【観戦記】17年第14節:ちふれ 2-3 浦和L
・終始浦和がちふれを圧倒。正直スコア以上の差があった試合だったと思います。ただボールを圧倒的に支配し、決定機も山ほど作っているにも関わらず流れの中からの得点は29分猶本のミドルシュート一本に留まったこと、またなでしこリーグには極めて珍しいことに中3日の試合の連続だったにも関わらず選手交代が遅くて(遅いどころか交代枠一つ余す!)終盤大失速してつまらない失点を喫してしまったことと反省点もあり、力の差をスコアにきっちり反映できないようではなかなか上位2チームとの差は埋まらないのかなとも思いました。
・ちふれは縦横とも陣形を圧縮して浦和のパスワークを寸断するような積極的な守備を試行している模様。従って浦和は各駅停車ながらボールを左右に動かして(残念ながら男子のように一発でサイドチェンジできない)空いているサイドからSBを盛んに攻撃参加させ、あるいは深い位置からの縦ポンでちふれ最終ラインの裏を突かせるなどしてチャンスメーク。立ち上がりから手数は多いものの、流れの中からはなかなか決定機は掴めませんでしたが、18分に筏井が直接FKを決めて先制。
・ところが27分長船がクロスボールの処理を手間取ってるうちに、エリア内プッシングと見られるPKを取られて失点。長船はさくっとクリアしておけば何の問題もなかったところ、変にコントロールしようとして墓穴を掘ってしまいました。
・この場面PKを取る主審は取るだろうなと思われますが、ただなぜか笛が鳴るのが遅く、誰もがファウルを取らなかったんだと思い込んだタイミングで笛が鳴ったのが印象を悪くした感が。またこんな軽いファウルを取る割には後ろからのファウルを取らないなどいかにも笛のバランスが悪く、この辺からスタジアムは荒れ気味に。
・29分北川のクロスに対してちふれCBのエリア内ハンド臭い場面で笛が鳴らず、当然ながらスタジアム騒然。これでちふれが集中を欠いたのか、その隙に猶本が豪快にミドルを叩き込んで追加点。
・44分には再び筏井がFKを決めて3点目。バー直撃でゴールならずと思いましたが、主審がこれまたやや遅れてゴールを認定。結果的には正しい判定だったみたいですが。
・前半ボールを回し続けた甲斐あってか後半になるとちふれの守備は格段に緩くなり、浦和は両サイドから、あるいは中央からと攻め放題。菅澤のポストプレーも猛威を奮いだして決定機の山を築きましたがなぜか得点は入らず。47分栗島クロス→菅澤ポスト→猶本、61分筏井縦パス→菅澤ポスト→吉良、66分ちふれCBのミスに乗じて菅澤といったチャンスはなんとか決めたかったところ。また猶本が相手バイタルエリアで無双状態になり、盛んにミドルシュートを放っていましたが、いずれも決まらず。。
・終盤になると浦和も中3日での試合の連続が祟ってか自陣でミスが増えだしてちふれの反撃を許しがちに。82分とうとう左サイドを突破されてやらずもがなの失点を喫してしまいました。北川が攻め上がった裏を突かれてカウンターを喰らった格好ですが、高畑が終盤2点リードの時間帯に高い位置にいる北川にリスキーなパスを出す必要がなく、さらにいえば北川が攻め上がる必要すらなかったはず。失点の仕方がまるで浦和。
・それ以前に終盤は浦和の運動量が目に見えて落ちているのに、守備負担が最もきつい吉良を下げただけで、全然守備に戻れなくなっている塩越をなんと86分まで放置したのがつまらない失点の遠因だと思いますが。
---菅澤--吉良---
塩越--------柴田
---筏井--猶本---
北川-高畑--長船-栗島
-----池田-----
(得点)
18分 筏井、
27分 高野(ちふれ)
29分 猶本
44分 筏井
82分 高橋(ちふれ)
(交代)
72分 吉良→安藤
86分 塩越→加藤
【今日のゆずほ】
・後半2度左サイド深い位置からエリア内突入という見せ場がありましたが、横パスは誰にも合わずに決定機に至らず。北川が盛んに攻撃参加してくるのでそのフォローに回る場面が多く、それはそれで致し方ないのですが、守備意識の緩慢さというか攻→守の切り替えの遅さはなんとかならんのか???
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