもシュートも精度劣悪。

・浦和はアウェーゴールを2つ奪っての勝利。奇しくも準々決勝神戸戦と同じ状況で第2戦のホームゲームを迎えることになりました。中3日での連戦ゆえ若干スタメンを入れ替えるでしょうが、この試合で平川が大仕事をやってのけたことに象徴されるように、控え選手がやたら充実しているのが今年の浦和の一味違うところ。文字通り浦和の総力を上げて決勝へと突き進んでもらいたいものです。

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・共に代表でレギュラーを複数人欠く陣容。浦和は西川、柏木、槙野が代表で離脱し、大谷、青木、那須をスタメン起用。さらにG大阪戦から中3日を考慮してか、興梠→ズラタン、宇賀神→関根、高木→李とG大阪戦から大胆にも計6人を入れ替え。

・昨年までならここまで面子を入れ替えると天皇杯でJ2相手にすら負けてしまうくらい、浦和はレギュラーとサブの実力差が顕著なのが泣きどころでした。しかし、ルヴァン杯準々決勝でほぼフルメンバーの神戸相手に連勝したのを契機にサブメンバーに自信がつき、かつレギュラーとサブの競争が激しくなって、今や誰がスタメンで出てもそれなりに様になる状態まで浦和の実力がレベルアップ。

・瓦斯の出方は前回対戦時同様、最終ラインを高く押し上げて前から激しくプレッシャー。ただ前回と違って瓦斯の出方が予想の範囲内だった(瓦斯のプレッシャーも中3日が災いしてか、前回対戦時よりも鋭さを欠いていた印象を受けました)こともあり、浦和は瓦斯のプレッシャーによるボールロスト→ショートカウンターを喰らうような場面は全くありませんでした。

・それどころか立ち上がりの右サイドから遠藤クロス→李→関根を皮切りに、武藤→駒井クロス→李、阿部のボール奪取から李→ズラタンスルー→武藤で一気に中央突破という好機もあり、浦和のプレッシャーの前にビルドアップに苦しむ瓦斯を尻目にやや浦和優勢という格好で前半終了。

・瓦斯の前半のチャンスは後方からのスルーパスで羽生が浦和最終ライン裏に抜け出した場面だけで、それもシュートには至らず。瓦斯が苦し紛れに前田に放り込んでくるところは全て那須が対応。

・ところが後半開始早々瓦斯CKから浦和がカウンターに出たところで関根の縦パスがカットされたのが基点となって、逆に瓦斯のカウンターを浴びる羽目に。関根の帰陣が遅くて浦和左サイドから室屋クロス→羽生→東で失点。瓦斯もこの場面を勝負どころと見たのか、クロスに対してCB高橋までなだれ込んできました。

・ただ終わってみれば瓦斯にとってこの早い時間帯での先制点がかえって仇となった気がしないでもなく。GK秋元の露骨な時間かせぎに象徴されるように、先制点を得たことで瓦斯は気持ちが守りに入ってしまったのか、あるいは単に早々にガス欠モードに陥ってしまったせいか、瓦斯は前からのプレッシャーがすっかり減衰して一転引き気味に。

・ビハインドに陥った浦和は一気に瓦斯を自陣に一方的に押し込んで両サイドから攻撃を仕掛けるものの、クロスは全部瓦斯守備陣に跳ね返され、逆にカウンターを浴びがちに。リスク管理は万全でカウンターから瓦斯に決定機を与えるような事態には至りませんでしたが、ズラタンが不振で最前線でのボールの収まりが悪く、相手を押し込んでからの崩しに苦心している間に時間が徒過した印象。

・そこで堀コーチは李→高木、関根→平川、ズラタン→興梠を早めに時間帯に相次いで投入。特に興梠投入の効果は絶大で最前線でのボールの収まりが良くなり、興梠スイッチ→高木のミドルシュートでまず同点。さらに高木→平川クロス→武藤で一気に逆転に成功。

