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2017.07.30

【観戦記】17年第19節:札幌 2-0 浦和 ~ 3枚替えでじぇじぇじぇジェイ!

・端的に言えば「槙野が大穴を開け、ミシャがその穴を修復不能なレベルにまで広げてしまった試合」でした。9人になってからの浦和の闘いぶりは称賛に値し、なんら責められる要素がないどころか今後大いに期待が持てると言っても良いのでしょうが、その期待を肝心の指揮官があっさりフイにしかねない予感もこれまたたっぷり。次節はさいたまダービー。残念ながらミシャのクビが吹き飛ぶのは時間の問題でしょう。

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・32分福森CK→都倉ヘッドでの失点は仕方がない。札幌最大のストロングポイントがものの見事に嵌ったもの。ただ事故のような失点ではなく、マークに付いていた槙野があっさり競り負けての失点。

・今年の槙野はコンディションが良くないのか、あるいは単に老化が早いのか、とにかく空中戦でも地上戦でも1対1での競り負けが目立ち、なんで代表に選ばれるのか不思議でなりませんが、そんな選手を酷使しているがゆえに避けがたい失点でした。言い換えれば槙野のバックアップを整備してこなかったがゆえに何度でも起こりうる失点。短期的にはどうにもならないという意味で「仕方がない」失点でした。

・先制点を取られてしまいましたが札幌の出来が良かった訳でも何でもなく、札幌はそれまでこれといったチャンスがなかった一方、浦和は先制されるまでに9分関根クロス→武藤ヘッド、20分関根低いクロス→李と2度決定機を掴んでおり、同点どころか逆転できる時間もたっぷり残っていました。

・ところがその算段をぶち壊したのが39分槙野の退場劇。槙野が都倉ともつれ合いながら転び、起き上がった際に都倉の顔を蹴ってしまうような格好になったのが良くなったのか、佐藤主審が副審や4審と協議して一発レッド。失点にがっつり関与して頭に血が上っている槙野を都倉が上手く嵌めたような気がしないでもありませんが、槙野の愚行だったのも確か。ベテラン選手がこんな形で退場するとは全く持って情けない。

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・ミシャはやむなく阿部をCBに下げ、駒井をボランチに入れて4-2-2-1みたいな格好で前半をやり過ごし、後半本格的に態勢を立て直してくるだろうとは思いましたが、ミシャの決断はなんと後半頭から「狂気の3枚替え」。交代策一つ一つにはそれなりに理由を見出せますが、まだ後半まるまる時間が残っているのに交代枠をいっぺんに使い果たすかね、フツー・・・ しかもミシャの「狂気の3枚替え」って過去全く成功した試しがない。「槙野のパワープレー」と双璧をなすミシャの2大悪業。

・関根が右SBに回って4-3-2の格好で浦和は反撃体制を整えましたが、ミシャの賭けはものの見事に裏目に。48分空中戦で那須が都倉と競り合った際に故障して、そのまま退場。既に交代枠を使い果たした浦和は残り45分を9人で闘う羽目になってしまいました。

・試合中に何かと怪我人が出やすいフットボールという競技で交代枠を早々に使い果たしてしまうのはいかにバカげていることか。もともとミシャは選手交代で戦局を打開するのが不得手で、普段は予定されていたとしか思えない交代が多く、不測の事態に対応するのがトコトン下手。思い付きの域を出ない弥縫策を講じるものの大抵傷口を広げるだけに終わってしまう。この日は槙野退場後に講じた「狂気の3枚替え」による弥縫策が「不測の事態」によって復讐されるという、まるでコントのような展開に。

・ただミシャの大失策によって絶体絶命の窮地に陥ったとはいえ、残された9人はよくやったと思います。2人も数的不利なので、とにかく一人一人が走ってその穴を埋めるしかない。ドリブルで複数人を剥がせる関根や駒井はもちろん、柏木ですら先週の失態は何だったのかと思われるくらいよく走った。興梠が中盤で必死にタメを作り、ズラタンが随所で身体を張る。選択肢が少ないのでとにかく迷いがない。ダイレクトにゴールへ迫ろうとする。そして2人少ない浦和が札幌を押し込み続けるという不思議な試合展開に。

