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2018.02.25

【TV観戦記】18年第1節:FC東京 1-1 浦和 ~ うっすらと見える「ペッカー警部よっ!!」

・端的に言って双方塩試合。共に決定機らしい決定機はほとんどなく、スコアレスドローで終わらなかったのが不思議なくらいつまらない試合でした。

・FC東京(以下「瓦斯」)は新監督を迎えての初年度ですし、そもそも面白くはないが堅実に勝ち点を積み上げるサッカーが持ち味、かつスロースターターの長谷川監督なので開幕戦はこんなもんだろう、昨年13位に沈んだチームの再建過程で苦手の浦和相手に納得の勝ち点1と言って差し支えないと思います。

・一方浦和は昨年からの積み上げ、あるいは良い意味での変わり身を見せ、ACL圏入りへの足掛かりを掴まないといけない立場。WGがサイドに目一杯広がるポジション取りに象徴されるように芸風の変化は見て取れましたが、結果・試合内容とも昨年のJリーグでの惨状(=点が入る気配はほとんどない一方、守備に重きを置いた割にはしっかり1点取られる)から進歩したようには伺えず。

・瓦斯が自陣に引いてしっかり守備ブロックを作っているのでボールを保持している時間こそ長いものの、守備ブロックを崩す仕掛けにバリエーションがなく、左右からへっぽこなクロスを入れるだけの単調な攻撃に終始しているので、およそ点が入る気がしません。どこがマンチェスター・シティーを目指しているのかさっぱり判りませんでしたが、ロッベンとリベリとレバンドフスキがいたら点が取れそうなサッカーをしていたような(苦笑) このサッカーって2011年のあの惨状がうっすらと被るんだよなぁ・・・

・瓦斯→広島→長崎とリーグ戦序盤はボトムハーフクラスの相手が続くだけに、ここで一気に勝ち点を稼ぎ、欲を言えばW杯前の過密日程でACL組がヘロヘロになっている間に頭一つ抜け出したいところでしたが、どうも肝心の浦和のダッシュがつきそうにない。先行き暗雲が漂う残念な試合でした。

・あえて良かった探しをすれば、途中投入の16歳久保に全くなにもさせなかったこと。久保に点を取られた日にはスポーツコーナーどころか一般のニュースにすら繰り返し繰り返し晒しものにされかねないだけに。

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・噂通り浦和の両WGは目一杯サイドに張りっぱなし。しかし選手間の距離が概して遠く、また瓦斯のプレッシャーがきついため序盤はビルドアップに苦しんでいましたが、時間の経過とともに高めの位置にいるSBからWGへボールが入るようになってなんとか形に。しかしWGにボールが入った頃には瓦斯の守備ブロックも整ってしまい、浦和はそこに精度の低いクロスを繰り出すだけでおよそ点が入る気がしないまま時間が徒過。サイド攻撃がなんとか様になったのは61分左WGに回ったマルティノスからのクロス→右WG武藤折返し→中で興梠シュートだけかな?

・また両WGがサイドに張っている割にはサイドチェンジを多用するわけではなく、WGの回りにSBなりIHなりが加勢にやってきて狭い局面から思い出したようにクロスを入れるだけ。相手の守備ブロックを振り回し、網の目を広げる工夫は見られませんでした。

・良くも悪くもWGの仕事が判り易い一方、どうもIHの仕事が整理されていない印象。どちらかといえばサイドに寄ってビルドアップを助けていたような感じがしましたが、そうなると当然ながら興梠が孤立気味に。興梠の孤立傾向の解消が今年の課題だったはずで、その好例がWカサブランカ戦じゃなかったのかと思いますが、1トップとIHが近距離で連携して中央突破を図る場面なんて全くなし。あれだけサイドからのへっぴり腰的な攻撃に固執しては守る側も楽でしょう。多少毛色の変わった攻撃といえば43分柏木の縦パスで興梠が裏抜けに成功した場面くらい。

・瓦斯の守備も万全ではなく、前後半とも自陣深い位置でのボールロストが多かったように見受けられましたが、それでも浦和は決定機どころかシュートすら撃てず。

・瓦斯の攻撃がほとんど体をなしていないのにも助けられて、90分を通じて浦和の守備は全くと言っていいほど危なげなし。ボールを失うと前からしっかりプレッシャーをかけてボールをすぐさま奪回する場面が目立ちました。しかし、それでも無失点で終われないのは昨年と同じ。48分引いてボールを受ける前田に対してマウリシオが前に出て潰しに出たところにぽっかり出来た最終ラインの穴を高萩→東のスルーパスで突かれてしまいました。ああ、なんて再現性の高そうな失点・・・

・ところが幸いにも柏木CK→低い位置で槙野が足で合わせてでたちまち同点。いやぁ、無失点で凌いでいれば「塩試合でもセットプレー一発で勝ち点3ゲット」という強いチームに生まれ変わる過程に入れるのですが、それだけにあの失点が勿体ない。

・選手交代はなんら効果がなく、糞詰まりの戦局を打開すべくフォーメーションを変えてみるでもなく(AT近くになって2トップにしたようですが、時既に遅し)、おまけにヘロヘロの青木を放置したまま交代枠を余して試合終了。

武藤---興梠--マルティノス
--長澤----柏木--
-----青木-----
宇賀神-槙野-マウリシオ-遠藤
-----西川-----

(得点)50分 槙野

(交代)
64分 長澤→武富
83分 武藤→ズラタン

・あんなにクロスを多用するなら武藤WGとか遠藤SBとかはないわなぁ・・・ズラタンのWGもない。現有戦力では右SBは森脇のほうが適任でしょうが、どう見てもWGが人材難。

・武富もいいところがありませんでしたが、前述のようにIHの役割期待自体が不明瞭なので武富を責めても仕方ないかと。

・マルティノスは悪くはありませんでしたが、元来前にスペースがあってスピードが活かせてこそ輝く選手で、狭い局面でこちょこちょでは威力半減かと。後半は武藤と左右を入れ替え。

・もはやキープ力抜群の興梠への縦パスが攻撃のスイッチではなく、1トップがサイドからのクロスのターゲットに特化しているような感じなので、コンディションが良くない興梠に拘る意味もあまりないような。

・このオフの補強ポイントは監督のやろうとしていることと完全にずれており、しかも現有戦力で戦術に不適合な選手をより一層生み出しつつあるという気がしてならないという意味でも残念な試合でした。

---前田--ディエゴ--
東---------大森
---米本--高萩---
太田-森重--チャン--室屋
-----林------

(得点)48分 東

(交代)
70分 ディエゴ・オリヴェイラ→永井
72分 前田→久保
84分 大森→富樫

・瓦斯は浦和の拙攻にも助けられて守備こそ安定していましたが攻撃は浦和以上に酷く、オリベイラのキープ力を活かして縦に早い攻めを仕掛けるだけ。小破(?)でオリベイラを下げざるを得なくなった後は完全に手詰まり。終盤永井や久保を投入したものの、前半同様何もできずに試合終了。

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