・一方、篠田監督は前回対戦時の5バック移行で自爆を反省してか、羽生→河野で中盤の運動量確保を試みましたが、全く何の役にも立たずに逆転されてしまい、さらに逆転されてから平山&ネイサンを投入するもこれまた何の役にも立たずに試合終了。結局先制後の瓦斯の決定機は素早いリスタートか中島がGK大谷と一対一になる場面だけでした。相変わらず90分通じてのゲームプランを持ち合わせていないようで、第2戦でも性懲りもなく「バンザイ突撃」を繰り返してくれるとありがたいのですが。

-----ズラタン-----
--武藤-----李--
関根-阿部--青木-駒井
-森脇--那須--遠藤-
-----大谷-----

得点:77分 高木、80分 武藤

61分 李→高木
70分 関根→平川
72分 ズラタン→興梠

・ミシャがベンチ入り禁止処分を受けて、あの悪夢の2011年以来堀コーチが久しぶりに陣頭指揮。しかも選手交代が全て的中。選手交代だけならミシャよりはるかに上手いのではないかという疑惑がフツフツと(苦笑)

・G大阪戦は出場停止だったので万全の状態でスタメン起用されたはずの関根が不振。開始早々の決定機でコースを狙いすぎてシュートが緩くなったのが災いしてかGK秋元にセーブされたのがケチのつけ始め。前回チンチンにしたはずの室屋相手に苦戦を強いられ、瓦斯最終ライン裏に飛び出す場面はすべてわずかにオフサイド。おまけに失点の主因になってしまいましたが、あの戻れなさっぷりからすればこの辺で既に小破していたのかも。

・関根小破で思わぬ出場機会を得た平川。最近はベンチ入りすらなくなり、今年の出番はもうないものと思い込んでいただけに出てきただけで感涙ものなのに、ここ一番でアシストを記録するとは!! 途中から関根や駒井が出てきても一発でクロスが中の選手に合うなんてまずないのに、出番が極めて限定的な平川が大仕事をやってのける。いやはやこれには恐れ入りました。ファーストタッチでボールコントロールに失敗した際にはどうなることかと思いましたが(^_^;)

・遠藤は広島戦で途中投入された左CBではなく、右CBでの起用。湘南での基本ポジションであり、浦和でもシーズン序盤はここで起用されたはずですが、この試合では守るのが精一杯で攻撃参加は最初にあったっきりかな? 同じ右CBでもカウンター時のなだれ込み要員っぽい湘南よりははるかにSBっぽい動きを求められるので、遠藤にとって似ているように全然違うポジションなのかも。

・前半室屋のクロスがファーの前田に合いかかった場面では駒井が前田に寄せて事なきを得ましたが、ファーストステージの駒井ならあの守備をさぼっていたような気がしました。やるべきことをきちんとやれるようになったからこそスタメンで出られるようになる。自然の摂理みたいなものですが、これができなくて浦和を去らざるを得ない選手が少なくないことを思えば、今年の駒井の伸びは凄い。もっとももう若手ではないので、やって当たり前なんですが。

-----前田-----
中島---東----羽生
---田邉--橋本---
小川-高橋--吉本-室屋
-----秋元-----

得点:49分 東

68分 羽生→河野
80分 前田→平山
82分 中島→ネイサン

・瓦斯は森重と丸山が代表で離脱し、高橋&吉本でCBを構成。さらに故障の徳永に代えて小川。また広島戦から梶山→橋本、河野→羽生、平山→前田とこちらも大幅入れ替え。

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2016.10.05

豚空海@荒川車庫前

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 東北本線尾久駅から明治通りを北へ。滝野川第五小交差点そば。都電荒川車庫前電停が最寄りでしょうが、却ってそこからのほうが判りにくいかも。先客・後客ともゼロ。奇怪な似顔絵がでかでかと掲げられているのが嫌でも目に付きます。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て基本と思しき「豚空海らーめん(780円)」を注文。無料のライスもつけてもらいました。他に「豚空海みそらーめん」がある他は肉なり魚介類なりが増えるだけのよう。また夜は事実上居酒屋っぽくなるみたい。

