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2017.04.12

【観戦記】ACL2017・F組第4節:浦和 1-0 上海上港 ~ さぁ、オスカル。わめくがいい!さけぶがいい!(文化シヤツター、ガラガラ)

・ただでさえ真冬に逆戻りしたかのような寒さなのに、おまけに細かい雨が強風に煽られてバックスタンドは奥深くまでびしょ濡れ。サッカー観戦には極めて厳しい環境で、試合も厳しい展開になってしまいましたが、それでも浦和はなんとか上海上港(以下「上海」)をウノゼロで撃破。上海に勝ち点9で並び、かつ上海を得失点差で上回ったためにF組首位に浮上しました。

・同日ソウルがWSWに勝って残り2試合で3位ソウルとの勝ち点差が6となり、しかもソウルとの得失点差が大きいことを考えれば、浦和はこの日の勝利でグループリーグ突破がほぼ確実になったといって差し支えないでしょう。

・勝つには勝ちましたが、シュート数7対13というスタッツ通り試合内容は極めて厳しかった。決定機の数なら圧倒的に上海が上。PKストップを含めて西川と北ポストの好セーブでなんとか虎の子の一点を守り切ったと言って差し支えない勝利でした。もっともしんどい内容とはいえ勝ちは勝ち。ズルでも誤審絡みでもない勝利なので卑下する必要は全くありません。

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・興梠出場停止、関根小破を受けてラファエルと駒井をスタメンに起用したのはともかく、李→ズラタン、武藤→青木と直近の仙台戦から4人も代えたのには驚きました。仙台戦から中3日、かつACLへの向き不向きを考えたミシャなりのターンオーバーなのでしょう。ミシャはターンオーバーがとにかく下手で、やる時はえらく極端。極端に入れ替えた際には当然ながら結果も出ないという負の歴史を積み重ねてきましたが、今年になってついに合理的な範囲内での選手入れ替え法を会得したようです。

・スタメンを見た際は柏木トップ下の3-4-1-2と思いましたが、そのフォーメーションを採用したG大阪戦と違って案外柏木が右に流れがちで実際はラファエル1トップの3-4-2-1と大差なし。しかし残念ながらラファエル・ズラタン・柏木の組み合わせは全く実績がないせいか、ほとんど機能しませんでした。試合開始早々に宇賀神→ラファエルの決定機(シュートはポストを叩く)を作った以降、浦和の攻撃はほぼ沈黙。

・上海はフッキを故障で欠いたためか、上海は前回の4-3-3ではなく4-4-2っぽい布陣。布陣は多少変わったものの前から厳しくプレッシャーをかけてくる方針には変わりはなく浦和はビルドアップに四苦八苦。とにかく前3人に縦パスを入れられず、浦和の攻撃は前に出てきた上海SHの背後のスペースを利用してのサイド攻撃頼み。しかもそれも散発的で先制点に至るまで決定機どころかシュートもほとんどなかったように思います。

・前半の上海もさほど手数はありませんでしたが、浦和左サイドを攻めて2度決定機。この試合を通じてそのサイドにいる7番(ウーレイ)に苦しめられ、19分にはバイタルエリアから際どいシュートを撃たれ、34分にはウーレイにドリブルで突っかけられたことで浦和DF陣が混乱し、上がってきた右SB23番にフリーでクロスを上げられ、上げた先では11番もフリーという大惨事を招いてしまいました。しかし、ここで活躍したのが埼スタ北側のゴールポスト。

・一難を逃れた浦和。心持ち上海ペースで試合を終えようとしていた時間帯になって突如コンビネーションプレーが炸裂。前方に出てきた青木がオスカルを振り切ってエリア内のズラタンに縦パスを入れたのが肝で、ズラタン→ラファエルがDF3人に囲まれながら超狭いシュートコースにねじ込んで浦和先制。どう見てもズラタンが自分で撃ったほうがイージーなように見えましたが、どんな体勢だろうが決めきる力はラファエルのほうが上で、ズラタンはそのラファエルを信じてボールを託したのでしょう。

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・先制された上海は後半頭から前への圧力を一段と強め、浦和は押し込まれ気味に。いきなりエウケソンにバイタルエリアからシュートを撃たれ、51分には西川がクリアに失敗したことを契機にエウケソンに突っ込まれる大ピンチ。

・浦和も駒井が深い位置からドリブルで持ち上がってズラタンシュートという決定機がありましたが、その直後にウーレイにエリア内まで斬り込まれてしまい、いよいよ落城の気配濃厚。そこでミシャは機能しているとは言い難い布陣を諦めて、青木→李、ズラタン→武藤と一気に2枚替えていつもの3-4-2-1に変更。

・守り切れそうにないのでミシャは攻め合いを選択したものと解釈していましたが、結果はこれまた失敗。投入直後にラファエル→柏木→駒井の決定機を作った以降、浦和の攻撃は再び沈黙。押し込まれ続けて攻撃はカウンター頼みになっているのに、カウンターの形になりかかったところでパスミスで逆にカウンターを喰らってしまう場面が非常に多くて浦和は急激に消耗。

・さらに柏木をボランチに下げたのも良くなかった。柏木はオスカルに対峙する羽目になりましたが、柏木の守備力ではどうにもなりません。64分にはオスカルの切り返しに付いてゆけずに早々にPKを献上。このPKは西川が片手でなんとか止めて難を逃れましたが、その後もバイタルエリアでオスカルに前を向かれたらどうにもならず、阿部ですらオスカルの切り返しに付いてゆけずに転ばされる始末。逆に言えばそれまでなんとかオスカルを封じていた青木の凄さが浮き彫りに。

・2度目のPKは槙野のクリアミスから。反撃に転じようとしたところでのミス多発という、この日の後半を象徴するようなプレーで、しかも故意とは思えないが上げた手にボールが当たってハンドを取られるのは槙野にありがちなもの。ところがこのPKをオスカルはなんと宇宙開発。

・オスカル2度のPK失敗後もなんら戦局は好転せず、柏木はあっさりオスカルに振り切られて際どいシュートを浴び、ミシャがラファエル→那須で止血を試みるもその那須が右サイドでエウケソンにぶち破られて駒井のカバーでなんとか事なきを得るなど浦和は青色吐息。後半ほぼすべての時間帯で上海に殴られ続けたといってもいいくらいのやられっぷりでしたが、それでも最後までダウンは奪われずに逃げ切り勝ち。相手にフッキがいなくて本当に良かった。

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--ズラタン---ラファエル--
-----柏木-----
宇賀神-阿部-青木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)44分 ラファエル(青木縦パス→ズラタン→ラファエル)

(交代)
59分 青木→李(柏木がボランチに下がる)
60分 ズラタン→武藤
81分 ラファエル→那須(李が1トップ、柏木がシャドー、遠藤がボランチに上がる)

・「青島ビール賞」はどう考えても数々の好セーブを見せただけでなくPKすら阻止した西川だと思いましたが、もらったのは先制点を決めたラファエル。うーん、点取らないと青島ビールはもらえないのかなぁ・・・ それにしても久しぶりに西川様々の試合。ACLなので文化シヤツター様に見せ場がないのは誠に惜しい。50分過ぎにボールを真上に蹴り上げてしまったことを機にマッチポンプ的な好セーブがありましたが、それを除けばキック精度も徐々に戻ってきたようにも見受けられました。

・西川に次ぐ功労者は両WB、特に駒井。終盤に那須が突破された先を駒井がカバーするなど、駒井が守備で見せ場を作れるようになるとは!後半の数少ない決定機を駒井が決めていれば満点の出来。右WBは関根との競争によりめちゃハイレベルになりました。

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