御清水庵@武生 ~ 越前おろしそば
知名度は今一つな気がしますが、福井県は西日本屈指の蕎麦処で、特に「越前おろしそば」が有名。
今回往訪したのはJR北陸本線武生駅の近くにある「御清水庵」。北国街道に面したいかにも老舗っぽい店構えです。結構な人気店のようで先客14、後客10。近隣の会社員や大きな荷物を持った出張族、さらに近所の爺さん婆さんと多種多様な客層で店は絶えず賑わっていました。着席して早速「おろしそば・大(750円)」を注文。他客も「おろしそば」の注文が目立ちましたが、ざるや温かい蕎麦を頼んでいる客も少なくない様子。
最初にきな粉がたっぷりついた吉備団子が登場。これは珍しいサービス。
蕎麦と共に薬味(刻みネギ&鰹節)と大根おろし混じりのつゆ、そして蕎麦湯が登場。薬味を蕎麦の上に乗せて、その上からつゆをぶっかけていただくのが「おろしそば」。蕎麦自体は黒っぽくてやや太目、噛み応えが強めのいわゆる「田舎蕎麦」スタイルで、蕎麦自体はさほど風変りではありませんが、食べ方自体がユニークなので一度試食する価値大。
つゆは関西っぽくやや甘目。大根おろしは鼻につーーんとくるほど辛くはありませんがそこそこ辛く、その刺激を受けながら蕎麦をすするのが実に面白い。ただつゆをかけすぎると終盤蕎麦がつゆでじゃぶじゃぶになってしまうので、あくまでもちびちびと。つゆの量が多い割には蕎麦湯が少ないのが残念。
また長野や山形で蕎麦を食べ慣れた身としては、ここは大盛りでもさほど量が多くはない気が。隣客が大盛りと一緒にとろろ昆布まみれのおにぎりを頼んでいましたが、それも納得。
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