 店内はカウンター5席と4人掛けテーブル2卓、2人掛け1卓。厨房内に2人と接客係のオバハン1人といった構成。

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 スープは豚骨主体の魚介交じりといったところですが、とろみは全くなく、魚粉も全くといっていいほど目立ちません。ただかえしがきつくてしょっぱくて、出汁の旨みをかき消しているかのよう。

 麺は細めストレート。どういうわけか堅めの仕上がり。基本堅い麺が大好きですが、これはいくらなんでもスープに対して強すぎでしょう。

 分厚いチャーシューが一際目立ちますが、トロトロというより単に脂が多すぎる印象でこれもイマイチ。他に半熟卵半個、刻みネギ、海苔。白いふわふわっとしたものが浮かんでいましたが正体不明。

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2016.10.04

めじろ@小網町・広島

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 広島電鉄・小網町電停から徒歩5分。電停前の橋を渡って南へ。平和大通り渡ってすぐ。先客4、後客ゼロ。

 広島ラーメンの老舗「すずめ」の跡地に出来た店で、入口にある整理券をとってから空いている席に座るというユニークなシステムもしっかり引き継いでいます。

 ただ以前は「中華そば」しかなかったはずですが、ここはメニューが増えていて「昔ながらの中華そば(600円)」の他に「こってり背脂中華そば」「こってり背脂焦がしにんにく風味」といった若年層にすり寄ったようなメニューが増えていました。当然ながら基本の「昔ながらの中華そば」を注文。後払い。

 店内は「すずめ」時代そのまんまかな? 厨房に向かって縦長カウンター6席と壁沿いに4人掛けテーブル4卓。

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 スープは豚骨ベースの醤油味でわずかに豚骨の臭みが残っていますが、それ以上に細モヤシの青臭さが気になりました。豚骨出汁の旨みはしっかり出ており、かえしもきつめでちょっと味が濃すぎる嫌いがありますがしょっぱくはなく、出汁の旨味に惹かれてついついぐいぐいと飲んでしまいました。表面の脂が目立ちますが、脂っぽい感じは全くせず。

 麺は細いストレート。若干堅めの茹で上がりで、ややぼそぼそというか、噛むとブツンブツンと切れるような食感。細麺の割には意外にコシが強めで気に入りました。

 チャーシューは薄くてパサつき気味で、しかもちょっと旨味がぬけちゃったような感じですが、値段が値段なのでやむなし。チャーシューはちょっとだけ小サイコロ状のものも。他に青ネギ。青ネギともやしは無料で多めにできるとのこと。

 いかんせん経験不足ゆえ「すずめ」と比べてのコメントは差し控えますが、個人的にはこれで十分楽しめました。広島のラーメンといえば最近は「つけ麺」のほうが有名な気がしますが、この店のような伝統的な広島ラーメンのほうが安くて圧倒的に美味いと思います。

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2016.10.03

味噌蔵@新大久保 ~ 木樽仕込み味噌らーめん

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 新大久保駅から大久保通りを東へ。大江戸線東新宿駅との中間にあり、そちらのほうがやや近いかも。先客1、後客6。

 店内の券売機を見ると上段の大きいボタンは高単価のメニューがずらずらと並んでいたので、その下の段から最もプレーンと思しき「木樽仕込み味噌らーめん(780円)」を注文。ランチメニューはなく、半ライスも100円を高め。

