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2017.06.30

【展望】17年第17節広島戦

・次節はドツボに嵌っている者同士の一戦。「負けたほうがナントカ」にはたぶんならないと思いますが、この一戦で負けると既に降格圏に両足どころか頭まで浸かっている広島はともかく浦和が被るダメージは甚大で、今季終了の気配が濃厚になってしまいます。文字通り「絶対に負けられない一戦」ですが、そんな意気込みだけで勝てるならここまで3連敗してないって(´・ω・`)ショボーン

(成績)

・勝ち点10(2勝4分10敗)の17位。森保監督就任後リーグ優勝3回を誇るチームがまさかの大不振。昨年から失点が急増し、しかも2ndステージは10位に沈んでおり、低迷の兆候が全くなかった訳ではありませんが、さすがに残留争いにどっぷり浸かるところまでの低迷を予想した人はほとんどいなかったのではないかと。久しぶりにJ1名物「びっくり降格」が発生しそうな予感が漂っています。

・残留争いの渦中にあるチームなので当然ながらスタッツに見るべきものはなく、「守れない上に点も取れない」という状況。なお順位が近い大宮・札幌・広島の3チームは総得点・総失点とも似たり寄ったりで、まるでだんご3兄弟(古い)。

・ルヴァン杯は勝ち点10(3勝1分2位)のB組3位で終了してプレーオフに進出。28日にFC東京と第1戦と戦いましたが、0-1とアウェーゴールを取られての敗戦。なおその後中3日で浦和戦を控えているためか、スタメンを前節大宮戦から総入れ替え。後半途中からレギュラー組の柏と柴崎が出てきただけで、もはやルヴァン杯なんてどうでも良くなっている様が見て取れます。

(戦力)

・広島転落の直接の引き金となったのは間違いなくウタカ放出でしょう。昨オフに清水から広島へ晴れて完全移籍したと思いきや、即日FC東京へレンタルという傍目にはなんとも不可解な移籍劇。守備貢献が低いなど、ウタカ放出に至った理由はそれなりにあったのでしょうが、昨年レアンドロと並ぶ19得点を叩きだしたリーグ得点王をむざむざ手放すなんで正気の沙汰ではないかと。しかも昨年の広島は「戦術はウタカ」「ウタカ頼みの○サッカー」の様相が濃かっただけに、ウタカ放出の影響は半端ないものに。

・さらに昨年出番が激減した佐藤が名古屋へ移籍したので、ウタカ&佐藤の代役としてMLSに語学留学(苦笑)に出ていた工藤を連れて来たものの、残念ながら1トップには全く向かなかったようで、第12節からアギーレ皆川にスタメンの座を奪われています。といっても概してボールを奪う位置が低くて1トップが孤立しがちな広島ですから、も一人で何かできる選手ではない皆川を使ったところで事態が好転するはずもなく。

・先日故障明けのパトリック(G大阪)をレンタル補強しましたが、これまたサイドに流れるのを好むFWで真ん中に陣取ってのポストプレーは得意でないというかなんというか・・・・

・またシャドー用に獲得したと思しきフェリペ・シウバもどうやらハズレで、第8節からスタメン落ち。さらに広島がまたまた甲府から強奪した稲垣は開幕時に3試合使われた後はほとんどベンチにも入れず。補強がことごとく失敗したのも広島転落の一因なのでしょう。

・加えて最悪のチーム状態にも関わらず、塩谷が突如アル・アイン(UAE)へ移籍。クラブと長期契約を結んだ後に150万ドルと言われる多額の移籍金を残していった分、同じようにクラブが一番しんどい時に無料で出て行った細貝よりはマシなのかもしれませんが、代わりを探しづらいシーズンの真っ最中の移籍という点ではこちらのほうが悪質。

・リオ五輪での醜態に象徴されるように塩谷の守備が相当アレなのはともかく、後方から突如最前線に踊りだしてくるのが広島の攻撃の有力なオプションになっており、しかもそんな能力があるCBなんでそうはいないので穴埋めには苦労しそう。前節大宮戦では野上を右CBに配しましたが、深い位置でパスミスをやらかして失点に直結。もっともビルドアップの過程でのミスなので野上一人の責任とも思えませんが。

・一応G大阪から丹羽を完全移籍で獲得しましたが、塩谷とは全く持ち味が違う純然たるCBなので代わりにはならないような。というか、塩谷の離脱が早く判っていれば、宮原を名古屋へレンタルに出すことはなかっただろうなぁ。

・しかも塩谷離脱で後ろ目の選手が浦和以上にベテランだらけに。昨年から衰えが目立つ水本を今年もフル活用せざるを得ないのはいかにも辛い。

・CB佐々木が再度長期離脱を余儀なくされている以外、昨年と違って主力に目立った怪我人がいないのが救いといえば救い。

(戦術)

・結果はズタボロですが、広島がやっていること自体は昨年からほとんど変わっていません。昨年青山の故障離脱を機に一時丸谷アンカーの3-1-4-2を3試合ほど試行しましたが、鹿島にタコ殴りされたのを契機に新システムは青山復帰を待たずに基本早々にお蔵入りしていつもの3-4-2-1に。また浦和同様、最終ラインを押し上げて高い位置でボール奪回を目指した時期もあったようですが、これまた上手く行かずに基本5-4-1のリトリート主体の守備に回帰しています。

・この広島の「変わらなさ」も不振の遠因なのでしょう。ミシャはああ見えてもただ漫然と引くだけの守備を止めて前からボールを奪いに行ったり、ビルドアップ時のポジションに変化を付けてみたりと結構試行錯誤していますが、森保監督はミシャよりも少し上だが、その少しが圧倒的な意味を持つ結果を出していただけに戦術を変えづらく、それゆえにミシャよりも研究されて行き詰まるのが早かったのかと。

・相手の研究が進んだ上に、主力の入れ替えで攻守のバランスが崩れて「失点が多い上に点は取れない」という惨状に。具体的には前3人が往々にして機能しないがゆえに青山や塩谷がやたら攻撃参加してその穴、特に青山が前に出た時の裏を相手に突かれて失点する場面が目立っています。

・守備は昨年からかなり怪しくなっていますが、攻撃のほうは点こそ取れていないものの形はそれなりに作れており、シュートも撃ちまくっているものの決まらないという感じ。僅かな歯車の噛み合わせの狂いでしかないという状況なだけに監督も大胆な手を打ちづらいのでしょうが、傍目には決定力抜群の選手を切った報いとしか言いようがありません。ただミキッチからのクロスが点に直結しなくなっているのは気がかり。

・なお鹿島戦・川崎戦と森保監督は終盤ビハインドの状況でミキッチを削って宮吉を入れて4-4-2へシフトする珍しい手を打ちましたが結果は出ず。さらに前節大宮戦ではやはり終盤ビハインドの状況で「禁断の3-1-4-2」、しかも青山アンカーという相当リスキーな手を打って何度か決定機を掴んだものの決められず、逆にATに2点取られて大敗。

(浦和の対応)

・目下3連敗の浦和。しかもその3連敗も試合を重ねるごとに内容が悪くなる有り様で、広島のことをどうこう言えるような状況ではありません。

・同一フォーメーションのミラーゲームながら広島が守備的に入って浦和が攻め倦む試合になるのが通例。今年のいつもの広島なら「ポゼッションは優に相手を上回り、シュートもそれなりに撃っているが点は入らない」という試合になりがちですが、こと浦和戦に限って言えば浦和にボールを持たせてしまう展開になりがち。もっとも浦和の最近の試合を見ると、積極的に前に出て来られるほうが厄介ですが。

・広島のWBが超強力なだけに、前に出て来られて両サイドで劣勢を余儀なくされると、それが主因になって試合の趨勢が決まりかねません。前節欠場の宇賀神の具合が気になりますし、関根も駒井も絶不調といって差し支えない状態だけに、サイドの攻防はかなり心配。またボールを持たされ、サイド攻撃で行き詰まった挙句にボールロスト→WBの裏をロングボール一本で突かれるという展開も目に浮かびます。

・「試合内容は悪くないが運がなかった」といえるような状態なら信じる道を突き進んでもらっても全然構わないのですが、如何せんドツボに嵌っているチームなので、やり方を変えるか選手を代えるか、何か変えないとどうにもならないでしょう。といってもミシャはなんだかんだと試行錯誤の回数こそ多いものの、相手に応じて、あるいは状況に応じて試行錯誤してきた策を上手く切り替えられるタイプではありません。よって不振の選手を代えるくらいしか手立てはないかと。

・といっても天皇杯盛岡戦の出来を見ると信頼しうる控え選手はそんなにいないものこれまた確か。どう見てもお疲れの遠藤に代えて那須、不振のWBの一角に梅崎抜擢くらいが現実的な落としどころと思います。

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<前節:広島 0-3 大宮>

-----皆川-----
--柴崎----ロペス--
柏--森崎-青山--ミキッチ
-水本--千葉--野上-
-----林------

67分 ロペス→宮吉
67分 皆川→工藤
81分 森崎→フェリペ

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2017.06.29

兎屋@人形町 ~ (動物魚介系)らーめん・小

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 地下鉄日比谷線人形町駅A4出口を出て、人形町通りを北へ進んですぐ。先客1、後客7。

 店外に設置された券売機ボタン先頭の「らーめん・小(780円)」を注文。量は明示されていませんが、中・大で100円アップという価格体系。メニューは「らーめん」と「つけ麺」の2本立てで、客の注文はほぼ半々といった感じでした。ランチサービスはなし。

 店内はL字型カウンター10席のみ。木を多用した和風の内装で、厨房内にオヤジ2人と接客係のオバハン一人といった構成。1ロット3杯ずつ作っていたので回転は良さげ。卓上調味料は、酢、ミル入り白胡椒・黒胡椒、七味唐辛子。

 チャーシューが水没してしまうくらいスープがなみなみと注がれて出てくるのは嬉しいもの。

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 ウンチク書きによるとスープは比内地鶏を中心とした丸鶏とガラ国産豚のゲンコツを十時間以上炊き、数種類の煮干しを合わせたものだそうですが、魚粉が目立つせいかウンチク書きほど鶏中心という印象は受けず、むしろ魚介系とハーフ&ハーフという感じ。表面の油層が分厚くて、最後まで熱々なのはいいのですが、熱すぎてスープの旨味を損なっている気がしないでもなく。かえしも無用に自己主張せず、出汁とのバランスも良いだけにちょっと惜しい。

 麺は浅草開花楼の太めストレートで、つるつる、もっちりとした食感ですが、スープに対してちょっと麺が強すぎて相性はイマイチ。並太なり縮れ麺なりのほうが良さげ。なお「小」でもごく標準的な量でした。
 
 チャーシューは硬めでパサつき加減。他に小松菜、メンマ、ナルト、海苔、刻みネギ。

 似たような味わいのものが散見されるタイプですが、近所の方の普段使いには十分かと。

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2017.06.28

【閉店】京都銀閣寺 ますたにラーメン 田町店@田町

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 田町駅西口から第一京浜を渡った先の区立三田図書館の斜向かい辺り。慶応大へ向かう途中にあります。日本橋の店には何度か行ったことがありますが、三田店は初めて。先客3、後客1。

 券売機はなく、着席してメニューを確認して基本の「ラーメン(750円)」を注文。また麺の堅さ・背脂の量・辛さを調整できるので「麺堅め」で注文。ねぎ増しは+50円。また「味濃い目」は卓上のタレで調整してくれとのこと。また半ライスも無料サービス。

 日本橋店と違ってこじんまりした店で、厨房に向かってカウンター7席と壁際に4人卓×3、2人卓×2。

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 店のウンチクには 「上層は甘味がありマイルド、中層はさっぱり醤油味、最後にピリっとアクセントがあります」とあり、昔はその味の変化が楽しめたような記憶がありますが、久しぶりに食べてきたらどうもデフォルトでも背脂の量が多くなったみたいで、ピリ辛に仕上げたさっぱり目の鶏がらベース醤油味を感じ出した頃にはあらかた食べ終わってしまいました。

 以前日本橋で食べた時は逆に背脂がえらく少なく、単にピリ辛醤油味スープに背脂が少々浮いているだけという印象でした。この辺は立地によってバランスを変えているのか、単に作り手の問題なのか???

