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2017.08.09

【展望】17年第21節甲府戦

・札幌、大宮、甲府と残留争いの渦中にあるクラブばかりとの3連戦。浦和はこの3連戦で1分1敗と勝ちがなく、もはや残留争い組となんら遜色ないところまで実力が落ちぶれてしまいましたが、前節G大阪を見事塩漬けにして意気上がる甲府相手に立て直しのきっかけを掴めるのかどうか?

(成績)

・勝ち点19(4勝7分9敗)の14位。降格圏にいる16位大宮との勝ち点差は3と全く油断できないポジションを彷徨っていますが、伝統的に「全試合引分けでも可。勝ち点34+α」くらいを目標にシオシオサッカー上等を芸風にしぶとく残留してきたチームなのでこれで平常運転なのでしょう。

・リーグ戦総得点がわずか11と極端に低い一方、総失点も22と下位チームではダントツに低く、塩また塩、塩山を行くが如きサッカーがスタッツにはっきりと表れています。

・ただ勝ち星の伸びは低下傾向で、第9節神戸戦の勝利を最後に第19節まで勝ちがなく(4分6敗)、しかも第14節から6試合連続無得点。前節G大阪戦が超久しぶりの勝利でした。なんだかんだと降格圏に転落していないのでフロントは決断しにくいのでしょうが、足下の成績を見るといつ吉田監督のクビが吹き飛んでまたまた「退き佐久間」が再登板してもおかしくありません。

(戦力)

・夏のお約束といえば甲府の「外国人ガチャ」。ただ今年はウイルソン、ドゥドゥ、エデルリマと3外国人選手がスタメンで活躍中なのでやたらガチャも回せず、かつてG大阪にいたリンスを獲得したのみ。ウイルソンが2得点、ドゥドゥが1得点(前回の浦和戦(苦笑))と不振を極めているので、FWガチャという結論に至った(新外国人がアジア枠ではなくブラジル人というのが不思議ですが)のでしょう。

・しかしリンスもかつて「仕上げのリンス」と揶揄されたようにG大阪クラスですら使い道が限られた選手で、そもそもチャンス自体が少ない甲府で使い道があるのかという気が。

・というか、バランスを考えてまたまたマルキーニョス・パラナを呼び戻すという道はなかったのか??? 繁忙期にだけやってくる凄腕のパートのおばちゃんみたいなマルキーニョス・パラナを。

・主力に怪我人はいないようですが、前回対戦時からスタメン構成に変化が見られます。前線ではドゥドゥのコンディション向上と共に堀米の出番が減っていますが、堀米をペース配分無視で後半途中まで使い捨てにしたのがシーズン序盤効いていたような気がしただけに、この入れ替えが甲府低迷の元のような。

・3バックは新里・エデルリマは固定ながらベテラン山本の出番が減って、畑尾の出番が増えています。

・両WBは阿部&松橋が鉄板。3ボランチを田中・小椋・兵働・新井でぐるぐる。

・前節G大阪戦ではなぜかGKを岡から河田に変更した他、センターラインを軒並み入れ替えましたが、2トップへのロングボールがやたら多いG大阪に一発で最終ライン裏を取られるのを嫌ってスピードがある新井をCBに入れたための玉突き配転みたいな。

(戦術)

・フォーメーションは前回対戦時と変わっておらず、3-3-2-2というか、ほとんどの時間帯で両WBが下がって5-3-2。さらに時間帯によってはドゥドゥまで2列目に下がって5-4-1へ。最終ラインをなんとか押し上げようという意図は伺えるものの、さほど前からプレッシャーはかけて来ず、3ボランチがせっせと動き回ってその辺でボールを奪おうとしている様子。

・3ボランチの一角にボール奪取特化型の小椋がおり、大ベテランの兵働や和製ケンペス田中共々走り回っていて結構面倒ですが、3ボランチが左右に振り回されて必然的に終盤息切れするので早めに選手を入れ替えて対応。

・攻撃は2トップ頼みのカウンター一本槍でもなんでもなく、ボールが前線に収まった際は攻めに人数をかけてきますし、たとえボールを奪った位置が深くてもそれなりにボールを繋いで来ます。しかしそこで時間をかけた割にはサイドからのクロスなり、ラストパスなりの精度が低くて決定機には至らない感じ。左WB阿部からのクロスが最も可能性がありそうですが、入れた先に工夫がなくて、浦和級の間抜けなCB相手じゃないとなかなかフィニッシュに至らない。

