【観戦記】17年なでしこ杯B組第10節:浦和L 1-1 伊賀
・代表招集で菅澤・猶本・北川・池田が不在な上に長船を筆頭に怪我人が複数人出ている模様で、いかにも苦しいメンバー構成。特に最終ラインはレギュラー格が高畑しかいないのが祟ってか、浦和は終始ビルドアップに苦しみました。序盤にFKで失点し、その後も戦況は芳しくなく敗色濃厚でしたが、試合終了間際にカウンターでなんとかドロー。
・既にグループリーグ勝ち抜けが決まっている気楽な状況だったので「劇的な同点ゴール!」と評するのも大げさな気がしますが、どんな状況下であれ負けるよりははるかにマシ。同日神戸が仙台に敗れて勝ち点差16で並んだものの、得失点差で及ばず浦和はグループリーグ2位での勝ち抜けとなって準決勝は日テレと対戦することになりました。
・結果はドローでしたが試合内容はさっぱりで反省材料だらけ。シュート数だけでも9対14と劣勢ですが、決定機の数では完敗と評して差し支えないでしょう。特に前半の出来は目も当てられませんでした。伊賀は今季リーグ戦・カップ戦とも下位に低迷していますが、結果が出ていないのが不思議なくらい前からのプレッシャーがきつく、浦和は思うようにボールを前に運べませんでした。
・前半は最終ラインでパスミスが頻発してどうにもならず。また前後半を通じて最終ライン、特にSBからボランチに預けたところを伊賀に完全に狙われていて自分で自分の首を絞めていた感も。自陣深い位置でいとも簡単にボールを失うボランチも困ったものですが、わざわざ窮屈な体勢のボランチにパスを出すほうもどうかと。特にビルドアップでのミスが目立ち、守備も怪しかった右SB三谷は前半終了を待たずに代えられてしまいました。
・一向にボールが前に進まないので浦和は20分過ぎにはボールをアバウトに縦に蹴って2トップに伊賀最終ライン裏を狙わせるようになり、それが若干奏功したのか30分くらいからようやくボールをきっちり繋いで相手を押し込む時間帯が増え始めましたが、それでもなかなか決定機には至らず。終了間際の同点ゴールまでに浦和が作った決定機は58分と81分の柴田→安藤だけかな?しかも、それらもシュートは打ちきれず。
・監督が代わって半年が過ぎ、守備は安定したがたいして点は取れないという傾向は相変わらず。後半になって浦和がボールを支配する時間が長くなったものの、両SHがやたら中に絞ってFWや上がってきたボランチを含めて相手ゴール前中央で激しい渋滞を引き起こし、渋滞の中で細かくごちゃごちゃやっているだけでシュートが撃てないというお馴染みの展開になっただけ。相手の守備陣を広げる趣旨でサイド攻撃を上手く使えないとこの傾向は変わらんでしょうなぁ。
・また終盤は絶えず2トップが前残りになり、2トップと中盤の距離が非常に遠くなって攻撃は安藤の鬼キープ頼みという意味での「安藤頼みの○サッカー」状態。
・逆に伊賀のほうが後半もカウンターで縦ポン一発で裏抜けなり、手数をかけないサイド攻撃なり、セットプレーなりで決定機を数多く作っていました。
・半ば消化試合ゆえか、1点ビハインドにも関わらず石原監督は普段出番のない若手、しかも後ろ目の選手の交代を連発。途中でGK平尾が相手と交錯して脳震盪(?)で交代を余儀なくされたこともあって、前目の交代は79分の吉良→清家のみ。
・どう見ても敗色濃厚な試合でしたが、終了間際に伊賀好位置でのFKを弾き返したところから浦和のカウンターが炸裂。水谷から右サイドに開いた清家へ大きく展開→清家のクロスをなぜか前線に踊り出した高畑がヘッドで叩き込んでドローに。いやはやこれにはびっくり!! というか、伊賀のやられ方が浦和トップチームそのまんまなんですが(苦笑)
---安藤--吉良---
塩越--------柴田
---筏井--長野---
木崎-高畑-長嶋洸-三谷
-----平尾-----
得点:14分 佐藤(伊賀)、90+5分 高畑
39分 三谷→長嶋玲
59分 長嶋洸→南
67分 平尾→松本(負傷交代)
73分 長野→水谷
79分 吉良→清家
【今日のゆずほ】90分出場。前半左サイドから豪快なミドルシュートを放つ見せ場がありましたが、概して低調な出来。球際の弱さ&判断の遅さと悪いところが目立ち、単にある程度ボールが持てるだけという感じで、カップ戦で得た出場機会を活かせたとは言い難いか。しかもハピネスプレゼントすら当たらない(´・ω・`)ショボーン
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