 麺は細いストレート麺。心持ち口当たりがわずかにざらざらしており、堅めにしたため粉っぽい感じもしますが、スープとの相性はまずまず。

 具はペラペラのチャーシューが数枚と九条ネギ、メンマ。メンマの量が思いのほか多く、半ライスのおかずには十分。

 長年値上げせずに頑張ったせいか、普段使いのラーメン屋としては割安な部類に入るようになったのは喜ばしいこと。本格的なラーメン好きはさておき、「さくっと飯でも食って帰るか?」といった程度のニーズを捉えるには十分なクォリティーも維持しています。

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2017.06.27

【観戦記】17年第16節:鳥栖 2-1 浦和 ~ 一つ曲がり角、一つ間違えて、迷い道くねくね

・鳥栖の絶対的エース豊田がなぜかベンチ外。セットプレーで怖い谷口は故障離脱中。さらに唯一無二のプレースキッカー原川すら前半半ばで負傷退場。浦和にとって勿怪の幸いと思しきアクシデントが相次ぎましたが、それでも得意のセットプレーが決まって65分に鳥栖先制。その後は鳥栖の堅い守備陣をこじ開けられずに時間だけが経過し、最後はお約束のボタンをぽちっと押して華々しく自爆。

・鳥栖のチャンスは数こそさほど多くはありませんでしたが、得点の可能性が高い、より決定的なものが少なくなかった一方、浦和はそれなりに攻撃の形こそ作りこそすれ、GK権田を脅かすような決定機はほとんどありませんでした。前半40分の柏木CK→槙野ヘッドくらいでしょうか、権田を脅かしたのは。あとは良い形を作っても悉くシュートは枠外。あるいは寸前で鳥栖守備陣にブロックされてしまいました。

・ほとんど点が入る気がしないまま試合が終わってしまいましたが、煎じ詰めれば浦和両WBの不振によるところが大きいと思います。鳥栖は左SHが駒井に連れて最終ラインに入り5バックぽくなる局面が多かったかと思いますが、浦和の良い時は引いて5バックになる相手をWBが一対一でぶち破って決定機を作るケースが多かったはず。ところがこの試合は駒井が一対一で勝てず、関根に至ってはそもそも一対一にすらならない惨状。サイドからの決定機は40分森脇→ラファエル、70分森脇→関根といずれも森脇が深く入り込んだところから。左サイドは全く何も出来ませんでした。

・サイド攻撃がままならないので浦和は鳥栖の守備陣を広げられず、中央に密集している相手をショートパスの連続で無理やりこじ開けようとして失敗の繰り返し。先制されて頭に血が上るにつれてその傾向はますます強くなってしまいました。前半ATに柏木が浮き球で武藤に、63分の柏木からラファエルに鳥栖最終ラインの超狭いスペースを突かせる場面がありましたが、そんな余裕も次第に失われていったかと。

・また驚いたことに鳥栖は天皇杯をフルメンバーに近い構成で闘っての中3日。一方浦和は天皇杯をスタメン総入れ替えしたので条件は浦和のほうが良いと言っても差し支えないくらいだったのですが、もう浦和主力組の心身は擦り切れてどうにもならないのか、この試合も相変わらず動きに精彩を欠いていました。鳥栖にプレッシャーをかけられるとパスミスが続出。一対一に勝てない。肝心なところで寄せが甘くなる。寄せたところで弾き飛ばされてしまう。ミシャスタイルが研究しつくされたとか、そんな戦術以前のところで負ける要素がてんこ盛りだったように思います。

・といっても天皇杯盛岡戦の出来を見ると面子を少々代えてどうにかなるというものでもなさそう。ただこのまま漫然といつもの面子で臨み、いつものやり方で臨んでいるだけでは、またしても「チャンスも作れていましたが、チャンスを決めきれない試合展開でした。」という結果に終わるのもまた必定。点を取る形はそれなりに作れているが、その精度がガタ落ちというなんとももどかしい状況で変えるのも地獄、変えないのも地獄。さあ、ミシャはどうする???

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・豊田を欠く鳥栖は2トップにイバルボ&小野という珍しい組み合わせを選択。しかも小野の位置が低く、むしろ鎌田がFWに近いようにも見える布陣で序盤は浦和最終ラインにプレッシャーをかけてきました。これに対して浦和のビルドアップは安定せず、磐田戦同様悪く言えばロングボールを蹴らされる状況に追い込まれてしまいました。もっとも良く言えば慎重に試合に入ったという見方も出来、時間の経過と共に鳥栖を押し込みだした浦和は15分柏木縦パス→興梠反転シュート、21分バイタルエリアでのパス交換から柏木シュートとそれなりにチャンスメーク。

・ところが決定的なチャンスを先に掴んだのは鳥栖。権田のロングボールに対して阿部と槙野二人が飛び込んで、しかも競り負け。それだけならともかく森脇の反応が鈍くてルーズボールを鎌田にどフリーで拾われたのが致命傷。さらに遠藤はイバルボの裏抜けを許してしまいました。イバルボは西川も交わしたところまでは良かったのですが、交わした時点で体勢が崩れ、弱いシュートを駒井が辛うじてクリア。失点こそ免れましたがこの局面で競り負けとか、肝心なところであと一歩が出ないとか、この試合の敗因が凝縮されていた気も。

・30分原川が負傷するアクシデントがあり、鳥栖はFW田川を投入して、小野を右SH、福田を左SH,鎌田をボランチに下げて4-4-2に布陣変更。小野の守備はかなり怪しく、40分にラファエルが小野をチンチンに振り回してクロスを上げる場面がありましたが、結局左サイド攻撃が形になったのは90分を通じてそれだけ。鳥栖が相対的に弱いと目される小野のいるサイドを浦和が突けなかったのも敗因といってもいいでしょう。

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・40分森脇→駒井スルー→ラファエルの決定機があり、後半に入っても一方的に浦和が鳥栖を押し込んではいるものの、依然権田を脅かすような局面は作れず、むしろカウンターに活路を見出すしかない鳥栖のほうがよりゴールに近い有り様。58分吉田から田川へのロングボールには槙野がしっかり付いていたのですが、なんと槙野がユース上がりの新人田川に振り切られて田川は西川と一対一。幸い西川が詰めて事なきを得ましたが、先の遠藤といい槙野といい、肝心なところでの一対一で勝てない日本代表って悲しいわ・・・そりゃハリルホジッチだろうがなんだろうが、どうにもならんわ。

・64分には田川が浦和左サイドからカットイン。あれよあれよという間にバイタルエリアに侵入されて枠内シュート。人数はいるのに棒立ちになっている選手が少なくなく、後追いも目立つという、これまた裏にありがちな酷い守備。

・田川のシュートは西川がなんとかセーブしたものの、そこから許したCKで失点。小野には駒井が付いていましたが、小野に前に入られてジ・エンド。小野はこの試合ここまでたいして役に立っておらず、ヘディングが強い印象も全くなかっただけに意外といえば意外な失点ですが、ドツボに嵌ったチームというのは得てしてこんなもの。原川を失った鳥栖にセットプレーでやられるかね、フツー・・・

・先制された浦和は武藤→李、ラファエル→ズラタンと代えたものの、先制直後に藤田を投入して本格的な5バックで守る鳥栖相手にほとんど効果なし。逆に90分森脇からのバックパスを受けた遠藤が田川に絡まれてボールロスト。田川をフォローした福田が追加点を挙げて事実上試合終了。ボールを失った遠藤よりも、遠藤のそばに田川がいるのを気づかずにパスを出した森脇のほうが責めが大きいような失点でしたが、いずれにしても浦和名物「自爆ボタン」の連打だったことは間違いなし。

・浦和は試合終了間際にPKで1点奪ったものの、文字通り焼石に水でした。

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-----ラファエル-----
--興梠----武藤--
関根-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)90+5分 李(PK)

(交代)
72分 武藤→李
81分 ラファエル→ズラタン

・磐田戦で途中交代を余儀なくされた宇賀神の小破が癒えず、駒井がスタメン。駒井の出来は芳しくありませんでしたが、アウェー済州戦で小破した宇賀神を柏戦・磐田戦と無理使いしたのが結局ここで祟ったのがなんとも残念。宇賀神欠場で久しぶりにベンチ入りの機会を得た梅崎に出番がなかったのも残念。全く良いところがない関根に代えて梅崎はあって然るべきだったと思いますが、交代枠を余して終わったのを見ると残念ながら怪我人でも出ない限り梅崎を投入する予定はなかったのでしょう。

・無理使いといえばテヘラン帰りの遠藤をそのまま酷使しているのも失敗でしょう。槙野同様コンディションが著しく低下しているように見受けられます。

・不可思議なのは怪我明けのラファエルまで不調に陥っていること。天皇杯はただやる気がなかっただけと思っていたのですが、この試合ではどうも独善的というか、ボールを持ちすぎる傾向があったように見受けられました。新潟時代ならともかく、浦和に来て案外回りを使える選手だと感心していただけにこれにはがっかり。チーム状態が良くない中、なんだかんだと相対的に若いラファエルが自分でなんとかしようとして却ってドツボに嵌っている気がしてなりません。

・天皇杯の出来を受けて長澤がベンチ入り。出番はありませんしたが、ミシャが普段の様子をちゃんと見ていることだけは長澤に伝わったと思います。

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---イバルボ-小野---
-----鎌田-----
-原川--高橋--福田-
吉田--青木-ミンヒョク-小林
------林-----

(得点)65分 小野、90分 福田

(交代)
30分 原川→田川(負傷交代。鎌田がCHに下がって4-4-2へ)
66分 小野→藤田(左WBに入って5-3-2気味に)
85分 イバルボ→池田

・鎌田はこの試合を最後にフランクフルトへ移籍。A代表経験のない選手に約3億円もの移籍金を払うとはフランクフルトによほどの慧眼がいるのかもしれません。

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2017.06.26

翔 品達店@品川 ~ 香彩鶏だし塩らーめん

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 品川駅高輪口を出て線路沿いに南へ。「品達」の中ほど。先客2、後客2。時間が早いせいか、品達全体を見回しても「せたが屋」にちょっと行列が出来ていただけで、他はがらがら。

 店外の券売機で基本と思しき&店イチ押しの「香彩鶏だし塩らーめん(800円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に「醤油」や「鶏白湯つけ麺」。夜は「味噌」がウリに変わる模様。

 店内はカウンター7席と4人掛けテーブル4卓、2人掛け3卓。

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 いかにも「塩」らしい透明感のあるルックスで登場。「丸鶏、国産鶏ガラを贅沢に使用し、じっくりと時間をかけた芳醇な香りの鶏清湯スープ」との能書きに違うことなく、スープから鶏出汁がしっかり感じられます。ただ些か塩ダレが強く、麺に絡める分には何の問題もありませんが、飲み進むにはややしょっぱいかと。また表面の脂も案外多く、見た目よりほどあっさりした印象は受けませんでした。

 麺は平たい並太ストレート。つるつる、もちもちとした食感でコシもそれなりに強く、スープがよく絡みます。麺量は150g。

 チャーシューはハムっぽい仕上がり。他に細メンマ、水菜、糸唐辛子、刻みネギ。

 質的には悪くはないのですが麺はともかく値段の割に具が少なくて、これでランチを済ませるにはいかにも力不足。周囲の店と比べても基本メニューが少々割高に感じられる一杯でした。

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2017.06.25

支那そば 大和@稲荷町 ~ 特製ワンタン麺・白だし

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 地下鉄銀座線稲荷町駅を出て浅草通りを東へ。開店5分前に到着したところ先客1。開店前に3人やって来て、さらに後客8人となかなかの人気店。

 外に置かれたメニューを見るとどう見てもワンタンがウリの店のようで、肉ワンタンと海老ワンタンが2個ずつ入った「特製ワンタン麺(900円)」を注文。白だしと黒だしがあり、今回は白だしにしてみましたが、その違いが明示されてないのは正直不親切じゃないかと。また白&黒のミックスを注文している人もちらほら。ランチサービスなし。

 店内は厨房前にカウンター7席と2人卓×2。店内に待機用の椅子が5つもあって、それが結構なスペースを取っています。卓上には、一味唐辛子、胡椒、醤油、酢。厨房内に3人いて、さらに接客係が一人。

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 スープのベースははっきりとは判りませんが、魚介系メインに鶏を合わせた感じなのかな? あっさりした味わいで一口、二口目は悪くないと思ったのですが、すぐに塩気が気になりだして飲み進む気にはなれず。

 麺は菅野製麺製のやや細めのストレート。どういうわけか堅めの茹で上がりで歯応えが強く、スープとのバランスを少々逸しているような気がします。スープはさっと絡む程度ですが、すーぷがしょっぱめなのでさしたる問題にはなりませんが、もうちょっと茹でたほうがいいかと。

 ウリもののワンタンは丸っこい、シュウマイみたいな形状。普段ワンタンを好んでは食べないので他店と比べてどうこう言うのもおこがましいのですが、肉・海老とも大満足。さらにワンタン麺にチャーシューが2枚もついて来たのにはびっくり。メンマは大ぶりで柔らか目。他に海苔、刻み青ネギ。

 人気店の割にラーメン単体としてはイマイチ好みに合わず、向かいの「稲荷屋」のほうがはるかに好みですが、ワンタンが人気の秘訣なのかも。

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2017.06.24

【展望】17年第16節鳥栖戦

・依然浦和のチーム状態に底打ち感が出ないまま、苦手のアウェー鳥栖戦がやってきます。

(成績)

・勝ち点20、5勝5分5敗というまるで往年の名古屋のような完全にイーブンな成績で12位。総得点17、総失点18とこれまたほぼ拮抗しています。ただ複数得点を挙げた試合はわずか2試合しかなく、ウノゼロで勝つ試合、あるいは1-1のドローで終わる試合がやたら多く、基本的には「守備は堅いが点も取れない」「2点取られたらお手上げ」というフィッカデンティ(以下「ふっかちゃん」)色が滲み出た試合を延々と繰り広げている模様。

・またなぜかホームで滅法強く、今季ホームで負けたのは開幕の柏戦のみ。

・ルヴァン杯は勝ち点5(1勝2分3敗)の6位と良いところなくグループリーグ敗退。ふっかちゃんはミシャ以上にスタメン固定型の監督なので、普段のベンチメンバーを多く活用せざるを得ないルヴァン杯は基本苦手なのかも。というか、鳥栖はJ1昇格後一度もルヴァン杯でグループリーグを突破したことがないのか・・・

(戦力)

・サイゲームス社の後ろ盾を得てからすっかりムキムキになってしまった鳥栖。福岡が自称する「盟主」とは何なのか?と言わんばかりに、九州Jクラブではぶっちぎりの金満体質となり、今や「カキン鳥栖」と揶揄されるほどになってしまいました。

・昨年はふっかちゃん招聘が決まるのが遅くて補強に出遅れたのを反映してか、オフにブッフォンを筆頭に片っ端から声をかけまくったものの、お目当ての選手は悉く断られて「破談鳥栖」の異名を取る始末。まるでかつての神戸の芸風を引き継いだかのよう。

・ところが、それでもGK権田(FC東京)、SB小林(横浜M)、MF小川(名古屋)、MF水野(千葉)、MF原川(川﨑からレンタル)を獲得し、さらにベルギーで燻っていたMF小野を獲得する辺りは「カキン鳥栖」の面目躍如。このうち権田と原川、さらに故障で出遅れたものの小林がスタメンに定着しています。

・ただ外国人選手獲得は相変わらず上手くないようで、CBフランコ・スブットーニはベンチ入り止まり。3月になって鳴り物入りで獲得した元コロンビア代表のFWイバルボ(カリアリ)はコンディションが良くないのか、あるいはそもそもポンコツを掴まされたのか、4試合スタメンで試用された後は基本ベンチスタートに。

