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2017.07.13

【観戦記】第97回天皇杯3回戦:浦和 1-0 熊本 ~ くまモンは来なかった(´・ω・`)ショボーン

・しょっぱい試合内容ながら勝つには勝った新潟戦から中2日。週末には限りなく花試合みたいなものとはいえ一応ドルトムント戦が中2日で控えており、それがなくてもレギュラー陣はおしなべてヘロヘロ&ヨレヨレといった状態なので、ミシャは2回戦盛岡戦に引き続いて新潟からスタメン全選手入れ替えという極端すぎるターンオーバーを敢行。ただ新潟戦でたまたま遠藤が出場停止だったので、今回は遠藤がいる分盛岡戦よりはマシな面子かな?といったところ。

・そして、これまたしょっぱい試合内容で、「勝てばよかろう!!!」感満載ながらきっちり結果を残して無事4回戦進出。ただ相手の熊本も相当な駒落ちで駒場にやってきたようで、正直盛岡より弱かった印象を受けました。盛岡のように終盤運動量が落ちて急激に失速しないあたりはカテゴリーの違いなのかなと思いましたが、熊本は攻撃面がほぼ絶望的だったような。4/16のFC東京戦以来、ほぼ3ヶ月ぶりの完封勝ちでしたが、どこまで喜んでいいのやら。

・また控え選手の底上げという観点でも盛岡戦に続いて長澤が最近コンスタントにベンチ入りしているだけのことはあるという出来を見せてくれたのと、後半投入されたオナイウに微かか光明を見いだせたくらい。スタメンの遠藤や後半投入の武藤といったレギュラー陣と基本ベンチスタートの選手のパフォーマンスには雲泥の差があり、さらにベンチにも入れない選手はやはりそれ相応の理由がある。ミシャの選手選考に納得せざるを得ない試合でした。

002

・熊本は浦和と同じ3-4-2-1のフォーメーションで、最終ラインをかなり押し上げて前から圧力をかけてきました。浦和は盛岡戦よりも若干ビルドアップはマシになったとはいえ、如何せん前3人が「とにかく収まらない3兄弟」と化していたので縦パスを入れてもほとんど意味がありませんでした。

・ミラーゲームなのでサイドで1対1を作って局面打開を図っても良さそうなのですが、これまたシャドーとWB、WBとCBの連携が良くないせいか序盤は全く形にならず。30分過ぎくらいからようやく右サイドが形になりはじめ、駒井のドリブルが効き始めたかな?といった程度。しかし、クロスは誰にも合わず。

・熊本の最終ラインが結構高いので遠藤や長澤から縦ポンでその裏を狙わせる攻撃も随分見られましたが、これがどういうわけか前線のズラタン、高木、菊池といった面子にズバッと通るどころか悉くボールが伸びてそのままゴールラインを割ってしまう始末。強風が吹いているわけでもないのに、受け手も出し手も修正が効かないとはどうしたものか?

・結局前半はカウンターで高木クロス→ズラタンヘッドの決定機を作っただけでそのまま試合終了の気配濃厚でしたが、終了間際に高木直接FKが炸裂。無回転で急激に落ちるボールゆえGKは如何ともしがたし。

・とはいえ、しょっぱい内容に変わりはないので、ミシャは盛岡戦に続いて前半だけで菊池に見切りをつけて武藤を投入し、梅崎を左WBへ。ボールの引き出しが上手い武藤投入は一定の効果があり、それなりにボールが収まるので駒井はもちろん、長澤も活発に攻撃参加しだしてにわかに右サイドが活性化。ズラタンも得意の裏抜けの動きを見せはじめました。そして56分ズラタン、59分武藤に惜しい場面がありましたが追加点ならず。

・さらに66分ズラタン→オナイウ、72分矢島→宇賀神とミシャはわずか1点差なのにまたしても延長戦に突入する可能性をまるで考えずに交代枠を使い切り、矢島が交代直前にGKが弾いたボールをミドル、さらにATに武藤→オナイウのシュートがポストを叩く決定機を作ったものの、やはり追加点は取れず。

・熊本の攻撃は非常にしょぼくてシュート数はたった2本。また決定機は前後半1回ずつ。前半は菊池が裏を取られたものの田村がかろうじてカバー。後半は左サイドでのボールロストを機にカウンターを喰らったもので、クロスが飛び込んできた選手にわずかに合わずに安堵。1トップのグスタボといい後半投入のモルベッキといい、遠藤に全く歯が立たず。遠藤は新潟戦のお休みで若干コンディションが回復したのかな?

・結局くまモンの駒場降臨はなし。くまモンがこの試合最大の見どころだったはずなんだがなぁ・・・くまモンどころか馬すら来なかった。その点愛媛のミカン軍団は凄かったということか・・・

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-----ズラタン-----
--高木----梅崎--
菊池-青木--矢島-駒井
-田村--遠藤--長澤-
-----榎本-----

(得点)45+2分 高木

(交代)
HT 菊池→武藤(梅崎が左WBへ)
66分 ズラタン→オナイウ
72分 矢島→宇賀神(長澤がボランチへ)

・この試合もチーム事情で右CBでスタートした長澤は急激にミシャスタイルのCB像を掴みつつある模様。相手が相手なのでそもそも守れるのか?という問題は残るにせよ。本意でないポジションをやらされても、そこで何をなすべきかを理解してそれなりの仕事がこなせるようになるって原口といい長澤といい海外経験者はやっぱなんか違うのかも。選手は試合に出てナンボ。自分の得意なスタイルに固執しすぎて出番を失う選手と比べれば、その差は歴然。

・また長澤は途中でボランチに転じましたが、ボランチとしての能力はどう見ても長澤>>矢島。これならつぶしが効く長澤のほうがベンチに入りやすいのも道理。長澤は相手に絡まれても前を向いてパスを出せるけど、矢島はそれが苦手みたいですぐ安易にバックパスしてしまう。攻撃時4-1-5の”1”は集中砲火を浴びやすいポジションなだけに、これではきつい。

・案外面白かったのがオナイウ。ハイボールには結構競り勝つし、裏抜けの意識も高く、ATのポスト直撃が決まっていれば万々歳だったのが、そうは上手くはゆかず。また如何せんコンビネーションが出来ていないので往々にして競り勝った後が続かなかった。とはいえ、李の長期離脱でベンチ入りの機会が巡ってきたオナイウには終盤破れかぶれっぽい切り札として使えそうな気配がチラチラと。

・試合終了後の高木のインタビューは自虐テイスト全開。あの一発がなかったら菊池共々前半でお役御免だったかもしれん。でも危機感を持っているだけマシか。李不在のチャンスを掴まないとオナイウに抜かれてしまいかねないだけに。

・田村はフツーのCBとしてみれば案外頼もしくて、前半唯一のピンチ(菊池が裏を取られる)では最後の最後でなんとか防ぎ、終盤は淡々とハイボールを跳ね返していました。後者の性能って浦和の今のCB陣には案外ないだけに。ただ後半唯一のピンチ、50分に左サイドを破られた場面で高い位置でスライディングして交わされたのは全く持っていただけない。

・今日一番アカンかったのは菊池で、案の定前半でお役御免。守備がアカンのを気に病んでか、攻撃面の積極性が失われ、しかもそんな安全運転でも1回きっちり裏を取られて全く良いところなし。完全にドツボに嵌ってしまいました。シャドーで良いところがなく終わった梅崎が左WBでは一定の働きをしただけに、菊池の立ち位置はかなり辛い。

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