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2018.01.18

ラファエル シルバ選手、チーム離脱

・キャンプ期間中に主力中の主力が移籍してしまうという、浦和では前代未聞の事件が発生しました。ラファエルの武漢卓爾(中国2部)への移籍。まだメディカルチェックを受けに行った段階で正式に移籍が決定したわけではありませんが、正式決定も時間の問題でしょう。

・クラブとしてはラファエルの海外移籍自体は想定の範囲内で、安売りを避けるべく相応の移籍補償金を設定していたようです。しかし、2部であっても金満な中国のクラブが移籍金を満額支払い、しかもラファエル自身が「家族、親戚一同を養っていかなくてはいけない」ので移籍に前向きとあってはクラブとしても引き留めようがありません。

・昨年新潟から安く仕入れて、中国へ高値で売り払えたのでビジネスとしては大成功です。ラファエルがACLで活躍して評価が急騰したところで上手く売り抜けたといっても差し支えないでしょう。

・ラファエルは昨年浦和に来た当初は1トップとして起用され、案外ミシャ式にも馴染んで興梠や武藤との絡みも非常に良好でした。第12節清水戦&第13節柏戦と小破欠場したあたりから独善的なプレーが目立ち始めて一転チームのブレーキに。しかし堀監督の下でなぜか左SHとして重用され、「一人で出来た!」的な能力を最大限生かして事実上唯一の攻め手として活躍し、見事ACLタイトルを引き寄せました。

・ラファエルはACLというビッグタイトルを浦和に残し、しかも高額の移籍金を置いて行ったという実績だけを見ればエメルソンと同格のレジェンド級外国人選手といっても差し支えないくらい。もっとも在籍がわずか1年だったので、良くも悪くも後々まで語り継がれるエピソードが少なく、「なんだかよく判らないままに浦和を駆け抜けていった凄い奴」という印象で終わった感は否めません。

・結局ラファエルはお金で動く傭兵らしい傭兵だったとはいえ、短い在籍期間の間にタイトルと高額移籍金を残していくという傭兵としては文句のつけようがない仕事をやってのけました。あまりにも唐突だったとはいえ、「短い間ですが、ありがとうございました。」と率直に語る他ない、判り易すぎる移籍劇でした。

・ラファエルの海外移籍自体は想定の範囲内だったとはいえ、タイミングはクラブの想定よりずっと早かった(今週初15日に一報があったのが契機)模様。またラファエル移籍は今オフの選手補強の評価を一変させるくらいの衝撃ですが、この件については稿を改めます。先日記したばかりの「浦和2018年の選手補強に関する雑感」はあっという間に粉々に砕け散ってしまいました(苦笑)

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