ケンちゃんラーメン@酒田
酒田駅の西側を南北に走る幹線道路の近く。「かっぱ寿司」の西隣。駅から北へ歩いて20分くらい。看板がなかったらどう見てもただの民家ですが、先客5、後客ゾロゾロ。相当な人気店で退店時には外待ち3。スーツ姿やら作業着姿やら、果ては制服姿の女子高生までやって来て、狭い店内はあっという間にぎゅうぎゅう詰めに。
券売機がないどころか、メニューはなんと「中華そば」のみ。大盛・普通・小盛とありますが、量が多いと聞いていたので恐れをなして「小盛(650円)」で注文。他の客の様子を見ても小盛の人が案外多く、大盛を頼む猛者は見受けられず。後払い。
また「うす口/こい口」「油ぽく/油ぬき」という注文も出来るようですが混んでいるせいかあまりオプションをつける人はおらず、一人「油ぬき」を注文した人がいたくらい。
店内は厨房に向かってカウンター5席と店右手側に小さな小上がり席が2卓。さらに中央に島式カウンター8席。島式カウンターというよりはただの狭いテーブルなので注意しないと対面の人と額がごっつんこしそう。また水セルフなのはともかく、レンゲが給水器とは離れたところに一カ所にまとめて置いてあるのはかなり面倒。あまりレンゲを使わない人が多いのかもしれませんが。
普通盛とは丼の大きさを変えているためか、小盛でもスープがなみなみと注がれてボリューム感を演出!! スープは豚骨・鶏ガラの動物系に煮干しを若干合わせた感じでしょうか。丼の縁が脂でヌルヌルしているのにはちょっと引いてしまいましたが、スープ自体はさほど脂っぽくなく、むしろあっさり目な味わい。これで「油ぬき」というオプションがあるのが不思議で、出来のブレがでかいのかも。また出汁よりややかえしが前に出てはいますが、徒に自己主張するほどではありません。
麺は平打ちの細かい縮れ入りでつるつるした食感。これならスープの絡みが悪かろうはずがありません。ただ堅めの茹で上がりで、スープに合わせるならもうちょっと茹でても良いような気がしました。もっとも茹ですぎて「赤いきつね」みたいな麺になってしまうと困りものですが。ボリュームは小盛でも十分すぎるくらいで、途中飽きが来てしまい、卓上のコショウを投入。
チャーシューは小さめでわずかにパサつき加減ながら程よく旨味を保っていてまずまず。細切りのメンマがたっぷり。他に刻みネギ、海苔。
安くてボリュームがあって、そこそこ美味い。流行るラーメン屋の王道を歩む文句なしの良店です。
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