 味噌一本でやっているみたいで、他に「みそオロチョン」「みそカレー」など。

 店内はL字型カウンター9席。水セルフ。厨房内には店長一人だけ。卓上には一味と山椒。

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 うーん、なんだか外観は「ど・みそ」そっくり。ただスープの出汁はあまり強くなく、味噌とにんにくとで持たせているような気も。また背脂がないせいかスープの脂っ気はさほど感じられず意外にあっさり目。味噌自体は甘くも辛くもなく良い意味で中庸で、しょっぱくて脂きつめの「ど・みそ」とスープはかなり違うような気がしました。ただデフォルトだと微妙に物足りないので、途中で卓上の一味を投入してピリ辛仕上げに。

 麺は平打ちに近いやや太めの緩い縮れ麺。やや柔らか目の仕上がりなのが不満ですが、コシがそれなりにあるのでスープに負けている感はありません。

 麺の上にはしゃきしゃきのモヤシがどっさり。他にコーンとニラ。何といってもこの店の残念なところは、プレーンなメニューだとチャーシューはおろかひき肉すら一切なく、えらく割高に感じられること。そんなしょーもないところまで「ど・みそ」そっくり。

 よってこの界隈でのランチなら周辺の韓国料理屋のほうがコストパフォーマンスは圧倒的に良いように思います。でもこれといったラーメン屋はないこの界隈で働いている人には案外重宝されているのかも。

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【観戦記】16年第15節:浦和L 1-2 仙台L

・セットプレーとカウンターで逆転負け。前半優勢に試合を進めながらも後半半ばを待たずして急激に失速。共に昨今の浦女の典型的な負けパターン。一方仙台の試合内容も褒められたものではなく、これでは上位を望むのは無理だろうと思いましたが、そんな相手にいつもの負けパターンを繰り返すとは。

・湯郷戦を観戦した際に「今後上・中位チームとの対戦を制するにはもう一回りも二回りもチーム力を上げてゆかないとしんどいだろうという印象が強く残りました」と記しましたが、どうやらその懸念が不幸にも的中した模様。

・試合開始早々に白木が裏抜けに成功し、その白木をなぜか北川がフォローする形で早々と先制。その後も攻守の切り替えの早さ&動きの良さで勝る浦和が中盤を支配して仙台に何もさせず優勢に試合を進めましたが、その優勢だった時間帯ですら決定機どころかシュートまでなかなか持ち込めず。手数をかけているうちに相手に守備ブロックをきっちり作られ、その守備ブロックを広げる工夫がありません。バイタルエリアからの一発なんで無いものねだりですし。

・しかも、相手にも何もやらせていなかったはずなのに、前半終了間際にセットプレーからの流れで失点。崩された覚えはないのにセットプレー一発でやられるのは何度も見た光景。

・それでも後半開始早々に右サイドを深々と抉ってからのシュートがエリア内ハンド=PKを誘発。ところが後藤がPK失敗。女子はシュートスピードが緩いので、男子ほどPKが決まらない印象が強いのですが、あたかもGKにぶつけるかのようなシュートではなぁ・・・ そして終わってみればこのPKが後半浦和最初で最後のチャンス。

・この日は10月というのに気温が30度近くに達し、給水タイムが設けられるほどの厳しいコンディション。浦和は前半やや飛ばし過ぎたのか、後半半ばを待たずして急激に消耗して中盤でのプレッシャーがかからなくなってしまい、仙台のカウンター攻撃を浴びがちになってしまいました。

・最初のカウンターのピンチで浦和左サイドを破られそうになった際に北川が相手と交錯して負傷。北川はピッチに戻りましたが、どう見ても走れない状態になっており、北川の交代が遅れたのが仇となってさらに2度カウンターを浴びてとうとう失点。

・また中盤の運動量の回復が急務なのに、なぜか最初の交代が後藤→エミリー。エミリーの守備に多くを求めるのはそもそも無理筋だし、それ以前にエミリーが入った際の攻撃パターンがチームで確立しているようには見えず(これも湯郷戦で抱いた感想と同じ)、これじゃエミリーが気の毒。最後に栗島→塩越の交代でサイドからの放り込むを徹底させるのかと思いきや、全くの無為無策でそのまま試合終了ってなんじゃそりゃ???