・一方、GK林(FC東京)、早坂(札幌)、キムミヌ(水原)と昨年の主力の流出も見られ、林→権田、キムミヌ→原川と穴を埋めたものの、早坂離脱の影響が思いの他大きいようで、今年の鳥栖は豊田の相方が未だ定まっていません。

・CB谷口とMF小野が故障離脱中。谷口は主力中の主力なのでダメージはでかいと思いますが、その代わりに昨年途中に鳥栖へ移籍したもののバックアッパー止まりに終わった青木が出場しています。

(戦術)

・フォーメーションは一貫して4-3-1-2。運動量が多いのは相変わらずで、タイトな守備陣形を維持しながら攻守を素早く入れ替えて3ボランチを中心に鋭い寄せでボールを絡め取りに来ます。

・前回の浦和との対戦時には守備時は単純に4バックが左右にスライドするのではなく、アンカー高橋が最終ラインに下がって5-3-2っぽくなる陣形を敷いていました。前節浦和と同じフォーメーションを取る仙台相手でも往々にして福田が下がって5バック気味になっていました。

・その一方攻撃のバリエーションが乏しいのも相変わらずで、サイドでしっかりボールを繋いでのクロス攻撃が基本。特に左サイドの福田&吉田の連携で縦にボールを運んで吉田→豊田が生命線。ただトップ下の鎌田も厄介で、鎌田からのスルーパス、あるいは豊田にボールが収まった際の鎌田の裏抜けにも要注意。

・また久しぶりに優秀なプレースキッカー(原川)を獲得したので、もともと強いセットプレーが一段と脅威に。

・ただ肝心の豊田が今季4得点止まり。しかもPKが多い模様。先述の通り、豊田の相方が不定なので相手に「豊田さえ押さえておけば問題ない」とばかりの割り切った対応を取られやすいのかも。

・また今年の鳥栖はどういうわけかセットプレーでの失点が目立ちます。FC東京戦でのGK権田の珍プレー集を見ると、GKの不安定さに起因するのかもしれませんが・・

(浦和の対応)

 

・磐田戦は自爆ボタンを連打した挙句に惨敗。自爆ボタンはともかく、久しぶりに試合間隔が空いたにも関わらず選手達の動きはいかにも鈍く、しかも連携すら覚束なくなったのには驚きました。

・週央の天皇杯2回戦はスタメン全員入れ替えで臨み、しかも天皇杯ではレギュラー陣をすぐさま脅かすような活躍を見せた選手はいなかったので、おそらく磐田戦と全く同じスタメンで鳥栖戦に臨むものと思われます。

・鳥栖はSB吉田が自由に攻撃に絡みだすと面倒ですが、逆に吉田を防戦一方に追い込んでしまうと攻撃はたちまち手詰まり。前節仙台も吉田の対面に中野を配してから劣勢をひっくり返したので、今回は関根or駒井の奮起が望まれます。もっとも磐田戦の出来だとちょっとしんどいのですが。

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<前節:鳥栖 1-1 仙台>

 ---豊田--富山---
-----鎌田-----
-福田--高橋--原川-
吉田--青木-ミンヒョク-小林
------林-----

(得点)49分 原川

79分 富山→イバルボ
89分 鎌田→水野

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2017.06.23

としのや 祇園店@下祗園 ~ 府中焼

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 広島県府中市一帯の名物「府中焼」を広島市内に散在するチェーン店「としのや」で気軽に食べられることが判ったので早速往訪。府中は空港も新幹線からも遠くて首都圏からだとかなり不便なのよ・・・

 往訪したのはJR可部線下祗園駅から徒歩5分ほどのところにある祇園店。宅配もやっているので店先にバイクが数台停まっており、客席は2F。テーブル席主体でファミレスっぽい造り。どういうわけか客は若年層だらけ。

 府中焼のメニューの中から「地元じゃスタンダード」という「生かけそば(830円)」を注文。ふわっとした「白」としっかり焼いてバリバリに仕上げる「黒」があって、今回は「黒」に。後客の注文は白黒半々でした。

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 「黒」ゆえか、焼き上がりに20分くらいかかってようやく登場。「生かけ」は溶き卵がかかって出てくるので、見た目はちょっと賑やか。

 府中焼は広島風お好み焼きと見た目は似ていますが、バラ肉ではなく背脂ミンチを使うのともやしが入っていないのが特徴。焼いているうちに背脂は溶けてしまうのでぱっと見は全然判りません。またもやしがなく、しかもキャベツも多いとは言えないのでその分粉っぽく、食感は広島焼とはかなり違う印象を受けました。

 焼きそばはもともと細めなのかな?しっかり焼くと堅い焼うどん風にバリバリ。よってランチというよりビールのアテにしてナンボという気が。

 この感じだと野菜が多くてふわふわの今風の広島風のほうが個人的には好きかなぁ・・・

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2017.06.22

【観戦記】第97回天皇杯2回戦:浦和 3-2 盛岡 ~ この試合の良かった探し= 大雨が止んでポンチョ要らず!

・大敗した磐田戦から中2日。週末には中3日でアウェー鳥栖戦が控えていることもあって、ミシャは磐田戦から全選手入れ替えという極端すぎるターンオーバーを採用。普段の試合ではベンチにすら入れない選手を実戦でテストする機会は、今年ここまで半ば消化試合だったアウェーソウル戦しかなかっただけに、ミシャも思い切った策に出たのでしょう。

・但し、過去何度か見られたこういう極端なターンオーバーはだいたいロクなことがなく、ナビスコ杯といい、天皇杯といい、不覚を喫するのがもはや恒例行事で「不覚」と呼ぶことすらおこがましいほど。従って内容がどんなにしょっぱかろうが、結果は僅差だろうが、この試合はとにもかくにも勝ったことをもって合格。他会場でJ1勢があちこちで無残な討ち死を遂げているのを見ると、なおさら「勝ってよかった!!」と思わざるを得ません。

・結果は合格点ですが、その副産物として控え選手の底上げが見られたかとなると大いに疑問。唯一長澤に光明が見いだせたくらいで、それでもせいぜい矢島に代わってベンチ入りするかもしれんなといった程度。総じて那須、駒井、青木のようにコンスタントにベンチ入りしている選手と、ベンチにすら入れない選手の差は歴然。また矢島や高木はしばらくベンチ外に転落してしまうかもしれないという、悪い意味での「発見」のほうが多かった試合だったと思います。

001

・盛岡は通常3-4-3、守備時は5-3-2っぽい感じでしょうか。先週末の磐田戦を参考にしたのかもしれませんが、とにかく最終ラインがかなり高いのが特徴。これに対して前半の浦和はビルドアップが壊滅的で、どうにもこうにも話にならず。レギュラー陣が一人もいないので連携難には多少目を瞑らざるを得ませんが、それにしても酷かった。

・攻撃時の浦和はいつも通り4-1-5になりますが、その「1」の矢島がほとんど何もできず。これが何より辛かった。最終ラインからのボールの受け手としても、前線へのボールの出し手としても全く機能せず。ミシャが前半だけで見切りをつけたのは当然でしょう。

・また前線では浦和の5トップと盛岡の5バックとが一直線上に並ぶ「惑星直列」的な構図が頻発。ミシャ初期に良く見られた構図で、武藤がボールを受けに頻繁に下がってくる今となっては懐かしい感じがしますが、とにかくボールを引き出すような動きがほとんど見受けられず、ただただ最終ラインに貼り付いてボールが出てくるのを待っているだけ。これでは縦パスを入れようにも入れられるはずがありません。入れたところで「とにかく収まらないズタラン」に参りました。

・従って浦和の攻撃は深い位置から盛岡最終ラインの裏へアバウトに蹴ってヨーイドンばかり。しかも柏木のように高精度かつ良いタイミングでボールが出てくるわけではないので、オフサイドの山を築いたり、GKにそのままキャッチされたりと散々。

・先制点はそんなアバウトな攻撃が奏功したもの。田村の縦パスで裏抜けに成功した高木のハイクロスが盛岡DFのエリア内ハンドを誘発。ズラタンが落ち着いて決めて浦和先制。

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・先制はしたもののパッとしない試合内容に業を煮やしたのか、ミシャは後半頭から矢島→駒井、菊池→ラファエルの2枚替え&大規模配置転換。出来が悪い選手だらけの中で特に酷い選手をばっさり斬ったようなもので両名には気の毒ですが、勝負事なので致し方ないし、代えられても仕方ない出来でした。

・ラファエルが入ったので浦和は縦に速く攻める意識が一層強まり、実際後半開始早々にカウンターで好機がありましたが、53分自陣深い位置で無理に繋ごうとして長澤がボールを失ったのを機に失点。前半からビルドアップに怪しげな場面が頻発していたので、これは起こるべくして起こった失点と言っていいでしょう。

・同点に追いつかれたことでミシャは延長戦突入の可能性なんて全く考えることなく早々と3人目を投入。これまた酷い出来に終始した高木に代えてオナイウを入れ、その直後に長澤の浮き球縦パスで裏抜けに成功したズラタンがゴール!!

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・最後に投入されたオナイウの出来はなんとも微妙。裏抜けの意識は極めて高く、カウンターの好機にも良く絡んでいましたが、65分ズラタンからのクロスを派手に打ち上げてしまったのを皮切りに決定機で外すわ、外すわ。それでも79分那須の縦パスで裏抜けに成功し、盛岡GKのクリアミスという僥倖もあってようやくゴール。FWなのに公式戦で一点も取れないまま浦和を去る選手がいることを思えば、どんな形であろうと一点取れたのを率直に喜ぶべきかもしれませんが、何度もあったチャンスをあれだけ外すとちょっと辛い。悪く言えば「イロモノ」扱いを脱しきれないかも。

・終盤は盛岡の運動量がガタ落ちになったこともあって、このまま何事もなく終わるかと思いきや、ATになって浦和左サイドからのクロスをヘッドで微妙にコースを変えられて綺麗に失点。最後の最後まで「なんだかなぁ」な試合でした。

・この試合で一つだけ確実に良かったといえるのは試合中どころか、行き帰りも雨が止んでポンチョどころか傘も差さずに済んだこと。5時前までは大雨どころか強風まで吹いていたので、バック2Fでの観戦は滝行になるかもしれんなぁと覚悟していただけに意外な展開でした。

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-----ズラタン-----
--高木----梅崎--
菊池-矢島--青木-平川
-田村--那須--長澤-
-----榎本-----

(後半開始)
-----ズラタン-----
--高木----ラファエル--
梅崎-長澤--青木-駒井
-田村--那須--平川-
-----榎本-----

(得点)
29分 ズラタン(PK)
63分 ズラタン
53分 《盛岡》林
79分 オナイウ
90+3分 《盛岡》谷口

(交代)
HT 矢島→駒井
HT 菊池→ラファエル
61分 高木→オナイウ

・この日の数少ない光明が長澤。前半はCB頭数不足の影響をモロ被りして右CBに配されましたが、後半ボランチに入ってようやく本領発揮。2点目のアシストに象徴されるように果敢に縦パスを繰り出すだけでなく、時に自ら持ち上がることもあり、あまり得意でないと言われるワイドな捌きもそれなりにこなしていました。柏木不在時に駒井をボランチに回すよりは長澤で良いんじゃないかという気も。

・逆に失望したのが菊池。攻撃時ドリブルで仕掛けるだけでいかにもオプションが少ないというか回りが見えておらず、しかも守っては簡単に裏を取られるって駒井初期に似ている気がしますが、駒井初期より攻撃力がなく守備は一層脆い感じで、これはベンチ入りは遠そう。

・高木は怪我明け以降コンスタントにベンチ入りしていますが、ボールをもらってからしか仕事をしないというブレイク以前の姿にすっかり戻ってしまいました。WBに置くと守備がヤバすぎるのは明白ですし、この分だとシャドーとWBがそれなりに兼用できる梅崎と立場が逆転するような気がします。

・最終ラインが高い相手に確実に勝ちきるために投入されたとしか思えないラファエルですが、ひょっとするとシュートゼロ??? 故障明けで依然コンディションがイマイチなのか、あるいは「相手なりにしか仕事をしない」という暢久タイプなのか、ちょっと心配。自分で強引に行かず、ほぼオナイウ使いに徹していたような。弟を育てるつもりだったのかもしれませんが(苦笑)

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2017.06.21

ふじもと@安芸長束 ~ さんま出汁がウリの醤油らーめん

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 JR可部線安芸長束駅から線路沿いに広島駅方向へ戻って10分弱。店の横を可部線が走っているので、駅に着く直前に電車から店が良く見えます。昼のみの営業で夜はお好み焼屋。さらに店主の趣味なのか屋内釣り堀を併設しています。

 開店10分前に着いたところ先客ゼロでしたが、開店までに7人やって来て、さらに後客5。退店時には外待ち4という繁盛ぶり。

 らーめん、もりそば、まぜそばとも出汁をさんま、ほたて、えび、まぐろ、あさりの5種類の中から選べるのがこの店の特徴。またらーめんとまぜそばは醤油・塩味が選べます。今回は「さんま・醤油(800円)」を注文。券売機はなく後払い。店は店主と女将さんの二人で切り盛りしているようですが、正直女将さんは接客には不向きで非常に無愛想。そういうのを気にする人はちょっと辛いかも。

 店内は壁に向かってカウンター4席と店のまん中に8人掛けのテーブルが一つ。店内はやたら貼り紙が多く、しかも雑然としています。

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 さんま出汁を売り物にしていますがさほど前面に出ているわけではなく、広島の伝統的な豚骨醤油ラーメンに巧くさんま出汁を合わせた風。魚粉が大量に入っているのでざらつきがきつく、また脂も多め。魚臭さは全くないのでその分食べ手は選ばないと思いますが、生粋@池袋の「さんまらーめん」をイメージしてゆくと少々拍子抜けします。

