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2017.03.02

【TV短感】ACL2017H組第2節:G大阪 1-4 済州

・ホームでまさかの大敗。済州はKリーグ3位で、G大阪はJリーグ4位かつプレーオフ経由の出場という状況を考えれば「まさかの」と言ってしまうのもどうかと思いますが、ホームでここまで大差で敗れるとは予想だにしませんでした。

・この試合はいくつも不思議な点がありました。最大の謎は長谷川監督が突如3-1-4-2の新布陣を採用したこと。テレビ中継によれば高さ対策としてCBを三枚並べたらしいのですが、この新布陣が全く機能せず。わざわざCBを3枚並べたのにセットプレーでやられまくって大量失点。

・3バックといっても遠藤が中盤の底に控える点では今季の基本フォーメーションである4-3-1-2と同じで、新布陣もその変形に過ぎないのかもしれませんが、中盤でボールを奪えないので済州に押し込まれ、5-3-1-1になって最終ラインで耐える時間が序盤から長く続きました。なんとか最終ラインでボールを奪ってもビルドアップがままならず、すぐにボールを奪い返されてまた押し込まれるの繰り返し。これではミドルシュートを喰らうのは時間の問題と思っていたら、45+1分に案の定。

・前半のうちに2点ビハインドになってしまったので、後半4バックに戻すのかと思いきや、なんとフォーメーションはそのままで小破した井手口を長澤に代えただけ。しかも長谷川監督はその後もフォーメーションを弄る気配はなく、前半よりは多少ボールが前に進むようになっただけで決定機どころかシュートすら撃てない状況に変化なし。長谷川監督がこの布陣に固執したのが第2の謎。

・4失点目は東口のポジショニングが謎過ぎて爆笑しましたが、それ以前に遠藤がボールの奪いどころとして狙われていて、新布陣どころか遠藤アンカーシステム自体の破たんを予感させる内容でしょう。

・また大敗の主因は布陣以前にコンディションの差が影響したのかもしれません。G大阪は概して動きが鈍い上にとにかく球際が弱く、特に中盤での競り負けによるボールロストが目立ちました。もっともG大阪よりさらに日程がきつい浦和が前日競り合いでソウルを凌駕していることを考えれば、G大阪のコンディション不良は少々不思議ですが。

・さらに長谷川監督が甲府戦からわずか一名の入れ替え(長澤→金)で中2日の済州戦に臨んだのも謎。ミシャとは対照的に長谷川監督は積極的に選手をローテーションするタイプで、その副作用としてスロースターターになりがちと思っていましたが、いつの間にやら宗旨替え。選手層がすっかり薄くなってローテーションをやろうにもやれないのかもしれませんが・・・

・とにかく謎だらけの試合。ホームでの大敗により、比較的楽と目されたグループステージ突破に少々暗雲が立ち込めてしまいました。

--倉田---アデミウソン--
藤春-今野-井手口--オ
-----遠藤-----
-ファビオ--三浦---金-
-----東口-----

HT:井手口→長澤
54分:藤春→初瀬
76分:遠藤→泉澤

(得点)
43分:オウンゴール(FKに対して遠藤がわずかにかすってゴールへ)
45+1分: イ チャンミン (三浦がクリアしきれずに、こぼれ玉をミドルレンジから撃たれる)
51分:マルセロ(FKをファーでどフリーで折り返され、中でフィニッシュ)
72分:イ チャンミン(東口が前に出過ぎてロングシュートで頭上を抜かれるw)

90分:アデミウソン(PK)

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