【展望】18年第4節横浜M戦
・近年まれにみる醜態を晒したルヴァン杯G大阪戦からわずか中3日。チーム状態が劇的に良くなるとはとても思えませんが、否応なしに試合はやってきます。
・横浜Mは今年新たに元豪州代表監督のポステコグルー監督を招聘。モンバエルツ前監督以上に憶えづらい上に発音しづらいという難儀な名前です。豪州代表監督としては、個人的には一応プレーオフ経由でロシア本大会に駒を進めたものの、日本にボコられた監督という印象です。
・なんか横浜Mでやろうとしているサッカーは「マンチェスターシティの完コピ」と評されているそうですが、私自身がマンチェスターシティの試合をほとんど見ていないのでなんともいえず。でもハーフペースの利用ってミシャ式のシャドーの役割だろうし、偽SBってミシャ式での森脇の得意技に近い気もするし、攻撃面では既視感があるようなないような・・・
・開幕のC大阪戦ではその「マンチェスターシティの完コピ」とやらが絶賛されたようですが、残念ながら結果が伴わずにここまでリーグ戦1分2敗。柏戦を見たところ、横浜Mは超ハイライン&超前がかりで柏に圧力掛け続けてボールを支配する時間こそ長いものの、クロスが入るだけで決定機を作れず、逆に柏のカウンターに背後を脅かされ続けるという試合内容でした。
・言い換えれば伝統的に塩試合の連続で勝ち点を積み上げてきた横浜Mが「減塩サッカー」をやりだしたのは観てる側にはありがたいけれども、これで安定的に勝ち点を積み上げるに至るには道のりが遠いかも。なぜか相変わらず強力な点取り屋を補強しない上に、斎藤&マルティノスとこのサッカーにこそ必要なWGを共に喪失したのが痛手な気がします。また超ハイラインが大ベテランのCB中澤にはきついのではないかと。
・主だった選手の移動は先述の斎藤&マルティノス以外に、パク・ジョンス(柏)、前田(松本)、富樫(F東)がOUT。一方新加入の選手でここまでリーグ戦に出ているのはユン・イルロク(ソウル)だけで、しかも柏戦の出来を見るとこの戦術には合わない臭いので、事実上昨年よりしょぼい陣容での闘いを余儀なくされてる印象。
・一方浦和はよそ様のことをとやかく言える余裕は全くなく、ドツボもドツボ。どん底のさらに底が見えない状態。もともと森脇&平川が故障していて層が薄い右SBなのに、先のルヴァン杯で遠藤を無理使いした挙句に故障するという大失態が重なったため、そこをどう手当てするのかが注目ポイント。
・アンドリュー・ナバウト選手の加入が決まったのが昨今唯一の明るいニュースですが、さすがにいきなり出場はないでしょうなあ・・・いくら戦術があるのかないのはもはや判然とせず、戦術理解とか相性とかをあまり顧慮する必要がないチーム状態とは言え。
・また横浜Mがかなり前から来るチームなのは明白なので、G大阪戦のように立ち上がりに粉砕されて事実上試合終了にならねばいいのですが、もはやビルドアップ能力がガタ落ちの浦和が修正できるのかどうか・・・
・よって半ば以上「どうにでもなぁれーーー」というのが偽らざる心境です。
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<前節:横浜M 1-2 鳥栖>
ユン---ヴィエイラ--遠藤
--天野----中町--
-----扇原-----
山中-デゲネク-中澤-松原
-----飯倉-----
(得点)
87分 ヴィエイラ
(交代)
HT 仲町→バブンスキー
63分 ユン・イルロク→シノヅカ
63分 天野→伊藤
※続くルヴァン杯(横浜M0-0仙台)では飯倉、デゲネク、中町、ユンが連闘。
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