・それほど力の差があるようには見えない相手に勝ち点1すら奪えないって、そりゃ「なでしこ3弱」を抜け出すのは難しかろう。残念極まりない敗戦でした。

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---後藤--白木---
加藤--------柴田
---猶本--筏井---
北川-長船--乗松-栗島
-----池田-----

得点:4分 北川、43分 北原(仙台)、78分 井上(仙台)

76分 後藤→エミリー
79分 北川→臼井
80分 栗島→塩越

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2016.10.02

【観戦記】16年2nd第14節:浦和 4-0 G大阪 ~ こんなに弱いガンバってめっちゃ久しぶり!!!

・試合内容にスコアほどの差はなかった広島戦と違って、スコアでも試合内容でもG大阪を粉砕!!! 長年ここぞという試合で、しかもあろうことかホーム埼玉スタジアムで再三煮え湯を飲まされ続けたG大阪を完膚なきまでに叩きのめして実に愉快痛快。

・G大阪のシュートはたった3本。しかも枠内シュートは前半の倉田のミドルシュートが西川の真正面に飛んだものだけで、全くと言っていいほど得点の可能性はなく、西川はたこ焼き片手に守っていても何の問題もなかったくらい(笑) いやはやこれほど弱いG大阪が見られるとは!

・G大阪は金が出場停止&岩下が怪我明けで無理できない状態でCB岩下の相方に困り、かつ今野も故障明け後コンディション不良で守備面で大駒を2枚欠いている状態。さらに遠藤が絶不調と多少同情の余地がありましたが、そこは控え選手のやりくりではミシャよりも一日どころか十年くらいの長がある長谷川監督。これまでなら苦しい台所事情でもそれなりに勝ち負けに持って行けたのではないかと思うのですが、終わってみれば浦和に手も足も出ない惨敗。

・一方、昨年まで控え選手の活用がとにかく下手で、レギュラー陣がシーズン終盤に疲弊→チーム失速を繰り返してきたミシャもついに控え選手の活用法を会得。この試合では1stステージでは全くと言っていいほど戦力にならなかった高木&駒井が共に大爆発。

・さらに怪我や五輪後遺症で主力がスタメンから外れても特段問題ないレベルにまでサブのレベルが上がり、主力を無理使いしなくて済むので当然ながらシーズン終盤になっても疲弊しないという好循環が発生。ここまで来るのに5年もかかったのか!という気がしないでもありませんが、浦和がこれといった不安材料がない状態でシーズン終盤を迎えらえるようになるとは長生きしてみるもんですなぁ・・・

・同日川崎が神戸に大敗したため、ついに浦和が年間勝ち点1位を奪取(かつ一応2ndステージも2位神戸に勝ち点5差をつけて首位堅持)。もっとも最後に1位に立つのが最重要で、この時期の1位なんて無意味も同然。あの日の悔しさ、あの日の屈辱を晴らすために、来週のルヴァン杯を含めて目の前の相手を一つずつぶちのめして前に進み続けてほしいものです。

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・G大阪は長沢&アデミウソンが横並びっぽい形の4-4-2でリトリート主体で守ってカウンターを狙うといういつも通りの対浦和戦術。ところが2トップの前からのプレッシャーはさほどきつくはなく(特にアデミウソン)、さらに不思議なことに前回対戦時とは対照的に両SHはほとんどプレッシャーをかけてきませんでした。コンディションに差が出るような日程ではないはずなのに、G大阪の出方が実に消極的だったのがこの試合の謎。結局いつもの対浦和戦術が上手く嵌ったのは前半40分くらいに浦和が自陣深くでボールを失った場面だけかと。

・これだと浦和のビルドアップを阻害する要因はないに等しいので、浦和は普段通りにビルドアップして中から外、外から中と細かく繋ぎながら相手の隙を伺ういつも通りの攻めを繰り出すだけでOK。そして前半6分に右サイドの駒井の仕掛けを基点に柏木→武藤→高木であっさりG大阪守備陣を崩して先制。どうしたガンバ、脆い、脆すぎる!

