SL大樹試乗記
「リバティ会津」のついでに「SL大樹」も試乗。下今市~鬼怒川温泉12.4kmを約30分かけて走るだけなので「観光列車」というよりは、明治村のチンチン電車やディズニーランドのウエスタンリバー鉄道に限りなく近い、観光地の乗物的性格の列車だと思います。
ただ性格はそうであっても鉄道の営業路線上を他の電車に混ざって走る以上、安全確保のための各種法規をクリアせねばならず、SL運転のノウハウが完全に失われていた東武が「SL大樹」を走らせるための苦労はハンパなかったでしょう。当然東武単独でできるわけがなく、列車や各種設備の譲渡、要員教育等々他社の多大なる協力を仰いだ結果であり、復活運転にはそんな各社への謝辞が滲み出ています。
30分程度しか乗らないので、車内サービス/アトラクションは有料の写真撮影くらいしかありません。ビールもロング缶は厳しいかも(苦笑)。その代わりといってはなんですが、パンフレット類にアテンダントの手作り感が出ています。
SLもさることながら14系客車に乗るのもある意味愉しみ。「ハイケンスのセレナーデ」はともかく、たえず踏ん張らないと元に戻ってしまう「バッタン式簡易リクライニング」は懐かしいと言っていいものやら。
「SL大樹」に付随する楽しみは下今市&鬼怒川温泉に設けられた転車台。特に鬼怒川温泉のほうは観光客に見せることを意識してわざわざ駅前に転車台が設けられています。遊園地のアトラクション的性格が強いという「SL大樹」のコンセプトを突き詰めた結果の産物。これには拍手!!!
もっとも冬季五輪期間中だからといって、転車台をぐるぐる回して「4回転ルッツ決まった!!!」とかはやらないのであった(´・ω・`)ショボーン
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