【観戦記】16年第15節:浦和L 1-2 仙台L
・セットプレーとカウンターで逆転負け。前半優勢に試合を進めながらも後半半ばを待たずして急激に失速。共に昨今の浦女の典型的な負けパターン。一方仙台の試合内容も褒められたものではなく、これでは上位を望むのは無理だろうと思いましたが、そんな相手にいつもの負けパターンを繰り返すとは。
・湯郷戦を観戦した際に「今後上・中位チームとの対戦を制するにはもう一回りも二回りもチーム力を上げてゆかないとしんどいだろうという印象が強く残りました」と記しましたが、どうやらその懸念が不幸にも的中した模様。
・試合開始早々に白木が裏抜けに成功し、その白木をなぜか北川がフォローする形で早々と先制。その後も攻守の切り替えの早さ&動きの良さで勝る浦和が中盤を支配して仙台に何もさせず優勢に試合を進めましたが、その優勢だった時間帯ですら決定機どころかシュートまでなかなか持ち込めず。手数をかけているうちに相手に守備ブロックをきっちり作られ、その守備ブロックを広げる工夫がありません。バイタルエリアからの一発なんで無いものねだりですし。
・しかも、相手にも何もやらせていなかったはずなのに、前半終了間際にセットプレーからの流れで失点。崩された覚えはないのにセットプレー一発でやられるのは何度も見た光景。
・それでも後半開始早々に右サイドを深々と抉ってからのシュートがエリア内ハンド=PKを誘発。ところが後藤がPK失敗。女子はシュートスピードが緩いので、男子ほどPKが決まらない印象が強いのですが、あたかもGKにぶつけるかのようなシュートではなぁ・・・ そして終わってみればこのPKが後半浦和最初で最後のチャンス。
・この日は10月というのに気温が30度近くに達し、給水タイムが設けられるほどの厳しいコンディション。浦和は前半やや飛ばし過ぎたのか、後半半ばを待たずして急激に消耗して中盤でのプレッシャーがかからなくなってしまい、仙台のカウンター攻撃を浴びがちになってしまいました。
・最初のカウンターのピンチで浦和左サイドを破られそうになった際に北川が相手と交錯して負傷。北川はピッチに戻りましたが、どう見ても走れない状態になっており、北川の交代が遅れたのが仇となってさらに2度カウンターを浴びてとうとう失点。
・また中盤の運動量の回復が急務なのに、なぜか最初の交代が後藤→エミリー。エミリーの守備に多くを求めるのはそもそも無理筋だし、それ以前にエミリーが入った際の攻撃パターンがチームで確立しているようには見えず(これも湯郷戦で抱いた感想と同じ)、これじゃエミリーが気の毒。最後に栗島→塩越の交代でサイドからの放り込むを徹底させるのかと思いきや、全くの無為無策でそのまま試合終了ってなんじゃそりゃ???
・それほど力の差があるようには見えない相手に勝ち点1すら奪えないって、そりゃ「なでしこ3弱」を抜け出すのは難しかろう。残念極まりない敗戦でした。
---後藤--白木---
加藤--------柴田
---猶本--筏井---
北川-長船--乗松-栗島
-----池田-----
得点:4分 北川、43分 北原(仙台)、78分 井上(仙台)
76分 後藤→エミリー
79分 北川→臼井
80分 栗島→塩越
| 固定リンク