 またちょっと味が濃すぎ。しょっぱくなるほどではありませんが、味が濃くて飽きやすいので卓上の刻みタマネギを投入。

 麺はかなり細めのストレート麺。濃すぎるスープに負けている感じはしませんが、スープとのバランスが良いとは思えません。並太で十分な気がしますが。またこの麺だと大盛りは合わなさそうなので、量が欲しい際は替え玉がベター。あるいは味が濃いのでごはんのほうがいいかも。

 具はチャーシュー代わりに薄めのバラ肉。細もやし、青ネギ、うずら卵。

 悪くはないので一度食べる価値はありますが、内容と比べれば割高なのは否めず。

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2017.06.20

【期間限定】新潟ラーメン@池袋 ~ 濃厚背脂煮干し

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 池袋駅東口、駅前のドンキホーテの裏あたり。先客2、後客5。「白神」「長尾中華そば」「神仙」「大分佐伯ラーメン」「えびすこ」「熊本玉名」に続くの期間限定の出店ですが、「大分佐伯」以降は地方のラーメン店の出店ではなく、東京のラーメン屋が現地風のものを出す趣向に変わっています。

 店内の券売機を見ると、メニューは「背脂煮干し」「濃厚背脂煮干し」「濃厚味噌」の3本立て。新潟のラーメンは現地で数店試食なので、「背脂煮干し」をベースにアレンジしたというふれこみの「濃厚背脂煮干し(800円)」を注文。

 店内は何の変りもなく横長I字型カウンター9席のみ。かなり手狭で椅子の間隔も狭く、背後のスペースもあまりありません。水セルフ。厨房内には若い兄ちゃんが3人いましたがあまり手際良さそうには見えず。というか、狭い厨房で三種類も出すのはちょっと無理がありそう。卓上には、一味唐辛子、おろしニンニク、ミル入りミックスペッパー。

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 びっくりするほどスープが少なく、麺がスープの上に顔を覗かせるどころかはっきりと露出。汁が多めの油そばっぽい外観です。どうもポット入りのスープで適宜割って楽しむのを前提に、デフォルトのスープを濃い目に作ってあるようで。

 試しに割りスープなしで一口食べてきましたが、滅茶苦茶しょっぱい(>_<) 濃厚な豚骨に濃厚な煮干しを合わせたものだそうですが、味わい以前に体が拒絶反応を起こしてしまうくらいしょっぱい。もちろん飲むなんて不可能で、麺を絡ませるだけでもかなりしんどい。しかも背脂も多めなのか、脂の層が表面にくっきり。

 割りスープで適宜薄めると一応食べられる範囲内に収まってきますが、今度はスープがぬるくなってしまい、これはこれで難儀。表面が脂だらけなのにスープはぬるいというのは実に妙な感じ。当然スープは全残し。

 麺は三河屋製の平打ち麺でかなり縮れ、捻じれが強いタイプ。濃厚スープに合わせてかなり堅めの仕上がり。

 具はチャーシュー、メンマ、刻み玉ねぎ。岩海苔はないのね・・・

 もはや「現地風」でしかないとはいえ、駅近かつ年中無休で中休みなくやっており、かつ大抵ハズレはないので、何かのついでについ立ち寄ってしまう期間限定企画店ですが、今回のはかなりハズレじゃないかと。現地のラーメンを試食済みな上、都内でもかなりのレベルの新潟風ラーメンを出す店がいくつもあるからかもしれませんが。

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2017.06.19

【観戦記】17年第15節:浦和 2-4 磐田 ~ ポチッ! 自爆ボタンだらけの浦和蹴球大会ヽ(^o^)丿パフパフ!!

・西川の凡ミスで先制されたもののなんとか逆転に成功し、あとはラファエルを投入してカウンターで決定的な追加点を取るだけ!という必勝態勢に持ち込みながらの逆転負け。

・実際追加点を取るチャンスがあり、そこでラファエルが決めらなかったのも痛手でしたが、まぁそこは怪我明けだったこともあり致し方ない。どうにも解せないのは勝っているのにわざわざ過剰なリスクをかけて敵陣に攻め込んでカウンターを喰らってしまったこと。

・浦和CKで柏木のパスをカットされ、縦パス一本でアダイウトンへって、なんで勝っているのに守備に人数を揃えていないのか??? なんでアダウイトンに付いているのがスピードがない森脇一人なのか?槙野はどこに行ったのか?? 2失点目は果敢に飛び出した西川のクリアミスがどうしても目についてしまいますが、追加点を取りに行く際までアホほどリスクをかけてしまう今年の浦和の体質そのものが招いた失点でしょう。

・清水戦もそうですし、結果は大勝ですが新潟戦の終盤もそう。なぜか勝っているのにリスクマネジメントが疎かになってしまう。結局殴り合いに持ち込まれて勝ち点をむざむざ手放してしまう。終始前がかり、最初から最後までノーガードでかつ全力で相手を殴りに行くみたいな今年の浦和のスタイルに巨大な疑問符が付きつけられたような試合だったといって差し支えないでしょう。

・「まさか!」という形で同点に追いつかれた浦和はすっかり浮足立ってしまい、あれよあれよという間に立て続けに失点を喫して大敗。3失点目は人数は揃っているのに紙のようにぶち破られたDF陣が相当情けないと思いましたが、もう憤りを通り越して乾いた笑いしか出なかったのが4失点目。逆転されてミシャは突如関根→ズタランという勝負手を放ち、森脇を左WBに配転する等複数人の配転を行いましたが、浦和が守備陣形を整える間に森脇がいなくなった右サイドを簡単に突破されて失点。

・これはもうミシャお約束の自爆ボタン連打!としかいいようがないでしょう。しかも投入したズラタンへはほとんどボールが配給されず、なんのために投入されたのかさっぱり判らないまま試合終了。雨天かつ日曜のナイトゲームということもあってかAT突入前から席を立つ人が目立ち、試合終了まで残ったファン・サポーターから強烈なブーイング&野次が飛び交う久しぶりの大荒れ模様となった埼玉スタジアム。

・最初に西川が自爆ボタンを押したのは確か。ミシャが自爆ボタンを連打するのは半ば仕様。なにより今年の浦和のコンセプト自体が巨大な自爆ボタンなんだろう。そしてそのボタンを選手と監督が競い合うように押し続けてこの惨状。リーグ戦はまだ半分も終わっていませんが、浦和は自爆しすぎて周囲がすっかり焼け野原になってしまった感があり、立て直しには相当時間がかかりそうです。

Dscn0594

・自爆ボタン連打が敗戦の主因ですが、そもそもこの試合浦和の試合の入りも非常に悪かった。磐田は序盤川又&アダイウトンどころか松井まで加わって、浦和最終ラインに強烈なプレッシャーをかけてきました。柏ならともかく、磐田のこの出方は浦和にとって予想外だったのか、浦和の試合の入りはメロメロ。柏戦は意図的にロングボールを蹴っていたように見受けられましたが、この試合では苦し紛れに蹴らされていた感じ。

・柏戦は延長にもつれ込んだ済州との激闘から中3日だったのでコンディションが良かろうはずがなく、浦和の普段のスタイルを捨ててロングボール主体で挑むのも悪くないと思いました。ところが、磐田戦は代表ウィークを挟んで2週間ぶりの試合だったにも関わらず、選手達の動きは依然として緩慢なのはどうしたものか? おまけに下手に休んだためか、連携も怪しくなって至る所でパスミスが続出。使い詰めなら当然ヘロヘロになり、休んだら休んだでメロメロになる。なんなんだ。浦和は???

・明らかに磐田ペースで試合が進んだにも関わらず、磐田の攻撃はこれまでのスタッツが示す通りに大したことはなく、9分に興梠のボールロストから松井に決定機を与えた場面があったくらい。磐田の超積極策も15分も持たず、その後はいつもどおり5-3-2ないし5-2-3といった形で最終ラインこそ高めながらもリトリート主体に守備。

・よって内容は芳しくないながら低位均衡っぽい感じで試合は推移しましたが、36分に西川の凡ミスで失点。宮崎FKのハイボールに対して西川が飛び出すもボールを弾くどころか川又に触れもしないという大失態。川又が競り勝った先で大井が詰めて磐田先制。

・もっともこのくだらない失点で浦和はようやく目が覚めたようで急に動きが活発になり、43分柏木CK→阿部ヘッドで同点。早い時間帯に同点に追いついて気を良くしたのか、後半も立ち上がりに一度危ない場面があっただけで概して浦和優勢。磐田はアダイウトンまで下がって5-4-1の守備ブロックで凌ぐ時間帯が長くなり、特に浦和の両WBには決定的な仕事をさせない辺りはさすがだと思いましたが、56分武藤→興梠ポスト→阿部がエリア内突入でついに逆転。サイド攻撃をちらつかせて中を割る、実に浦和らしい攻撃でした。あまり数は多くはない阿部の攻撃参加も見事に嵌りました。

・逆転に成功した時点で代表帰りの宇賀神に代えて駒井、さらに李に代えてラファエル投入というミシャの判断は納得が行く範囲内。駒井もラファエルもカウンターに向いた「一人で出来た!」系の選手。実際67分には森脇→武藤→ラファエルの決定機。もっともラファエルが好調時ならスライディングしてきたDFを交わしてシュートを撃つ余裕があったでしょうけど、慌てて撃って失敗。

・ところがせっかく必勝態勢に持ち込んだのに自爆ボタンを押してしまうのが浦和。同点に追いつかれて浮足立ったのか、3失点目は明らかに浦和が数的優位なのに全員何の役もたたないカラーコーン状態での失点! バイタルエリアに川又&アダイウトン&途中投入の松浦と3人も入りこまれていとも簡単にパス回しを許し、あまつさえ西川はニアのシュートコースがら空き( ゚д゚)ポカーン

・75分柏木→興梠クロス→ラファエルヘッドは叩きつけ過ぎて枠外。これが浦和が勝ち点をゲットできたであろうラストチャンスだったかな?

・4失点目はズラタン投入に伴う大配置転換が仇になったのでしょう。遠藤が川又に競り負けてボールキープを許したのはともかく、アダイウトンにフリーでボールを拾われたのも痛ければ、阿部と槙野の間にギャップが出来て松浦の突破を許しているのがなんともいやはや。オフサイドを主張している選手(槙野)が往々にしてオフサイドが取れなかった主因だというのはもはや寺田の鉄則

・あたかも終戦直後の第一生命ビルのようにまともに建っているのが興梠くらいという感じに見事なまでに一面焼け野原になってしまった浦和。さぁ、天皇杯を挟んでミシャはどうする???(相変わらず自爆ボタンを握りしめたままで)

Dscn0593

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
43分 阿部
56分 阿部

(交代)
58分 宇賀神→駒井(関根が左WBへ)
61分 李→ラファエル(興梠がシャドーへ)
79分 関根→ズラタン(森脇が左WB、阿部が右CB、武藤ボランチへ)

・代表帰りの遠藤、槙野、宇賀神はいずれもスタメン。代表で出番がなかった槙野や宇賀神はともかく、テヘランで90分酷使されて中3日の遠藤がスタメンで出てきたのには心底驚きましたが、11日の筑波大学との練習試合の出来が芳しくなかったのがこの結果なのかな?

・但し、この日宇賀神が途中交代となったのは戦術的なものではなく、もともと故障をおして出場していたためだったことが試合後判明。それならまたしてもミシャの「無理使い」が祟ったということに。

・西川は代表落選でメンタルがおかしくなったのかな? 一瞬の迷い、一瞬の判断ミスが致命傷になってしまうポジションで、ひょんなことから大不振に陥ってしまうケースがまま見られるだけにかなり心配です。天皇杯は榎本が起用されるでしょうし、その結果如何では正GKが代わってしまってもなんら不思議はありません。ミシャは凡ミスをやらかした選手、良いところがなかった選手、そして試合に出られなくなった選手へのケアだけは超一流なので、西川にも何がしか立ち直りのきっかけを与えてくれるのでしょうが。

-----川又-----
--アダイウトン---松井--
宮崎-川辺-ムサエフ--櫻内
-森下--大井--高橋-
-----カミンスキー----

(得点)
36分 大井
68分 アダイウトン
74分 松浦
80分 松浦

(交代)
59分 宮崎→小川
68分 松井→松浦
86分 アダイウトン→齊藤

・中村は前節G大阪戦で強行出場したのが祟ったのか、なんとベンチ外。ところが中村がいないなりに、縦に速くシンプルに攻めたのが見事に奏功。もっともその攻めは多彩というわけではなく、浦和がひたすた自爆ボタンを連打しまくって磐田の良さを引き出してしまっただけのような。

・磐田が良かったのは明らかに守備のほう。関根や駒井には常に2人で対応して、ほとんど何もさせず。大きくボールを振られても素早く守備陣形を整えて粘り強く対応していました。また守備をしないジェイを切っただけのことはあり、前3人の献身的な守備も実に効果的で、最終ラインの位置の高低はともかくコンパクトな陣形は最後まで保たれていたと思います。J2時代はザルで、昨年も電池切れとともに終了だった守備がここまで強固になるとは名波監督も侮れない存在に。

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2017.06.18

【観戦記】17年なでしこ杯B組第4節:浦和L 0-0 仙台L

・内容はかなりしょっぱかったが、結果は悪くないという試合の典型。シュート数5対11というスタッツそのまんま、試合は前後半とも仙台やや優勢で推移し、しかもあろうことか浦和は後半シュートを1本も撃てませんでした。5本シュートを放った前半も「とりあえず撃ってみました」みたいな遠目からのものだらけで、この試合を通じての決定機は44分清家→柴田クロス→安藤ヘッドの一回こっきり。

・一方仙台は前後半ともカウンターで絶好機を作り、浦和は仙台のシュートミスなり、オフサイドの判定なり、そして平尾の好守なりでなんとかスコアレスで済んだに過ぎず、この試合内容で勝ち点1ゲットなら儲けものと言わざるを得ません。

