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2017.09.10

【観戦記】17年第25節:浦和 1-2 柏 ~ いい夢見させてもらったよ、あばよ!(柳沢慎吾風)

・スタメンを聞いてびっくり!これまでWBで起用されてきた選手が一人もおらず、サブに駒井と平川がいるだけで、あとは最大限評価しても高木がサイドアタッカーになりうるだけという非常に奇妙なメンバー構成。これじゃいつもの3-4-2-1は成り立ちようがないなと思いながら試合を見始めたところ、なんと浦和の布陣ははっきりとした4バックで4-1-4-1ないし4-1-2-3。

・どういう風の吹き回しで堀監督がたいして準備期間のない中で新システムを採用したのか皆目判りません。柏戦用のスペシャルなものなのか、故障者なり調子落ちなりを多数抱えている中でのやむを得ない選択なのか、続くACL川崎戦での大逆転を狙っての予行演習なのか、あるいはとうとうミシャ式を放棄するつもりなのか。試合後の監督や選手のコメントを読む限りはどうも一時的な選択ではなさそうですが、それならなぜこのタイミングでの大転換なのかという疑問は消えません。

・ミシャも何試合か「なんちゃって4-1-4-1」に取り組んだことがありましたが、結果はことごとく凶。今回は柏が浦和の奇襲に戸惑っている間に何度か決定機を作っており、お話にならないほど悪い試合ではありませんが、結局のところ4-1-4-1をやるには人材不足という半ば以上自明の問題が露呈して敗戦。特にまともなCBがいないのに4バックをやるのは極めてしんどかったかと。失点はいずれも遠藤が柏の屈強な外国人FWに当たり負けしたもの。2点目を取られた時点で家路に着く人が続出というフィンケ末期やゼリコ期によく見られた光景がとうとう今年再現。

・長年ミシャ式に合うような選手ばかり集めてきたので、そこからの転換はどうしても時間がかかります。ゆえにミシャ式からの卒業に取り組むなら選手の入れ替えと同時並行でやらないと効果的であろうはずがなく、何もシーズン途中、しかも中断期間でもなんでもないタイミングでやる必要は全くありません。J1残留はほぼ確実な一方ACL圏入りもあまり現実味がなく、もうリーグ戦は事実上消化試合も同然なので堀監督は好きなようにやらせてもらっているのかもしれませんが、残り試合をドブに捨ててしまう予感が漂うという意味で残念な試合でした。

Dscn2628

・点の取られ方が酷すぎたので試合後の埼スタは荒れ気味になってしまいましたが、少なくとも前半は上々の出来だったと思います。慣れないシステムなので立ち上がりこそビルドアップが怪しげでしたが大過はなく、ピッチをワイドに使って柏の厳しい前からのプレッシャーを巧みに回避。この辺はミシャ式の香りがしっかり残っていました。攻撃時に4-1-5になるミシャ式と今回の4-1-4-1は攻めている限りにおいては選手にはそんなに違いはないのかもしれません。

・また柏の高い最終ラインの裏を最終ラインからの縦パスでシンプルに突くこともあれば、押し込んでからサイド攻撃を仕掛けることもあり、また時折カウンターをも仕掛けて手数では浦和が圧倒。このシステムで最も輝くのはどう見ても高木。右SHのラファエルも超意外なことに森脇や武藤との連携が良くてそれなりに機能。少なくともシャドーで相手のカウンターの基点になり続けるよりは格段にマシ。それだけに浦和が優勢だった前半のうちに一点も取れなかったのが敗因に。

・是非とも決めたかったのは9分柏CKからのカウンターで高木→ラファエル。次いで30分右サイドから遠藤→矢島→興梠。いずれもGK中村のポジショニングが良くてシュートコースがあるようでなかったのか、シュートはいずれも枠外。後者は興梠が落ち着いていればどフリーの武藤が見えていたはず。

・一方懸念されたサイドの守備はやはり怪しげで、いとも簡単に両SBが裏を取られてしまう場面が散見されましたがフィニッシュには至らず命拾い。新システムが怪しいのはどちらかといえば守備面において顕著で、武藤一人でその尻拭いをやらせているようなもの。なんでこの期に及んで攻守のバランスを攻めの方向へ大きく崩してしまうのか。

