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2017.09.01

【観戦記】17年ルヴァン杯準々決勝第1戦:C大阪 0-0 浦和 ~ 双方納得のスコアレスドロー

・浦和はアウェー連戦かつ中2日という超厳しい日程。片やC大阪はホーム連戦で中3日でコンディションは明らかにC大阪有利。従って浦和の最低限のミッションは「第1戦で大敗しないこと」であり、勝ち点1でも持ち帰られれば「良」を上げても良いくらい。もちろん勝利あるいはアウェーゴールを奪った上での引き分けなら文句なしの「優」。

・残念ながらアウェーゴールを奪うには至りませんでしたが、上記の厳しい状況にあるだけでなく、しかも守備の要であるマウリシオが後半早い時間帯に故障し、橋岡が学徒出陣するというアクシデントに見舞われましたから、試合の興味を第2戦に繋いだだけでも十分合格点で、アウェーゴールは少々高望みでしょう。一方C大阪もアウェーゴールを与えなかった以上ドローでも悪かろうはずがなく、要するにこの試合は「双方納得のスコアレスドロー」に終わったと言って差し支えないかと。

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・浦和は相変わらず怪我人続出の上、昨今お粗末な出来に終始している槙野がなぜか代表に招集。さらにルヴァン杯には「21歳以下(当該シーズンの12月31日において満年齢21歳以下)の選手を1名以上先発に含める」という珍妙なレギュレーションがあり、浦和はそもそもその条件を満たす選手が伊藤しかいないので、伊藤の出来如何に関わらず伊藤を起用せざるを得ません。

・そこで堀監督は伊藤をシャドーに当てはめた上に、槙野の穴埋めに田村を起用。さらに清水戦からラファエル→李、阿部→青木、菊池→駒井と入れ替え。興梠・阿部・菊池が完全休養。マウリシオがいるので天皇杯3回戦(熊本戦)よりは若干マシかなといった程度で、フルメンバーと比較するとかなりの駒落ち。

・一方浦和ほど状況が厳しくないはずのC大阪もなぜかスタメンを前節鹿島戦から全員入れ替え。C大阪は杉本・山口・キムジンヒョンが代表招集で不在ですが、そもそもユン監督は大胆にターンオーバーしてルヴァン杯グループリーグを勝ち抜いており、いわば全員入れ替えた状態がルヴァン仕様。なおC大阪は斧澤が21歳以下相当。

・従って同じ裏仕様とはいえ場数を踏んでいるC大阪のほうが連携面でやや有利かなと戦前は予想しましたが、ふたを開けてみればC大阪の出来もさしたることはなく、カウンターなりサイド攻撃なりで多少見せ場は作ったものの終わってみればシュート数はたった5本。結局のところリカルドや終盤投入のソウザが体格任せでゴリ押しするしかなかったという印象でした。グループリーグは広島・甲府・新潟と残留争い組が3つもいたので裏仕様でもなんとかなったのかもしれませんが。

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・この試合を通じて浦和が最も危なかったのは26分マウリシオからの縦パスを受けた矢島が木本に絡まれてボールを失った場面。すぐに福満に繋がれてフィニッシュにまで持って行かれましたが、幸いにもシュートは大きく枠外。

・また故障明けの梅崎を中2日で無理使いしたのは相当無理があったようで、梅崎の疲労が顕著。44分には左サイドタッチ際で対峙した福満に安易に飛び込んでぶっこ抜かれ、さらに78分には関口・秋本と立て続けに左サイドをいとも簡単にぶち抜かれてしまいました。いずれもC大阪のフィニッシュにまでには至りませんでしたが。

・ユン監督が終盤勝負手とばかりに投入してきたソウザが非常に厄介で、セットプレーでも与えようものなら冷や汗もの。またATにカウンターの好機で遠藤が前に出たところをソウザにカットされて逆襲を喰らう場面も。ただ決定機を作りかかるもフィニッシュにまで持って行けない傾向は最後まで変わりませんでした。