・54分宇賀神クロス→ズラタンヘッドがポストを叩き、56分柏木CK→遠藤ヘッドは運悪くGKの正面へ。さらに62分カウンターで関根が札幌DFと1対1になる好機も。しかし、終わってみれば浦和が同点に追いつけるチャンスはこの10分間くらい。関根は長距離を独走したことで完全に燃料を使い果たしてしまい、駒井も同様にガス欠に陥ってパスミスが多くなってしまいました。

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・それでも終盤まで浦和に希望が残ったのは札幌の不甲斐なさの賜物。目先の勝ち点3欲しさで慎重になりすぎたのか、GKク・ソンユンが遅延行為でイエローをもらったのに象徴されるように札幌は2人も多いのに実に試合運びが消極的で、後ろに人数を割いてただ守っているだけ。しかもたいして動かずにほぼ棒立ち。たまにカウンターで好機を得るものの、攻めに人数をかけないので遠藤なり阿部なり、なんとか戻ってきた駒井に最後の最後で弾き返されてしまう。

・そんな消極策一点張りだったはずなのに、四方田監督がジェイ、小野と守備にはあまり役に立たない選手を相次いで投入したのはどう見ても失策でしょう。守っている分には一人減ったようなもので、この失策が手伝って浦和は決定機こそ作れないものの、終盤まで相手陣でボールを保持することができました。

・とはいえ浦和の消耗は著しく、札幌も85分を過ぎてようやく最終ラインでゆったりボールを回しながら攻めに人数をかけるようになり、88分に小野クロス→ジェイヘッドで決定的な2点目を取って事実上試合終了。四方田監督が浦和がヘロヘロになるまで敢えて攻めに出ず、最後の最後でダメを押そうと考えていたならたいしたものですが、果たしてそうなのかどうか。

・槙野の一発レッドは妥当だと思いましたが、佐藤主審が概して割と簡単にファウルを取るかと思いきや、興梠や駒井へのバックチャージにイエローを出さないどころかファウルすら取らないなど、かなり札幌寄りの笛を吹いていたのには参りました。もっとも甚だ残念なお裁きぶりだったとはいえ、この試合の結果をもたらした主犯格とは思えませんが。

044

-----興梠-----
--武藤-----李--
関根-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

(交代)
HT 李→ズラタン(興梠&ズラタンの2トップ)
HT 武藤→宇賀神(宇賀神左SB、関根右SB)
HT 森脇→那須(遠藤&那須のCB)

・この日のスタメンは出場停止のラファエルに代えて武藤を起用しただけでなく、なんと故障明けの李をいきなりスタメンに抜擢し、ズラタンがベンチスタート。前節C大阪戦でズラタンをスタメン起用したのは相手のセットプレー対策という話だったはずですが、それ以上にセットプレーに頼るしかない札幌相手になんでズラタンをスタメンで使わないのか?

・久しぶりのKLM揃い踏みの結果はなんとも微妙。攻撃面では連携ミスが目立って相手の固い中央を突破できず、サイド攻撃の前フリ以上の意味は見いだせなかった一方、守備はまずまずの出来だったと思います。大阪よりは格段に動きやすい気候のためか、ボールを奪われたら素早く攻守を切り替えてボール奪回に向かう姿勢が随所で見られました。従って後半頭からいきなりシャドーを共に代えてしまうのはなんとも不可解。

054

-----ヘイス------
--チャナティップ--都倉--
菅--兵藤-宮澤--マセード
-福森--横山--菊地-
-----クソンユン-----

(得点)
32分 都倉
88分 ジェイ
    
(交代)
7分 横山→進藤(負傷交代)
63分 チャナティップ→ジェイ
75分 都倉→小野

・都倉は札幌右サイド寄り、しかもヘイスよりはやや低い位置にいて、守備時は5-4-1の右SHを構成していたので、初期配置は3-4-2-1に見えました。

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