・もっとも失点はサイド攻撃を喰らったものではなく、クリスティアーノ→D・オりヴェイラ→ハモン・ロペスという柏の誇る外国人FW3人による超シンプルなカウンター。槙野がビハインドでもないのにクソの役にも立たない攻撃参加していたのが仇になって浦和左サイドでクリスティアーノがどフリー。パスを出した先では遠藤がD・オリヴェイラに当たり負けして、森脇の助勢も役に立たず。

・その直後にもクリスティアーノ→ハモン・ロペス→伊東のカウンターで阿部が伊東に振り切られる大ピンチ。柏は前半の低調な出来を鑑みてか、後半はスペースを消してカウンター狙いに徹しだしたようで、それが見事に奏功。浦和は運動量が落ちた上に、前半は悪くはなかったラファエルがまたしても独善的なプレーを繰り返し出してどつぼに。

・そこでラファエルを諦めるのならまだしも、堀監督が66分真っ先に代えたのはラファエルでも矢島でもなく、なんと高木。高木も後半運動量が落ちて消え気味でしたが、少なくともマイナス要因にはなっていなかったはず。しかも入れた駒井が依然五里霧中状態で肝心なところでミスだらけ。

・ラファエルが左SHに回ったものの、槙野とラファエルの縦並びって「交互にバンザイ突撃する連隊が縦に2個並んでいるようなもの」で、ハイリスク・ノーリターン以外の何者でもありません。それでも75分ラファエルのカットイン&シュートのこぼれ玉を武藤が拾う決定機が生まれたのですから、堀監督がラファエルを諦めきれないのかもしれませんが、案の定83分ラファエルのボールロストでカウンターを喰らう大ピンチも(武藤が激走してまたまた尻拭い!!!)。

・74分矢島に代えて李を入れたものの、李はいつもより位置が低いIHで活きる選手ではないような・・・ そして85分堀監督がラファエル→ズラタンで最後の勝負手を放った直後、自陣深い位置で遠藤がまさかのボールロスト!ハイボールに対して好位置を取っていたはずの遠藤が後ろからハモン・ロペスに当たられてあっさりボールロストというなんとも情けないもの。折り返しを途中投入の武富が詰めて致命的な2点目を取られてしまいました。

・AT突入直前にようやく両サイドから波状攻撃を仕掛け、その過程で鎌田にハンドがあった模様でPK獲得。興梠が決めて一点返したものの、遠藤の凡ミスによる2失点目が重くのしかかってそのまま敗戦。ATは一貫して単純極まりないパワープレーを仕掛け続けましたが、全く意味なし。せめてもうちょっと角度をつけて放り込めないのか??

Dscn2601

-----興梠-----
高木-矢島--武藤-ラファエル
-----青木-----
槙野-阿部--遠藤-森脇
-----西川-----

(得点)
90分 興梠 慎三

(交代)
66分 高木→駒井
74分 矢島→李
85分 ラファエル→ズラタン

・サウジアラビア帰りの槙野の出来は酷いもので再三再四意味のない攻撃参加に出てはしっかり裏を取られるの繰り返し(特に後半)。SBなのに守れないという致命的問題を抱えるレベルの選手をなんでスタメンで使うのか不思議でなりませんでしたが、宇賀神が故障しているので左SBが出来そうな選手が槙野しかいなかったか!するとなんでそんな時期にわざわざ4-1-4-1をやるのかというそもそも論に戻るわけで。

・キャプテンは試合開始前のスピーチで相当消耗したんだろうなぁ・・・

・興梠の助走のないPK。前回中村相手にそれやって失敗したので、今日の試合の流れからPKすら入らないものだと思ってみてました(^_^;)

・マウリシオはベンチに戻ってきたものの、またしてもCBの信じがたい失態を目にしてしまったのか・・・JリーグのCBのレベルに偏見持ってしまうかもなぁ・・・(あながち偏見とも言えないところがいやはやなんとも)

Dscn2603

----クリスティアーノ----
ロペス---オリヴェイラ--伊東
---小林--大谷---
ソギョン--中山-鎌田-小池
-----中村-----

(得点)
50分 ハモン・ロペス
86分 武富

(交代)
79分 D・オリヴェイラ→武富
87分 大谷→栗澤

・下平監督はいつもポゼッションに拘るようなコメントを出し、実際そんな試合運びをしてはいますが、柏が怖いのは圧倒的にカウンターのほうで、この試合はその特徴が出た格好。傍目には非常に不思議なチームです。

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