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2017.05.13

【展望】17年第11節新潟戦

・浦和の状態がどんなに悪かろうと必ず勝ち点をくれる、FC東京と双璧をなす「勝ち点配給マシーン」=新潟が次節の対戦相手です。

(成績)

・勝ち点5(1勝2分7敗)で17位。点は取れないが、失点は多いという「降格すべくして降格してしまうクラブ」の典型的症状を発症しており、厳しい状況です。2年連続で15位と大宮に代わって「最終ラインのコントローラー」のポジションを手中にした感がある新潟ですが、今年も好位置でスタート。カップ戦も4試合消化して勝ち点わずか1に留まっています。

・ポゼッション志向で誰もが新潟には合わないだろうと大方の外野に予想され、案の定失敗した吉田監督をシーズン大詰めになって諦め、片渕コーチが内部昇格してぎりぎりで残留に成功。ゆえに今年も片渕コーチが続投するものと思いきや、昨年J3長野の監督だった三浦文丈氏を招聘。

・三浦は少なくとも監督経験が全くない「S級素人」ではないし、かつて新潟のコーチの経験もあるので内部事情にもそれなりに通じているので、新潟フロントは悪くない選択と思ったのかもしれませんが、シーズン序盤の結果は吉田を下回る悲惨なものに。やっぱり監督を安く済ませようとするとろくなことがないようで。

・リーグ戦序盤の成績不振を受け、新潟には珍しく早期の監督交代を決断。しかし新たに招聘した監督がなんと呂比須。呂比須は既にG大阪で大失敗しただけでなく、ブラジルに戻ってからも短期間でクラブを転々としており、経歴から見れば監督としてとても成功しているとは言えません。しかも新潟には縁もゆかりもない呂比須をなんでわざわざ招聘したのか、傍目には実に不可解。

・しかも三浦はいったん休養扱いになったはずなのに、その後結局辞任に追い込まれて違約金を値切られてしまいました。これは結構えぐい・・・

・浦和戦には呂比須新監督は間に合わないので、片渕コーチが監督代行。

(戦力)

・経験豊富とは言い難い三浦監督が気の毒だったのは、昨オフに新潟は主力を身ぐるみはがされ、半ば以上選手が入れ替わった状態からチーム再建を余儀なくされていること。

・具体的にはFWラファエル・シルバ(浦和)、MFレオシルバ(鹿島)、CB舞行龍(川﨑)、SB松原(横浜M)、MF小林裕(名古屋)とものの見事に主力をぶっこ抜かれ、さらにSBコルテースがレンタル契約満了。開幕してからFW指宿(千葉)が移籍したのは謎ですが。

・そこでやむを得ずブラジル人を3人獲得した他、CB富澤(千葉)、SB矢野(名古屋)、SB堀米(札幌)、GK大谷(浦和)らを獲得し、さらにレンタルバックCBソン・ジュフン(水戸)、MFロメロ・フランク(水戸)らをかき集めてなんとかチームの体裁を整えました。

・ブラジル人トリオで完全にハズレっぽいのがMFジャン・パトリックでここまでリーグ戦出場なし。一方FWホニとMFガリャルドは主力中の主力として活躍。ホニはどうも「強化版岡野」っぽく卓越したスピードが売り物だが悲しいほどに決定力はなく、ガリャルドは典型的なゲームメーカータイプでそもそも点取り屋ではないというのがいやはやなんとも。

・最終ラインは昨年の主力がことごとくいなくなったので新戦力がずらり。昨年の主力で唯一生き残ったCB大野がスタメンから外されたり、左SBに札幌から獲得した堀米ではなく高卒新人の原を起用しているのは傍目には謎。もっとも原は浦和戦ではU20W杯で不在なので、ルヴァン杯で左SBに起用された堀米が出てくるものと目されます。

・もともと苦しい面子な上に、前節川崎戦でFWホニが故障してベンチ外。さらに試合中SB矢野が故障する不運も。ホニは新潟の攻め手の根幹そのものだし、矢野はセットプレーのターゲットとして役に立っているだけに痛手。さらに直近のルヴァン杯で成岡が小破して前半で交代。

・達也は開幕から立て続けに2ゴールを上げて元気なところを見せていましたが、ここ2節はなぜかベンチ外。ルヴァン杯でもベンチ入りすらしていませんから故障なのかも。

(戦術)

