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2017.03.21

【観戦記】17年第4節:G大阪 1-1 浦和 ~ 同じ轍を踏まなかっただけマシとせざるを得ないか・・・

・まだリーグ戦も序盤なのでビッグマッチ、大一番と形容するのはちょっと躊躇われますが、間違いなくJリーグ屈指の好カードには違いないG大阪戦。シュート数16対4というスタッツが示すように、試合内容では浦和がG大阪を圧倒。前半そして終盤に決定機の山また山を作っていただけに、爆勝して然るべき試合内容でした。ところが、結果は相手にワンチャンスを決められ、ATになってなんとかPKを得ての引き分け。

・とにかくここ一番にとことん弱い。内容で相手を優に凌駕しながらワンチャンスを決められてそのまま敗戦。ああ、またしても浦和は同じ轍を踏み、負の歴史を積みかさねてしまうのか!!とAT突入時には思い込んでいただけに、たとえPKとはいえなんとかドローで終えたことで良しとせざるを得ないでしょう。勝てた試合、勝たないといけない試合だったけれども、勝ち点1を得て浦和が負の歴史、暗黒の轍から抜け出す一歩にはなった。そう捉えることで自らを慰めることにします。

・また共にACLと並行しての過密日程ゆえ、だらだらぐだぐだの一戦になっても不思議はなかったのですが、意外にも緊張感溢れる試合となり、おまけに藤ヶ谷が故障して若い第4GKが突如J1デビューするというスパイスもあって、非常に見応えがある一戦でした。おまけにドローで終わって誰も傷つかない結果でしたし、さぞかし試合後は居酒屋が繁盛したことでしょう。

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・この試合で面白かったのはミシャが故障明けの柏木をスタメン起用しただけでなく、トップ下に配したこと。横浜M戦の後半で採用して手応えを得た3-4-1-2をこの一番で採用し、しかもそれが見事に嵌りました。

・G大阪はいつも通り2トップが最終ラインや西川、浦和がサイドにボールを持ちだせば両IHが前から厳しくプレッシャーをかけてきます。浦和はボランチを下げず、3バックを堅持したままビルドアップを試みるものの立ち上がりはボールがなかなか前に進まず、西川に下げる場面が目立ちました。

・ところが、浦和は焦らずに相手に食いつかせては剥がす、食いつかせては剥がすを繰り返し、G大阪のプレッシャーを徒労に終わらせるのに成功。7分にラファエル→興梠が最終ライン裏に抜けかかり、柏木のフィニッシュに繋がったのを皮切りに、16分森脇→興梠→宇賀神、20分に柏木→興梠→青木と浦和が決定機を量産しだしました。いずれも2トップ化で興梠がいつもより高い位置でボールを収められるようになったのが効いています。

・高い位置で思うようにボールを奪えないG大阪。両IHが無謀とも取れるファウルで浦和の攻撃を止めざるを得ない場面も目立ち、西村主審が注意止まりでイエローを出さないのは不思議でした。もっとも意地悪く見れば倉田は最後の最後で帳尻合わせを喰らう羽目に。

・33分には関根が金の凡ミスを突いてボール奪取→興梠が難なくファビオを交わしてフィニッシュに持っていたものの、シュートはクロスバーを掠めただけ。終わってみればこの絶好機でシュートが枠にすら飛ばなかったのが浦和のケチのつけ始め。興梠が「点を取ること以外は完璧」と評された柳沢の直系の弟子とされる所以(´・ω・`)ショボーン

・それでも44分には阿部のボール奪取からワンタッチパスを繋いでラファエルのループシュート、ATには槙野の意表を突いたミドルシュートがポストを叩く一幕もあって前半は浦和がG大阪を圧倒。

・G大阪は前半全くいいところなし。アデミウソンが良い形で前を向く場面はほとんどなく、長沢にいたっては遠藤航に封殺されて何もできず。まぁいくら他所との対戦で活躍しようが長沢がしょーもないのは昨年埼スタで実証済ですが(苦笑)。両チームとも素早く攻守を切り替えて前からボールを奪いに行くという守備コンセプトで共通していますが、奪ってからの展開となると練度の差が如実に出ていたように感じられました。

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・ところが後半に入って先制したのはG大阪。長谷川監督が芳しくない戦況を変えるために何か手を打った様子は伺えませんでしたが、57分倉田が随分低い位置から突如ドリブル&カットイン。浦和は阿部があっさり交わされただけでなく、その後も倉田のドリブルをただただ見守るだけで何も手を打てず。以前の試合でもこれと似たような場面があったような気がしてなりませんが、何の試合だったか忘れたいのに思い出せない(つД`)

・さらに関根や森脇も中途半端に倉田に引き寄せられる格好になって浦和右サイドでオ・ジェソクがどフリー。クロスに飛び込んできた今野には一応槙野が付いていましたが、競り負けて失点。サイドからのクロス攻撃は今のG大阪の十八番で、しかもやられるとすれば長沢ではなく今野だろうと「展望」で予測した通りに。

・先制された浦和は駒井を投入し、かつ槙野を再三再四攻撃参加させてカウンターを喰らうリスクを追いながら反撃。といっても先制したG大阪が一転して5-3-2、さらに長沢すら中盤に引いて5-4-1っぽい形でリトリート主体の守備に切り替えて来たために、リスクを負った割にはこれといった決定機は作れず、試合は膠着状態に陥ってしまいました。

