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2017.06.24

【展望】17年第16節鳥栖戦

・依然浦和のチーム状態に底打ち感が出ないまま、苦手のアウェー鳥栖戦がやってきます。

(成績)

・勝ち点20、5勝5分5敗というまるで往年の名古屋のような完全にイーブンな成績で12位。総得点17、総失点18とこれまたほぼ拮抗しています。ただ複数得点を挙げた試合はわずか2試合しかなく、ウノゼロで勝つ試合、あるいは1-1のドローで終わる試合がやたら多く、基本的には「守備は堅いが点も取れない」「2点取られたらお手上げ」というフィッカデンティ(以下「ふっかちゃん」)色が滲み出た試合を延々と繰り広げている模様。

・またなぜかホームで滅法強く、今季ホームで負けたのは開幕の柏戦のみ。

・ルヴァン杯は勝ち点5(1勝2分3敗)の6位と良いところなくグループリーグ敗退。ふっかちゃんはミシャ以上にスタメン固定型の監督なので、普段のベンチメンバーを多く活用せざるを得ないルヴァン杯は基本苦手なのかも。というか、鳥栖はJ1昇格後一度もルヴァン杯でグループリーグを突破したことがないのか・・・

(戦力)

・サイゲームス社の後ろ盾を得てからすっかりムキムキになってしまった鳥栖。福岡が自称する「盟主」とは何なのか?と言わんばかりに、九州Jクラブではぶっちぎりの金満体質となり、今や「カキン鳥栖」と揶揄されるほどになってしまいました。

・昨年はふっかちゃん招聘が決まるのが遅くて補強に出遅れたのを反映してか、オフにブッフォンを筆頭に片っ端から声をかけまくったものの、お目当ての選手は悉く断られて「破談鳥栖」の異名を取る始末。まるでかつての神戸の芸風を引き継いだかのよう。

・ところが、それでもGK権田(FC東京)、SB小林(横浜M)、MF小川(名古屋)、MF水野(千葉)、MF原川(川﨑からレンタル)を獲得し、さらにベルギーで燻っていたMF小野を獲得する辺りは「カキン鳥栖」の面目躍如。このうち権田と原川、さらに故障で出遅れたものの小林がスタメンに定着しています。

・ただ外国人選手獲得は相変わらず上手くないようで、CBフランコ・スブットーニはベンチ入り止まり。3月になって鳴り物入りで獲得した元コロンビア代表のFWイバルボ(カリアリ)はコンディションが良くないのか、あるいはそもそもポンコツを掴まされたのか、4試合スタメンで試用された後は基本ベンチスタートに。

・一方、GK林(FC東京)、早坂(札幌)、キムミヌ(水原)と昨年の主力の流出も見られ、林→権田、キムミヌ→原川と穴を埋めたものの、早坂離脱の影響が思いの他大きいようで、今年の鳥栖は豊田の相方が未だ定まっていません。

・CB谷口とMF小野が故障離脱中。谷口は主力中の主力なのでダメージはでかいと思いますが、その代わりに昨年途中に鳥栖へ移籍したもののバックアッパー止まりに終わった青木が出場しています。

(戦術)

・フォーメーションは一貫して4-3-1-2。運動量が多いのは相変わらずで、タイトな守備陣形を維持しながら攻守を素早く入れ替えて3ボランチを中心に鋭い寄せでボールを絡め取りに来ます。

・前回の浦和との対戦時には守備時は単純に4バックが左右にスライドするのではなく、アンカー高橋が最終ラインに下がって5-3-2っぽくなる陣形を敷いていました。前節浦和と同じフォーメーションを取る仙台相手でも往々にして福田が下がって5バック気味になっていました。

・その一方攻撃のバリエーションが乏しいのも相変わらずで、サイドでしっかりボールを繋いでのクロス攻撃が基本。特に左サイドの福田&吉田の連携で縦にボールを運んで吉田→豊田が生命線。ただトップ下の鎌田も厄介で、鎌田からのスルーパス、あるいは豊田にボールが収まった際の鎌田の裏抜けにも要注意。

・また久しぶりに優秀なプレースキッカー(原川)を獲得したので、もともと強いセットプレーが一段と脅威に。

・ただ肝心の豊田が今季4得点止まり。しかもPKが多い模様。先述の通り、豊田の相方が不定なので相手に「豊田さえ押さえておけば問題ない」とばかりの割り切った対応を取られやすいのかも。

・また今年の鳥栖はどういうわけかセットプレーでの失点が目立ちます。FC東京戦でのGK権田の珍プレー集を見ると、GKの不安定さに起因するのかもしれませんが・・

(浦和の対応)

 

・磐田戦は自爆ボタンを連打した挙句に惨敗。自爆ボタンはともかく、久しぶりに試合間隔が空いたにも関わらず選手達の動きはいかにも鈍く、しかも連携すら覚束なくなったのには驚きました。

・週央の天皇杯2回戦はスタメン全員入れ替えで臨み、しかも天皇杯ではレギュラー陣をすぐさま脅かすような活躍を見せた選手はいなかったので、おそらく磐田戦と全く同じスタメンで鳥栖戦に臨むものと思われます。

・鳥栖はSB吉田が自由に攻撃に絡みだすと面倒ですが、逆に吉田を防戦一方に追い込んでしまうと攻撃はたちまち手詰まり。前節仙台も吉田の対面に中野を配してから劣勢をひっくり返したので、今回は関根or駒井の奮起が望まれます。もっとも磐田戦の出来だとちょっとしんどいのですが。

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<前節:鳥栖 1-1 仙台>

 ---豊田--富山---
-----鎌田-----
-福田--高橋--原川-
吉田--青木-ミンヒョク-小林
------林-----

(得点)49分 原川

79分 富山→イバルボ
89分 鎌田→水野

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