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2017.09.14

【観戦記】ACL2017・準々決勝第2戦:浦和 4-1 川崎 ~ 絶体絶命の大ピンチからの大逆転劇!これが浦和だ!!

・引いて守ってカウンターを狙う川崎を攻め倦んだどころか、絶対に与えてはいけないアウェーゴールまで許して絶体絶命の大ピンチに陥った浦和。しかし、選手&スタッフは誰一人として諦めてはいませんでした。車屋の一発退場&鬼木監督の謎采配も手伝って前半のうちに1点返し、後半は浦和が一方的な攻勢に。さらにマウリシオ→ズラタンの大博打が見事に奏功。またラファエルもFWに押し出されて蘇生。

・いやはや流れというのは恐ろしい。流れが悪い時はどんなに枠内シュートを放っても入らないのに、流れが良い時は当たり損ねっぽいシュートすら入ってしまう。第1戦の惨敗で勝ち抜けが難しくなったにも関わらず、一縷の望みをもって平日の埼玉スタジアムにやって来た浦和バカ中のバカの力なのかいやぁ、合計スコアで追いついてからのスタジアムの狂乱は凄まじかった。

・ATを含めてまだ10分近く残っているのに、川崎は合計スコアで逆転された瞬間にピッチに倒れ込む選手が続出。浦和には言われたくないでしょうが、これが勝ち慣れていないチームの弱さ、勝者のメンタリティーを持ちあわせていない者の弱さなのか。鬼木監督の選手交代はことごとく裏目に出て反撃らしい反撃もままならず、浦和が大逆転で準々決勝勝ち抜け。ラウンド16の済州戦は延長戦にもつれこんでの大逆転でしたが、今回は90分での大逆転劇でした。

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・クラブ史上に残る大逆転劇でしたが、絶体絶命の大ピンチに陥ったのは確か。そもそも浦和に2点以上取られなければ何の問題もなく、アウェーゴールを一つ奪えれば圧倒的に優位に立てる川崎は自陣に4-4-2の布陣で引き気味に守ってカウンター狙い。当然ながら浦和がボールを一方的に支配するものの、10分高木クロス→興梠ヘッドが惜しかったくらいで攻め倦みの様相。

・浦和は点を取るどころか、19分中村→エウシーニョで裏抜けを許して絶対に与えてはいけないアウェーゴールを許して窮地に立たされてしまいました。この場面、飛び出してボールに触れなかったGK西川の失態もさることながら、いとも簡単に裏を取られた槙野のほうがより責任重大かと。大逆転劇でなかったことにされるかもしれませんが、槙野の何の意味もない攻撃参加&戻りの遅さは目に余るものがあり、宇賀神の故障が癒えれば即刻スタメン落ちして然るべき出来だったと思います。

・浦和は柏戦に続いて4-1-4-1を採用したものの、ラファエルが今日も「俺が俺が」でどうにもならないこともあって右サイドが全く機能せず、故障明けの柏木も本調子にはほど遠くて高木のクロスだけが命綱という惨状でしたが、得点は矢島のスルーパスという非常に意外な形から。矢島の持ち味と言えば持ち味ですし、川崎が矢島を舐め切っていたのかノープレッシャーだったのが命取りだったのかもしれませんが、針の穴を通すとしか言いようがない絶妙のスルーパス一発で35分興梠が川崎最終ラインの裏抜けに成功。早い時間帯に1点返して試合に望みを繋ぎました。

・この試合の転機になったのは38分の車屋の一発レッド。足を高く上げて足裏で興梠を蹴っており、しかも足をひっこめる素振りすらないのでどう見ても一発レッド相当。今年のリーグ戦では李がエドゥアルドの極めて悪質なタックルで負傷交代に追い込まれたのも記憶に新しく、しかも当のエドゥアルドはイエロー止まりという何とも不可解極まりない一幕がありましたが、そんな川崎のラフプレー体質がここ一番で致命傷に。もっとも浦和の数的優位なんてちょっと前には「負けフラグ」だったはずですが(自嘲)。

・ただ川崎は一人減ったところで依然2点以上取られなければ問題ないという圧倒的優位に変わりはなく、前がかりにならざるを得ない浦和に対して淡々とカウンターをお見舞いすれば良いだけの話。ところが42分鬼木監督が車屋の穴を補充するために田坂を投入するのは当然として、下げたのがなんと中村。カウンターを繰り出すための最大の武器をひっこめるという謎過ぎる選手交代で川崎は自分で自分の首を絞めた格好に。

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・後半になると自陣に4-4-1の布陣で引いて守る川﨑に対して浦和が一方的に攻勢。ところが、アホほどCKを貰いながら61分CKの流れから柏木ミドルシュート、62分高木CK→マウリシオヘッドと惜しい場面は作りつつも実に一点が遠い。