・一方浦和はシュート数こそ9本とC大阪を凌駕しているものの決定機の数でC大阪を上回ったという印象はなく、82分C大阪CKからの流れで途中投入のラファエル→遠藤のカウンターが最も得点に近かったくらい。あとは何度か裏抜けを狙っていた武藤が63分遠藤からの縦パスでついに裏抜けに成功しながらシュートに持ち込めなかったのが惜しまれました。

・C大阪の守備は4-4-2で高めの位置にブロックを作り、2トップなりSHなりが時折強くプレッシャーをかけてくるという感じでしたが、興梠不在&いかにも連携不足の浦和はビルドアップに難儀して縦パスをほとんど入れられず攻撃は専らサイド、しかもほとんど左サイドから。それも21分に遠藤のサイドチェンジを皮切りに梅崎クロス&青木ループシュートと波状攻撃を仕掛けた場面に可能性があったくらいかな? その反面、先述の矢島ボールロストの場面以外は決定的に守備が破綻した場面もありませんでした。

・言うなれば第2戦がある以上第1戦はあまりリスクをかけずに我慢するという堀監督らしい試合運びに終始し、「無得点でも負けるよりははるかにマシ」と割り切ったとも言える試合でした。普段の主力が出てくる第2戦で勝負。それは浦和もC大阪も同じでしょうが。

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-----李------
--武藤----伊藤--
梅崎-青木--矢島-駒井
-田村--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

58分 マウリシオ→橋岡(負傷交代。遠藤がCB中央へ)
63分 伊藤→ラファエル(ラファエルが1トップ、李がシャドーへ)
84分 李→高木

・この試合最大の収穫は橋岡でしょう。怪我人だらけでCBの頭数が物理的に足りないためか、万が一の場合に備えて2種登録の橋岡がベンチ入り。ところがマウリシオがC大阪CKの際の競り合いで負傷し、その万が一の出番が巡ってきました!C大阪はでかい選手が多くてセットプレーが武器なだけにどうなることかと思いましたが、橋岡が見事に奮戦。右サイドでリカルドや途中投入の柿谷に何もやらせなかっただけでなく、終盤は果敢に攻撃参加して相手エリア周辺でウロウロする余裕も。

・マウリシオは交代後もベンチにずっと座っていたので単に大事を取っただけと思いますが、マウリシオの状態如何では第2戦も橋岡に出番が巡ってくるかもしれません。

・一方予定通りのスタメンだった伊藤は可もなく不可もなしといったところかな? 大過はなかったが、CBと違って選手層が厚い2列目で今後継続的に戦力になりうるとも言い難い出来。下手にボールを持っていると相手にガツンと当たられてボールを失ってしまいがち(C大阪も伊藤がボールを持ったところを狙っている)のでパパッと捌くのは良いけれども、その捌きでチームに好影響を与えるにはいかにも連携不足。強引にシュートに行ってしまう場面も。選手層を考えると「21歳以下縛り」をクリアするためには伊藤ではなく橋岡を起用したほうが得策という判断になっても何の不思議もありません。

・21歳縛りとは直接関係ありませんが、田村の成長にも目を惹かれました。立ち上がり6分にリカルドに簡単に抜かれた際は今日も厳しいのかな?と思いましたが、それ以外は大過がないどころか次第にミシャスタイルっぽいCBの動きを見せ始め、48分には左サイドを駆け上がってクロス→(李スルー)→伊藤シュートという見せ場も。橋岡と言い田村と言い、ミシャほど攻撃参加を求めない堀式CBなのでそんなに違和感なく馴染めるのかもしれませんが、田村がコンスタントにベンチ入り出来るクラスになるとCBの人材難もかなりマシになります。

・矢島は清水戦と違って、攻撃時4-1-5の「1」の位置を堅持。前でボールが収まらないので前に出て行きようがなかったのでしょうが、広範囲への捌きに力点を置くより柏木っぽいスタイルに。

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---リカルド--福満---
斧澤--------関口
---木本--秋山---
田中-茂庭--藤本-酒本
-----丹野-----

77分 斧澤→柿谷
84分 藤本→ソウザ
86分 関口→丸橋

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