佐渡金山 ~ 馴染みの女に逢いたいよぉ・・・
やや駆け足気味ながら佐渡金山に行ってきました。佐渡金山で手軽に回れるのは「宗太夫抗」と「道遊抗」の2つ。宗太夫抗は江戸期の手堀り坑道・採掘跡で、「佐渡金山絵巻」に描かれている採掘作業を人形を多用してリアルに再現しています。名物「馴染みの女に逢いたいよぉ・・・」のオッサンもここにいます。
ちなみに金山で過酷な労働を強いられたのは江戸等でぷらぷらしていた「無宿人」であって、佐渡へ流罪になった人ではないとのこと。
道遊抗は明治以降平成元年の休山まで採掘されていた採掘跡。近代化遺産としての価値は高いものの、宗太夫抗と違ってアトラクション的な要素はぐっと落ちます。
但し、佐渡金山の象徴である「道遊の割戸」を間近で見たり、ビュースポットから遠望できたりするので、記念撮影にはこちらのほうが適しています。
宗太夫抗コースに連続している「展示資料館」も必見。佐渡金山は単に金鉱石を採掘、製錬していただけでなく、なんと最終製品=佐渡小判まで作っていました。資料館では金を採掘した後の工程を模型&人形を使って詳細に説明しています。宗太夫抗自体は30分もあれば十分に見学できますが、資料館までじっくり見て回るとナンボ時間があっても足りません!
佐渡金山で見逃せないのが、鉱山跡から歩いて山を下ること30分くらいのところにある「北沢地区施設群」。要するに明治以降に設置され、戦時下の大増産計画によって大規模な設備投資がなされた製錬所や選鉱場の跡ですが、とにかく存在感が圧倒的。特に円形の「シックナー」なんて説明書きをちゃんと読まないと何の施設だが想像すら付かないので「トマソン感」が半端ない!
佐渡金山にあえて難をつけるとすれば、食事処がしょぼいこと。「道遊の割戸」をモチーフにしたカレーを食べては見ましたが・・・
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