・噂には聞いていましたが、浦和はこの試合ついに頭から4-1-2-3を採用。そして案の定これがほとんど機能せず。この位置にボールが入ったら、選手がこの位置に動くといった一連の手順が全然チーム内で確立していないようで素早いパス回しはほとんどできず、、止まっている選手間の足元から足元へ各駅停車的にボールを繋ぐだけ。これではリトリート主体にしっかり4-4-2の守備ブロックを崩せるわけがありません。いたるところであっという間に数的優位を作られて終了。安藤まで良い形でボールが入ることはほとんどありませんでした。

・清家がタッチ際で複数人に囲まれながら単騎ドリブルで突破するのが一番効果的でしたが、それはいかに清家が孤立していたかの裏返しでもあり、まるでペッカー時代の原口を彷彿させるような惨状。仙台は浦和の攻撃をいとも簡単に寸断して尻が軽い相手にロングカウンターを繰り出すだけで良く、25分にはGK平尾と2対1の絶好機を作りましたが、ここでまさかのシュートミス。

・あまりの惨状でいたたまれなくなったのか、後半頭からいつもの4-4-2に戻してからボールの流れ自体は良くなったものの、パス出しのタイミングが合わずにオフサイドの山を築いて後半はとうとうシュートゼロ。時間の経過と共に、サイド攻撃→ハイクロスとワンパターンながら攻撃の形を持っている仙台と、形が見えない浦和との差異が明瞭になり、浦和苦戦のまま試合終了。

・なんで急にフォーメーションを変えようと思いついたのか判りませんが、傍目には単に前目にタレントが揃っているのでゴテゴテと並べてみました!という風にしか見えず。急に復帰が決まった安藤をなんとか活かそうとした結果なのかもしれませんが、既成のやり方に安藤という大駒を組み込むだけでも一苦労なのに、やり方自体まで変えてしまうとなるとそりゃチームを再度一から作り直しているようなもの。これでは結果が出るまで相当時間がかかりそう。というか、CF安藤とかアンカー筏井とかは適材適所かどうか相当怪しいのですが・・・

・そもそもここまでの浦和は4-4-2といってもSHが共にかなり絞ったポジションを取る中央突破志向だったのに、4-1-2-3でWGがかなりサイドに張ったサイド攻撃志向みたいなフォーメーションをやりだすって方向性を根本から変えたようなものなので、そりゃ機能しないのも当然。相手なり戦局なりに応じて戦術をがらりと変えられるに越したことはありませんが、基本問題も十分こなしていないのにいきなり応用問題に取組み出したようなもので、労多くして功少なし。そんな試合でした。

・交代枠もなぜか3枚しか使わず。目に見えてヘロヘロになった左SB木崎は代えようがなかったのかもしれませんが、終盤ボールの奪いどころとして仙台に狙われていた風だった柴田を水谷に代えるのはありだと思ったのですが。そういえばシーズン序盤よくあった筏井→水谷の(正直趣旨不明な)交代も最近はなくなってしまいました。

・戦術の幅を広げるのには失敗し、選手層の厚みを増すような手を打ったわけでもないとかなりしょっぱい試合でしたが、唯一の光明は押し込まれた時間帯に守備陣が奮戦して仙台の攻撃を跳ね返しまくったこと。仙台も戦術にさほど幅があるわけではなく、ハイクロスへの対応を間違えなければさほど問題はありませんが、それでも押し込まれてパワフルなカトリーナなりケイトリンなりにゴリ押しされると結構面倒。波状攻撃を喰らって危ない場面は何度もありましたが、そこをよくぞ凌ぎきりました。

吉良---安藤---清家
--加藤----柴田--
-----筏井-----
木崎-高畑--長船-栗島
-----平尾-----

(後半頭)
---菅澤--安藤---
加藤--------吉良
---筏井--柴田---
木崎-高畑--長船-栗島
-----平尾-----

HT 清家→菅澤
69分 吉良→塩越
81分 加藤→白木

・代表帰りの菅澤はベンチスタートで、猶本はベンチ外。海外遠征では菅澤のほうが出場時間が長く、浦和の選手層を考えれば菅澤がお休みで猶本ベンチスタートでもなんら不思議はないはずですが、連戦に対する耐久力の差なのかどうか?

・北川が前節長期離脱から復帰したので、今節はスタメンかな?と思いましたが、なんとチケット売り場にいてビックリというかショボーンというか・・・

・終盤加藤に代わって入った白木。後方の木崎がヘロヘロなので、もうちょっと守備で助けてやらんとなぁ。SHの適性は皆無じゃないかと。

【今日のゆずほ】吉良に代わって右SHで投入。20分以上というまとまった時間をもらいましたが、ボールを奪ってすぐさま前方進出という見せ場を少々作ったくらいか。総じて低調なチームの中に埋没したまま試合終了。

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2017.06.17

【展望】17年第15節磐田戦

・代表ウィークを挟んで2週間ぶりのJリーグ再開。大半のゲームが土曜開催なのに、浦和とFC東京の主催試合だけが日曜開催。火曜日にイラクとのアウェーゲーム(といってもテヘラン開催ですが)があったばかりなので、代表組が多い両チームは試合間隔を1日多く開けたのかもしれませんが、残念なことにFC東京はとうとう代表ゼロに(苦笑)

(成績)

・勝ち点19(5勝4分5敗)の11位。昨年2ndステージで勝ち点13(2勝7分8敗)と大失速したことを思えば、ここまでの戦績は大健闘といって差し支えないでしょう。

・総失点13はボトムハーフでは最少。一方得点力は乏しく、無得点に終わった試合が7試合もあります。特に10~13節の4試合連続無得点は圧巻!逆に3得点の試合も3試合あり、嵌った時と嵌らない時の差が酷いのかもしれません。また札幌、甲府、広島相手にドローに終わるかと思えば鹿島やG大阪相手に3-0で完勝するなど、スコアだけ見ると強いのか弱いのかさっぱり判りません。

・ルヴァン杯勝ち点9(3勝3敗)のA組4位でグループリーグ敗退。最終節で一人少ない大宮に敗れてプレーオフ入りを逃したようです。

(戦力)

・昨年リーグ戦総得点37のうち14得点を叩きだしたジェイを契約満了の形で放出する一方、横浜Mとの契約が切れた中村を獲得。どういう風の吹き回しか判りませんが、昨オフに磐田はチームを根幹から変えてしまうレベルの主力中の主力選手入れ替えを敢行しました。ジェイは守備をしないとか、性格的に結構面倒だとか、使いづらい面が多々あったのかもしれませんが、高齢選手の代わりに来たのがさらに高齢な選手だというのがいやはや何とも。

・また昨年期待外れに終わったCBパパドプーロスに代えて獲得したCHムサエフが大当たりで、磐田の失点減に大きく寄与。ウズベキスタン代表だそうですが、ポーランドのGKカミンスキーといい、磐田は妙なところから良い選手を拾ってきます。

・他に新戦力ではFW川又(名古屋)とCB高橋祥(神戸)がコンスタントにスタメン出場。一方、放出した選手で昨年の主力だったのはジェイだけなので、磐田は今オフの補強で地味に選手層が厚くなっているという見方も出来ます。

・SH太田、SB山本康、CB藤田が故障中。さらに一時期待の星になりかかったMF小川がU20W杯での故障で長期離脱を余儀なくされています。

(戦術)

・基本フォーメーションは昨年以来の4-2-3-1から今季途中で3-4-2-1、さらに3-4-1-2へと大きく転換。中村の活かし方とJ2時代からの主力であるアダイウトンの使い方を巡って試行錯誤を重ねている様子が伺えます。結局アダイウトンは左WBではなく、川又と2トップを組ませるのが最適というところに落ち着いたようです。中村は純然たるトップ下ではなく、住所不定といった風。

・そして前節G大阪戦を見るとこの2トップが非常に厄介。どちらもフィジカルが強いガチムチ系FWで、対峙するCBがちょっとでも軽い対応を見せると縦ポン一発でぶち抜かれてしまいます。ただそれはDFラインが高い相手に嵌りやすいだけで、DFラインが低い相手だとたちまち行き詰まり、結局のところ中村のFK頼みになってしまうようでもあり。実に得点の半分以上がセットプレー。

・両サイドからのクロス攻撃が目立つのはJ2時代から変わっていませんが、ここはジェイを失った影響がモロに出ていて、いくらいい形を作ってもほとんど点は入りません。川又のシュートが入らないのは仕様です。

・守備時は5-3-2でリトリート主体。といってもDFラインが低いわけではなく、昨年までと違って川又が懸命に守備をこなすので、陣形もさほど間延びしません。ムサエフが控えているのでバイタルエリアがぽっかり空いてしまうこともあまりなさげ。ただ前述のように攻め手が多くはないせいか、攻めに出た時のカウンターに脆い印象。

(浦和の対応)

・昨年2ndステージ対戦時はスコアこそ1-0ながら磐田に何もさせない完勝。ただその時から磐田はフォーメーションもスタイルもだいぶ変わっていて、昨年の経験はあまり役に立たないかと。おそらく磐田が形成する5-3-2の守備ブロックを前に、浦和が一方的にボールを保持する展開になろうかと思いますが、磐田は前節G大阪戦同様浅い浦和のDFラインの裏を縦ポン一発で狙ってくるでしょうから、浦和も細心のリスクコントロールを求められます。

・代表には槙野・宇賀神・遠藤の3選手が選出。幸か不幸か火曜日のイラク戦で90分酷使されてしまった遠藤は、中4日とはいえ磐田戦はお休みにせざるを得ないでしょう。槙野と宇賀神は全く出番がなかったので、代えが効かない槙野はもちろん、宇賀神も大きくコンディションを崩していなければスタメンで出てくると思いますが。

・ラファエルは意外にも故障が長引き、今週後半になってようやく練習に全面復帰。残念ながら細かい故障離脱が多かった新潟時代の経歴そのまんまみたいですが、いきなりスタメンで無理使いするかどうか。途中投入でもなんら問題がなさげなタイプなので、あえて無理することはないと思いますが。

・前節柏戦はヨレヨレヘロヘロのチーム状態にも関わらず内容はそんなに悪くなく、ただ勝ち点1すら取れなかったのが残念といったところ。磐田戦は多少なりともリフレッシュできたでしょうから、是非とも勝ち点3を確保して欲しいものです。

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<前節:磐田 3-0 G大阪>

--アダイウトン---川又--
-----中村-----
小川-川辺-ムサエフ--櫻内
-森下--大井--高橋-
-----カミンスキー----

(得点)31分 アダイウトン、40分 川又、55分 川又

(交代)
74分 中村→松井
83分 川又→荒木
87分 高橋→宮崎

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2017.06.16

【閉店】八頭龍@戸田 ~ 八頭龍らーめん

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 戸田市役所の近く。市役所南通りからわずかに引っ込んだところにあるので見落としやすいかも。なんと8年ぶりの再訪。開店5分前に到着しましたが、先客1。開店前にぞろぞろと客がやって来て開店時には10人ほどの行列。開店後も三々五々客がやってきて食べ終わった頃にはほぼ満席に。

 なぜか玄関傍ではなく、店のほぼ中央に設置されている券売機で「八頭龍らーめん(760円)」を注文。大盛り無料サービスなので大盛にしてもらいました。他に支那そば、豚骨魚介や「牛魔王(まぜそば)」「鶏和牛(つけ麺)」など。

 店内は縦長のカウンター9席と4人卓×2、2人卓×2。水セルフ。券売機横に給水器があるのはともかく、さらにその横に紅しょうが、カクテキ、マカロニサラダ、にんにく醤油漬けなどを置いて取り放題にしているのは珍しいサービス。

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 スープは丸鶏ベースで背脂に和牛の背脂がたっぷり。さらにマー油を重ねているのでかなりこってり。しかも背脂のためかやや甘目の味わいで、かえしもきつくはないので悪くはなさそうなのですが、なぜかデフォルトで黒胡椒が多めにふりかけられており、本来のスープの味が判りにくくなっているのが残念。無化調・保存料なしをウリにしているようですが、こういうはっきりした味わい指向ならわざわざ無化調にする意味ってほとんどないような気がします。こってり系の割に後味が良いのは助かりますが。

 自家製の麺はスープに負けないようやや太めのストレート麺。もちもちっとした弾力感、つるつるっとした歯応えが気に入りました。量は並で150g、大で225gとのこと。

 チャーシューは炙り入りにバラ肉。メンマは大ぶりでちょっと苦手。他にきくらげ、たっぷり目の青ネギ、海苔。

 マニア受けなんてまるで考えず、判りやすい味わいのラーメンをそこそこの値段でがっつり食べさせる店と考えれば、近隣の方々に人気があるのは良く判ります。

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2017.06.15

中川會@住吉 ~ 醤油そば

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 都営新宿線住吉駅から北へ延びる住吉銀座商店街ほ北端。ツインタワーすみとし住吉館1階の角。開店5分前に到着したところ既に先客3、開店までにさらに5人やって来て結構な人気店かと思ったのですが、後続はたった3人で拍子抜け。

 店内の券売機で店お勧めの「醤油そば(850円)」を注文。「濃厚つけめん」との2本立てですが、客は全員醤油そばを頼んでいました。

 店内は厨房を囲むL字型カウンター10席のみ。水セルフ。厨房内には若い兄さちゃんが二人だけ。2杯ずつ、しかもバーナーでチャーシューを炙るなど手数をかけて丁寧に作っていて回転はあまり良くないかも。卓上には胡椒、七味、フルーツ酢。

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 スープは鷄と乾物・魚介の出汁(ウンチク書きによると「国産丸鶏、国産鶏ガラ、もみじ、フォアグラ、干し椎茸、生椎茸、日高昆布、ほんびのすなど」)を提供直前に合わせるWスープスタイルで、かえしに千葉県下総醤油、東京近藤醸造キッコーゴ丸大豆醤油、ヒゲタ濃い口醤油を合わせた醤油ダレを用いているとのこと。

