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2017.04.10

【観戦記】17年なでしこ杯B組第1節:浦和L 2-1 ちふれ

・なでしこ杯初戦は昇格組のちふれASエルフェン埼玉(以下「ちふれ」)が相手。浦和は代表でGK池田、MF猶本を欠いているとはいえ、GKは平尾でもさして問題はなく、猶本も現状では代えが効かないとは言い難い選手。菅澤や長船を抜かれるよりははるかにマシな条件なので、今回は快勝が期待できると思い込んで小雨降る中駒場へ出かけましたが、残念ながらこの試合もスカッとせず。

・前半は控えめに言って塩試合。後半頭からの白木投入が効いてようやくはっきりとした浦和優勢に転じましたが、結局流れの中からは点が入らず、得点は相手GKの凡ミスとセットプレーからという前節千葉戦をなぞったような展開に。それでも完封勝ちならまだ良かったものの、終了間際に1点返されてなんだかなぁ。

・チームが成長している姿をはっきりと確認できるようになるまではまだまだ時間がかかりそうな塩梅ですが、それでも曲りなりに勝ち点は稼げており、その勝ち点がチーム成熟の時間を稼いでくれると思えばまあええかと。

・それにしても前半の試合内容はシオシオでした。ちふれは千葉よりは地力が劣るせいか押し込まれる場面こそありませんが、守備ブロックがコンパクトかつタイトなのは同じで、浦和はそれを突破できないどころか押し下げることもできないまま前半終了。

・「困った時の菅澤頼み」を封印して、ショートパスを多用しての局面打開という本来のチームコンセプトに立ち戻ろうとしていた風ですが、なにせパスミスが多くてお話にならず。朝から雨だったのが祟ってか、なんだかボールが重そうでしたが、それにしてもお粗末でした。両SBに展開しても何も起こらず、菅澤に裏抜けさせようとしてもフィード精度がイマイチな上に菅澤もスピードが卓越しているわけではないので全部失敗。

・ちふれは浦和のミスを突いてカウンターという単純な狙いですが、こちらもボールを奪ってから小人数で仕掛けるだけなのでたいして脅威にならず。

・実にシオシオな前半でしたが、先に動いたのは浦和。カップ戦は交代枠が5つもあるせいか、石原監督は後半頭から塩越→白木、筏井→長野とミシャばりの2枚替え。そして白木投入効果が絶大で試合の流れは一気に浦和に傾きました。

・長野戦の白木の出来はさっぱりで後半停滞の一因になり、千葉戦ではリード後になぜか左SHに投入されて半ば守備要員化。この扱いで奮起したのかどうか判りませんが、この日の白木は見違えるような素晴らしい出来。ボールは収まるわ、ゴリゴリとドリブルで持ち上がるわ、おまけにミドルレンジから強烈な一発を放つわ(バー直撃!)と久しぶりに「万能型FW」の片鱗を見せてくれました。昨年も出場機会が増えてブレイクしかかったはずなんですが。

・白木の活躍でようやくちふれの最終ラインが下がり、浦和が何度もセカンドボールを拾って波状攻撃を仕掛ける展開に。前半のシュート数は「たった3本だったのに対し、後半は13本もシュートを放っていますが、惜しいところでちふれ守備陣にブロックされたり、そもそも枠を捉えられなかったりして結局流れの中からは得点ならず。相手の一番硬いところをゴリ押ししてもなかなか点は入らんわなという長野戦前半と同じ感想でもあり。

・浦和の先制点はちふれGKの凡ミスから。遠藤のクロスをGKがファンブルして菅澤が押し込むというお笑い種でしたが、ちふれGKはキャッチングが怪しかったので起こるべくして起こった気も。当方もシュートを撃った後に詰めれば何かが起こるなと思いながら観戦していたくらいなので、菅澤も抜け目なく狙っていたのでしょう。

・2点目は水谷CK→長船ヘッド。

・ただこの試合で先に絶好機を掴んだのはちふれ。空きの浦和右サイドからのクロスを中央で合される場面がありましたが、ここはGK平尾が好セーブ。しかし終了間際にまたしてもがら空きの右サイドを攻められ、右サイドからのクロスを平尾が弾ききれずに中村に押し込まれて失点。

・2点リードした浦和は最後の交代枠を使った後も全く鹿島るそぶりさえなかったのが不思議で、カップ戦ゆえテスト優先で目先の勝ち点欲しさにせこいことはしないという監督の方針なのかもしれませんが、それゆえにつまらん失点を喫したような気も。

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-----菅澤-----
加藤---塩越---柴田
---水谷--筏井---
木崎-高畑--長船-遠藤
-----平尾-----

(得点)66分 菅澤、80分 長船、90分 中村(ちふれ)

HT:筏井→長野
HT:塩越→白木
64分:加藤→吉良
75分:柴田→清家
85分:遠藤→南

・代表で不在の池田、猶本に代えて平尾、水谷を起用した他、千葉戦で右SBに入った三谷に代えて遠藤をスタメンに。長野を後半頭から投入したのも遠藤同様テストの色彩が強そう。

・怪我で長期離脱していた清家がついに実戦復帰。敵陣を深く抉った切れ味鋭いドリブルは健在で、SHに置くのは真にもったいない。怪我明けなので無理使いはできないのでしょうが、本来なら2トップの一角に据えて徹底して相手DFラインの裏を狙わせるのが最良策かと。

・【今日のゆずほ】タコ焼き買ったでーーー(^_^)/ 今日はかなりはっきりした1.5~2列目仕様。正直出来は最悪。ただボールが持てるだけで気の利いたバスが出せるわけでもなく、積極的に仕掛けて相手最終ラインに脅威を与えるわけでもなく、バンバン裏抜けを狙うわけでもない。前目の選手なのに相手は全く怖くないというのはいかがなものか。交代で入った白木がゆずほに一番欠けている「体を張りまくる」プレーで見せ場を作っていただけに、ゆずほは些か心配。

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