・ただ攻撃がたいして上手く行かない自覚があるゆえか、失敗した後の戻りが滅茶苦茶早い!! これが点は取れないが失点も少ない秘訣中の秘訣。

・コンディションが良くないのかウイルソンの運動量がどう見ても少なく、陣形をコンパクトに保とうとハーフラインまで下がってくるのは良いとしても、そこから前に上がってくるのが遅くて攻撃に転じた際に肝心なところになかなか顔を出さないのがいかにも辛い。かといって最初から前残りだと守備陣がへろへろになってしまう。もっとも前節は終盤守備免除で前残りになっていたのが効いて、超久しぶりに咆哮!

・スピードがあるドゥドゥのほうが攻撃の基点となるべくボールを引き出しに動きまわり、かつ前述のように守備にも参加していますが、それで体力を使い果たしてしまうのか、フィニッシュに絡む力が残っていないみたいで。

・前にボールが収まった際にCBエデルリマがはるか後方から前線に飛び込んでくることがあって、これが結構面倒。前節ウイルソンのゴールはリマの攻撃参加が効いたようなもの。

(浦和の対応)

・このクソ暑い最中に中3日での試合を強いるJリーグってどう考えても頭おかしいだろうという気がしてなりませんが、幸いにも甲府も同条件(但し甲府はホーム連戦)。今や甲府盆地が日本で特別暑いわけでも何でもないので、浦和だけが暑さにやられて走れないという事態にはならないのでしょうが、堀監督は厳しい日程を考慮して「本当に戦う準備のできている人間」を厳選して試合に臨むのでしょう。

・大宮戦直後に判明した関根のFCインゴルシュタット04への移籍。もともと海外志向の強い選手で、しかも昨今の出来を見ると遅かれ早かれ出てゆくだろうと思ってはいましたが、このタイミングでの移籍はまさに青天の霹靂。浦和は主力中の主力をシーズンの最中に突然失う羽目になりました。特に最近の攻撃は中央突破がままならず、サイドから関根のドリブル頼みになっていた節があるのでかなりの痛手。

・こうなると前節左WBに突如菊池を抜擢したのも納得。CBと違ってWBは幸い頭数的にはそれなりにいて左宇賀神、右駒井を基本に菊池・梅崎・平川、終盤場合によっては特攻的に高木をWBに転用して凌ぐことになるのでしょう。ただ次節甲府戦は大宮よりはるかに守備的で相手を押し込み続ける展開になると予想されるだけに菊池は使いづらいかと。明日離日が決まっている関根は甲府遠征に帯同しているようなので、関根を無理使いする可能性が高いと思います。

・また前節出場停止だった槙野の扱い。宇賀神は決定的な大失態を犯してしまいましたが、意外とそれ以外は悪くはなかっただけに不調続きの槙野がすんなりスタメンに戻らないかもしれません。甲府は最前線にヘディングの強いウイルソンがいるのが厄介で、宇賀神とのミスマッチを狙われるリスクがありますが、札幌戦と見ると槙野を入れたところでもはや大差はなさげ。ただ関根がいなくなってしまうと恒常的に宇賀神CBというわけにもいかず、やむなく槙野復帰と考えるのがフツーでしょう。

・浦和が甲府を苦手とするのはセットプレーを軽視し過ぎたのも一因でしょう。ミシャ時代は甲府を押し込み続けてCKなりFKなりをアホほどもらってもなかなか点に繋がらなかった。大宮戦で堀監督がここに手を付けだしたのも明白だったので愉しみです。

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<前節:甲府 1-0 G大阪>

---ウイルソン--ドゥドゥ--
--田中----小椋--
阿部---島川---松橋
-リマ--新井--新里-
-----河田-----

(得点)
88分 ウイルソン

(交代)
63分 松橋→橋爪
65分 島川→兵働
71分 田中→曾根田

<前回:浦和 4-1 甲府>

---ウイルソン--堀米---
--小椋----田中--
橋爪---兵働---松橋
-新里--山本--新井-
-----岡------

(得点)
76分 ドゥドゥ

(交代)
63分 堀米→ドゥドゥ
89分 新里→エデル リマ
89分 兵働→保坂

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