【展望】17年第24節清水戦
・リーグ戦では2008年以来の日本平(現IAIスタジアム)開催。日本平では過去サポーター間であれこれトラブルがあったことから、てっきり週末の日本平開催はもはやないものと思い込んでいました。
・ところが本年はACLの絡みで試合が日曜日ナイトゲームに変更されたことに伴い、”ホームタウンを中心とする近隣児童の皆さまのほとんどが、翌日から授業が始まる等の事情を考慮”して試合会場も急遽当初予定のエコパから日本平に変更されました。
・日本平開催だとチケ確保が大変ですが、今年運営上特段問題なければ来年以降日本平開催に戻るような気がします。仙台が浦和戦の宮城開催を止めて久しいですし。
(成績)
・勝ち点25(6勝7分10敗)で13位。14位甲府とは勝ち点5離れており、今のところ残留争いに巻き込まれずに済んでいます。昇格組としては十分な成績で、さすが「昇格のプロ&残留のプロ」、J1.5的な位置づけのチームの指揮に関しては右に出る者がいない小林監督の手腕が存分に発揮された格好。
・ただ総失点37というのは残留争い組と大差がなく、「点は取れないが守備は堅い」のが持ち味の小林監督の芸風とはだいぶ違っているのが気になります。
・またホームで長らく勝てない日々が続いていましたが、第16節甲府戦で勝利して以降その悪い流れは払拭され、G大阪・C大阪と強い相手にホームで連勝。もっとも直近のホームゲームでは柏にボコボコにされました。
(戦力)
・清水は現在怪我人が続出。しかも前目に怪我人が集中しています。
・まず大黒柱のチョン・テセが故障。またリーグ屈指の大当たり外国人と目されたチアゴ・アウベスも第17節以降ベンチ外で故障中と目されます。白崎も第15節からベンチ外。そのため2トップは長谷川と金子or北川というかなりしょっぱい陣容を強いられています。
・リーグ戦序盤はスタメン出場していたCB犬飼も故障して第12節以降ベンチ外。
・またリーグ戦序盤にスタメン出場していたものの、リーグ戦中盤以降はベンチにも入れなくなった野津田をあっさり放出。今年レンタルで獲得した選手を半年で放出するとは・・・
・代わりに夏の移籍期間中に清水(広島)と増田(アル・シャルジャ)を獲得。サイドアタッカーの清水は白崎の代わりなのかもしれませんが、現在SHはデューク&枝村が不動のスタメン。増田の獲得意図は傍目にはよく判らないのですが、よく考えたら長谷川共々山形時代の「小林チルドレン」でした。増田FK→長谷川どっかーーん!!っていかにも浦和が喰らいがちな(つД`)
・怪我人多発に伴い、前目のスタメンは入れ替わりを余儀なくされていますが、それ以外はほぼスタメン固定。最終ラインでCBのセットが角田&犬飼から新外国人カヌ&二見に入れ替わったのが目立つくらい。
(戦術)
・基本フォーメーションは一貫して4-4-2。
・清水の攻撃はとにかくサイドからのクロス攻撃一辺倒。特に左SB松原からのクロスが頼みの綱になっている模様で、テセ&チアゴが不在の現在はデュークが前線で基点を作って松原がオーバーラップ→長谷川目がけてクロス→長谷川の回りを金子が徘徊してこぼれ玉を狙うのが攻撃の基本パターン。
・もともとはセットプレーに強みがあったチームですが、ここはテセ&チアゴ不在がモロに響いて得点源としては期待薄。
・平均年齢が若いチームらしくよく走るのも特徴。攻守を素早く入れ替えて前目でボールを奪いたい意図が強く感じられます。ただ中盤での守備が機能しなくなってカヌ&二見のかなり残念なCBコンビが攻撃に晒されがちになるとめちゃ脆そう。またSBの攻撃参加が常套手段なので、カウンターでその裏を突かれがち。
・前回対戦時は小林監督は特段浦和対策は立てずに普段の4-4-2でリトリート主体に守ってきました。今回もおそらく浦和戦向けの特殊なことはやってこないと予想します。
(浦和の対応)
・清水は週央に試合がない反面、浦和はACL川崎戦から中3日なのでコンディション面では明らかに不利。おまけに怪我人が多発してローテーションをかけたくてもかけられず、堀監督は厳しい駒繰りを強いられています。
・前目では依然高木が離脱中な上、前節なぜかズラタンがベンチ外。マゾーラ化して久しいラファエルは守備意識の低さゆえ怖くてスタメンでは使いづらく、故障明けの梅崎には多くを期待できないので、ズラタンが戻って来なければKLMを使い潰さざるを得ません。
・ボランチは柏木が小破してしまったので、阿部&青木が本命なのでしょうが、堀監督がなぜか矢島を高く評価しているので阿部&矢島の可能性も。
・両WBに至っては故障離脱中の宇賀神が戻ってこない限り、菊池&駒井以外選択肢なし。清水にサイドで主導権を握られると極めてしんどい試合になってしまいます。
・最終ラインも森脇が戻ってこない限り、これまた槙野・マウリシオ・遠藤のセット以外選択肢がありません。
・前回対戦時は暑さも手伝って浦和の消耗が早く、2点リードにも関わらずオープンな試合にしてしまうという試合運びの拙さからテセ&チアゴにスーペルなゴールを叩き込まれてあっという間に逆転されるという大失態を演じてしまいました。幸い清水の守備も実にいい加減でなんとかドローで終えられましたが、日程面で不利を抱える今回の対戦も浦和のほうが先に足が止まってしまう可能性は高いと思われます。
・従ってFC東京戦同様、早めに先制した後は守備を固め、カウンターをちらつかせながら逃げ切ってしまうのがベストシナリオ。塩試合上等。下手に殴り合いに持ち込まれると、今の浦和の攻撃力では殴られ負けしてしまうのではないかと。
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<前節:鹿島 2-0 清水>
---長谷川--北川--
デューク--------枝村
---竹内--増田---
松原-二見--カヌ-六平
-----六反-----
64分 増田→村田
77分 北川→清水
86分 枝村→金子
<前回:浦和 3-3 清水>
---チョンテセ--アウベス--
白崎--------枝村
---竹内--六平---
松原-二見--角田-鎌田
-----六反-----
(得点)
64分 チョンテセ
69分 チョンテセ
71分 チアゴ アウベス
(交代)
HT 二見→フレイレ(負傷交代)
62分 枝村→デューク
81分 チョンテセ→北川
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