・そこで堀監督は63分なんとマウリシオ→ズラタンの大博打。ズラタンを入れるのはともかく、守備の要というか大黒柱というか、そんな存在のマウリシオを外すか??? 外すなら青木でも良かろうにと博打ともいえない危険極まりない選手交代を敢行し、布陣も3-4-3っぽい形に変更。

・そんな堀監督の大博打に対し、鬼木監督は高さを補充したかったのか、大島に代えてエドゥアルドを投入。しかも5バックに変えると思いきや奈良を中盤に上げて布陣は4-4-1のまま。ところがこの交代が大失敗でエドゥアルドがクソの役にも立たなかっただけでなく、中村に続いて大島を下げてしまったのでカウンターを放てる可能性が極めて乏しくなってしまいました。

・川崎がなぜか守りに徹するという退嬰策を打ってくれたおかげで堀監督の大博打は結果的に大成功。攻め手がなくなった川崎を殴りつづければ良いだけに。こうなると前目にそれなりにタレントがいる浦和は強い。

・70分柏木CK→ズラタンヘッドでついに2点目をゲット。浦和のCKは相手のカウンターの大チャンスと自嘲したくなるくらいなかなか決まりませんが、さすがに14本もCKをもらい、左は高木、右は柏木と蹴り分けて蹴りまくれば一点は入る。まぁGKチョン・ソンリョンが中途半端に前に出てズラタンのふんわりヘッドで頭上を抜かれているマヌケなゴールですが、一点は一点。そしてズラタンをマークしていたはずのエドゥアルドは何をしていたのか(笑)

・さらに堀監督は75分矢島に代えて駒井を投入して駒井を右WBに、右サイドで浮遊状態だったラファエルを前に押し出して役割を明確化。はっきりとした3-4-3で川崎をタコ殴りに。

・後半の柏木はゲームメーカーとして申し分ない働きを見せ、76分には柏木→槙野の決定機。そして84分に柏木→エリア内でラファエルが振り足速いシュートを決めてついに合計スコア同点。右SHではさっぱりで、後半はイライラが昂じてもめ事を起こすなど、いつ堀監督に見切られてもおかしくない惨状でしたが、堀監督がよく我慢し、かつ適材適所に置いたのが見事に結実。ここでもラファエルに対峙しているのがエドゥアルドというのが実に笑える。

・90分のうちに合計スコアで同点に追いつき、しかも相手は数的不利かつ攻め手なし。延長戦にもつれこんでも浦和優位は動かなかったと思いますが、沸き返るどころか半狂乱状態に陥った埼玉スタジアムの熱気が選手達を後押ししたのか、85分森脇クロス→高木で一気に逆転。

・この場面、半ば当たり損ねっぽいループシュートを決めた高木もさることながら、クロスが奈良に当たってボールを失いかかった興梠が転びながらもなんとかボールを確保したのがでかかった。後半の浦和はとにかく球際に強く、ルーズボールを拾いに拾い、川崎のお株を奪うように高い位置でボールを回収し続けましたが、興梠の粘りもその一環でしょう。

・まさかまさかの大逆転を喰らった鬼木監督は89分になって森本を投入。昨年の天皇杯では森本投入後のパワープレーが効き、その夢をもう一度とばかりの投入だったのかもしれませんが、残念ながら後方から森本へ高精度のボールを蹴れる選手がおらず、何の効果もなし。最後の最後まで選手交代は嵌らず、肝心なところで新米監督らしさが出てしまいました。

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-----興梠-----
高木-矢島--柏木-ラファエル
-----青木-----
槙野-阿部--マウリシオ-森脇
-----西川-----

(得点)
35分 興梠
70分 ズラタン
84分 ラファエル
85分 高木

(交代)
63分 マウリシオ→ズラタン
75分 矢島→駒井
90分 興梠→遠藤

・柏戦から中3日でしたが、スタメンの変更は出場停止の武藤に代えて故障明けの柏木、柏戦で醜態をさらした遠藤に代えてこれまた故障明けのマウリシオの2人を入れ替えただけ。柏戦で手ごたえを得たのか布陣も引き続き4-1-4-1で、しかも2列目には守備が得意な選手が一人もいないという不安極まりない形で出発しましたが、川崎に早い時間帯に退場者が出た上に、敵失でカウンターの脅威に晒されずに済んだため、浦和の欠陥は表面化せずに済みました。

・ルヴァン杯第2戦の後半もそうですが、堀監督はとにかく点を取らないといけない状況、攻めダルマにならざるを得ない状況に追い込まれた際の采配はミシャよりも圧倒的に巧い。どういうわけか選手交代が次々当たる。しかも逆転後、あるいは延長突入に備えて一枚交代枠を余しておく余裕も。もっともそれ以前にスタメンに往々にして疑問符が付くのですが・・・

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-----小林-----
阿部---中村---家長
----ネット--大島---
車屋-谷口--奈良-エウシー
-----ソンリョン-----

(得点)
19分 エウシーニョ

(交代)
42分 中村→田坂
65分 大島→エドゥアルド
89分 小林→森本

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