 若干甘目かつコクに富む味わいですが、ちょっとかえしが正面に出過ぎかなぁ。かろうじてしょっぱくならない範囲内で収まってはいますが。

 チャーシュー上にフォアグラ・マッシュルーム・オリーブオイルで作った特製ソースが乗っているのが面白く、途中でスープに溶くとかえしの尖り具合が消える反面、味を重ねすぎて訳が分からなくなった気がしないでもなく、この辺は好みが分かれそう。

 麺は浅草開化楼製の細めのストレートタイプ。意外にもやや堅めの仕上がりで噛み応えがしっかりしています。スープの味が濃いので、麺にさっと絡む程度なのがかえっていいのかも。

 具は肩ロースを塩漬けして低温調理したチャーシューと煮込んだバラチャーシュー。後者をバーナーで炙って脂を飛ばしているようです。他に穂先メンマ、三つ葉。

 総じて悪くはないのですが、必要以上に素材に凝った挙句ランチには少々高くなり過ぎたラーメンって個人的にはあまり評価できないので、一回食べれば十分。

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2017.06.14

こいけ@青山一丁目 ~ 濃厚鶏白湯そば

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 地下鉄銀座線青山1丁目駅を出て青山通りを渋谷方面へ歩いてすぐ。隣に吉野家あり。店は地下1階にあり、開店直前に到着したところ先客4。開店後ぞろぞろ客がやって来て、退店時には外待ち2。結構な人気店のようです。

 店内の券売機ボタン先頭は「濃厚醤油鶏そば」でしたが、外観等からどう見ても「鶏白湯」が推しっぽいので、2番目の「濃厚鶏白湯そば(790円)」を注文。他に「濃厚辛味噌鶏そば」「鶏白湯そば」「鶏つけめん」「ガッツリ鶏まぜそば」など。ランチサービスはありませんが、各種セットメニューが充実しています。

 店内はカウンター6+2+2席と4人卓×2、2人卓×1。広くはない店内にぎっしり客席を設けているのでかなり手狭。水セルフ。

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 スープはとろみを通り越して粘り気があるといったほうが良いくらいのドロドロ。鶏の旨味がぎゅっと凝縮されたような感じなのに食べ手を選ぶような鶏臭さはありません。しかも「濃厚」を謳うスープにありがちな「必要以上の味の濃さ」とは無縁で、塩ダレも鶏の旨味をかき消さない程度にとどめています。

 麺は細めのストレート麺。堅めに仕上げているわけではないのにドロドロスープに負ける様子はなく、これはこれで悪くありません。当然ながらスープが麺に絡みつきまくりで、自然体でもどんどんスープが減ってゆきます。

 鶏チャーシューは淡白すぎて、このスープに合わせるにはちょっともったいないかと。味わいがはっきりした鶏つくねのほうが相性良さげ。他にきくらげ、糸唐辛子、刻みネギ。

 焼き鳥屋の職人とラーメン屋の職人とのコラボで誕生したお店だそうですが、焼鳥屋が副業で出しているラーメンが結構美味いという例は他でもあり、ここもその例に倣ったのかも。「またお前か」の範疇にしては上々の出来だと思います。

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2017.06.13

稲荷屋@稲荷町 ~ 醤油(細麺)

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 地下鉄銀座線稲荷町駅から浅草通りを西へ。先客5、後客1。黄色い看板が目立つので二郎系っぽく見えますが普通のラーメン屋さんです。

 店内の券売機ボタン先頭の「醤油・細麺(700円)」を注文。メニューは他に醤油(太麺)、背脂醤油(細麺/太麺)750円、塩、辛味まぜそばなど。

 店内はL字型カウンター8席、店奥に4人掛けテーブル2卓、2人掛け1卓。水セルフ。厨房内には兄ちゃんが二人。

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 スープは鶏ガラベース。表面の油でコクを加えながらもかえしは控えめにして出汁の旨さで押すタイプで気に入りました。ついついぐいぐいと飲んでしまいましたが、卓上には胡椒しかないので、さすがに終盤はちょっと飽きが。

 麺は細めのほぼストレート中細。優しいスープに合わせてやや柔らか目な仕上がり。それでもスープはさっと絡む程度なので、 太麺は全く合わないような気がします。

 チャーシューは薄いながらも肉の旨味が案外楽しめてまずまず。他に海苔、メンマ、かいわれ、きざみネギ。

 ルックスは古典的な醤油ラーメンに見えますが、内実は思いの外現代的。この出来なら塩にチャレンジするのもよさげ。

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2017.06.12

ときわ食堂@都電庚申塚電停

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 巣鴨地蔵通り商店街の北外れにある人気大衆食堂に初訪問。とげぬき地蔵の近くにある本店は週末ともなると店外に行列が出来ていますが、こちらは爺さん婆さんが参拝ついでに足を伸ばすにはチト遠いためか、本店ほど混みません。といっても昼時はずっと満席近くをキープしています。

 本店同様、店内に掲げられたメニューの多さにクラクラしてしまいますが、人気の「あじフライ(430円)」を注文。メニューには揚げ物なり焼き物なりの単品価格だけが掲げられていて、それにご飯+味噌汁+漬物からなる「定食(270円)」を付けるのがこの店のスタイル。

 店は4人掛けテーブル主体で、2人掛けも数卓。回りを見渡すと昼間の早い時間からビールを飲んでいる客だらけで、飲まない人のほうが不思議な感じすらしますが、定食が出来上がる前に飲んでいるだけみたいで、昼間からがっつり飲んでいる人はいない様子。本店と客層が違うのかも。

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 出てきたあじフライは厚みこそさほどないものの、結構な大きさ。そして何といっても揚げたてのサクサク感が最高。まぁ普段スーパーで100円くらいで売っているあじフライしか食べてないので、何を食っても美味い気がするのでしょうけど(自嘲)。もっとも同じ揚げ物を3枚も食べる飽きるので、醤油→レモン&醤油→ソースとかけるものを変えて工夫。

 ご飯お替り1枚目無料とのことですが、もともとご飯が丼で出てくるので、お替りなんでしようものなら明らかに食い過ぎ。

 安くてそれなりに美味いという、長続きする店の王道をしっかりと歩んでいる良い店です。

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2017.06.11

らーめん 潤@蒲田 ~ 新潟・燕三条系

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 京浜東北線蒲田駅東口から徒歩5分ほど。5年ぶりの再訪ですが、再開発で周囲が一変ていてびっくり! 先客4、後客10人程度と相変わらず盛況。

 新潟・燕三条系ラーメンが売り物の店で、店内の券売機で基本の「中華そば(760円)」を注文。食券を渡した後で背脂の量、たまねぎの量、麺の硬さが調整可能なことに気づきましたが、店から積極的には聞いてきませんでした。メニューは他に味噌、つけ麺、油そば等。
 
 店内は縦長L字型カウンター17席。玉ねぎをせっとと刻んでいますが、玉ねぎのガスが微妙に客席まで流れて来て目に沁みます。卓上にはおろしニンニク、柚子コショウ、白コショウ、黒コショウ、一味唐辛子など。厨房内にはオヤジが三人。水セルフ。

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 スープは動物系をベースに煮干を合わせたものでやや煮干しが強め。また若干酸味も強めですが、かえしが妙な自己主張しているような気がしませんでした。背脂が表面をびっしり覆っていますが、「標準」ならスープが脂っこくはならず、出汁・かえし・背脂のバランスが良く取れています。底にちょっとだけ柚子皮。

 麺はうどんと見紛うような極太ちぢれ麺。噛み応え十分で悪くはないのですが、デフォルトだとスープに対して若干強すぎるような気がしました。量は多めですが、岩のりや刻みタマネギが良いアクセントになつて全く飽きは来ません。卓上にごてごてと調味料がありますが、デフォルトのバランス感が優れているので、変に卓上調味料は入れないほうが無難でしょう。

 チャーシューは崩れやすいタイプ。他にメンマ少々。

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2017.06.10

麺酒盗 ざい八@TX浅草

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 浅草・ひさご通りから北へ続く「千束通り商店街」のマツキヨからちょっと東へ。小さな飲食店が散在する一帯に立地。奥浅草というか南吉原というか、まあそんなところです。先客・後客ともゼロ。もともと居酒屋だったみたいな外観で、屋号に「麺酒盗」を冠しているところを見ると、夜はラーメンも出す居酒屋なのかも。

 券売機は無く、メニューはカウンター上の壁面の木札に書かれているだけ。もっともシンプルな「らーめん(600円)」を注文。店主がトッピングを勧めてきましたが、らーめんが安い割には玉ねぎが150円とかライスが200円とか酷くバランスが悪い気が。後払い。

 店内はL字型カウンター6席、2人掛けテーブル1卓、小上がりに6人掛け1卓。厨房内には若い店主のみ。

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 黒々としたビジュアルで登場。スープは動物系ベースですが、かえしがかなり前面に出ているのが特徴。見た目と違ってさほどしょっぱくはありませんが、かえしの自己主張が強いタイプはあんまり好きじゃないんだよなぁ・・・しかもメンマから来ると思しき妙な臭気が気になって気分を害しました。

 麺は浅草開化楼の細麺ストレート。柔らか目の仕上がりでつるつるした食感。量は少な目。

 具は値段相応にしょぼくて小さなバラ肉チャーシューとメンマ、刻みネギ。メンマはなぜか針生姜のような極細切り。

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2017.06.09

【閉店】雄山@王子 ~ (見た目は二郎っぽい)らーめん

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 王子駅の北側改札口から西側へ出てすぐ。線路沿いに並ぶ飲食店街の中にあります。「えんや」がリニューアルしたもので、先客1、後客6。隣もいつの間にかラーメン屋の「たいぞう」になっていました。

 店内の券売機で「ラーメン・250g(780円)」を注文。二郎っぽいラーメンを出す店で麺量は並250g、中350g、大450gの3段階。100g増すごとに100円アップという価格設定。メニューは他にまぜそばのみ。但し、客の大半の注文はラーメンでした。

 無料トッピングはラーメンがヤサイ・ニンニク・アブラ・ネギ・ショウガ、まぜそばがニンニク・アブラ・マヨネーズ・ネギ・ショウガ。マシマシまで対応。配膳直前に聞かれ、「ヤサイ&ニンニク」のみ注文。

 店内は前店にちょっと手を加えたようで店奥厨房沿いに縦長カウンター5席、手前壁沿いにカウンター3席、入口近くに4人掛けテーブル1卓。水セルフですが、店中央に給水器があるだけなのでチト面倒。

 また前店は券売機回りや店内にあれこれ断り書きの貼り紙が目立って正直不快でしたが、それらはきれいさっぱりなくなりました。厨房内には若いにいちゃんが二人。

 野菜増しの効果は絶大!といってもほとんどが茹でモヤシでわずかに、キャベツが確認できる程度。とりあえずモヤシを半分くらい片づけてからが勝負。

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 スープはいうまでもなく豚骨ベースですが、脂と混然一体化しておらず、しかも脂自体多くはないので普通のとんこつ醤油に限りなく近い感じ。かえしを濃くしてそれで持たせる風でもなく、二郎系っぽい外観の割にはかなりライトな味わい。それゆえ入れたニンニクのパンチが空回り。これなら生姜のほうが合いそう。

 麺は自家製の強い縮れ入りの太麺。堅めで当然ながら噛み応えが強く、麺自体は好みですが、ライトなスープには強すぎでしょう。無理に二郎っぽい麺にしなくてもよさそうなものを。正直終盤は箸が止まり気味に。

 具は他に厚めのチャーシューとうずら玉子。

 総じてスープと麺のバランスが悪い一杯と感じました。よってモヤシを食いにいったようなものと反省するも時すでに遅し。

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2017.06.08

【移転】きなり@駒込 ~ 醤油そば

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 駒込駅東口を北側へ出て、駅前の「駒込さつき通り(駒込銀座)」を抜け、紳士服「コナカ」の向いあたり。約2年ぶりの再訪。開店5分前に到着したところ先客ゼロ。開店前に4人やって来て、その後さらに3人。いつの間にか結構な人気店になった模様

 店奥にある券売機でボタン先頭の「醤油そば(750円)」を注文。ランチサービスは特になし。カウンター席の背後が狭いので券売機が店奥にあるというのは正直どうかと思いますが、他に置くところがないのでしょうなぁ。

 メニューは他に「汐そば」「濃口醤油そば」「濃口醤油つけそば」「醤油そば」と「濃口醤油そば」がどう違うのか、店内には明記されていませんでした。後客の注文は「濃口醤油そば」の注文だけなくて、他はほぼ均等。

 店内はL字型カウンター8席のみ。店主と爺さんとで切り盛り。

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 スープは鶏出汁中心に魚介系を合わせた優しい味わい。心持ち白醤油が前に出ていて、食べ始めはやや甘めに感じましたが、それが嫌味になるほどではなく全体のバランスが良く取れていると思います。表面の脂も程よくコクを加える程度。

 麺は三河屋製麺の細いストレート麺。スープに合わせてかやや柔らか目の仕上がり。一見量が少ないように見えますが、底のほうでちょっと玉になっていました。食べにくくて困りものですが。

 チャーシューは鶏・豚ともかなり淡白な味わい。これまたスープとの相性を考えてのものだと思いますが、味わいよりもその弾力を楽しむような出来。

 三つ葉が目立ちますが、これがやたら香って自己主張せず、彩りを添えるにとどまっているのも気に入りました。他にメンマ、海苔。

 相変わらず素晴らしい出来。他のメニューも試してみないと。

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2017.06.07

濃厚こってりらーめん つばめ@@平井

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 総武線平井駅を北側へ出て、駅前の「平井駅北口」交差点を渡ってすぐ。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「しょうゆらーめん(700円)」を注文。ランチタイムはライスサービス付きとの話を受けて、それも注文。麺の硬さ、味の濃さ、脂の量などは調節可能との貼り紙がありましたが初回ゆえ全部デフォルトで。但し、こちらは先方からは特に聞いては来ませんでした。

