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2018.03.09

【展望】18年第3節長崎戦

・今年「ゼイワン」初昇格の長崎とは天皇杯でも対戦したことがなく、正真正銘の初対戦。しかも多少馴染みがある選手は今年補強した徳永(F東)や鈴木武蔵(新潟)、中村北斗(福岡)くらいしかいないので、どういう面子がどういうサッカーをやってくるのか、やってみないと判らない難しさがあります。

・もっとも長崎は昇格後も主力がぶっこ抜かれることなく、目先は先述の徳永と武蔵以外は昨年の主力メンバーをベースに闘ってるので、昨年J2での様子を見慣れている向きには「見慣れた面子が見慣れたサッカーをやっている」ように見えるかもしれません。

・長崎の攻撃はとにかく1トップファンマが全て。J2で無双だったファンマは鳥栖戦を見る限りJ1でも問題なく通用していました。長崎はいきなりロングボールをファンマに当てる「いきなりファンマ作戦」が基本で、しかもファンマに収まった後のフォローが滅茶苦茶早い。ファンマが収めてくれるのを信じて2列目、3列目がどんどん飛び込んできます。

・またサイドから相手の最終ラインにボールを入れてファンマに裏抜けさせるのも狙いの一つ。さらに面倒なことにセットプレーも反町ばりにあれこれ工夫しているようで、昨年は得点の半分がセットプレー。要するに「いきなりファンマ作戦」で相手の最終ラインを下げ、好位置でのFKなりCKなりをもぎ取ってドッカーーーンみたいな。ゆえに自動昇格したチームの割には攻撃力は貧弱で、敵陣深く攻め込む回数は少なく、当然ながらボール支配なんて全く関心がありません。

・守備は5-4-1のリトリート主体。鳥栖戦を見ると前プレで極力最終ラインを高く保つ努力は観て取れますが、「いきなりファンマ作戦」の多用でファンマが疲れてしまい、ファンマの動きが緩慢になるに従って裏を突かれるのが怖くて最終ラインが下がる→ボールを奪ってもファンマに繋げずに波状攻撃を喰らう→さらに最終ラインが下がるの悪循環に陥って後半は半ばタコ殴りの憂き目に遭ってしまいました。

・浦和はかつてユンジョンファン時代の鳥栖を苦手としていたことに象徴されるように「上手くはないが武骨かつ愚直なチーム」には結構弱い印象があります。また相手の素性が良く判らないことからゲームの入りが悪いと「いきなりファンマ作戦」の洗礼を浴びかねません。

・また水曜のルヴァン杯で長崎はスタメンを総入れ替えしたのに対して、浦和の入れ替えは半分程度だったのも気になるところ。ルヴァン杯でベンチ外だった柏木も遠征には帯同していたので長崎戦に満を持して出場する上がり目はありますが、それでも終盤に運動量で長崎に凌駕され、さらに長崎が出方を変えて来たのに対応しきれずにホニャラララという不吉なコースが脳裏を過ります。

<前節:長崎 2-2 鳥栖>

-----ファンマ-----
--鈴木----澤田--
飯尾-島田--碓井-翁長
-田上--高杉--徳永-
-----増田-----

(得点)
2分  澤田
35分 鈴木

(交代)
63分 鈴木→中村慶
76分 澤田→チェ・キュベック
86分 碓井→前田

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