・監督が代わってしまったのであまり役に立たないかもしれませんが、三浦時代の印象を一応メモ書き。基本フォーメーションは新潟の伝統を引き継いで4-4-2。前から前からプレッシャーをかけて、あわよくばショートカウンターを狙ってくる場面も見受けられますが、ヤンツー時代ほど極端ではなく、むしろいったん引いてから自陣で一気に寄せてボールを奪い取るスタイルに移行。少なくとも絶えず最終ラインを高く保つような意図は伺えず、それなりにメリハリをつけているように見えます。

・ボールを奪ったら手数を掛けずにロングボールでホニを縦に走らせ、ホニが自らシュート、あるいは前でキープしている間に山崎なり2列目がなだれ込むというシンプルな攻撃が基本。もっともこんな単純極まりない攻撃で点が取れるほどJ1は甘くないようで。そして先制されてボールを持たされたら全く手も足も出ないのが現状。

・悪い内容ではないのに点がなかなか取れない、あるいはセットプレー等で先に点を取られてしまう試合展開が多く、しかも前半から守備にかなり足を使い、後半足が止まりちになったとこでさらに失点を重ねるというのが典型的な新潟の試合。いったん守備が後手に回りだすと守備陣の個の弱さがモロに浮き彫りに。ファウル・イエロー共非常に多いのがそれを傍証しています。

・浦和は昨年のリーグ終盤に片渕監督代行と対戦して大苦戦。その際新潟は基本4-4-2ながら、守備時には右SH小泉が最終ラインに下がって5-3-2、さらには成岡も2列目に下がって5-4-1の守備ブロックを作る浦和対策を採り、しかも最初は最終ラインはかなり高めで、それなりに前からプレッシャーをかけてきました。

・監督代行初戦となったルヴァン杯C大阪戦でも最終ラインを押し上げて前からプレッシャーをかけるスタンスで臨んではいましたが、ロングパスを出せる選手へのプレッシャーが甘くて縦パス一本で最終ラインの裏を取られかかる場面が散見されました。昨年の浦和戦でも立ち上がりに興梠に裏を取られて失点していますから、今回の対戦では修正を試みるでしょう。

・ただ守備はなんとかなっても攻撃は全くの手探り状態。

(浦和の対応)

・リーグ戦&ACLと3連敗、しかも全部ウノゼロ。さらに鹿島戦で森脇がくそくだらない言い争いの過程で相手を侮辱したとやらで2試合の出場停止を喰らい、まさに泣きっ面にハチのチーム状態。

・アウェーソウル戦から中3日の試合になりますが、ソウル戦はレギュラー陣は槙野と宇賀神が出場しただけで、それ以外は帯同すらせずにごっそり休みましたから、日程面ではやや楽。ちなみに新潟もルヴァン杯から中3日で、こちらも主力はほとんど出ていませんでした。

・ただでさえCBの層が薄いのに森脇が出場停止になってしまったので、その穴埋めが見もの。普通に考えれば槙野・那須・遠藤のセットになるはずですが、小破して鹿島戦を回避した遠藤が引き続き出られないようだと事態は一気に深刻になります。ソウル戦の出来を見る限り、ソウル戦でスタメンだった田村よりも、田村に代わって右CBに配転された宇賀神をスタメンにしたほうが良策でしょう。幸い矢野が故障中なので、新潟には高さがありませんし。

・また同じく小破で鹿島戦を回避した柏木の状態も心配。鹿島戦では柏木に代わって青木が出場したものの、青木の出来が芳しくありませんでした。青木の不振はソウル戦でも垣間見られ、この感じだと駒井のボランチ起用を余儀なくされるかもしれません。ただ新潟が5バックで守ってくる可能性が高く、サイドでの一対一でのぶち抜きが新潟守備陣攻略の鍵となると、縦パスが入らないのには目を瞑って青木をボランチに配し、駒井を右WBに起用するのもありでしょう。

・成績不振で早々に監督の首が飛んで後任がまだ着任しておらず、さらに主力が故障と新潟を取り巻く芳しくありませんが、浦和は新潟同様大不振に陥っている大宮に不覚を喫したのを契機にあれよあれよという間に公式戦3連敗。故障&出場停止で人繰りも難儀なため、苦しい試合を強いられると思いますが、ウノゼロでも何でもいいのでなんとか勝ってチーム状況好転のきっかけをつかんでほしいものです。

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<前節:川崎 3-0 新潟>

---鈴木--山崎---
ガジャルド------加藤
---フランク--小泉---
原--ソン--富澤-矢野
-----大谷-----

(交代)
28分 矢野→川口(負傷交代)
63分 ロメロ・フランク→成岡
73分 小泉→森

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