・「半ばボールを持たされるような状態になり、焦って攻めてカウンターを喰らう」というのがG大阪戦の浦和の典型的な負けパターンなだけに、先制点が入って焦って攻める必要がなくなったのは実にでかかった。

・一方先制されたG大阪もギアチェンジして積極的に反撃に転じる風でもなく、前半はだらだらと時間が徒過。G大阪がボールを奪っても最終ラインを上げて高い位置からプレッシャーをかけてくる浦和の守備に苦しんでまともなビルドアップができず。いつもの遠藤なら相手が多少寄せて来ても平然とその裏を取るようなパスが出せるはずですが、この日は出しどころを見いだせずに長考に沈んだ挙句ボールを失う場面が目立ちました。

・苦し紛れに長沢に放り込んだところで、長沢は槙野なり遠藤なりに封じられて何もできず。これほど何もできない1トップというのも珍しい。この出来では「長沢待望論とは何だったのか???」と首をかしげざるを得ず、2ndステージで突如ブレイクしたのは単に相手が弱かっただけではないのか疑惑が急浮上。ビルドアップは出来ず、長沢のポストプレーが機能しないようではアデミウソンも前を向きようがなく、消えたも同然の状態で前半終了。

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・さすがにこれではまずいと思ったのか、長谷川監督は後半頭から大森に代えて藤本を投入し遠藤を2列目に上げてきました。遠藤の不振を補うべく、藤本を入れてボールの出しどころを増やしたつもりなのかもしれませんが、これが裏目に。G大阪のなんら攻撃は活性化されることなく、ただでさえ守備に穴が開きかかっているのに、全然守れない藤本を入れたことでさらに穴が広がる始末。

・50分の浦和2点目は武藤がバイタルエリアから急襲したもの。西野に当たってわずかに軌道が変わる幸運もありましたが、前節FC東京戦を見てもG大阪のバイタルエリアがゆるゆるで中島や河野にミドルシュートを撃たれまくっていたので、武藤のゴールは半ば必然。武藤に形ばかり寄せていたのが投入したばかりの藤本だったというのが実に笑える。

・さらにアデミウソンが槙野ともつれ合って転んだ際に槙野をどついて一発退場。これで長谷川監督はこの試合を諦めて、水曜日のルヴァン杯への準備に切り替えたのでしょう。遠藤を下げて呉屋を投入っていくら遠藤が絶不調とはいえ、アデミウソンも遠藤もなしに攻撃の組み立てができるはずがありません。思い出したように縦にポーンと蹴って呉屋を浦和最終ライン裏に走らせるだけって、浦和はいくらなんでもJ3じゃないんだから(笑)

・川崎や昨年の広島と違って、しょぼい相手から大量得点で得失点差を稼げないのが浦和の悩みでしたが、この日は一味違いました。G大阪の反撃とも言えないような反撃をひとしきり右から左へと受け流して終盤に大反撃。83分駒井→森脇クロス→宇賀神で3点目。サイド攻撃を仕掛けて逆サイドのWBが決めるという「ミシャスペシャル」って4バックの相手が往々にして喰らいがちなパターンですが、この大一番で炸裂するとは! 勝ちが見えていた状況ゆえ多少気楽だったせめかもしれませんが、ダイレクトボレーできっちりゴール隅に持って行くなんて実に宇賀神らしくない(苦笑)

・4点目は噴飯物。駒井のクロスをかろうじて止めたもののそのまま倒れ込んでしまった李。李の回りにはアホほどG大阪の選手がいるのにボールを奪いに行ったのが西野だけで、しかも奪えずにズラタンに繋がれる大失態。ズラタンに付いた丹羽はこれまたいとも簡単に反転を許してズラタンゴールって、こんなゴールはG大阪の集中が切れてないと普通入らんって!!!

