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2016.11.02

【展望】16年2nd第17節横浜M戦

(横浜Mの現状)

・勝ち点50(13勝11分9敗)の年間9位。1stは勝ち点22の11位だったのに対し、2ndは勝ち点28(7勝7分2敗)と多少勝ち点を伸ばしてはいますが、優勝争いには一切絡まず。今年も典型的な中位クラブの位置から抜け出せずにシーズン終了確定。

・年を通じてみれば引き分けが非常に多く勝ちきれない試合だらけなのが中位止まりに終わっている主因。ルヴァン杯準決勝から続くG大阪との3連戦が全部引き分け(しかも全てスコアが違う!)って狙ってもなかなかできない特殊な芸風。

・もっとも弱い相手から固め取りしているので順位の割には得失点差が15と大きいのが特徴。引き分け数が同じ11の大宮の得失点差は6でしかないのに、年間順位は大宮のほうがはるかに上(年間4位)という辺りは苦笑を禁じ得ません。

・伝統的に守備が堅いチームとされていますが、今年の総失点37は似たような順位にいるFC東京や鳥栖と大差なく、スタッツ上際立った特徴とは言えません。

(戦力)

・3月になってからFWカイケとFWマルティノスを獲得したためか、夏の移籍期間中に目立った補強はなく、今年なぜか出番が激減していた三門を福岡へ放出したのが目立つ程度。

・前回対戦時から戦力にほとんど変化がない一方、主力に故障者が続出して、前回対戦時と前節鳥栖戦のスタメンを比較するとがらっと入れ替わっています。。

・頼みの綱の中村が故障して長期離脱中。第6節から離脱して第12節にいったんベンチ入りしたものの再び戦線離脱。

・CBファビオが故障し(但し、前節ベンチ入り)、その代役として久しぶりにスタメンに復帰した栗原も故障。そのため、中澤の相方は大卒新人のパク・ジョンスが務めています。

・2ndに入って左SBが下平→金井に代わり、下平はベンチにもいないのでこれまた故障離脱中なのかも。またボランチの一角としてレギュラー格だった中町が鳥栖戦の前に故障してベンチ外。

・2ndステージに入って遅まきながら開花の兆しを見せていたCFカイケが度重なる規律違反で「謹慎」を喰らい、伊藤翔も小破したので1トップには大卒新人の富樫を再抜擢。

(戦術)

・喜田が故障した影響もあってか、一時4-1-4-1を採用した時期がありましたが、最近は4-2-3-1に回帰。

・前回対戦時の横浜Mはホームゲームにも関わらずドン引きで守り倒す、徹底した塩試合を選択。もっともモンバエルツ監督が試合後の会見で「守備的にやろうとしたわけではないのですけれども、やはり今日は浦和に下げさせられました。」と語っているように、横浜Mはハナからドン引きだったわけではなく、結果的に早々とドン引きに追い込まれたと見るのが妥当でしょう。

・目標が何もない横浜Mが最終節のアウェーゲームで守り倒してせこく勝ち点1を取りに来るのかどうか。昨年のような積極策(=浦和の最終ラインに圧力をかけて縦パスを封じる & 浦和が無理に縦パスを入れて来たところでボールを奪ってカウンター発動)に出てきても特段不思議はありません。

・中村が長期離脱しているにも関わらず、相変わらずセットプレーが最大の得点源。なお鳥栖戦では天野や兵藤がセットプレーのキッカーを務めていました。

・スペースがあれば当然、スペースがなくても小刻みなドリブルで守備網を切り裂ける齋藤が極めて厄介。たまらずファウルで齋藤を止めればセットプレーの脅威に晒されます。また齋藤が厄介なのはドリブルで突破しにかかるだけでなく、自分で行くと見せかけて決定的なパスを出せること。

・横浜Mがどの位置でボールを奪いに来るのかはふたを開けてみないと判りませんが、カウンターから良い形で齋藤にボールが渡ってしまうとそのまま決定的な場面を作られかねません。浦和守備陣は相手を押し込むような展開になってもリスクマネジメントを怠ることのないよう願いたいものです。

(浦和の対応)

・前回対戦時はつまらないスコアレスドローになってしまいましたが、広州恒大とのビッグマッチを終えて中4日という悪条件付き。決定機は何度か作れていて内容も悪くありませんでしたが、如何せんお疲れなのか肝心なところでシュート精度を欠いたり、その前のトラップが乱れたり、タイミングが合わなかったりして、横浜Mの強固な守備陣をぶち破るには至らず。

・奇しくも今回の対戦も中4日。横浜Mは怪我人が多くて面子にあまり選択の余地がないのに対し、浦和は多少の入れ替えが効くので、共に中4日同士なら浦和が有利でしょうか。とはいえ、宇賀神の出場が依然難しいのであればミシャがスタメンを大きく弄る可能性はありません。

・浦和は勝てば文句なく年間勝ち点1位が決まる一方、横浜Mは目標も何もありません。ただモチベーションの差がそのまま結果を左右するほど世の中甘くないのも確か。

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<前節:鳥栖 2-2 横浜M>

-----富樫-----
齋藤---兵藤---前田
---天野--喜田---
金井-パク---中澤-小林
-----榎本-----

得点:54分 中澤、69分 齋藤

66分 兵藤→マルティノス
79分 前田→伊藤
90+6分 金井→新井

<前回:横浜M 0-0 浦和>

-----カイケ----
遠藤---中村--マルティノス
---中町--喜田---
下平-ファビオ--中澤-小林
-----飯倉-----

72分 カイケ→伊藤
77分 遠藤→前田

・興行的魅力に著しく乏しい塩試合。非常に見辛いスタジアムで、全くと言っていいほど面白味のない試合を見る羽目になった方々はまことにお気の毒様としか言いようがありません。

・鞠は齋藤が小破してベンチ外。後半のカウンターチャンスに齋藤がいたらと思うとぞっとしますが、いたらいたで浦和の攻めが消極的になって塩分が増すだけに終わったかと。

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