海老丸@神保町
神保町駅と水道橋駅のほぼ中間で白山通り沿い。日大経済学部3号館の向かい。先客、後客ともゼロ。
屋号通り海老スープが売り物のラーメン屋ですが、ちょい飲みにも使えるようにおつまみ類も揃えています。店内の券売機で基本と思しき「元祖(850円)」を注文。
ランチタイムはライス無料サービス付き。他は「元祖」をベースとした「青のり」とか「野菜たっぷり」
店内は厨房を囲む縦長L字型カウンター10席と、4人掛けテーブルが1卓、6人掛け2卓。厨房内は兄ちゃんが3人。
つば広帽子をひっくり返したような、容量が少なそうな上にただただ食べにくいだけの丼で登場。
スープは「ロブスターの殻とみそを贅沢に使い、フランス料理仕込みの技術で創りあげた、オマールヴィスクスープ」との触れ込みですが、とろみが強くてざらつきもそれなり。海老の味わいが強いので苦手な人はそれなりに出そう。
またこのスープの特徴は無化調どころか動物系を全く使わないところ。その割には味わいは濃厚でスープ自体は悪くありません。ちょっと甘ったるい気もするので、好みに応じて卓上のラー油を。
麺は細めのストレート麺。水気の少なそうな心持ちざらざら、ごわごわしたタイプで、当然のようにスープが絡みまくり。替え玉もできるとのことですが、スープの量がそもそもそんなに多くない上に、自然体で食べていてもそれなりにスープが減ってしまうので替え玉は不向きでしょう。またスープが甘いので、ご飯を合わせるのもこれまた微妙。
このラーメンで非常に難儀なのはどっさり盛られた水菜やネギ。そもそも白ネギがあまり好きでないからだとは思いますが、とにかくスープに一向に馴染まず、別盛りの野菜サラダを青臭さに悩まされながらワシワシと食っているような感じしかせずに困りました。野菜なら炒め物を乗せてくれたほうがよほどマシだと思いますが。他にメンマ、キクラゲ。
驚いたことにチャーシューなし。スープに動物系を使わないことからチャーシューもなしにしたそうですが、いくらなんでもこの値段でチャーシューなしは無いわ。女性客の見込めそうな立地ならともかく、周囲が外食店だらけの学生街ではとても受け入れられそうにないにないかと。
スープ自体は悪くないのに、その他のいろんなところに店主の独りよがりが垣間見られる残念な一杯でした。
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