【観戦記】17年第9節:浦和L 3-0 新潟L
・昨日に続いて真夏日のデーゲーム。しかも埼スタと違って日影が一切ない厳しい環境。こうなると良質なゲームなんて求めようがなく、実際シュート数6対5(しかも浦和はCKゼロ!)というスタッツ通りスタジアムが沸き返る場面は僅少でした。
・しかし、浦和は早々に先制点を得た後は省エネ気味に試合を進め、数少ない決定機を確実に決めて追加点。さらに新潟の運動量が落ちてきた時間帯に大攻勢をかけてダメ押しという盤石の試合運びで完勝。2点リードからなぜか殴り合いに突入して結局ドローに終わってしまうという、クソ暑い中での試合運びが極めて稚拙などこかのチームもこれを少しは見習えよ!・・・
・リーグ戦も前半9試合が終わり、浦和は勝ち点16の5位。上位4チームには一つも勝てず(1分3敗)、下位5チームには全勝という判りやす過ぎる戦績です。ただ新チームになったばかりの時期に上位チームとの対戦が立て続けに組まれたという不運な側面は多少あり、次節INAC戦で今の浦和の立ち位置がはっきりするでしょう。
・7分の先制点は栗島の縦パスから。DFと入れ替わって裏抜けに成功した菅澤が追いすがるDFを上体で押さえつけながらドリブル突進&シュートというワシントンさながらの「一人で出来た!」系のゴール。
・ただその後の浦和は完全にグダグダ。クソ暑くて身体が動かないのか、頭が回らないのか、浦和のビルドアップは壊滅的でなかなかボールが前に進まず、終始新潟に押し込まれ気味に。しかし、上手く行かない時間帯を守備に徹して凌ぎぎったのがこの試合の勝因。
・具体的にはいつもよりは最終ラインを下げて、低めの位置でコンパクトな守備陣形を維持して新潟の攻勢を封じ込め。しかも省エネと割り切っているのか、深い位置でボールを奪っても無理に繋がず、簡単にタッチに逃げる場面が目立ちました。それゆえ新潟は多少ボールを持ち、押し込んでいても決定機どころかシュートすら撃てず。前半の新潟のシュートは上尾野辺FKのみ。
・とはいえ、ビルドアップを半ば放棄しているかのような浦和に追加点が入る可能性も少なかったのですが、34分高い位置でボールを奪取した猶本がそのまま前に出たのが効いて、猶本クロス→吉良で追加点。シュート精度に難があり、「数撃ちゃ当たる」系の吉良にしては珍しく最初の決定機でゴール! その直後には右サイドコーナー付近でボールを奪った猶本のクロス→菅澤ヘッドという惜しい場面も。
・その後の戦況も概してグダグダで、後半開始早々に縦パス一本で裏抜けを許すピンチがあったくらい。それも長船がなんとかシュートコースを切り、池田が難なく対応。
・ほぼボールを持たされている格好になっていた新潟は案の定後半の給水タイム後くらいから運動量が激減。こうなると現金なもので浦和MF陣がやたら活発に動くようになり、形勢は一気に浦和優位に。それでも決定機はなかなか掴めませんでしたが、81分高い位置でボールを奪取した木崎が縦に抜け出して、そのまま角度のないところからダメ押しゴール! その直後にはショートカウンターから加藤が際どいシュートを放つ場面も。でも後半のシュートはなんとこの2本だけ。
・3点リードかつ新潟の疲弊ぶりを受けてか、石原監督は86分に長船に代えて長嶋を試運転する余裕のかましっぷり。長嶋はこれが公式戦デビューだったそうで。
---吉良--菅澤---
-加藤------柴田-
---猶本--筏井---
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----
(得点)7分 菅澤、34分 吉良、81分 木崎
(交代)
64分 吉良→塩越
74分 栗島→三谷(負傷交代)
86分 長船→長嶋
・温泉賞は木崎。珍しく攻守両面で躍動した猶本が温泉賞でもなんら差し支えないと思いますが、普段ゴールに絡むことがないSBへのご褒美かな? 今年の浦和はSHが共にやたら中へ絞るので、SBの前には広大なスペースがある反面、攻撃参加してもサイドはほぼ孤立無援。それゆえクロスなりカットインからシュートなり、かなりの部分「一人で出来た!」の能力が求められてなにかと難しいかと思いますが、この日はそのタスクを見事完遂。
・74分負傷退場した栗島。その前から急激に歩容がおかしくなっており、ベンチも慌てて三谷を準備しているにも関わらず、池田から「あかり、行け!!!」の鬼コーチング(つД`) 担架で運ばれた際には手で顔を覆っていたので大怪我か?と思ったのですが、試合終了後は元気そうに挨拶の列に加わっていました。単に足が攣っただけなのか???
・【今日のゆずほ】守備負担がでかい吉良に代えて後半早い時間帯から1.5列目で登場。サイドに流れて攻撃の基点になろうとした場面も散見されましたが、率直にいって見せ場なし。バイタルエリアで前を向く好機にもシュートに持ち込めず。でも守備は一応こなしてたからまあええか・・・
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