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2017.06.01

【観戦記】ACL2017・ラウンド16第2戦:浦和 3-0 済州 ~ 完璧にリスクコントロールしながら加点するって、本当に浦和なのか?

・第1戦を終えて2点ビハインド。しかも第2戦でアウェーゴールを取られると浦和は4点以上取らないと勝ち抜けないという苦しい状況。今年の浦和の傾向からすれば幾度かカウンターを喰らって失点するのは覚悟のうえで5-2とか6-3とか派手な撃ち合いに活路を見出すものと予想していた方が大半だったのではないでしょうか?

・ところが結果は延長戦にまでもつれこみはしたものの3-0の完封勝ち。序盤から過大なリスクは取らずに辛抱強くボールを回して攻め続け、リスクをコントロールしながら着々と加点。81分相手に退場者が出ても無理攻めは避け、延長戦を含めた残り約40分間で勝てばいいと割り切った風にすら感じられる試合運び。さらにいえばミシャが延長戦に突入する可能性を踏まえて交代枠を残すなんてCSでの失態を思えば破格の進歩!! 良い意味で凡そ浦和らしくない試合内容でした。

・終わってみれば済州のシュートはたった5本。おそらくそのほとんどがセットプレー絡みではないかと。しかも浦和がヒヤリとしたのは延長後半のショートコーナーからの一発と、あとせいぜい49分にFKが枠内を捉えた場面だけ。浦和はパスミスやシュートブロックの跳ね返りを拾われてカウンターを喰らう場面もいくつかありましたが、最後の最後でCB陣なり両WBなりが食らいついてシュートを撃たせず。ディレイにさえ成功すれば、ボールを持たされた済州は何もできないので対応は楽チンでした。

・浦和が3点目を取った直後にベンチにいた済州の選手がピッチに乱入してなぜか阿部がエルボーを喰らい、試合終了後は槙野が追いかけまわされるなど、済州の一部選手の常軌を逸した行動により後味こそ悪くなりましたが、トータルスコア3-2の逆転勝ちで浦和のベスト8進出が決まりました!

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・済州は第1戦同様5-4-1の布陣でリトリート主体の守備&徹底したカウンター狙い。ただ第1戦ほど前に出てパスカットを積極的に狙ってくる感じはしませんでした。対する浦和は両ボランチが最終ラインに下がり、槙野&森脇が両サイドに張って高い位置を取る5-0-5、いわゆる「オ~オ~ さあ輪になって踊ろ!」っぽい形で攻めていた時間帯が長かったかと思います。もちろん時に柏木なり遠藤なりが前に出て普段の4-1-5っぽい時間帯もありましたが。

・布陣からすればサイド攻撃重視っぽい感じでしたが、2点ビハインドにも関わらず浦和は焦ることなくサイドを突き、縦パスを入れ、たまにはDFライン裏を突いてみると多彩かつバランスよく攻撃。無理攻めを避けている分、ボールは保持しているが決定機もないという状態で時間が経過しましたが、18分に柏木FK→興梠が打点の高いヘッドで先制!早い時間帯に1点を返したのが浦和により一層の落ち着きを与える意味で非常にでかかった!!!

・前半も半ばを過ぎると浦和のネチネチしたパス回しが効き始めて立て続けに決定機。29分右サイドに流れた李のクロス→ファーに関根が飛び込むも合わせきれず。31分槙野→興梠フリック→バイタルエリアで前を向いた李のシュートがポスト直撃。そして34分高い位置で興梠がボールを奪回したのを機に興梠→武藤→興梠→李と繋いでDFライン裏に抜け出した李が角度のないところから流し込んでゴール!!!

・後半に入っても浦和優勢は変わらず。済州は概してサイドの守備が堅く、浦和両WBの仕掛けで崩れる場面は第1戦からあまりありませんでしたが、第2戦後半からついに駒井が躍動。52分には李のパスを受けて駒井がエリア内に突入する決定機がありましたが、シュートは残念ながらGKほぼ正面。73分には対面の2人をぶち抜いてエリア内に突入する見せ場を作りましたが、その直後に足を攣ってあえなく高木と交代。

・しかも悪いことに代わって入った高木の出来が良くありませんでした。本来の持ち味であるはずのドリブルによる仕掛けは皆無で、単調にクロスを入れるだけ。しかもそのクロスの精度も悪くていとも簡単に済州DF陣に跳ね返され続けました。81分に済州に退場者が出て浦和の優位はゆるぎないものになったものの、AT+1分に関根→興梠スルー→高木の絶好機でシュートを高々と打ち上げる始末。しかも守備も実にこころもとない。

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・延長戦に突入しても「ボールを回して最後は高木のクロス」という傾向になんら変化はなく、95分にクロスボールのこぼれ玉を拾った青木が枠内シュートを放ったくらいでたいして決定機は掴めず。しかも100分には関根も足を攣ってしまったせいか、ズラタンを投入して森脇を右WBに上げるスクランブル体勢に。

・それでも浦和はなかなか決定機を掴めず、逆にカウンターを喰らいかかる場面も増えはじめ、延長後半にはショートコーナーからどフリーでシュートを撃たれる大ピンチも。これでやられていたら「浦和の数的優位は浦和の不利」という謎の格言をまたしても裏付けてしまうところでした。

・時間はかかりましたが、浦和のとにかく焦らないという姿勢が残り5分近くになってついに結実。それまでへっぽこクロスの連発で、負けていたら間違いなく戦犯扱いされていたであろう高木がついに大仕事。それまでのへっぽこふんわりクロスは撒き餌だったといわんばかりの速いクロスを入れ、森脇が大外で合わせて決勝点!! 森脇の前で興梠も飛んでCBを引き付けているのが地味に効いてか、WBからWBというミシャスぺシャルが大一番で鮮やかに決まりました。

・青島ビール賞は文句なく森脇。森脇は2試合出場停止になった愚行及びその後の出来事を踏まえてか、インタビューも実に神妙。神妙な面持ちの森脇って葬式くらいなもんだろうと思っていただけに、実に感慨深いインタビューシーンでした。

・観客は2万を切ってしまいましたが、シーチケ対象外かつ平日、しかも月末の試合だと浦和バカ中のバカ、浦和病膏肓に入る級のバカしか来ないせいか、埼スタは実に熱かった!!ゴール裏どころかバックスタンドからも盛大に巻き起こる大歓声。とにかく点を取るしかないという判りやすい状況で、良くも悪くも判りやすい人々が醸し出す熱さなのか(苦笑)

 

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-----興梠-----
--武藤-----李--
関根-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(得点)
18分 興梠、34分 李、114分 森脇

(交代)
70分 李→青木(青木がボランチ、柏木がシャドーへ)
76分 駒井→高木(高木が左WB、関根が右WBへ)
100分 関根→ズラタン(森脇が右WB、阿部が右CB、柏木がボランチへ)

・ラファエルは故障が癒えず、さらに宇賀神が体調不良のため、スタメンは第1戦からズラタン→李、宇賀神→駒井と入れ替え。

・70分に李に代えて青木を投入。この日の李は興梠とのコンビネーションが冴えわたっていただけにやや不可思議な交代でしたが、トータルスコアで追いついて最小限の目標を達成したので、アウェーゴールを奪われるのを防ぐべく、阿部の負担軽減を兼ねての青木投入だったのかも。そして青木はその期待によく応えました。

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