・だがFC東京戦で故障した東口に代わって久々に登場していた藤ヶ谷がなんと終盤になって故障退場。ACLに出ていたGK鈴木はなぜかサブにおらず、第4GKと目される田尻がスクランブル投入でJ1デビューという一大事発生。早速槙野がちょっかいを出しに行き、思わず第4審も笑ってしまうというお約束っぽい小芝居も。

・これで田尻がやらかしてしまえば目も当てられない展開になりかねないところ、田尻は投入直後にカウンターの絶好機からの阿部のシュートを難なく止めてすんなりゲームに入り、その後も結局大過なし。といっても突然のGK交代の衝撃でG大阪は動揺したのか、浦和の猛攻を浴びて自陣にくぎ付け状態。長谷川監督は決壊寸前の左サイドを穴埋めすべく、井手口を入れて今野を左WBに配転しましたがさしたる効果はなし。

・浦和も浦和で決定機の山を作りながらシュートが枠に飛ばない。昨年のCS第2戦みたいにやり慣れないパワープレーを試みて何の効果もなくポチッとなとばかり自爆するような愚は犯さず、一見遠回りなように見える地道なパス回しで点を取りに行ったのは評価できるけれどもとにかく一点が遠かった。84分遠藤航→武藤→興梠→武藤とパスを繋いで完璧に崩すものの武藤のシュートはバーの上。88分柏木FK→槙野ヘッドはポストを直撃。

・これで試合終了ともなれば浦和お決まりのコース、「どうせこうなるんだ」「知ってた」という愚痴をこぼしながらの帰り道になってしまうところでしたが、猛攻の甲斐あってATに宇賀神のシュートが倉田のエリア内ハンドを誘ってPKゲット。ラファエルがきっちり決めてなんとか同点になって試合終了。田尻の読みは当たっていましたが、ラファエルがGKの取れそうにないコース&スピードで蹴っているので田尻もどうしようもない。東口でも無理というか、PKの苦手な東口ならなおさら無理。

017

--興梠---ラファエル---
-----柏木-----
宇賀神-阿部-青木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
90+3分 ラファエル シルバ(PK)

(交代)
67分 関根→駒井
76分 青木→武藤(武藤がシャドー、柏木がボランチへ)

・アウェー上海上港戦に帯同しなかった関根と、途中投入だったラファエル、柏木がスタメン出場。駒井、ズラタン、李がベンチスタート。柏木トップ下は意外でしたが、ローテーションは予想の範囲内。

・浦和は前目と右WBをそれなりにローテーションさせているのに対し、G大阪はほぼ固定メンバーでの連戦を余儀なくされているのが響いてか、長距離遠征帰りの浦和に対してG大阪はホーム3連戦という相対的に有利な条件だったにも関わらず、G大阪の出足が止まるのは早かったように見受けられました。前述のように浦和がG大阪の前からプレッシャーを空転させたのが効いたのかもしれませんが。

・ミシャが定番の3-4-2-1を相手の出方に応じてマイナーチェンジし、しかもそれが見事に奏功。以前もミシャは5-0-5とか「なんちゃって4-1-4-1」とか試行錯誤した時期がありましたが、いずれもさしたる成果は出せぬまますぐにお蔵入り。ゆえに今回のマイナーチェンジは初めてのヒット作かも。

・このマイナーチェンジでシャドーより1トップのほうが明らかに向いている興梠、シャドーとしては得点力がなくてパサーに専念させたほうが良い柏木の特性が巧くマッチしたような気がします。またこの試合については柏木が相手のキーマン=遠藤保の監視役にもなり、ボールの出どころを抑えて遠藤保縦ポン→アデミウソンの裏抜けみたいな単純極まりないが効果的な攻撃を阻止できた点でも有効でした。

・それだけに失点が悔やまれます。なんで倉田のカットインをなすすべなく見送っているのか、なんで右サイドががら空きなのか。また右サイドか!!

018

--長沢---アデミウソン--
オ--今野--倉田-初瀬
-----遠藤-----
-金---ファビオ--三浦-
-----藤ヶ谷----

(得点)
57分 今野:オのクロスをヘッド

(交代)
73分 藤ヶ谷→田尻(故障による交代)
82分 オ ジェソク→井手口(井手口がIH、今野が右WBへ)
89分 アデミウソン→赤崎

・藤春がなぜかベンチにもおらず、左WBにはオ・ジェソクを起用。これでアデミウソン&藤春のコンビで浦和右サイドを突破される懸念がなくなったと思ったのですが、やっぱりやられてしまう右サイドであった(´・ω・`)ショボーン 攻めては関根も駒井も終始オを押し込んではいましたが、抜けそうで抜けず。

・新システムで柏戦、FC東京戦と快勝したものの、浦和戦では内容で完敗。球際が弱すぎる柏、ビルドアップに難があるFC東京には2トップ&両IHの前からのプレッシャーが猛威を奮いましたが、ビルドアップの巧い浦和には全く通用せず。IHの消耗が著しいこのシステムを過密日程の中で続けるのはかなり無理があるような気がしますが、井手口の戦線復帰で多少人繰りが楽になると事態は一気に好転するのかな?

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