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2017.05.25

【TV観戦記】ACL2017・ラウンド16第1戦:済州 2-0 浦和 ~ 落とし穴の場所が判っているのに自ら嵌りに行くのが浦和(苦笑)

・ACLには珍しいデーゲーム。済州の本来のホームスタジアム「済州ワールドカップ競技場」がU-20W杯の会場として使用中で、やむなく「済州総合競技場」での試合となったものの、ここは照明設備が整っていないのでデーゲームになったんだとか。

・で、平日のデーゲームという生観戦どころかTV観戦すら難しい時間帯での試合にも関わらず、なぜかダメ社会人・ダメ学生・ダメ主婦等々がワラワラ集まって来てツイッターが大賑わいというのがいかにも赤者。そんなダメ野郎どもの期待も虚しく、とんでもないダメ試合を繰り広げてしまうのはこれまたいかにも浦和。

・G大阪戦を観てカウンターが強烈なことが判り切っている相手なのに、いかにもぬるい試合の入りであっさり先制点を取られ、その後も引いた相手を崩せずカウンターを浴び続ける苦しい展開に。0-1で第2戦突入でもやむなしと思われた試合展開にも関わらず、なぜか試合終盤必要以上にリスクをかけてさらに傷口を広げてしまいました。

・最後の失点がこのチームに絶えず付きまとう「試合運びの拙さ」をまたしてもクローズアップしてしまったのは否定できず、CSの逆転負けを嫌でも思い起こさせるような点の取られ方だったこともあってか試合終了後の閉そく感は半端なかったと思います。ただ冷静に考えれば前半1失点で済んだこと自体が奇跡的で、失点の時間帯はともかく、試合内容からすれば0-2の負けは妥当でしょう。いやもっと差が付いてもおかしくない試合で、それほど浦和はダメダメでした。

・また浦和の試合運びの拙さは今に始まったことではなく、アウェーゴールで1点リードという理想的な展開でホームに戻って来てもその優位を全く活かせないくらいなので、「なりふり構わずとにかく点を取るしかない」状況に追い込まれたのがかえって良いほうに転ぶかもしれません。たぶん無失点は無理で、5-2みたいな派手な撃ち合いしか活路はないでしょうが、それくらいのポテンシャルが今の浦和にはあります。苦しいけれども死んではいないって。

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・試合の入りはいかにも緩く、7分済州が阿部の縦パスをカットしたところからカウンター発動。浦和は左サイドから11番(ファン・イルス)にほぼフリーでクロスを上げられ、中で10番(マルセロ)にもフリーでヘッドを撃たれるという間抜け極まりない形で早々に失点してしまいました。マルセロには森脇が付いていましたが競ろうとすらしていないのは不可解ですし、さらにもう一人フリーな選手(22番)もいるという壊滅的状態でした。

・済州は基本3-5-2ながら守備時は5-3-2ないし5-4-1のように伺えました。リトリート主体ながらハナから決してドン引きというわけではなく浦和の最終ラインなり柏木なりにはプレッシャーをかけてビルドアップを阻害。単に縦パスを出させないどころか、隙あらばパスをカットして積極的にカウンターを狙ってきます。15分に阿部の縦パスをカット、35分に遠藤→武藤の横パスをカットしてからのカウンターがその象徴。

・浦和は5バックで引いた相手には両WBの1対1による仕掛けで戦局打開を図るのを常道としていますが、済州は中盤も積極的にサイドにスライドさせて1対1を作らせないように守っていたので宇賀神はもちろん関根すらどうにもならず。攻めきれずに31分には宇賀神のボールロストからカウンターを喰らう場面も。浦和のサイド攻撃は森脇が上がって中へ入ってミドルシュートを放つのがせいぜい。

・よってカウンターを喰らうのが怖いけれどもサイドよりは中央突破を試みるほうがまだ可能性があるかなといった状態。ところが押し込んだ状態で中に控えるのがポストプレーが上手くないズラタンで、案の定26分にズラタンのボールロストから絶体絶命の大ピンチに。34分は宇賀神→柏木→ズタランで中央突破が成功した場面がありましたが、ズラタンのシュートはGK正面。

・ドツボとしか言いようがない前半の試合内容を受けて浦和は芸風を変えてシンプルに縦に速く攻めたのが奏功し、51分には柏木スルーパスで興梠が裏抜け。さらに53分には遠藤がアバウトに蹴ったハイボールを受けて済州CBの裏を取った興梠→武藤という絶好機がありましたが、武藤のヘッドはゴールマウスに吸い込まれる寸前でクリアされてしまいました。

・さらに後半も半ばになると済州のプレッシャーは前半より格段に緩くなり、ボールの受け手はともかく、出し手はかなり自由にプレーできるようになってきました。関根→駒井の交代もそこそこ奏功して浦和は中から外、外から中とようやく浦和らしい攻撃を仕掛けられるようになりましたが、済州は前半とは逆に中央を固めて決定機は許さず。また済州はカウンターのキレこそ鈍ったものの、押し込んだ状態から70分、81分に決定機。

・ミシャは82分に宇賀神→高木というバクチを打ち、85分に早速高木クロス→ズラタンヘッド、87分には遠藤→ズラタン→興梠→李と流麗にパスが繋がる絶好機がありましたがGKの好守で得点ならず。

・終盤は押せ押せになり、ATに入ると浦和はセットプレーの連続で浦和は全員敵陣、相手は全員自陣の状態。まだ第2戦があるのにそこまでリスクをかけるアホがどこにおんねん??と不思議でなりませんが、ただでさえそんなリスキーな状態にも関わらず極めてリスキーなヒールパスを試みて案の定カウンターを喰らうって底抜けにアホすぎるやろ、これ(´・ω・`)ショボーン

-----ズラタン-----
--興梠----武藤--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
7分 マルセロ
90+2分 チン ソングッ

(交代)
58分 関根→駒井
71分 武藤→李
82分 宇賀神→高木

・浦和はどういうわけか興梠&ズラタンの2トップ、かつ柏木が上がって武藤との2シャドー気味のフォーメーションで試合に入りましたが全く機能せず。しかも早々に失点した後は柏木が普段の位置に下がり、形の上では相手を押し込み続ける格好になってしまったので、通常の3-4-2-1配置で記しました。

・先制点は阿部の縦パスをカットされたところからでしたが、阿部は15分にも至近距離で縦パスをカットされてカウンターを浴びる契機となっており、もはや連戦に耐えられない体なのかも。第2戦ではスタメン落ちやむなしかと。

・清水戦から中3日にも関わらずスタメンの変更は李→ズラタン、駒井→森脇の2名のみ。先制点を喫した場面に象徴されるように森脇は2試合出場停止を受けて、なんだか早々と試合勘を失ってしまったような場面が散見されましたし、ズラタンは決定機を決められないどころかカウンターの基点になってしまうと散々。李を投入した際に下げるのは武藤ではなくズラタンだと思ったのですが、ミシャはなんでズラタンに拘ったんだろう?

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