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2016.10.30

【TV観戦記】16年2nd第16節:磐田 0-1 浦和 ~ 誰も喜ばず、2ndステージ優勝も形ばかりの表彰式で終える(苦笑)

・虚しい、実に虚しい。既に年間2位以上が確定してCS出場権を獲得済みなので、2ndステージを優勝したからといって賞金がもらえる他は何か特典があるわけではなし。またステージ優勝してもCSで勝たなければ何の意味もないことは昨年嫌ほど経験しています。

・「浦和の目先の目標=年間勝ち点1位」であることが選手・スタッフどころかファン・サポーターにまで浸透しており、磐田に勝って2ndステージ優勝を果たしても試合後の様子は普段のリーグ戦の1勝とたいして変わったところはありませんでした。もちろんスポンサー様の顔を立てて一応表彰式はやりましたが、式は実にあっさりしたもので森脇のスベリ芸は封印。

・同日川崎も勝ったため、川崎との勝ち点差は1のままで年間勝ち点1位確定は最終節まで持ち越し。最終節で勝てば文句なく年間勝ち点1位となり目先の目標達成で埼スタは沸き返るのでしょうが、そうなったからといって公式イベントは何もないという摩訶不思議な状態(=誰も喜ばないのに公式イベントだけあった磐田戦後と真逆)に。現行の2ステージ制の珍妙さがこんな形で浮き彫りになろうとは(苦笑)。

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・試合は90分を通じて磐田に何もさせず、どこからどう見ても浦和の完勝。ただ1点がなかなか入らず、しかも1点しか入らなかったのでセットプレーなど事故っぽい形で点を取られやしないかと最後までハラハラしましたが、磐田から見れば「絶望的に遠い1点」だったかもしれません。それほど力の差は歴然としていました。

・磐田は前節出場停止だった森下がスタメンに復帰し、森下・大井・藤田の3バックを組むのかと思いましたが、蓋を開けてみれば布陣はここ数試合と同じ4-2-3-1で森下が左SBに。また特段浦和向けに変わった手を打った様子もありませんでした。

・そんな磐田に対し、浦和は序盤から攻勢。なにぶんジェイが全く守備をしない(その分トップ下の川辺が消耗を強いられる)のが祟って、磐田は浦和の最終ラインにほとんどプレッシャーをかけてこないので、浦和は両WBへワイドに展開してからの攻撃が目立ち、遠藤→関根→興梠でいきなり決定機(シュートはバー直撃)を演出。

・また興梠が再三磐田最終ラインの裏取りに成功したのが効いてか、磐田の最終ラインが下がって陣形は次第にルーズになり、攻守の切り替えが遅いことも相まってバイタルエリアがゆるゆるに。そこを使ってショートカウンターから武藤・柏木・高木と相次いで際どいシュートを放つも得点ならず。好位置で得た柏木FKもポスト直撃。駒井が上手くサイドを抉った場面もありましたが、高木も興梠もシュートをブロックされてしまいました。

・ただ浦和も攻撃に手数がかかってしまうと磐田が低い位置に作る守備ブロックを前に苦しむ傾向が強く、後半は李投入まで高木クロス→興梠ヘッドの決定機くらいでこれといったチャンスは作れず、戦況は膠着状態に。

・磐田は残留争いしているとはいえ、16位名古屋との勝ち点差が3あるので浦和戦で勝ち点1でも積み上げられれば万々歳とばかりに前に出て来なくなり、両SHもサイドの守備に専念。ほとんどの時間帯で守備に奔走させられてヘロヘロになったアダイウトンを66分に下げてより一層専守防衛の構え。

・とはいえ、序盤から浦和のワイドな攻撃で守備ブロックを左右に振り回され、深い位置でボールをなんとか奪い返して攻めに出ようとしたらすぐに奪い返されて守備に戻らざるを得なくなるの連続だったので磐田の消耗は相当激しかったと思います。駒井が縦に抜け出してからのクロスを武藤がヘッドで決めてついに浦和先制。

・その後は前に出て来ざるを得なくなった磐田相手に武藤や途中投入のズラタンが裏抜けに成功してGKと1対1になる絶好機がありましたが、共にカミンスキーが阻止。さらに駒井クロス→関根ヘッド、CKから遠藤ヘッドという好機もものに出来ず。

・決定機はいくつもありながら1点しか取れないので非常に気持ちが悪い試合展開になってしまいましたが、磐田の攻撃は非常に絶望的。前半の磐田は浦和の前からのプレッシャーに気圧されて全くビルドアップが出来ず。ジェイやアダイウトンへのロングボールで打開を図るが、共にボールが収まらず。無理なミドルシュートを放つのが精一杯。

・後半ショートカウンターで数的優位で浦和ゴールに迫る場面が1回ありましたが、ジェイに槙野がしっかり付いてシュートを撃たせず。頼みのセットプレーも不発というかそもそもCKを2つしか取れていませんし。終盤森島を入れるも思うようにパワープレーの形に持ち込めず。

・アホほどあった決定機を一つしか決められなかった攻撃陣の出来は正直褒められないと思いますが、槙野や森脇が苛立って無理な攻撃を仕掛けるような場面はありませんでした。当然「いつでも点が取れる」とばかりに相手を舐めたようなプレーは一切なし。ジェイを擁してとにかく一発がある相手なので、最後の最後までリスクコントロールを怠らず、集中を切らさなかった守備陣が称えられて然るべき試合でしょう。

-----興梠-----
--高木----武藤--
関根-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:72分 武藤

68分 高木→李
80分 武藤→ズラタン
87分 柏木→青木

・小破して前節出場しなかった柏木、右足つま先を痛めている関根とも何の問題もなく今節スタメン出場。

・ここ2試合遠藤はアデミウソン、ラファエル・シルバと立て続けに1対1でやられてしまいましたが、今回は全く危なげなし。ただセットプレーでの好機は今回も決められず。年を通じて何回も得点機があるのになぜか一点が遠い遠藤。

-----ジェイ-----
アダイウトン--川辺---太田
---上田--宮崎---
森下-大井--藤田-山本
-----カミンスキー----

66分 アダイウトン→齊藤
73分 宮崎→松浦(川辺がボランチへ)
84分 上田→森島(2トップ化。4-1-3-2?)

・ずっと守備させられて、しかも後半半ばを待たずに代えられたアダイウトンには爆笑。アダイウトンがボール奪っても深い位置から単騎突破しかなかったから、浦和の複数人にあっという間に囲まれてジ・エンド。一回だけ駒井の裏に抜け出しましたが、遠藤が無難に対応して終了。ジェイへのクロスの供給源がこの有り様では浦和から勝ち点を取るのは難しかったかと。

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