 メニューは他に味噌らーめんと各種つけ麺。

 店内は縦長L字型カウンター12席のみ。水セルフですが、券売機横に給水器があるだけなのでチト面倒。卓上には豆板醤、おろしにんにく、コショウ。ヒマヒマな時間帯のせいか、厨房内には一人だけ。スープを中華鍋で温めているのが目に付きました。

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 見た目通り、城東地区や千葉でよく見かける「なりたけ」っぽい豚骨ベース&背脂チャッチャ系。ここはデフォルトでも背脂多めで、ギトギトとまではいわないまでも結構脂っこいのが特徴。しかも食べ進むとややしょっぱく感じました。「味を薄めるスープあります」との貼り紙があるのも道理。

 よってスープを飲み進む気にはならず、また早めに飽きてしまったので途中から胡椒、さらにおろしニンニクを投入。

 麺は浅草開花楼のやや太めの縮れ麺。デフォルトだと若干柔らかめで、スープとの相性からしても、個人的好みからしても硬めですべきだったと後悔するも時すでに遅し。

 具は茹でもやし、グダグダに崩れやすいバラ肉チャーシュー、そして刻みネギがたっぷり。スープがちょっとしょっぱいのでサービスのライスが非常に役立ちました。ライスのおかずにも事欠きませんし。

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2017.06.06

金久右衛門 阿波座店@阿波座 ~ 大阪ブラック

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 千日前線阿波座駅9番出口を出てすぐ。当初ランチを予定していた店があまりにもしょぼかったので、急遽近隣のこの店へ転進した次第。先客1、後客3。

 券売機はなく、手渡されたメニューを見て「大阪ブラック(720円)」を注文。細麺と太麺を選べるので太麺にしてみました。後払い。ランチサービスはなし。

 店内はカウンター7卓と4人掛けテーブル2卓、2人掛け2卓。クッションがあちこち破れていてかなりお疲れの店です。ベンチシートの下が物入れになっていて、客がいないと店員がなにやらごそごそやっている辺りはいかにも大阪。

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 「大阪ブラック」の名の通り、スープは真っ黒。しかし「富山ブラック」と違ってやたらしょっぱいわけではないどころか、意外にあっさり目。出汁は鶏がらをベースにイカのワタなど魚介系を少し合わせているようで、濃口醤油が前に出ているものの出汁の出来が良いのか飽きずにぐいぐい飲めます。

 麺は太麺といっても平打ちストレート。やや硬めの仕上がりで、スープはさっと絡む程度。スープとの相性と考えると細麺がベターかなぁ。量は少し物足りませんでした。

 具はメンマ、青ネギ、チャーシューといたってシンプル。

 関西中心にSCにも店を出しているチェーン店で、全体にチープな感じは否めませんが駅近でさくっと食べる分には悪くないかと。

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2017.06.05

【TV観戦記】17年第14節:柏 1-0 浦和 ~ 疲労困憊の中でやれることはやったが一点が遠かった

・浦和は済州との120分の激闘から中3日。一方柏は事実上平日の試合はなかったも同然。なんだかんだと言ってもコンディションの差は歴然。この試合の直前に横浜Mvs川崎の試合をTV観戦していましたが、川崎の動きが実に悪くて「こりゃ浦和もしんどいで」と思ったところ案の定。浦和はやるべきことはそれなりにやり、内容も悪くはなかったけれども、前半終了間際にやらずもがなの失点を喫し、興梠のPK失敗も響いて敗戦。

・繰り返しになりますが、試合内容は悪くありませんでした。浦和は疲労困憊という制約条件下で前半はあえて柏にボールを持たせ、柏のプレッシャーを交わす意図も兼ねてロングボール主体でシンプルにカウンターを繰り出して決定機を作り、先制された後はカウンターを喰らうのを覚悟のうえで攻めに出て何度か決定機を作りました。決定機の数自体は柏と大差なかったと思います。

・ただ点の取られ方が何度も見たようなパターン(=ファーへのクロスを折り返される)だったのがあまりにも残念で、それまで浦和ペースで進んでいた展開をぶち壊してしまったのが残念。また興梠がGK中村との駆け引きの中でほぼ自爆のような形でPKを外してしまったのも残念。また終盤のFW陣の疲弊は著しく「ラファエルが間に合っていれば・・・」という形になってしまったのもこれまた残念。まぁ3つも残念要素が重なれば負けますわなぁ、フツー。

・昨年はFCソウルとの120分の激闘直後にアウェー鳥栖戦でとんでもない塩試合を演じてしましましたが、内容はクソでも勝ち点1。今年も似たような日程で、柏相手にそんなに悪くない試合内容ながら勝ち点ゼロというのが実に皮肉なもの。実力が鳥栖<<柏だと言ってしまえばそれまでですが、内容が悪くなかっただけに勝ち点1は持ち帰りたかったのが正直なところ。

・悪くない試合なのに勝ち点1すら掴めないから浦和はダメなんだ!!という見方もあるかもしれませんが、大宮に負けたり、清水とドローで終わったりするほうがよほどどうにかしており、個人的には「この敗戦は致し方ないか・・・」と試合終了後は案外サバサバ。たださすがに試合終了直後の「Jリーグタイム」は辛くて見れませんでした(つД`)

・1試合少ないながら首位柏との勝ち点差は7に開いてしまいました。個人的にはACLと並行して日程がきついリーグ戦前半、首位と勝ち点5差くらいまでは許容範囲と思っています。ゆえに1試合残しての勝ち点7差はぎりぎりの範囲かと考えますが、もっともその1試合の相手が川崎だというのがちょっときつい。川崎も連戦には弱そうなのが救いといえば救いですが。

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・スタメンは済州戦から武藤→高木、駒井→宇賀神の2名のみ入れ替え。全くスタメンを入れ替えなかった前述鳥栖戦と比べればミシャなりに進歩(苦笑)。柏木→矢島とか遠藤→那須とかもうちょっと入れ替えてもいいような気もしましたがこのスタメンでも内容は悪くなく、また途中投入の選手の出来を見ると駒井が別格だっただけなので、スタメン選考自体が敗因とは思えず。ただラファエルが間に合わなかったのだけは残念。

・また選手のコンディションを勘案してか前半はいつもの浦和のスタイルをかなぐり捨てたかのように引いて守ってカウンター狙い。しかも柏のハイプレスを交わすのを兼ねてロングボールを多用して両WBに一気に展開したり、あるいはゴールキックでいきなり興梠なり高木なりに柏最終ライン裏を狙わせるような単純な攻撃が目立ちました。

・浦和はそんな単純な攻撃でもそれなりに決定機を掴みましたが、これがなかなか決まらない。3分カウンターのチャンスで関根シュートの跳ね返りを高木がエリア内でどフリーで拾ったにも関わらず高々と打ち上げてしまったのがケチのつけ始め。32分森脇縦パスを受けて右サイドで裏抜けに成功した李のパスはわずかに興梠に合わず。37分カウンターで関根→李と左右に振り回し、バイタルエリアから森脇が急襲するもGK中村が好セーブ。

・一方ボールを持たされた柏は早々に手詰まりに陥り、17分にクリスティアーノが森脇をぶち抜いて絶好機を掴んだ他は前半終了間際まで決定機を作れず。しかしその前半終了間際のワンプレーが決勝点に。

・右SB小池に対峙しながら高精度のクロスを許してしまった高木もどうかと思いますが、ファーの武富がフリー(森脇はボールウォッチャー&関根は武富に付ききれず)で、折返しを中川に詰められてしまいました。中川には当初阿部が付いていたはずですが・・・後方から飛び出してくる中川は浦和守備陣が苦手そうと思ったら案の定。

・これで浦和は通常運転で攻めざるを得なくなり、当然ながらカウンターを浴びる機会も激増。47分には高木がいとも簡単に小池のエリア内侵入を許してしまい、小池クロス→エリア内どフリーでクリスティアーノにシュートを撃たれる絶体絶命の大ピンチがありましたが、なぜかクリスティアーノが無人のゴール前で宇宙開発。

・ラッキーな形で大ピンチを凌いだ浦和はその直後にCB中谷のエリア内ハンドでPKを獲得。ラッキー続きでこりゃええわ!!と思ったのも束の間、なんと興梠がPK失敗。しかもシュートは枠外。中村がPKまで強いのかどうか判りませんが、シュートストップに定評があるGK相手なので興梠も相当プレッシャーを感じたのでしょう。2回もフェイクを入れるという小細工が祟ってシュートは枠外。ブッフォンやノイアー相手のPK戦でキッカーが勝手に外しまくるのを見たことがありますが、あれの矮小版みたいな(´・ω・`)ショボーン

・その後もクリスティアーノや途中投入の大津の単騎抜け出しを許すピンチを許しながらも、浦和は執拗にサイドから攻撃を仕掛けてチャンスメーク。59分高木クロス→関根が角度のないところから狙うも中村セーブ。さらにミシャは切り札駒井を投入して攻勢を強め、73分駒井→興梠の決定機を掴むもこれまた中村がセーブ。CKから決定機を掴めないのは仕様通りで、1点が遠くてそのまま試合終了。

・後半通常運転に切り替えたとはいえ、攻撃は両WBなりワイドに張った高木なりからのサイド攻撃がほとんどでコンビネーションプレーによる中央突破はほとんど見られませんでした。終盤興梠や李の疲弊が顕著だったのもその一因でしょう。ゆえにコンビネーションを発揮してナンボの武藤投入は疑問で、下げたのがサイド攻撃に強い高木というのも疑問。

・それ以前に細かいパスミスが多発してビルドアップに苦労し、前半はともかく後半もロングボール主体の攻撃になってしまった時点でなんだかんだと柏のハイプレスが奏功したということなのかも。特に中川の運動量は驚異的で、その執拗なプレッシャーに浦和最終ラインどころか西川すら悩まされました。

-----興梠-----
--高木-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(交代)
63分 関根→駒井
70分 阿部→青木
75分 高木→武藤

・前半のようなカウンター重視であれば、昨年ルヴァン杯仕様みたいな高木&ズラタンの起用でも良さそうなものですが、今のズラタンにそこまで信用がないのかと。また前半のカウンターチャンスは興梠の鬼キープがあって初めて成り立っていたのも事実。興梠はあれでかなり消耗して、終盤消えたも同然に。だからラファエルがいれば・・・

・ミシャはついに阿部を途中で下げる決断。別に連続試合出場記録継続のために阿部を起用し続けたわけではないと思いますが、昨年あたりから阿部のミスが目立つようになったのは明らかでぼちぼち青木との併用を考えるべき時だと思います。もっともこの日代わって出た青木の出来が特に良かったわけでもないのが残念でしたが。

----クリスティアーノ----
武富---中川---伊東
---手塚--大谷---
輪湖-中山--中谷-小池
-----中村-----

(得点)
45+1分 中川

(交代)
82分 手塚→細貝
84分 武富→大津
90+3分 伊東→オリヴェイラ

・下平監督はスタメンをCB鎌田→U20W杯帰りの中山に入れ替え。連戦でもないのに連勝中にスタメンを弄るのは不思議な気もしますが、大過なし。

・MOMと言って差し支えない大活躍のGK中村。キック精度は正直低く、またゴールマウス貼り付き型で西川とはスタイルが真逆みたいですが、いかにも「シュートを止めてナンボ。キックは適当でよろし」のホジホジ好み。いやはや数々の好セーブには参りました。

・終盤守備固めで細貝を投入。細貝は浦和が一番しんどい時期に無料で出て行ったから腹立たしいのは確かだけど、当時の浦和が糞だったのもまた確かなので、個人的には「応援はできないけど非難もしない」というスタンス。

・得点に絡んだ武富と中川は柏下部組織育ちですが、中川は大東少年団、武富に至っては三室少年団→FC浦和と共にもともとガチの浦和っ子。浦和は何をやっていたんだ・・・(つД`)

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2017.06.04

浜屋@西新井 ~ 濃厚和風エビ辛し中華そば

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 東武伊勢崎線西新井駅西口近く。再開発と思しき大型商業施設が並ぶ一角と駅との間にある雑然としたエリアの中にあって、よそ者にはかなり判り難いのが難。約3年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタン先頭は「つけめん」ですが、その下の「濃厚和風」群から「濃厚和風エビ辛し中華そば(750円)」を注文。他に「あっさり和風中華そば」「濃厚みそ中華そば」「汁なし中華そば」など。ランチサービスはありませんが、ランチセット(ミニチャーシュー丼)を100円で出しています。

 店内はL字型カウンター8席のみ。店左半分が製麺所になっているため、外観からすれば意外に小さい店です。

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 深めの丼で登場。ぱっと見は「またお前か」的な濃厚動物魚介系のスープ(店内のウンチクによれば「鶏ガラ、豚骨、道南昆布、しいたけ、四種類の節を使用し、さらに瀬戸内海産と北九州産の煮干を使い」とのこと。)で、しかも動物系が支配的ですが、化学調味料不使用が肝なのか見た目と違ってくどさは一切感じられず、非常に味わいやすい出来。

 自家製の麺はやや平ためのストレート麺で、つるつる&心持ちもっちりとしたうどんに近い食感。これはこれでスープに合います。量は160gと多くはないのでランチセットを付けるのが正解かも。

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 「エビ辛し」と呼ばれるエビを使った自家製の辛味香辛料が売り物でエビの香りがほんのり。しかもかなり辛くて味が劇的に変わってしまうので、途中から入れて味の変化を味わうのが吉。個人的には半分入れてちょうどいいくらい。全部入れるとやや辛すぎましたが、それでもスープの旨味は損なわれないのはたいしたもの。

 他に薄くて大き目のチャーシュー、細メンマ、刻みネギ、海苔。

 次はつけめんで。

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2017.06.03

【展望】17年第14節柏戦

(成績)

・シーズンの入りは第6節まで2勝4敗と芳しくなかったものの、第7節からなんと7連勝。勝ち点27(9勝4敗)で暫定首位に浮上しました。7連勝のうち完封勝ちがなんと4試合もある一方、3点以上取った試合は前節大宮戦しかなく、どちらかといえば守備的色彩が強いチームです。

