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2018.01.20

浦和2018年の選手補強に関する再考 ~ ラファエル離脱の衝撃

・先日記したばかりの「浦和2018年の選手補強に関する雑感」は、あまりにも早いラファエル離脱というアクシデントの前に、あっという間に粉々に砕け散ってしまいました(苦笑) 「謎過ぎる外国人4人体制」はフロントの想定通りの形で瓦解したものの、山道強化本部長のコメントを読む限り瓦解のタイミングは本部長の想定よりも随分早かったのは間違いありません。ゆえにラファエル離脱がチーム編成に与える影響は半端ないものと目されます。

・個人的な感想は、以下の4点に集約できます。もっともこれも仮定に仮定を重ねたというか、妄想に妄想を重ねたオフ恒例の座興みたいなもの。あまり目くじら立てて甲論乙駁してもエネルギーの無駄だと思うので、ご勘弁のほど。

(1)ラファエル離脱はもともと乏しかった得点力を一層削ぐことになりかねない。

・ラファエルの離脱を想定してマルティノスを獲得したのでしょうが、残念ながらマルティノスはある程度カットインからのシュートが撃てるとは言え、基本的にはチャンスメーカーで点取り屋ではない。昨年は興梠が最前線で孤立し、結局のところ得点はラファエルの「一人で出来た!」に頼ってしまう傾向が強かっただけに、このままではラファエル離脱の影響は甚大でしょう。

(2)得点力のあるWGタイプの補強は急務。当然原口はその有力な選択肢の一つ。

・ゆえにラファエルと同等とまでは言わないまでも、それなりに個人で打開できる系のWGタイプの補強は急務でしょう。もちろんこの時期ではJリーグ各チームからの引き抜きは絶望的で、事実上海外からの獲得しかあり得ません。ただ浦和の海外ルートは甚だ心もとないことを考えると、ヘルタで不遇をかこっている原口の獲得は有力な選択肢になります。

・無論原口にとっては浦和への復帰はオプションの一つでしかなく、他の海外チームへの移籍のほうがプライオリティーは高いとは思いますが、海外クラブから色よいオファーがなかった場合は、W杯出場へ向けての準備も兼ねて浦和への復帰が俄然現実味を増してきます。

・もっとも浦和もヘルタに足元を見られ、バカ高い移籍金をふっかけられてもなお原口を獲得するようなアホなことはしないと思いますが。

(3)個人能力に頼らない、組織的な攻撃パターンを数多く作れる能力が堀監督にあるかどうかかなり疑問

・無論そもそもラファエル頼みの攻撃なんかお蔵入りにして、特定個人に頼らない攻撃パターンを数多く作れればラファエルの穴埋めがなくても何の問題もありません。そのためにラファエルと違って純然たるWGタイプであるマルティノスを採り、かつ武富なり直輝なり、堀監督の基本フォーメーション4-1-4-1向きと思われる選手を揃えたのでしょう。

・ただ昨年のリーグ戦のテイタラク(=中上位には全く勝てなかった)を見る限り、個人的には多少選手を入れ替えたところで堀監督でそんなに事態が好転するとは思えないんですが・・もちろんこの予想がポジティブな意味ではずれてくれれば万々歳で、堀監督の失敗を願う者ではありません。

(4)ラファエルの穴埋めに失敗した場合は、後任の監督を探したほうが早道

・「このレベルに満たない選手を数あわせでとっても意味がないです。急いては事をし損じることになる」のは本部長の仰る通りですが、かといって何もしないと確実に浦和の戦力は昨年比ダウンとなります。

・ラファエル抜きのチーム再編も(悪い意味で予想通り)たいしてうまく行かず、当然ながら点が取れないので勝ち点も伸びない。W杯の中断期間までの勝ち点が昨年のミシャとたいして変わらないとか、それを下回るような惨事になることも十分考えられるだけに、ラファエルの穴埋めに失敗した場合は後任の監督を探したほうが早道ではないかという、身も蓋もないというか誰も喜ばないであろう結論に至りました。

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