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2017.08.18

【展望】17年第23節FC東京戦

・前回対戦時は浦和はACL明けで中4日なのに対してFC東京(以下「瓦斯」)は週央に試合がなく、今回も浦和はスルガ銀行杯を挟んで中3日なのに対し、瓦斯は週央に試合がありません。また前回対戦時は怪我人もいないのにどこから沸いて来たのかATが5分もありました。「どうしても瓦斯に勝たせたい何か」の力を薄々感じざるを得ませんが、どんな状況であろうが浦和に勝てないのが瓦斯です。

(成績)

・浦和と全く同じ勝ち点33(9勝6分7敗)ながら、得失点差で浦和に及ばず9位。第15節から手強い相手の連続で3分3敗と苦しい時期がありましたが、その後大宮
&神戸とチーム状態が芳しくない相手に連勝。FWだらけでバランスが極めて悪い「大型補強(笑)」は案の定壮大な金の無駄遣いに終わったようで、どうやら今年もいかにも瓦斯らしい中位止まりの成績になりそうです。

・ルヴァン杯はA組2位でグループリーグを突破したものの、準々決勝は川崎が相手。

・なお天皇杯はひっそりと2回戦で長野パルセイロ相手にPK戦の末に敗れています。

(戦力)

「ウホッ!FWだらけの大運動会」と化した歪な選手編成ゆえか、出番が減った阿部(蔚山)と河野(鳥栖)がそれぞれ完全移籍。ネイサン・バーンズ(広島)にいたっては単に契約満了と多少余剰戦力を整理したものの依然前目はだぶつき気味。そのせいもあってか、MF中島のポルトガル1部ポルティモネンセへのレンタル移籍話が持ち上がっています。

・CB森重が怪我で長期離脱を余儀なくされたためか、チャン・ヒョンス(広州富力)が出戻りの格好で早速第21節からスタメン出場。

・さらに夏の移籍期間中にMFリッピ ヴェローゾ(ブラジル)とMFジャキット(タイ)を獲得してますが、いずれもベンチ入りすらしていないので正体不明。

・GK林が膝を傷めた(林は鳥栖時代から膝痛持ちだったような)ようで、前節は昨オフに長崎から獲得した大久保択生がJ1デビュー。ハーフナー・マイクの絶好機を阻止するなど予想以上の出来を見せていました。

・前回対戦時と比べると序盤途中からの出場が多かったウタカがほぼフル稼働状態になった反面、永井の出番が激減したのが最大の変化。また年から年中離脱している米本が久しぶりに戦列に復帰したためか、梶山の出番が失われています。

(戦術)

・どういう風の吹き回しか、篠田監督はサマーブレイクを機に突如基本フォーメーションを従来の4-2-3-1から3-1-4-2へ転換。転換後2勝2分と一応結果は出ているものの、前節神戸戦を見る限りとても成功しているとは言い難いかと。なにせアンカー高萩を抑えられると全くと言っていいほどビルドアップが出来ませんでした。瓦斯対策としてわざわざ3-4-1-2を採用した辺りはさすがネルシーニョの慧眼。

・WBを高い位置に押し出してそこからのクロスを活かすのが新フォーメーションの主眼のように見受けられますが、ビルドアップが上手くないのでなかなか高い位置に押し出せないというジレンマ。

・もっともこの試合、高萩に嵌めていた蓋を後半わざわざネルシーニョが外してしまう大失策があって形勢逆転。いったんボールが前に収まりだすと瓦斯は両WBが高い位置をとって分厚い攻撃を仕掛けてきます。こうなると「タレント揃い(苦笑)」の瓦斯はかなり厄介。もっとも得点はクロス攻撃とセットプレー頼みという傾向に変わりはありません。

・守備時は両WBが下がって5-3-2。前からボールを奪いに行く意欲は強いようですがあまり効果的ではなく、IHが変に前に出てきたところを逆用され、アンカー高萩の回りのスペースを使われがちのようで。

・関東地方は8月雨続きで例年よりずっと涼しいということもあり、浦和戦に関しては昨年同様最終ラインを高く押し上げて前から激しくプレッシャー&ショートカウンター狙いで来るものと予想します、というかそれ以外の浦和対策を持ち合わせているのかどうか。

(浦和の対応)

・スルガ銀杯から中3日で瓦斯→ACL川崎→清水と続く厳しい日程。高木・梅崎・青木・那須とコンスタントにベンチ入りしそうな選手がごっそり離脱中なのでターンオーバーをしようにも安心して起用出来る選手はさほど多くはありません。

・堀監督はスルガ銀杯で興梠と李を完全休養とし、遠藤と菊池をベンチスタートにしました。スルガ銀杯で小破して途中交代を余儀なくされた森脇の状態が少々心配ですが、特段問題なければ

-----興梠-----
--武藤-----李--
菊池-阿部--柏木-駒井
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

という布陣で臨むものと思われます。ただ堀式は前三人でのコンビネーションプレーによる中央突破を重視しないので、「KLM」を揃えるのはあまり意味がないという気もします。前節の神戸を参考に3-4-1-2の布陣を敷くのも面白そうですが、青木不在なので柏木をトップ下に上げた際の阿部の相方選びに苦労しそう。菊池をいきなり抜擢したくらいなので、突然長澤が起用されても不思議はないのですが。

・前回対戦時も瓦斯とのコンディション面の差を考慮してか、序盤にカウンター一発で得た得点をのらりくらりと守り切るという浦和らしくない試合展開になりました。今回はもともと無闇にリスクをかけない、どこかで何かの拍子に一点取れればそれで良しといった芸風なので、より一層塩試合になってしまうかもしれません。ただあまり腰が引けてしまうと前回不在だったウタカに殴り殺されてしまう可能性があるので、絶えずファイティングポーズだけは取っておくべきかと。

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<前節:瓦斯 1-0 神戸>

--大久保嘉人-前田--
太田-東---橋本-室屋
-----高萩---
-丸山--森重--徳永-
----大久保択----

得点:88分 ウタカ

57分 東→米本
72分 前田→ウタカ
83分 橋本→中島

<前回:瓦斯 0-1 浦和>

---阿部--前田---
東---------永井
---梶山--橋本---
室屋-丸山--森重-徳永
-----林------

63分 永井→中島(東が右SHへ)
80分 阿部→ユ・インス
84分 徳永→太田(室屋が右SBへ)

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