・リーグ戦が好調に転じた一方、ルヴァン杯は1勝2分3敗の勝ち点5と振るわず、最終節を待たずにグループリーグ敗退決定。ルヴァン杯はリーグ戦で出番がない選手を積極的に使っているようですが、結果を見ると選手層の薄さを曝け出しているようで。

(戦力)

・ハモンロペス(仙台)が補強の目玉で、開幕前はクリスティアーノ&D・オリヴェイラと共に「ブラジル人3トップ」が猛威を奮うと期待した向きもありましたが、どうやら完全にハズレ。ハモンロペスは第1節に出た後すぐに故障していしまい、故障から戻ってもリーグ戦での出番はほとんどなし。さらに昨年の主力だったD・オリヴェイラも第7節から出番がなくなり、ブラジル人の併用を諦めてからチームが勝ちだすという選手の組み合わせの妙としか言いようがない結果をもらしています。

・3月下旬になって細貝を獲得し、狙いどころは悪くないと思ったのですが、今のところ終盤の守備固め的な起用に終わっていてこれまたなんとも微妙。

・ハモン・ロペスや細貝が期待外れっぽい一方、手薄だった右SBを山口から獲得した小池が埋めていて地味ながら当たり。また茨田や秋野がいなくなったボランチをユース上がり2年目の手塚が埋めています。

・とはいえ、MF茨田・MF秋野・CB増嶋・SB山中・SB湯澤・FW田中順と昨年それなりに試合に出ていた選手、実績がある選手がごっそりいなくなって層が薄いのは否めず、ルヴァン杯の不振がそれを傍証しています。

・故障していた大津は消化試合だった先日のルヴァン杯で復帰。U20杯代表で不在だった中山も大会敗退で戻ってくるものと目されるので、リーグ戦に出てくる選手には目立った怪我人・離脱者はいない模様。

(戦術)

・フォーメーションは4-2-3-1というか4-4-2のFW縦並びみたいな感じ。後方から飛び出してくるちっこい中川が結構厄介で、いかにも浦和が掴まえづらいタイプ。

・平均年齢が若いチームらしく、前から前から厳しく鋭くプレッシャーをかけに行く積極的な守備が持ち味。FC東京や大宮のようにビルドアップが上手くないチームはひとたまりもありません。ただG大阪のように同様にプレッシャーがきつい相手だと球際で負けてしまう場面も多く、C大阪のようにロングボールを多用するチームにはプレスが上手く嵌らずに苦戦しました。

・さらに長沢@G大阪に対するやられっぷりを見ると中谷&中山の若輩CBコンビがそれほど強力とは思えず、要するにGK中村が超絶ミラクルスーパーセーブを連発しているだけじゃないかという気も少々。

・攻撃は快足のSH伊東を軸に専らサイドから。両SBがかなり高いポジションで活発に攻撃参加してくるあたりはちょっと鹿島っぽいかも。サイドに攻撃の基点を作ってから中へ中川なり武富なりボランチなりが飛び込んできます。ただ往々にしてクリスティアーノまでサイドに流れて中が薄いせいか得点力はあまり高くありません。大砲クリスティアーノがいるので警戒すべきなのはむしろセットプレー。

・昨年の対戦では下平監督は特段浦和向けに特殊なことはやらず、いったん綺麗な4-4-2を敷いてから前に厳しくプレッシャーをかけにゆくような守備スタイルで臨んできました。FW中川なんて前から追い掛け回すことだけがタスクじゃないかと思われるくらいの徹底ぶり。今回も同様と思われます。

(浦和の対応)

・消化試合が一つ少ないとはいえ、勝ち点差4を付けられている相手なので敗戦だけは避けなければいけないところ。浦和はホーム済州戦の激闘から中3日、柏も5/31にルヴァン杯(アウェー札幌戦)があって形の上では同条件ですが、既にルヴァン杯グループリーグ敗退が決まっていた柏はスタメン総入れ替えで臨んだので、実質的には浦和が圧倒的に不利。厳しい闘いになります。

・故障が癒えずに済州戦に間に合わなかったラファエルと、体調不良で済州戦を回避した宇賀神が柏戦に出場できればスタメン選考は若干楽になりますが、この両名が引き続き出場できないと非常に難しくなります。特に駒井と関根は済州戦で足を攣って途中交代を余儀なくされてしまいましたから、柏戦でフル出場を望むには無理でしょう。

・昨年はACLラウンド16・ソウル戦で延長戦にもつれこむ激戦になったにも関わらず、中3日で続く鳥栖戦でなんとソウル戦と全く同じスタメンで臨んで案の定とんでもない塩試合に。そしてその後チームはリーグ戦3連敗。スタメンを代えるべき時に代えず、ようやく代えたと思ったら必要以上に弄ってしまうミシャの悪癖がもたらした3連敗。

・今年は既に昨年より負け試合が増えているだけに、それなりに実績を積んでいる控え選手をなんとか上手く活用してほしいものです。それに加えて、今回同様日程面で不利だったFC東京戦のような割り切った闘い方も必要でしょう。

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<前節:柏 4-2 大宮>

----クリスティアーノ----
武富---中川---伊東
---手塚--大谷---
輪湖-鎌田--中谷-小池
-----中村-----

(得点)40分 伊東、59分 武富、64分 武富、67分 クリスティアーノ

(交代)
69分 伊東→D・オリヴェイラ
79分 手塚→細貝
86分 小池→今井

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2017.06.02

麺バカ息子@京急蒲田 ~ 醤油らー麺

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 京急蒲田駅から西へ延びるアーケード街「あすと商店街」内。先客ゼロ、後客4。

 店外に置かれた大きなメニュー看板を見るとつけめん推しっぽい感じでしたが、券売機ボタン左端の「醤油らー麺(680円)」を注文。券売機が高めの位置にあり、千円札を入れにくくて難儀しました。

 メニューは他に塩らー麺、味噌らー麺、坦々麺、各種つけ麺、まぜそばなど。ランチサービスはありませんが、有効期限なしのサービスチケットがもらえ、これを提示すると大盛り・玉子・ライスサービスを受けられます。もっとも後客もサービスチケットを提示している人はいなかったので、始まって間もないサービスだったのかも。

 店内は縦長L字型カウンター11席。席の背後が狭め。厨房内は店主&女性スタッフ2名。

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 広口でやや浅めの丼で登場。スープは豚骨ベースの魚介混じりといったところでしょうか。若干かえしが前に出てはいますがしょっぱくなる寸前でまとめており、飲み始めはやや甘いくらいの出来。

 麺は細めのストレート系。やや堅めで歯応えがしっかりしており、心持ちスープに対して強いようにも思えますが、スープの絡みが非常に良いので全く問題なし。

 具は豚チャーシュー、鷄チャーシュー、細メンマ、刻みねぎと値段相応のシンプルな構成。ネギに苦手な臭みがあって残念至極。

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2017.06.01

【観戦記】ACL2017・ラウンド16第2戦:浦和 3-0 済州 ~ 完璧にリスクコントロールしながら加点するって、本当に浦和なのか?

・第1戦を終えて2点ビハインド。しかも第2戦でアウェーゴールを取られると浦和は4点以上取らないと勝ち抜けないという苦しい状況。今年の浦和の傾向からすれば幾度かカウンターを喰らって失点するのは覚悟のうえで5-2とか6-3とか派手な撃ち合いに活路を見出すものと予想していた方が大半だったのではないでしょうか?

・ところが結果は延長戦にまでもつれこみはしたものの3-0の完封勝ち。序盤から過大なリスクは取らずに辛抱強くボールを回して攻め続け、リスクをコントロールしながら着々と加点。81分相手に退場者が出ても無理攻めは避け、延長戦を含めた残り約40分間で勝てばいいと割り切った風にすら感じられる試合運び。さらにいえばミシャが延長戦に突入する可能性を踏まえて交代枠を残すなんてCSでの失態を思えば破格の進歩!! 良い意味で凡そ浦和らしくない試合内容でした。

・終わってみれば済州のシュートはたった5本。おそらくそのほとんどがセットプレー絡みではないかと。しかも浦和がヒヤリとしたのは延長後半のショートコーナーからの一発と、あとせいぜい49分にFKが枠内を捉えた場面だけ。浦和はパスミスやシュートブロックの跳ね返りを拾われてカウンターを喰らう場面もいくつかありましたが、最後の最後でCB陣なり両WBなりが食らいついてシュートを撃たせず。ディレイにさえ成功すれば、ボールを持たされた済州は何もできないので対応は楽チンでした。

・浦和が3点目を取った直後にベンチにいた済州の選手がピッチに乱入してなぜか阿部がエルボーを喰らい、試合終了後は槙野が追いかけまわされるなど、済州の一部選手の常軌を逸した行動により後味こそ悪くなりましたが、トータルスコア3-2の逆転勝ちで浦和のベスト8進出が決まりました!

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・済州は第1戦同様5-4-1の布陣でリトリート主体の守備&徹底したカウンター狙い。ただ第1戦ほど前に出てパスカットを積極的に狙ってくる感じはしませんでした。対する浦和は両ボランチが最終ラインに下がり、槙野&森脇が両サイドに張って高い位置を取る5-0-5、いわゆる「オ~オ~ さあ輪になって踊ろ!」っぽい形で攻めていた時間帯が長かったかと思います。もちろん時に柏木なり遠藤なりが前に出て普段の4-1-5っぽい時間帯もありましたが。

・布陣からすればサイド攻撃重視っぽい感じでしたが、2点ビハインドにも関わらず浦和は焦ることなくサイドを突き、縦パスを入れ、たまにはDFライン裏を突いてみると多彩かつバランスよく攻撃。無理攻めを避けている分、ボールは保持しているが決定機もないという状態で時間が経過しましたが、18分に柏木FK→興梠が打点の高いヘッドで先制!早い時間帯に1点を返したのが浦和により一層の落ち着きを与える意味で非常にでかかった!!!

・前半も半ばを過ぎると浦和のネチネチしたパス回しが効き始めて立て続けに決定機。29分右サイドに流れた李のクロス→ファーに関根が飛び込むも合わせきれず。31分槙野→興梠フリック→バイタルエリアで前を向いた李のシュートがポスト直撃。そして34分高い位置で興梠がボールを奪回したのを機に興梠→武藤→興梠→李と繋いでDFライン裏に抜け出した李が角度のないところから流し込んでゴール!!!

・後半に入っても浦和優勢は変わらず。済州は概してサイドの守備が堅く、浦和両WBの仕掛けで崩れる場面は第1戦からあまりありませんでしたが、第2戦後半からついに駒井が躍動。52分には李のパスを受けて駒井がエリア内に突入する決定機がありましたが、シュートは残念ながらGKほぼ正面。73分には対面の2人をぶち抜いてエリア内に突入する見せ場を作りましたが、その直後に足を攣ってあえなく高木と交代。

・しかも悪いことに代わって入った高木の出来が良くありませんでした。本来の持ち味であるはずのドリブルによる仕掛けは皆無で、単調にクロスを入れるだけ。しかもそのクロスの精度も悪くていとも簡単に済州DF陣に跳ね返され続けました。81分に済州に退場者が出て浦和の優位はゆるぎないものになったものの、AT+1分に関根→興梠スルー→高木の絶好機でシュートを高々と打ち上げる始末。しかも守備も実にこころもとない。

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・延長戦に突入しても「ボールを回して最後は高木のクロス」という傾向になんら変化はなく、95分にクロスボールのこぼれ玉を拾った青木が枠内シュートを放ったくらいでたいして決定機は掴めず。しかも100分には関根も足を攣ってしまったせいか、ズラタンを投入して森脇を右WBに上げるスクランブル体勢に。

・それでも浦和はなかなか決定機を掴めず、逆にカウンターを喰らいかかる場面も増えはじめ、延長後半にはショートコーナーからどフリーでシュートを撃たれる大ピンチも。これでやられていたら「浦和の数的優位は浦和の不利」という謎の格言をまたしても裏付けてしまうところでした。

・時間はかかりましたが、浦和のとにかく焦らないという姿勢が残り5分近くになってついに結実。それまでへっぽこクロスの連発で、負けていたら間違いなく戦犯扱いされていたであろう高木がついに大仕事。それまでのへっぽこふんわりクロスは撒き餌だったといわんばかりの速いクロスを入れ、森脇が大外で合わせて決勝点!! 森脇の前で興梠も飛んでCBを引き付けているのが地味に効いてか、WBからWBというミシャスぺシャルが大一番で鮮やかに決まりました。

・青島ビール賞は文句なく森脇。森脇は2試合出場停止になった愚行及びその後の出来事を踏まえてか、インタビューも実に神妙。神妙な面持ちの森脇って葬式くらいなもんだろうと思っていただけに、実に感慨深いインタビューシーンでした。

・観客は2万を切ってしまいましたが、シーチケ対象外かつ平日、しかも月末の試合だと浦和バカ中のバカ、浦和病膏肓に入る級のバカしか来ないせいか、埼スタは実に熱かった!!ゴール裏どころかバックスタンドからも盛大に巻き起こる大歓声。とにかく点を取るしかないという判りやすい状況で、良くも悪くも判りやすい人々が醸し出す熱さなのか(苦笑)

 

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-----興梠-----
--武藤-----李--
関根-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
18分 興梠、34分 李、114分 森脇

(交代)
70分 李→青木(青木がボランチ、柏木がシャドーへ)
76分 駒井→高木(高木が左WB、関根が右WBへ)
100分 関根→ズラタン(森脇が右WB、阿部が右CB、柏木がボランチへ)

・ラファエルは故障が癒えず、さらに宇賀神が体調不良のため、スタメンは第1戦からズラタン→李、宇賀神→駒井と入れ替え。

・70分に李に代えて青木を投入。この日の李は興梠とのコンビネーションが冴えわたっていただけにやや不可思議な交代でしたが、トータルスコアで追いついて最小限の目標を達成したので、アウェーゴールを奪われるのを防ぐべく、阿部の負担軽減を兼ねての青木投入だったのかも。そして青木はその期待によく応えました。

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