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2017.06.22

【観戦記】第97回天皇杯2回戦:浦和 3-2 盛岡 ~ この試合の良かった探し= 大雨が止んでポンチョ要らず!

・大敗した磐田戦から中2日。週末には中3日でアウェー鳥栖戦が控えていることもあって、ミシャは磐田戦から全選手入れ替えという極端すぎるターンオーバーを採用。普段の試合ではベンチにすら入れない選手を実戦でテストする機会は、今年ここまで半ば消化試合だったアウェーソウル戦しかなかっただけに、ミシャも思い切った策に出たのでしょう。

・但し、過去何度か見られたこういう極端なターンオーバーはだいたいロクなことがなく、ナビスコ杯といい、天皇杯といい、不覚を喫するのがもはや恒例行事で「不覚」と呼ぶことすらおこがましいほど。従って内容がどんなにしょっぱかろうが、結果は僅差だろうが、この試合はとにもかくにも勝ったことをもって合格。他会場でJ1勢があちこちで無残な討ち死を遂げているのを見ると、なおさら「勝ってよかった!!」と思わざるを得ません。

・結果は合格点ですが、その副産物として控え選手の底上げが見られたかとなると大いに疑問。唯一長澤に光明が見いだせたくらいで、それでもせいぜい矢島に代わってベンチ入りするかもしれんなといった程度。総じて那須、駒井、青木のようにコンスタントにベンチ入りしている選手と、ベンチにすら入れない選手の差は歴然。また矢島や高木はしばらくベンチ外に転落してしまうかもしれないという、悪い意味での「発見」のほうが多かった試合だったと思います。

001

・盛岡は通常3-4-3、守備時は5-3-2っぽい感じでしょうか。先週末の磐田戦を参考にしたのかもしれませんが、とにかく最終ラインがかなり高いのが特徴。これに対して前半の浦和はビルドアップが壊滅的で、どうにもこうにも話にならず。レギュラー陣が一人もいないので連携難には多少目を瞑らざるを得ませんが、それにしても酷かった。

・攻撃時の浦和はいつも通り4-1-5になりますが、その「1」の矢島がほとんど何もできず。これが何より辛かった。最終ラインからのボールの受け手としても、前線へのボールの出し手としても全く機能せず。ミシャが前半だけで見切りをつけたのは当然でしょう。

・また前線では浦和の5トップと盛岡の5バックとが一直線上に並ぶ「惑星直列」的な構図が頻発。ミシャ初期に良く見られた構図で、武藤がボールを受けに頻繁に下がってくる今となっては懐かしい感じがしますが、とにかくボールを引き出すような動きがほとんど見受けられず、ただただ最終ラインに貼り付いてボールが出てくるのを待っているだけ。これでは縦パスを入れようにも入れられるはずがありません。入れたところで「とにかく収まらないズタラン」に参りました。

・従って浦和の攻撃は深い位置から盛岡最終ラインの裏へアバウトに蹴ってヨーイドンばかり。しかも柏木のように高精度かつ良いタイミングでボールが出てくるわけではないので、オフサイドの山を築いたり、GKにそのままキャッチされたりと散々。

・先制点はそんなアバウトな攻撃が奏功したもの。田村の縦パスで裏抜けに成功した高木のハイクロスが盛岡DFのエリア内ハンドを誘発。ズラタンが落ち着いて決めて浦和先制。

006

・先制はしたもののパッとしない試合内容に業を煮やしたのか、ミシャは後半頭から矢島→駒井、菊池→ラファエルの2枚替え&大規模配置転換。出来が悪い選手だらけの中で特に酷い選手をばっさり斬ったようなもので両名には気の毒ですが、勝負事なので致し方ないし、代えられても仕方ない出来でした。

・ラファエルが入ったので浦和は縦に速く攻める意識が一層強まり、実際後半開始早々にカウンターで好機がありましたが、53分自陣深い位置で無理に繋ごうとして長澤がボールを失ったのを機に失点。前半からビルドアップに怪しげな場面が頻発していたので、これは起こるべくして起こった失点と言っていいでしょう。

・同点に追いつかれたことでミシャは延長戦突入の可能性なんて全く考えることなく早々と3人目を投入。これまた酷い出来に終始した高木に代えてオナイウを入れ、その直後に長澤の浮き球縦パスで裏抜けに成功したズラタンがゴール!!

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・最後に投入されたオナイウの出来はなんとも微妙。裏抜けの意識は極めて高く、カウンターの好機にも良く絡んでいましたが、65分ズラタンからのクロスを派手に打ち上げてしまったのを皮切りに決定機で外すわ、外すわ。それでも79分那須の縦パスで裏抜けに成功し、盛岡GKのクリアミスという僥倖もあってようやくゴール。FWなのに公式戦で一点も取れないまま浦和を去る選手がいることを思えば、どんな形であろうと一点取れたのを率直に喜ぶべきかもしれませんが、何度もあったチャンスをあれだけ外すとちょっと辛い。悪く言えば「イロモノ」扱いを脱しきれないかも。

・終盤は盛岡の運動量がガタ落ちになったこともあって、このまま何事もなく終わるかと思いきや、ATになって浦和左サイドからのクロスをヘッドで微妙にコースを変えられて綺麗に失点。最後の最後まで「なんだかなぁ」な試合でした。

・この試合で一つだけ確実に良かったといえるのは試合中どころか、行き帰りも雨が止んでポンチョどころか傘も差さずに済んだこと。5時前までは大雨どころか強風まで吹いていたので、バック2Fでの観戦は滝行になるかもしれんなぁと覚悟していただけに意外な展開でした。

011

-----ズラタン-----
--高木----梅崎--
菊池-矢島--青木-平川
-田村--那須--長澤-
-----榎本-----

(後半開始)
-----ズラタン-----
--高木----ラファエル--
梅崎-長澤--青木-駒井
-田村--那須--平川-
-----榎本-----

(得点)
29分 ズラタン(PK)
63分 ズラタン
53分 《盛岡》林
79分 オナイウ
90+3分 《盛岡》谷口

(交代)
HT 矢島→駒井
HT 菊池→ラファエル
61分 高木→オナイウ

・この日の数少ない光明が長澤。前半はCB頭数不足の影響をモロ被りして右CBに配されましたが、後半ボランチに入ってようやく本領発揮。2点目のアシストに象徴されるように果敢に縦パスを繰り出すだけでなく、時に自ら持ち上がることもあり、あまり得意でないと言われるワイドな捌きもそれなりにこなしていました。柏木不在時に駒井をボランチに回すよりは長澤で良いんじゃないかという気も。

・逆に失望したのが菊池。攻撃時ドリブルで仕掛けるだけでいかにもオプションが少ないというか回りが見えておらず、しかも守っては簡単に裏を取られるって駒井初期に似ている気がしますが、駒井初期より攻撃力がなく守備は一層脆い感じで、これはベンチ入りは遠そう。

・高木は怪我明け以降コンスタントにベンチ入りしていますが、ボールをもらってからしか仕事をしないというブレイク以前の姿にすっかり戻ってしまいました。WBに置くと守備がヤバすぎるのは明白ですし、この分だとシャドーとWBがそれなりに兼用できる梅崎と立場が逆転するような気がします。

・最終ラインが高い相手に確実に勝ちきるために投入されたとしか思えないラファエルですが、ひょっとするとシュートゼロ??? 故障明けで依然コンディションがイマイチなのか、あるいは「相手なりにしか仕事をしない」という暢久タイプなのか、ちょっと心配。自分で強引に行かず、ほぼオナイウ使いに徹していたような。弟を育てるつもりだったのかもしれませんが(苦笑)

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