大至@御茶ノ水(2) ~ 平凡なようで非凡、珠玉の一杯
御茶ノ水駅から聖橋を渡って北へ徒歩5分ほど。蔵前橋通り・清水坂下交差点そば。建物建て替えのため長らく休業していましたが、2017年6月に営業再開したとの話を受けて6年ぶりに再訪。先客3、後客4。
店内の券売機で基本の「ラーメン(700円)」を注文。ライス&キムチ付きの「ランチセット(870円)」というのもありましたが全然割安感なし。他に「つけ麺」や「冷やしつけ麺」といったメニューもありましたが、客は全員ラーメン類を注文。
席は縦長カウンターが2本並んでいて手前に8席、奥に数席。さらにその奥に厨房があって様子は伺えず。
ぱっと見は昔ながらの東京ラーメンそのものですが、内実は随分違いました。さしずめ「新古典派」。スープは鶏がらの味わいを強く感じましたが、野菜も多用しているのか、古典的なそれと比べるとやや甘味があります。また鶏油が表面を覆っているので見た目よりも心持ちこってり。かえしとのバランスも良く、ついつい飲み進んだ挙句に最後の最後でしょっとしょっぱさを感じる程度。
麺は浅草開化楼の並太のストレート麺。やや柔らか目の茹で上がりでしたが、つるつるとした口当たりが心地よく、かつスープの絡みも申し分なし。
部位の異なるチャーシューが2枚乗っていますが、共にしっかりとした肉感と旨味を保ってます。他に海苔、青菜、ナルト、メンマ、ゆで卵半個。ゆで卵が家庭で作るそれとなんらレベルが変わらず、チャーシューの出来とはかけ離れすぎてある意味驚かされます。
平凡なようで非凡。足しげく通いたくなるほどの中毒性はないが、いつ食べても飽きは来ない。そんな珠玉の一杯です。
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