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-----興梠-----
--高木----武藤--
宇賀神-阿部-柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:6分 高木、50分 武藤、83分 宇賀神、87分 ズラタン

66分 興梠→ズラタン
69分 高木→青木
84分 柏木→李

きっと君は駒井。前節柏に苦戦を強いられ、早い時間帯に交代を命ぜられた駒井。この日も対面が藤春で、駒井が絶えず藤春に背後を脅かされるような試合展開になるとまずいと思ったのですが、G大阪がそもそもロクにボールを前に運べないので藤春は前に上がるに上がれず。こうなると「攻めダルマ」と化した駒井は実に頼もしく、逆に藤春をチンチンに。駒井自身の得点こそありませんが、得意のドリブルだけでなくクロスも良ければ、いつの間にか視野も広がり、周囲との連携も著しく向上してMOMといっても差し支えないくらいの働きでした。

・この日は那須に代えて遠藤がスタメン復帰。長身の長沢相手にわざわざ遠藤を使う意図が謎で、ルヴァン杯で槙野不在になるのを見越して那須を休ませたのかもしれないと思いましたが、遠藤は全く危なげなく長沢に対応。最終ラインを高く保って中盤のプレッシャーを強めるだけでなく、後方から広範囲へ配球ができるという遠藤のストロングポイントも随所で披露。遠藤もようやく五輪後遺症から抜け出したようで、この出来ならルヴァン杯も視界良好。

・同じ故障明けの槙野。この日の攻撃は右サイド偏重で、地上波中継を意識して槙野が調子をこぐ場面は少なかったかと思いましたが、最後の最後で高木も柏木もベンチを下がってしまったのをいいことに久しぶりに直接FK。しかもそれが珍しく枠内に飛んで東口がファンブルするという一幕が。こんなところで運を使うなよ・・・

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-----長沢-----
倉田--アデミウソン---大森
---遠藤--井手口--
藤春-西野--丹羽--オ
-----東口-----

HT 大森→藤本
62分 遠藤→呉屋
72分 長沢→今野

・思い通りにならない試合展開にイライラしてか、G大阪は随所でラフプレーを連発。アデミウソンが一発退場になってしまいましたが、それ以外のカードが遠藤と藤本だけだったというのはG大阪にとって相当運が良かったかと。審判によってはもうちょっとカードを喰らってもなんら不思議はなかったかと。

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2016.10.01

萬福 京都駅前店@京都

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 京都駅烏丸口を出て線路沿いに西へ。ビッグカメラを過ぎて堀川通の手前、オムロン本社の裏辺り。先客8、後客4。観光客らしき姿はなく、背広姿のサラリーマンだらけ。

 券売機はなく、メニュー先頭の「しょうゆラーメン(700円)」を注文。他に「みそ」があるだけでメニュー構成は割とシンプル。

 店内はL字型カウンター10数席。水セルフ。

 「スマホ・ノートパソコン・漫画・雑誌等の御使用は御遠慮願います」と大書されていてぎょっとしますが、要するにだらだらと長居しないでくれとの趣旨なんでしょう。ぱぱっと写真を撮る分には何の問題もありません。また店の接客態度も特段高圧的なところはなく、いたってフツー。

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 スープは豚骨ベースながらややかえしが正面に出てるせいか少々酸味を感じます。背脂が目立つ割には脂っぽくはなく、程よくコクを加えている程度。

 麺は細いストレート麺。京都のラーメンには珍しくやや堅めの仕上がりで気に入りました。

 麺の上には青ネギがどっさり。そしてしゃきしゃきの細モヤシと薄くてパサつき加減のチャーシュー。これらを麺に絡めながら食べると実に美味い。そしてなぜかコショウが良く合う。

 特に傑出した感じはしませんが、いかにも京都っぽいラーメンなのは確か。同じ京都駅近物件の新福菜館や第一旭は観光客でやたら混むようになったので、今後こちらを重宝するかも。

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